吉本隆明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
6年前に行われた対談。両者がともに小林秀雄賞を受賞しているということもあって、この対談が企画されたのだろうか?
フーコーに関する吉本の言及を引き出しているのが、この対談の白眉だと感じられた。フーコーはマルクスを「19世紀の風景の中に埋まってしまう」と言ってのけてあっさりと相対化した上で、人間の歴史をぶっ通す(吉本の表現)ことをするために、ギリシアまで遡って考察しようとした巨大な思想家であると評している。フーコーの思想の本質を端的に指摘していて見事と言うほかない。
「自己慰安のために書いている」という言葉も印象的だ。常に思索する思想家は、次々と湧き出してくる発想を言葉を選んで表現するため -
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Posted by ブクログ
よかった!ところ。
「ひきこもりが生み出すもの。
他人とコミュニケートするための言葉ではなく、自分が発して自分自身に価値をもたらすような言葉。感覚を刺激するのではなく、内臓に響いてくるような言葉。ひきこもることによってそんな言葉を持つことができる。」
「ひきこもって、何かを考えて、そこで得たものというのは、『価値』という概念がぴたりと当てはまります。」
「価値を生み出すためには、絶対に引きこもらなくてはならないし、ひきこもる時間が多い人は、より多くの価値を増殖させていると言えます。」
「あなたは社交的ではない代わりに、考えること、感じて自分で内密にふくらませることに関しては、人より世系