吉本隆明のレビュー一覧
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問題のない家庭はないということや、親子関係、夫婦関係への著者ならではの考察に感心するとともに励まされました。子供への眼差しや、凶悪事件のニュースへの洞察などは視野が広がります。老いに対する考察も、科学ではうまく説明できないニュアンスを見事に描写していると思います。Posted by ブクログ
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「ならずもの国家」と、きつい物言いのタイトルだけど、返す刀で日本をも斬る。
アメリカの言いなりの日本。
国が決めたことには無条件で従う国民性。
根っこは同じだ。
”国家なんて自国の国益を優先的にかんがえるものです。したがってアメリカが自国の国益に反してまで日本を守るはずがない。”
同盟を結んでいる...続きを読むPosted by ブクログ -
ひきこもるのは悪いことじゃない。人付き合いが苦手な人は、無理に他人に合わせて軽く生きていくよりも、引きこもって自分の時間をしっかりと持つべきと説く。無理にひきこもった人を社会に出そうとしたり、ひきこもった人たちだけを集めて社会を作ろうとするのは逆効果。引きこもって内面が醸成された人は、いつかそのうち...続きを読むPosted by ブクログ
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吉本隆明氏が15歳の男女を前に語った言葉の数々。
「行きがけの道」を歩きながら、道中見える景色や生まれる感情を噛みしめながら生きていくのが人生なんだろう。
正解なんて最後までわからないし、存在すらしないものだと思うと、諦めのような気持ちが生まれるけど、だからこそ人生には意味があるんだろうなというよう...続きを読むPosted by ブクログ -
大学生の頃、めずらしく女の子に誘われて一緒にお茶を飲んだことがあった。浪人中に伸ばした髪が、何となく他の良家の子女たちとちがって見えたのか、同じゼミでもなければ、あまり話しかけられることはなかったのに、どうして俺が、と思いながら、学校の前にある喫茶店について行くと、突然「○○君は吉本についてどう思う...続きを読むPosted by ブクログ
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何事にも、良いところと悪いところがある。小説には小説の、職業には職業の毒があり、薬がある。
一つの物事を両極から眺める、著者の絶妙なバランス感覚に脱帽しました。
この本を読んで、どんなものにも応用の効く、新しい視点を手に入れましょう。Posted by ブクログ -
「ひきこもり」という言葉にはネガティブなイメージが先行し、駄目なもののレッテルが貼られているけど、そんなことはないんだよと手を差し伸べてくれる作品でもあります。ひきこもる人は自分の内面と向き合うことが多く、思考が熟成し、それが価値になり、人間としの深みをえることもあるので、そんなに悪いことでもない。...続きを読むPosted by ブクログ
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読みやすくて、おもしろい。
思想界の巨人と言われている吉本さん、彼が生きた時代のほんの一部しか生きていない自分。
だからこそ、というのもおかしいと思うけど、重みのある文章。あくまで読みやすいけど。
なんやろう。届く言葉、というか、考えに考え抜かれた言葉が集められている気がしました。こうでもない、ああ...続きを読むPosted by ブクログ -
軽い会話的文章ですいすいと読んでしまい、肝心な思考がはじまらないうちに読み終わってしまった。2回目読みマストです。戦争感など意外と思える思想の持ち主だったことが驚きだった。特に何か指針が欲しい、と思っているわけではなかったが、実は求めているのかも、と読みながらふと感じてしまった。不思議な読後の心境。Posted by ブクログ