阿佐田哲也のレビュー一覧

  • 麻雀放浪記2 風雲篇

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    こいつは旅の巻といった風情だけれども、びゃっと開けた風景なんてものもないわけで、あいもかわら卓を囲んでじんわり黴くさい。それのどこが旅かと言われりゃ、必要もない他人とのすれ違いが、それゆえに因縁じみてたりするってことが、よくよくある。モビリティの社会なんていったのはこういう旅打ちのことを言うんじゃないのかね。

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    2015年10月17日
  • ドサ健ばくち地獄(上)

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    阿佐田哲也『ドサ健ばくち地獄』(角川書店、S59)

    「麻雀放浪記」シリーズのスピンオフ。天涯孤独のばくち打ちドサ健とその周囲に群がるばくち打ちのお話。勝ったり負けたり、誰からカモられるか敵対関係の一方、結局こいつらとしか遊べないというゆるい仲間感。悪漢小説の本領が出ています。

    登場するばくち打ちは誰もが一定の技量を持ってイカサマ上等、周囲もそれをわかっていて高度な心理戦が展開されます。イカサマしようがなにをしようが、カモになるやつがいればそれでいい、と博打の本義を忘れないおおらかな姿勢。

    胴元が儲かる構図とそれに固執する者、一方で主催者の義務としての廻し銭制度、貸付を回収できるか腕が問わ

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    2015年09月19日
  • 麻雀放浪記4 番外篇

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    正規の麻雀放浪記としては最終巻。番外編だけあって、哲は主に語り部として活躍する。新キャラの李を中心に九州から大阪、東京と舞台が変わっていくのが特徴。番外編だけに熱さは減っているが、ラストの戦いは決着も含め面白かった。

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    2015年05月16日
  • 麻雀放浪記3 激闘篇

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    3作目。麻雀で勝てない姿や負けを踏み倒そうとする哲の姿が坊やじゃなくなっていく。だが、それが妙にカッコいい。青春小説のような青臭さが薄くなるかわりに、アウトロー感が濃くなったのだ。こんなテイストもいい。

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    2015年05月13日
  • 麻雀放浪記(一) 青春編

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    ネタバレ

    やっと読んだ、という感じ。

    戦後の日本において、
    ひりつくような世界に身を置いて、その腕を鍛えてきたんだな、というのがよくわかる。阿佐田さんの哲学というか、人柄がにじみ出ていて、人間とはなんだろか?という問いにもある種答えをくれるような本ではなかろうか。

    麻雀やりたくなる。

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    2014年08月17日
  • 麻雀放浪記(一) 青春編

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    勝負師の生き様と、巷のドス黒い話が描かれて
    こういう世界もあるんだなと、かなり面白かった。

    人間カッカしてるときは、ダメダメになるというのが
    よーくわかりました。
    続きも読まねばなるまい。

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    2014年07月12日
  • 麻雀放浪記(二) 風雲編

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    なんか福本絵になってる。
    1の青春編の方が熱い。ドサ健と出目徳が良すぎた。
    青春編よりも増して、出てくるやつはゴトか詐欺しかしないところが見所。
    なるほどなあ、と毎回感心。

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    2013年07月06日
  • 阿佐田哲也コレクション2 ばいにんぶるーす

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    やはり何事も”inとout”のバランスが大事であることを再確認させられました。久々の阿佐田哲也でした。

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    2013年03月23日
  • 阿佐田哲也コレクション3 ヤバ市ヤバ町雀鬼伝 三〇〇分一本勝負

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    殺人前科、物腰柔らか、五十前、ソープランドの支配人、ギャンブルで鳴らした男、オレンプ。今は引退したようなことを言いながら、勝負に臨むと強い。
    バクチに魅入られた人の戦いを描かせるとさすがにうまい。。

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    2013年03月11日
  • 麻雀放浪記(四) 番外編

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    ドサ健メインで話が進んでいく一冊。自分の身の危険など関係なく、目の前の勝負に全力で当たる様はやはり恰好良い。最後は気持ちのよい爽やかな終わり方。

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    2012年12月08日
  • 麻雀狂時代

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    初めにわざわざ「これは麻雀小説である」と書いてある以上、中身は作り話にかもしれないけれど途中まではまるでエッセイ調でかかれてある。
    作家、阿佐田哲也が退院してから友人たちと麻雀を打った時の話だとかが、「麻雀放浪記」みたいに牌譜を動画で見せるような文体ではなくて、それはもっと大雑把に書かれていて、交友にもっと重点を置いて書かれてある。本当のエッセイみたい。それがいつの間にかまた「新麻雀放浪記」みたいな小説にシフトする。テーマは麻雀じゃないけど。
    ちょっと期待してたのとは違った。

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    2011年09月04日
  • 麻雀放浪記(二) 風雲編

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    しょっぱなの薬中の話から、大阪でだまされ、その上をいくようにだまし、京都の寺の坊主を完膚なきまで潰すところまで。
    ぬるい世界にいることをこばむとこういう所で身を削らないといけないのかとうすら寒い思いがする。
    中盤、ぎっちょのおっさんが奈落に落ちていく様が怖かった。
    きっと世の中にはこういう世界があるんだろうと思った。
    そしてちょっとだけ魅力を感じた。博打はしないけど勝負事は好き。

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    2011年03月20日
  • 麻雀放浪記(一) 青春編

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     このジャンルのパイオニア的な作品だ。文句は無し。玄人(ばいにん)という言葉は、この小説で知った。昔読んだ時よりも面白く読めた。もう麻雀をやらなくなったからかな?

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    2010年09月02日
  • 麻雀放浪記(四) 番外編

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    一巻が実に良い。二巻以降も悪くはないけど、どうしても一巻の良さのおかげで惰性で読んだという感はいなめない。
    娯楽小説なんてのも案外面白い物だなと思わせてくれる良い小説。

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    2010年05月07日
  • 麻雀放浪記2 風雲篇

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    大昔に一大センセーションを巻き起こしたらしい麻雀小説。
    ばくち打ちには、たまらない一冊やと思います。
    ちなみに、You Tubeで検索すると、若かりし頃の真田広之を観ることができます。

    だけど、僕は色川武大名義の小説が好きやなー。

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    2009年10月07日
  • 新麻雀放浪記 申年生まれのフレンズ

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    中年になった坊や哲。
    あいかわらずバクチシーンはルールがよくわからず充分には楽しめない。
    ラストシーンに著者の人生観、価値観、凝縮されてる感じするね。

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    2009年10月04日
  • 麻雀放浪記(一) 青春編

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    正直ルールとか説明があってもよくわからん。
    なので充分に満喫できないんだけど、最近ネット麻雀をしてる事もあるし、雰囲気を楽しむ感じで読んだ。

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    2009年10月04日
  • 麻雀放浪記(一) 青春編

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    麻雀にはまった高校の頃買った。小説のなかに牌マークが出てくるところとか新鮮だった記憶がある。
    これ読んで「チンチロ」にもはまった。

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    2009年10月04日
  • 麻雀放浪記(一) 青春編

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    麻雀を嗜む者は読め!これさえあれば他は要らない。戦後の混乱した世の中を舞台に、胡散臭いが魅力的な登場人物達が火花を散らす!

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    2009年10月04日
  • 麻雀放浪記(一) 青春編

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    麻雀小説の代表格。そもそも麻雀小説を書くという発想がぬきんでてると言える。そして最終学歴中学中退でこれだけのものを書けるのは素晴らしい。坊や哲の世界を堪能できる名作。当然このシリーズ以外の短編も熱い。

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    2009年10月04日