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Posted by ブクログ
ヤバ市ヤバ町雀鬼伝三〇〇分一本勝負《阿佐田哲也》(小学館文庫)86年に上梓された阿佐田哲也氏晩年の博打小説「ソープランド」なんて言葉が出てきてびっくり。名作「麻雀放浪記」は戦後の混乱期を舞台にしたものだが、バブル景気に浮かれ始めたこの頃でも博打打ちは同じ。動いている金は「千点百万円。三万点通しでハコ三千万円。場ウマが五の十五だから二着で五千万、トップが一億五千万…」実際の麻雀打ちは「馬」で、この金を賭けているのは「オーナー」たる「馬主」彼らはゲームではなくて金を動かすことのみに興味がある訳である意味真性の博打打ち。しかし、実際にゲームをする「馬」もやはり博打打ち。どちらにしても命がけの勝負。主人公「オレンプ」は前科四犯でいづれも「通し」の春夏秋冬服役、うち一回以上は「殺人罪」らしいという人物。自分もソープランドの雇われ支配人でオーナーから飼われている博打プロデューサーみたいな役割。「ドサ健ばくち地獄」のような凄絶さは薄いけれども、他の作家には書けないよなぁ。
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