松浦だるまのレビュー一覧
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購入済み
映画は前半部分のみ
土屋太鳳と芳根京子という、若手人気女優の競演と、鬼気迫る演技で話題になった映画の原作。
映画も「イメージ通りの配役か?」と言われれば疑問(芳根京子が美人過ぎる)だが、ラストの舞台のシーンは圧倒的。
これはこれですごい。
一方の原作は、ちょっとクセのあるキャラ絵がまず目につく。
とはいえ、ストーリーのうまさ、凄さですぐに気にならなくなった。
映画のストーリーは、原作の4巻途中まで。
原作ではその先にさらに深く踏み込んでいく展開となる。
元々テーマが斬新で、かつ「凄み」を感じる展開。
これは秀作だと思う。
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ネタバレ有名な美人女優を持つ主人公は醜悪な容姿
いじめに遭いつつも、母と同じように演劇に憧れる
演技だけは誰よりも上手かったが、容姿のせいで思うようにはいかない
そんなある時、母の言葉を思い出す
引き出しに入っていた口紅をつけ、なりたい相手に口づけると顔を交換することができるのだ
小学校
いじめっ子(美女)と顔を交換し、シンデレラを演じる。演劇は大成功。
友達になろうと提案するが、向けられたのは刃であった。いじめっ子は屋上から落ちて死んでしまう。
翌日、顔は戻っていた。
中学?高校?
演劇部の部長(美女)がぐう聖で友達になる
私もかつてはいじめられていたと話し、意気投合するが、嫉妬心からいじめら -
購入済み
『それでも町は廻っている』が大好きなので、同じ作者さんの『天国大魔境』の一話が読めてとても嬉しかったです。他にもたくさんの作品の一話が収録させれいるので、目次から読みたい作品にとべる機能がとても便利でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ"普通の人間"という表現が正しいかは別として、そのように生まれたものならば、通常は、思春期に形成されるアイデンティティ。他者との関わりの中で、比較し、落ち込んで、時に悲嘆し自らを否定し、時に優越感に浸り、外見の美醜や、内面の至らなさに恥じ、消えたいと願う夜や、強く輝きながら迎える朝を何度も繰り返すことで、"自分"を探していく。そんな悩み、もがきながら生きる自分を肯定してくれる存在に勇気や希望をもらいながら。
ところが累は、この行程がごっそりと抜け落ちている。常人には理解できないほどの強い自己否定感はここから生まれたもの。アイデンティティが形成されないまま -
Posted by ブクログ
ネタバレ元々の知識の無さも相まって、1巻からずっと読んできても、いまいち演劇というものがよくわからなかったけど、星・ひとしずくの「この身(姿)がどう変わろうと、私が私であることに変わりは無い」という台詞で腑に落ちた。なるほど。演者による解釈の違いでこうも物語は変わるのか。すごい。
にしても五十嵐幾、やはり好きになれない!とはいえ、確かに一番最初に累を"視た"のは、野菊でも羽生田でもなく、幾なんだよなあ。
ここにきて漸く、本作のメインテーマ「自分とは何か」について描かれる。累が向き合うアイデンティティ。美醜の先にある"本当の自分"。どうやら累は小さな光を見つけた様 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさかのここにきて五十嵐幾登場。やはりどうも好きになれない。変に勘が良いところも気に障る。容姿が良くても才能が認められない人間なんて世界中ごろごろいるのに、あたかも自分だけが悲劇のヒロインのように振る舞っているのも嫌い。
透世が監禁されている様はあまりに辛くて見ていられない。海道も誘も完全に敵となった状況での絶望は計り知れない。
しかしそれ以上に胸が痛むのが誘。
最終巻まで読んだ後に改めて読み返すと、誘は羽生田をも騙したということ?涙を流しながら羽生田に累を託した時には、誘はその後の恐ろしい生活を予期していたと?
だとしたらあまりにも辛すぎる。例え誘がこの地獄を始めたとはいえ、こんなことまでし