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――クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっていたかもしれない。
こんな名言が誕生するほど、昔から議論の的となっている「美醜」。
この作品は、美しかった大女優の母・淵 透世と違い、醜い容姿で周囲からいじめられている累(かさね)が、母に託された口紅の不思議な力で他者の顔と入れ替わり、望みを叶えていく物語。
口紅という変身アイテムに「テク○ク○ヤコン」的なキラキラ魔法変身少女を期待すると、大きくしっぺ返しを食らうのでご注意を。
累が葛藤するたびに母の幻影が現れ、悪魔のような囁きを続ける。さらに一度覚えてしまった「人に羨望のまなざしを向けられる快感」は、麻薬のように累を虜にし、次の欲望を生み出す。
累の名前は江戸時代に流布した「累ヶ淵」という怪談を彷彿とさせ、物語に登場する人々の執念は底知れぬ淵にも似たものがある。
累の絶望を知ってなお、「人は見た目じゃない、心だ」と言えるだろうか?
作者はまだ新人とのことですが、これが初連載作とは思えないほどの構成力で、特に目力が素晴らしく引きこまれます。表紙の美しい瞳に魅入られたら、ぜひ。
Posted by ブクログ 2021年11月24日
新しい演劇は世界公演が決まるなど順調に進む
累はこの演劇は母をモデルにして作ったものだと気づく
本番で最後に希望を指し示して終わるところを、限りない絶望で終わらせる解釈をする
(舞台から落ちてしまう)
幾と野菊の策略により野菊は逃走
幾の女優魂に圧倒され、累は美しい自分・醜い自分
そのどちらも自分で...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月13日
元々の知識の無さも相まって、1巻からずっと読んできても、いまいち演劇というものがよくわからなかったけど、星・ひとしずくの「この身(姿)がどう変わろうと、私が私であることに変わりは無い」という台詞で腑に落ちた。なるほど。演者による解釈の違いでこうも物語は変わるのか。すごい。
にしても五十嵐幾、やはり好...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月15日
幾先輩わりと簡単に天ヶ崎さんに協力したなー。誰しもが、あなたみたいにくもり無く真っ直ぐ生きられるわけじゃない。とか結構印象的だった。幾先輩いい人だけど、野菊の言った、自分のしたことは正しいと思ってる人いるよなーと思ってしまった。今まで累や野菊の側面で読んできたからか、幾先輩のしていることが偽善っぽく...続きを読む
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