吉本隆明のレビュー一覧

  • 「すべてを引き受ける」という思想

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     6年前に行われた対談。両者がともに小林秀雄賞を受賞しているということもあって、この対談が企画されたのだろうか? 
     フーコーに関する吉本の言及を引き出しているのが、この対談の白眉だと感じられた。フーコーはマルクスを「19世紀の風景の中に埋まってしまう」と言ってのけてあっさりと相対化した上で、人間の歴史をぶっ通す(吉本の表現)ことをするために、ギリシアまで遡って考察しようとした巨大な思想家であると評している。フーコーの思想の本質を端的に指摘していて見事と言うほかない。
     「自己慰安のために書いている」という言葉も印象的だ。常に思索する思想家は、次々と湧き出してくる発想を言葉を選んで表現するため

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    2012年09月15日
  • 読書の方法~なにを、どう読むか~

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    ネタバレ

    偶然、古書店で見つけ購入。出逢い方もいかにもな感じ。


    書物に含まれている世界。

    吉本隆明はそれを
    「書き手が幾度も反復して立ちどまり、また戻り、また歩き出し、
    そして思い煩った場所」
    と捉える。

    そこに迷い込んだり、
    佇んだりすることが読書の楽しみである。


    「実際は広場のようなものではなく、
    ただの踏み溜まりしかないほど小さな場所で、
    そこからさきに道があるわけでもない。
    たぶん書き手ひとりがやっと腰をおろせるくらいの
    場所にすぎない。
    けれどそれは世界なのだ。」

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    2012年09月29日
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ

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    思想以前に、戦中戦後を生きた方の話は、その考え方の違いを触れられるという意味でも面白い。
    とても易しい文書で書かれているので、おそらく深い示唆があろう内容であっても今の私にはあまり読み取れなかったのは残念。もっとこの方の文章を読んでみようと思う。

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    2012年08月30日
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ

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    概ね共感したが、昔の人だなぁ、という感じは拭えなかった。
    心の病気の人とそうでない人ときっぱりと二分したり、
    家族を持てば働く気にもなるだろうというような楽観視、
    これらの発想はやはり昔の人のもので、
    現代は、もっともっと複雑に入り組んで繊細で、
    昔ほど単純ではないと反発したくなってしまった。

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    2012年08月16日
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ

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    ネタバレ

    ぐっとくる言葉もあれば、けっきょく何をおっしゃりたいのか…?
    という部分もチラホラ。
    読む前の期待が多過ぎたのだろうか…

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    2012年08月15日
  • カール・マルクス

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    著者はやや他者を煽りながら、マルクスの「疎外」の概念が彼の経済学からではなく自然哲学から発生したものだと述べる。

    メモ:p61最終行からがよくまとまっている。

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    2012年07月17日
  • 「すべてを引き受ける」という思想

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    吉本隆明さんと茂木健一郎さんの過去の対談をまとめたものです。
    正直、理解できて、その上で自分の実になったのは四割、ぐらいな気がしました。むずかしかったです。
    吉本さんの思想については、けっこう昔から理解したいとは思っているのだけど、いかんせんむずかしくてついていけない。いろんな著作にあたってみて、感覚をつかむしかないのかね。
    あとがきで茂木さんも書いているように、親鸞の「往き」と「還り」の話はおもしろい。頭にすとんとはいってくるようなものではないけど、深いなあと感じました。

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    2012年07月11日
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ

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    よかった!ところ。

    「ひきこもりが生み出すもの。
    他人とコミュニケートするための言葉ではなく、自分が発して自分自身に価値をもたらすような言葉。感覚を刺激するのではなく、内臓に響いてくるような言葉。ひきこもることによってそんな言葉を持つことができる。」

    「ひきこもって、何かを考えて、そこで得たものというのは、『価値』という概念がぴたりと当てはまります。」

    「価値を生み出すためには、絶対に引きこもらなくてはならないし、ひきこもる時間が多い人は、より多くの価値を増殖させていると言えます。」

    「あなたは社交的ではない代わりに、考えること、感じて自分で内密にふくらませることに関しては、人より世系

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    2012年07月08日
  • 読書の方法~なにを、どう読むか~

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    いろんな本が紹介されていた。
    でも、それらの本の中で「ぜひ読んでみよう」と思わせられた本はなかった。

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    2012年07月01日
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ

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    ひきこもることの大切さ
    こどもの一人で過ごす時間を分断しない。
    うちにこもることで、自分の中の価値が熟成する。
    学校に行きたくなかったら、まわりがあれこれ言わずほおっておく。
    ひきこもりでも、なにかアルバイトなどして、自分に向く仕事にであうことが、大切。どんな仕事でも毎日してもものになるには10年かかるから、自分に合う仕事に早く出会えた方がいい。

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    2012年05月10日
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ

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    私も引きこもり気質なので、大勢の中の孤独で安心というのはすごく分かる。
    私の場合は、飲み屋のカウンター席であったり、少し騒ついた喫茶店がその場所だ。ネクラは死語になったけれども、社交性を讃美する風潮と正常であることへ狂信は、引きこもり気質の私たちには煩わしく感じてしまう。

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    2012年04月15日
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ

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    ひとまとまりになった自分の時間を持つことが大事で、他人が「ひきこもるな」なんて言わなくていい。
    雰囲気に酔う人、偽の厳粛さを創りだす場所、そういうものなんか気にしないで、それぞれの関わり方をすればよいと。祭りや銭湯での「大勢の中の孤独に安堵」という言葉がとても気に入りました。僕も油断するとひきこもってしまうので、ちょっとうれしい。

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    2011年12月05日
  • マチウ書試論 転向論

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    ゼミに入るための課題だった。
    最近ちょろっと読み返した。
    やっぱり意味が解らなかった。
    でも
    「絶対の関係性」については
    考えは変らなかったな。
    キーワードを拾って読むといいかもしれない。

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    2009年10月04日
  • 定本 言語にとって美とはなにかI

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    日本人が自ら立ち上がり考え抜いた言語論(特にその本質論)はこれしかない。出版当時に学生だった先生から強く薦められ、実際、現代の学生であるぼくにとっても、海が割れるような衝撃だった。また、この本のおかげで時枝誠記を知ったのも大きい。

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    2009年10月04日