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身体を壊し、無頼の生活に見切りをつけ、勤め人となった「坊や哲」。
そんな哲の前に“あの男”が姿を現し、ふたたび激闘の渦の中へ!
戦後も安定期に入った。私こと「坊や哲」は唐辛子中毒で身体を壊し麻雀から足を洗って勤め人となった。
ある日、会社の仔分がおそろしく派手な毛皮の半オーバーに鍔の広いテンガロンハットをかぶった一人の男を連れてきた。ドサ健だった。
そして私は、再び麻雀の世界に身を投じることになった。
傑作ピカレスクロマン、感動の完結篇!
解説・柳美里
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Posted by ブクログ
巻末の柳美里の解説がすごく良い。ばくち打ちだという彼女自身の父親と祖父のエピソードを混ぜながら、麻雀放浪記全4作を、登場人物たちの変節を切り取って説明している。
この番外編は北九州から東北まで続くロードムービーのような展開。昭和30年後半から40年前後の高度成長期前夜の時代。麻雀は大衆化がすすんでいるが坊や哲はサラリーマンとなっており、麻雀はたまにやる程度。かわって物語の中心となるのは在日中国人の李憶春という人物と、相変わらずの上野のドサ健、鑑別所がえりの大工の森サブという若者。
エピローグの夜の森のシーンのドサ健の無言の叫びが印象的。
Posted by ブクログ
これは完全に余談である。シンデレラは幸せに暮らしましたとさ、というようなイメージで語れないんだから、とサービス精神で作者が描いてみたんだろう。
公園で、ブランコをこぐ子供を見て、あぁ僕にもそんなことがあった、と思い、老人があいさつをかわしているのを見てそんな風に自分もなるのだろうかと思う、そのような時の公園には僕の時間の流れがひとところにある。
この第4章にはそんなところがあって、卓を囲んで若者と脂の乗った年長者と、先行きの短いもの、それぞれが個性的だが、あれが私であると言えるように書いてくれたはずだ。
つまるところ、「死ぬまで打つ」。巻末柳美里の解説もよかった。
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