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警察に日曜日はない。その日もキャレラは妹の花婿となるトミイの電話でたたき起された。出掛けていった彼がトミイの自宅で見たものは、なんと小箱にうずくまる猛毒の黒後家蜘蛛だった! 晴れの結婚式の当日に次々と起る忌わしい事件をセミドキュメンタルなタッチで描くシリーズの逸品。
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その複雑さがクセになる!
シリーズ9作目。オールスターキャストのハリウッド映画のような作品。舞台はキャレラの妹の結婚式。その朝に花婿に贈られた毒蜘蛛がことの発端となる。誰が誰を狙うのか。花嫁と花婿の運命は?複数のストーリーが嵐のように進行する面白さがたまらない。
#ドキドキハラハラ #カッコいい
Posted by ブクログ
アメリカの作家エド・マクベインの長篇ミステリ作品『死が二人を 87分署シリーズ(原題:'Til Death)』を読みました。 ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。 -----story------------- 警察に日曜日はない。 その日もキャレラは妹の花婿となるトミイの...続きを読む電話でたたき起された。 出掛けていった彼がトミイの自宅で見たものは、なんと小箱にうずくまる猛毒の黒後家蜘蛛だった! 晴れの結婚式の当日に次々と起る忌わしい事件をセミドキュメンタルなタッチで描くシリーズの逸品。 ----------------------- 1959年(昭和34年)に刊行された、87分署シリーズの第9作です。 警察に日曜日はない……初夏のさわやかな微風も明るい陽ざしも、一旦緩急あれば刑事にはもどかしいばかりだ、、、 妹アンジェラ・キャレラの結婚式当日も、キャレラはその花婿となるトミイ・ジョルダーノに電話でたたき起こされた……彼の家を至急訪れたキャレラがそこで見たものは、なんと、小箱にうずくまる猛毒の黒後家蜘蛛だった! しかも、”花婿に”とのカードまで添えられて……。 晴れの日に起きた忌わしい事件をセミドキュメント・タッチで描くシリーズの逸品。 キャレラの妹アンジェラの結婚式で巻き起こる騒動と殺人事件を描いた物語……花婿のトミイへの脅迫と思える黒後家蜘蛛の入った小包が届き、その後もトミイを狙ったと思しい怪事件が次々と起きます、、、 キャレラは、同僚で非番だったコットン・ホースとバート・クリングに頼み込み、参列者として紛れ込ませて警護に当たらせ、トミイを恨む元戦友マーティ・ソコーレンの捜査をマイヤー・マイヤーに頼む……結婚式は無事に終わるのか? 殺人事件や傷害事件が発生するし、トミイがライフルで狙われたり、危うく新郎新婦が毒殺されそうにもなるのですが、ドタバタ劇的な展開やユーモアのある叙述の影響で、深刻さは感じられず愉しく読めました。 キャレラの妻ティディが双子を無事に出産するハッピーなエンディングも良かったですね……面白かったです、、、 次も87分署シリーズを読もうと思います。
1959年発表の「87分署シリーズ」第9作目で、スティーヴ・キャレラの妹が結婚する一日に巻き起こる騒動を描いた番外編的な一編。他の作品に比べて舞台設定や登場人物は限定されているが、その分ストーリーは淀みなく快調で、マクベインの技倆を存分に堪能できる一作となっている。 結婚式当日に届いた義弟への脅迫文...続きを読むに端を発する物語は、隣人の不可解な殺人事件を絡めつつ、ドタバタの様相を呈していくのだが、読者のつぼを押さえた起伏をしっかりと盛り込み、無理のない展開でまとめ上げている。招待客でもある刑事らは、華やかで賑やかな現場で混乱しつつも、プロとしての能力を発揮。事件の発生から解決までがリアルタイムで進行する中、個性溢れる登場人物が奔走するさまはスピード感に満ちている。 肉体派のコットン・ホースが〝最強の女〟に出し抜かれるなどエピソードも豊かで、ファンにとって本作が印象深い作品となるのは、この日にキャレラの愛妻テディが双子を産むことだろう。刑事達が繰り広げる喜怒哀楽のドラマが、いつのまにか我が身のことのように感じられること。この共感の度合いが高いのは、マクベイン熟練の腕あってこそである。
87分署第9作。キャレラの妹の結婚式の最中に起きる事件が舞台。これまでの9作品の中では異色な内容だ。結婚式が舞台のため、キャレラの家族や親戚、近所の人達が描かれる。
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