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――クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっていたかもしれない。
こんな名言が誕生するほど、昔から議論の的となっている「美醜」。
この作品は、美しかった大女優の母・淵 透世と違い、醜い容姿で周囲からいじめられている累(かさね)が、母に託された口紅の不思議な力で他者の顔と入れ替わり、望みを叶えていく物語。
口紅という変身アイテムに「テク○ク○ヤコン」的なキラキラ魔法変身少女を期待すると、大きくしっぺ返しを食らうのでご注意を。
累が葛藤するたびに母の幻影が現れ、悪魔のような囁きを続ける。さらに一度覚えてしまった「人に羨望のまなざしを向けられる快感」は、麻薬のように累を虜にし、次の欲望を生み出す。
累の名前は江戸時代に流布した「累ヶ淵」という怪談を彷彿とさせ、物語に登場する人々の執念は底知れぬ淵にも似たものがある。
累の絶望を知ってなお、「人は見た目じゃない、心だ」と言えるだろうか?
作者はまだ新人とのことですが、これが初連載作とは思えないほどの構成力で、特に目力が素晴らしく引きこまれます。表紙の美しい瞳に魅入られたら、ぜひ。
Posted by ブクログ 2021年06月18日
とても綺麗な作品だったように感じました。
作品全てを通して劣等感の塊だった主人公が最後の最後だけでも、自分を受け入れたようで、救われました。
また、しっかり罪は罪と一線を引いて全て主人公の望み通りの世界。といった描写にならない所も良かったです。
ストーリーも無駄な所が無く、まとまっていて気に入ったの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月23日
予想外な所へと着地した。
演劇物が好きで『累』を読み出したが、これは演劇物というより「入れ替わり物」だなと思った。
演劇物っぽさが出てきたのは、『星・ひとしずく』から。
罪は罪として罰を与える。
フィクションの王道をいった。
野菊の売春ネタがもっと入り込んでくるかと思ったが(舞台美術の人にバレた...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月16日
醜女としての出演を一度は断られるが…
誘の凪にあてた手紙を読む
羽生田→誘→凪→浪乃という全員片思い状態
すべてを見透かされた凪の前で浪乃の罪滅ぼしとして死のうとするがなんやかんやあって誘は助かって凪が死ぬことに
思うような演技が出来なかったりと紆余曲折あったが千秋楽は大成功
これからというところ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月16日
最終巻。累が累の姿で宵を演じることになった舞台。累が本来の姿だと今までのような演技ができずもがき苦しんでいるところは見ていて辛かった。いざなの恋も辛かったなぁ。羽生田さんがいざなを想っていたのも、凪を見捨ててでもいざなを助けた気持ちもよくわかった。累はニナの母親に、ニナの日記だけじゃなく永久交換の方...続きを読む
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