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Posted by ブクログ
本書について、『現代詩文庫8 吉本隆明詩集』(思潮社、1968)の感想にも書いてある。
付け加えるとすれば、『吉本隆明詩集』(思潮社、1963)、『現代詩文庫8 吉本隆明詩集』(思潮社、1968)と比べると、本書は『固有時』以前の詩篇をたくさん収録している。
大作「エリアンの手記と詩」が入っているのは有り難い。このようなメルヘンチックな詩を書いたヨシモト少年がやがて「ウルトラ・ナショナリスト」になっていくことが、自然でスムーズな流れなのか、あるいは変貌・豹変なのか、異なる時代に生きている私は想像し難い。
それから、「童子像」という詩はカッコイイと思う。
童子像
大道は無門である
ただおまへは千差諸異にみちをゆくのだ
もしおまへが孤独な無の門を透ることができたら
いゞか
そのときさびしい天の河原に立つだろう
以上
Posted by ブクログ
最後に載っている「転位のための十篇」でやっと読書となった。それまでは文章の隙間に居る暗号のような(僕の学力不足による)思想を感じるに留まった。ある一文に目が留まっても、なぜ留まってるのかはさっぱりみたいな。
「転位のための十篇」は、戦後になって失ったものがあるのにへらへらとしているのか、わたしはわたしを持って今を絶対に把握しながら生きていく、というようなつよい思想を受け取ることができた。
荒地派という言葉が読みながら浮かんだが、どれくらい関係があるのだろう。解説にはちらと荒地派についての言及もあった。
ちひさな群れへの挨拶とメモした。今改めて頁をめくったら、一行目からオッというような気持ちになった。資料室に返すまでにこの詩はもう一度読もう。
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