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ギャンブルで食っていきたい
競馬やパチンコにはまったことがある方なら、誰でも一度くらいそう願ったことがありますよね?
浅田哲也の作品には、そんなバクチ打ちたちが幾人もでてきます。そしてやっぱり思うこと。自分には無理だよなぁ。
勝つためにカマをかけ、頭を絞り、虚勢を張り、ギリギリの世界で生きていく人たち。
負けがこむと、胃はキリキリと痛み、身は細り、時には文字通り血を吐き、それでもバクチから離れられない人たち。
ある意味、人格破綻者ともいえる彼らですが、それでも浅田作品に登場する彼らが、とても愛おしく感じるのは何故でしょうか。
それはきっと著者の人間観が作品に反映されているからだと思います。
若いころからギャンブル放浪を繰り返し、晩年はナルコレプシーになっても麻雀を打ち続けた著者は、ばくちによって破滅していった人たちを数多く見てきたのでしょう。
その中には著者にとって大切な人もいたかもしれないし、自分がいつそうなってもおかしくないことを自覚していたのだと思います。
この本にでてくる人間はちょっとダメで、かなり悪くて、でもとってもいい人たち。
彼らを見守る著者の温かい目は、あの“相田みつを”と同じ目だと思うのです。
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