ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
「一人でこもって誰とも顔を合わせずに長い時間を過ごす。『分断されない、ひとまとまりの時間』をもつことが必要なのだとぼくは思います。一人でこもって過ごす時間こそが『価値』を生むからです」 「『孤独』ということを、どこまで自分の中に呑み込んで、つきつめていけるか。その上で、どこまで風通しよく生きていけるか。それを目指していこう」 “思想界の巨人”が普段着のことばで語る、もうひとつの社会とのかかわり方。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
stayhomeも在宅勤務も、コロナ禍ではひきこもざるを得い状況になったからこそわかること…。ポジティブなひきこもりは、むしろ、人生には必要で。ひとり時間をもつことも必要で。このタイミングでであえてよかった本。
ひきこもりがち気質の自分には、こういう考え方でもいいんだ!という安堵が得られる内容でした。非常に共感できる内容が多かったです。 自分なりの社会との付き合い方を考えるきっかけになりました。
ひきこもるのは悪いことじゃない。人付き合いが苦手な人は、無理に他人に合わせて軽く生きていくよりも、引きこもって自分の時間をしっかりと持つべきと説く。無理にひきこもった人を社会に出そうとしたり、ひきこもった人たちだけを集めて社会を作ろうとするのは逆効果。引きこもって内面が醸成された人は、いつかそのうち...続きを読むその人なりの方法で社会と関われるようになる。 一人の時間を持つことの大切さを説く著者の意見には大いに共感します。その場限りの安心を得るために、無理な人付き合いで、貴重な自分の時間を埋めることはないと思いますし。会社勤めをしていると、なかなかそうはいかないのが難しいところではありますが、そういう気持ちは持っていたい。
「ひきこもり」という言葉にはネガティブなイメージが先行し、駄目なもののレッテルが貼られているけど、そんなことはないんだよと手を差し伸べてくれる作品でもあります。ひきこもる人は自分の内面と向き合うことが多く、思考が熟成し、それが価値になり、人間としの深みをえることもあるので、そんなに悪いことでもない。...続きを読む音楽や絵画、文学やるような人にはある種必要な素養でもありますしね。「学校に流れている偽の厳粛さ」という表現は言い得て妙だな。
偶然にも、いじめ問題などにも言及している本だった。引きこもりは気質であることもある、それを認めるべきだというのは大賛成。不登校、引きこもり、子供の自殺についてのお考えも、全て賛同するわけではないけれどとても参考になった。 装丁は、字が大きめ&行間広めで、さくっと読めます。
人は皆一人でいるのは寂しいものだと思う。 その前提から出発して、そうは言っても一人でしかいられないのは仕方ない、一人でいるのも悪くないよ、と説くのは説得力がある。 一人は寂しくないと説かれても説得力はない。 一人でいるとき、その使い方が問題だ。テレビを見ていたり、ネット上でつながっていたりする...続きを読むのでは、実質的に一人でいないのと一緒。内省という言葉は最近とんと聞かれないが、それをするのが一人でいるメリットだろう。 自分個人としては一人でいるのは好きだ。誰かといるのは相当に相手を選ばないと楽しいとは感じない。暗いかもしれないが、考えようによっては生きやすくできているのではないか。 一人でいても楽しいと思えるのは、他人とではなくても対話ができるときだと思う。例えば歴史や自然や文学、スポーツ、料理。何でもいいが、自分なりに楽しい、面白い、と思えること、ものが身の回りにあり、それを通して自分が新たな知見や達成感を得られるとき、一人でも楽しい。寧ろ一人だから没頭できて楽しいということもある。 そういうとき、わざわざそのことを声高に主張したいとは思わない。死ぬときだって、自分なりの楽しみをたくさん抱えて死んでいけると思う。他人に規定されない人生を歩むことが安定を生み、それが幸福ではないだろうか。
20年以上前にこういうことを言ってくれる人がいたのかと驚いた。 ひきこもりや不登校、社会に馴染めない人など読んだら楽になる本。
いい話だな、と思った。 20年前に出された本で、おそらく今よりも「ひきこもり」に対する風当たりは強かったはず。そんな中であえてひきこもりを擁護する吉本はまさに逆張りと言えるのだけれど、その逆張りも時間が経って、自然と頷きながら読めるようになっていた。 コミュニケーション能力や社会性だけが絶対で...続きを読むはない。自分自身の価値を生むには、また自分だけの言葉を作るには、必ず一人でいる時間が必要。考えてみれば、当たり前の話だ。そして、今の若者たちはなんとなくそれを理解しているように思えるし、実際実践していると思う。 ただ同時に、この本が出されてから20年経ち、社会に良い変化しかなかった、というわけではない。当然日本社会もさまざまな面で悪化していて、ひきこもりがいたとしてその社会復帰の問題や、そもそもひきこもっていない人たちまでもがまともな職を得られない環境ができあがっている。そういう意味で、読みながら、ふと吉本はまだ時代に対して楽観的であった(いや、ならざるをえなかった)と思ってしまった。 しかし、引きこもりでもひとつのことを持続すること、社会に何かしらのビジョンを見出さなければならないという、彼の言葉は、現在でも十分な強度をもっているはずだ。 だからこういった本は話半分、好きなところだけを頭に入れておいて、そのほかは有耶無耶なまま忘れることにしている。まさか吉本も自分の本を右から左まで丸暗記しろとは言わないだろう。そしてこの本の気に入った部分を、適宜頭の引き出しから取り出す能力を養うこと、引き出された言葉を自分なりに組み立てること。そしてこれらが、引きこもるあいだにするべき、自分自身の言葉の鍛錬なのだろう。
引っ込み思案の気質を持て余すとき、病的なものと区別するためには 「大勢の中の孤独」に安堵するといいと作者は言う。 その例として、銭湯と神社のお祭りをあげる。 これは、すごく面白いと思う。 僕は、自分ならば、そこに秋葉原と映画館と場外馬券売り場を加えたい。大勢の中の孤独って心地いいと、改めて納...続きを読む得する。 キャスターのように、オピニオンリーダーだったり、生き方そのものが「善」で成り立っていそうな人が志す仕事ってあるよなあ。 反対に、ひねくれてたり、劣等感の塊だったり、不器用だったり、そのような気質は本人はどうすることも出来ず、育てられた環境で規定されると吉本さんはいうけど、実際のところどうなのかな? 試行錯誤しながらも、親や周囲の大人が、こどもに対して文章や態度で示し、共に考えることが出来たら、こどもは大人になるときにそんなには失敗しないだろうか??この辺はちょっと議論が簡単すぎるきらいもある。 人の親になるということ、教えるということ、そして困難を打ち破る視点がつまった一冊だと思う。
ひきこもりを善悪の軸で考えてはいけない。引っ込み思案は駄目で、とにかく社交的な方が良いという価値観が潜在的にあるから、ひきこもりは良くないとされているが、一人きりで、分断されないひとまとまりの時間を持つということは、価値のあることなのだ。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ
新刊情報をお知らせします。
吉本隆明
フォロー機能について
「だいわ文庫」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
今に生きる親鸞
永久革命者とは何か 埴谷雄高論集
改訂新版 共同幻想論
改訂新版 心的現象論序説
開店休業
家族のゆくえ
試し読み
カール・マルクス
【合本版】定本 言語にとって美とはなにか
「吉本隆明」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ ページトップヘ