阿佐田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
青春小説。
現代ではカイジとかが究極の状況を用意して、近い作品を作ってますが、アレ系は無理矢理な舞台を作り出して極限状況の心理戦をやってます。
しかし焼け跡バラックで行われる麻雀放浪記は、自然に極限下で戦っております。負けたら裸にされて死にます。それが自然。そんなやつらがウヨウヨ生きてきた時代をカイジの会長とか、アカギのワシズとかが勝ち残ってきたのだとしたら、現代の緩みっぷりに耐えきれないんでしょう。そのときの焦燥が忘れられない亡霊となって、興奮させてくれる舞台を作り続けるのではないか、と。
作者の実体験がかなり含まれてるらしい。出て来るやつはゴトしかしない。二の二の天保とか本当にやってたらし -
Posted by ブクログ
麻雀界の英霊:色川武大こと阿佐田哲也の、自身をモデルにしたピカレスク・ロマン。
麻雀は、突詰めれば運否天賦が支配するわけで、
ヒラでぶつ限り、うまいうち筋、ある種のセオリーはあれど、
どんなに尤もな打ち方をしていても、ヒキが良い奴には十中八九適わないわけです。
この小説の登場人物は、主人公の坊や哲を始め、
エレベータ,積み込み,おひき,そしてツバメ返しなど、様々なサマを使って、
“必ず勝つ麻雀”を打ち、それを生業したアウトローな道を選んだ男たち。
その、汚く惨めで華々しい生き方が描かれた小説です。
内容は、当然ながら麻雀のルールを第一に知っていなければ意味が分からないと思いますが、
分かる -
Posted by ブクログ
思いのほか評価が低くてびっくり、
阿佐田哲也はこうだと思ってしまっている自分は納得ずくなんですが、
そうじゃないかたもいるんだなぁと。
それも当然か。
麻雀やりたい、
本文中にもあるが、
やらなくても全然問題がない、
今では年に1回するかしないかだ、
しかし不思議なもので、やりたいと思えば無性にやりたくなる。
ギャンブルとしてはあまり大した種目ではない、
時間はかかるし、お金も全然動かない、
それでも麻雀が面白いのは対人ならではの駆け引きと
イメージづくりでしょうか、
イメージ通り行ったときの高揚感というものはなかなか捨てがたい。
私の中では打てる人が少ないので、
あまり囲む気にもなら -
購入済み
ギャンブルで食っていきたい
競馬やパチンコにはまったことがある方なら、誰でも一度くらいそう願ったことがありますよね?
浅田哲也の作品には、そんなバクチ打ちたちが幾人もでてきます。そしてやっぱり思うこと。自分には無理だよなぁ。
勝つためにカマをかけ、頭を絞り、虚勢を張り、ギリギリの世界で生きていく人たち。
負けがこむと、胃はキリキリと痛み、身は細り、時には文字通り血を吐き、それでもバクチから離れられない人たち。
ある意味、人格破綻者ともいえる彼らですが、それでも浅田作品に登場する彼らが、とても愛おしく感じるのは何故でしょうか。
それはきっと著者の人間観が作品に反映されているからだと思います。
若い -
Posted by ブクログ
ずっと読みかけ途中で 放置してたのだけど
読む本がない時に読んだら やっぱり面白かった!ていう本
しかし 最近の本屋には阿佐田哲也の本置いてないね~
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阿佐田哲也氏の麻雀エピソード集
好きな人には たまらないんじゃないですかね?
過去の体験をもとに 書かれてる話らしいです
麻雀を文章で語るって 独特ですよねー
牌の図なくしては 成り立たないのだろうし・・ 凄いですよね^^
・・しかし表紙 もっとほかになかったのカナ・・ -
Posted by ブクログ
ヤバ市ヤバ町雀鬼伝三〇〇分一本勝負《阿佐田哲也》(小学館文庫)86年に上梓された阿佐田哲也氏晩年の博打小説「ソープランド」なんて言葉が出てきてびっくり。名作「麻雀放浪記」は戦後の混乱期を舞台にしたものだが、バブル景気に浮かれ始めたこの頃でも博打打ちは同じ。動いている金は「千点百万円。三万点通しでハコ三千万円。場ウマが五の十五だから二着で五千万、トップが一億五千万…」実際の麻雀打ちは「馬」で、この金を賭けているのは「オーナー」たる「馬主」彼らはゲームではなくて金を動かすことのみに興味がある訳である意味真性の博打打ち。しかし、実際にゲームをする「馬」もやはり博打打ち。どちらにしても命がけの勝負。主