阿佐田哲也のレビュー一覧

  • 新麻雀放浪記 申年生まれのフレンズ

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    「麻雀放浪記」で世間並みの生活に背を向け、博打だけによりかかって若年期を過ごした主人公のその後が描かれる。かつては「坊や哲」として恐れられる賭博師だった哲也も、頭の禿げ上がった立派な中年になり、親の家で居候みたいな暮らしを続けている。「麻雀放浪記」の時のような勇姿はみじんもない。色川武大名義で書かれたいくつかの著書でみられる、彼なりの人生哲学が色濃く反映されており、ギャンブルで全勝するのが不可能なように、人生も勝ち時負け時をしっかり見極めること、自分の運気を上手く捉えることが何よりも大事なのだという持論を強くうち出している。無法者の後日談としてだけでは受け取れない、小説を体現してきた著者の肉感

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    2009年10月04日
  • 雀鬼くずれ

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    マンガ「哲也」でモデルになったことでも有名な、阿佐田哲也の麻雀短編集。
    傑作「麻雀放浪記」でも描かれた、常識のレールに沿って生きることができない博打打ちたちの抱える屈託が生々しく語られる。他人を信じず、自分の力だけにもたれかかって生きるさまは一見魅力的でもある。しかし、それは、そうすることでしか自分を表現できない不器用さによるものである。そういった、生きてく上での不便な部分を感じさせるところが、たまらなく、いいね。

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    2009年10月04日
  • 麻雀放浪記 凌ぎの哲 (4)

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    作者さんは無能な出版社と付き合わずにこれからも良質なマンガを描き続けて欲しいです。権々会編はマジで神。

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    2009年10月04日
  • 麻雀放浪記 凌ぎの哲 (7)

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    「最終的に金を払わなけりゃ負けじゃねぇ」ってぐらい、卑怯もここまでくれば痛快。このテの漫画によくあるような、こじつけたような仁義や人情がほとんど無い分だけ逆に面白く読める。

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    2009年10月04日
  • 麻雀放浪記(一) 青春編

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    麻雀に興味なくても凄く面白い!楽しめる。後に真田広之主演で映画化もされたが、こちらもいい出来映えでした。あのムツゴロウさんの愛読書としても有名。。

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    2009年10月04日
  • 麻雀狂時代

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    読んだ本 麻雀狂時代 阿佐田哲也 20250904

     もう何年ぶりだろう。40年近くぶりに阿佐田哲也のギャンブル小説を読む。積本の中に2冊見つかりました。角川文庫のシリーズで2冊だけ読んでないのが手元にあんですね。
     読まずにおいてある理由は、「麻雀放浪記」みたいな小説じゃないエッセイがシリーズの中に結構あって、しかも麻雀だけじゃなくて競輪、手本引き、バカラなんでもあれで、なんとなく飽きて、揃えといて読まなくなっちゃったんですよね。
     で、改めて読むと、ほとんど麻雀じゃなくてブラックジャックと競輪。でも、年取った懐かしさもあって、面白かったですねぇ。
     そう、エッセイと言いつつフィクションが

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    2025年09月05日
  • 麻雀放浪記1 青春篇

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    ネタバレ

    戦後の日本の様子もなんとなーくわかるのが嬉しかった。哲也をすごく楽しんだ身としては、モデルとなる人が多く出てくるのは嬉しい。房州さんアッサリ退場したなぁ。

    残念な点としてどんどん面白く無くなるところだろうか。2巻以降は読まなくてもいいかと思う。

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    2025年07月04日
  • 麻雀放浪記3 激闘篇

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    坊や哲のもがき苦しむ様子が自分事のように苦しいです。全然すかっとしないです。ですが汗臭さにムッとする感じも、たまにはいいもんです。

    新キャラの鎌ちゃん、安さん、三井なんかも、まぁいいんですが、やっぱりドサ健や達、チン六が出てくると嬉しいですね。特にチン六との再会場面は、ちょっとした感動シーンでした。

    さすがに「青春篇」には及びませんが、「風雲篇」よりは面白かったです。旧キャラたちの新時代について行けずにもがき苦しむ様子と、それでいてどこか達観した様子が心を打ちます。ダサ格好いいとはこういうことだろうか。

    読み終わった後、何とも言えない物悲しさを覚えます。年をとったということなんでしょうか

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    2025年04月29日
  • 麻雀放浪記3 激闘篇

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    段々とストーリーとかキャラクターに作家も読者である当方もこなれてくるのか、エンターテイメント性が大きくなって楽しめます。
    でも麻雀好きとか、墜ちて行く感覚が好きな読者にとっては少々食い足りないかも。ちょっときつい言い方をすれば「普通」になりつつあるようにも見受けられますので。

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    2025年01月04日
  • 麻雀放浪記1 青春篇

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    これ、どうも読んでないな、内容は無理でも手牌の絵だけでも覚えてそうなものだから。
    どうして読まなかったのかな、麻雀をやってた頃、不思議。
    で今更ながら読みましたが、やっぱり今更感もあり。続きを読むと変わってくるかもですが、ストーリーとしては今のところそれほどの面白さはないなぁ。
    どうしようかな、続きも読んだ方が良いのだろうけれども。

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    2024年05月09日
  • 麻雀放浪記1 青春篇

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    普段は小説は読まないが、なんか一気に読めた。
    一番は戦後の時代背景の描写がリアルで、それをもっと知るために続きを読みたくなる。
    また、麻雀小説で実際の牌の詳細を書いてるのがすごい。

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    2024年01月09日
  • 麻雀放浪記(四) 番外編

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    シリーズ第四弾。李、ガス、十三デブ、森サブ、そしてドサ健と坊や哲。坊や哲は一時足を洗っていて、本作は李が主人公の様。最後に、李、森サブ、ドサ健、坊や哲の対戦があるが、意外とあっさり。今時なら続編なり、スピンオフなり出てそう。

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    2021年07月20日
  • 麻雀放浪記(二) 風雲編

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    シリーズ第二作。クソ丸とドテ子とブウ麻雀の本場、大阪へ。達磨、タンクロウ、ニッカボッカ、ぎっちょ、飛び甚、関西のどぎついメンバー登場。寺麻雀では、ピラニア集団恐るべし。途中でドテ子と良い仲に。

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    2021年07月03日
  • 麻雀放浪記(一) 青春編

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    ネタバレ

    約40年ぶりに読み直した。四分冊の第一作。チン六、上州虎、ドサ健、出目徳、女衒の達、そして坊や哲、個性ありすぎな面々。ヒロポンを打ち、九蓮宝燈をツモって急死してしまう出目徳が哀れ。

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    2021年06月28日
  • 麻雀放浪記4 番外篇

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    時代の流れに取り残されていく博打打ち達が切なく愛おしい。
    ドサ健、上州虎、出目徳、女衒の達、チン六、森サブ、李億春……そして坊や哲。奇妙な仲間達である。

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    2020年10月08日
  • 麻雀放浪記1 青春篇

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    最近、麻雀にハマってしまい今更ながら読んでみました。
    博打ってのは、深いなぁ。
    続けて2巻風雲編行ってみます!

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    2020年04月23日
  • 阿佐田哲也コレクション7 これがオレの麻雀

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    うーん、ちょっと長かった・・・。「ぜひ牌を並べてみてほしい」と書いてあった気がするが・・・、電車の中とかで読むときにそんなことはできん。

    じっくりじっくり読むならそれもありでしょうが。

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    2019年01月01日
  • 阿佐田哲也コレクション6 雀師流転

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    阿佐田哲也コレクションも、もう6まで来ましたか・・・。ちゃんと買ってるあたり、自分も意外に几帳面だ。
    しかしまぁ、このへんになってくると、二度三度と焼き直しされたネタが多く、「あれ、これはあそこで読んだやつだぞ」と思うこともしばしば。
    いやまぁ、それはしかたない。誰だってネタを練り直すことはするわけで、このシリーズは、いままであまり日の目を見なかった「練り直す前」のやつなんかを収録しているっていうことなんでしょうから。そう、このシリーズはマニアのためにあるわけなので、そういう「ダブり」も楽しまねばならん、のでしょう。
    しかし、表題作が未完なのは残念。(ん、これはどこかで漫画化されてなかっ

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    2019年01月01日
  • 麻雀放浪記4 番外篇

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    これは完全に余談である。シンデレラは幸せに暮らしましたとさ、というようなイメージで語れないんだから、とサービス精神で作者が描いてみたんだろう。
    公園で、ブランコをこぐ子供を見て、あぁ僕にもそんなことがあった、と思い、老人があいさつをかわしているのを見てそんな風に自分もなるのだろうかと思う、そのような時の公園には僕の時間の流れがひとところにある。
    この第4章にはそんなところがあって、卓を囲んで若者と脂の乗った年長者と、先行きの短いもの、それぞれが個性的だが、あれが私であると言えるように書いてくれたはずだ。
    つまるところ、「死ぬまで打つ」。巻末柳美里の解説もよかった。

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    2015年10月31日
  • 麻雀放浪記1 青春篇

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    大学時代繰り返しページを開いた本。講義のテキストなんかは殆どが未読、新品、未開封。
    当時の学生の必須教科はなんといってもマージャン。リーチマージャンが完成形に出来上がった時代。
    それ以前はブーマンっていって細かい点符計算が必要だった。イチニニイヨンヨンパアクンロクって計算をして点棒のやり取り。フリーマージャンの卓にもよく通ったがブーマンは経験が一番の強み。貧乏学生のシロートが入ると露骨にいやな顔されて怒られながらそれでもヘラヘラしながら通った。そのベースがあってリーチマージャンに変わると腕の強弱は別にして瞬時に計算だけはできた。そんな時にこの本が出た。言わないでも全員が読んでた。卓越した魅力的

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    2015年10月31日