小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常

小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常

1,584円 (税込)

7pt

まともに思えることだけやればいい。
荻窪の本屋店主が考えた、よりよく働き、よく生きること。
効率、拡大、利便性……いまだ高速回転する世界に響く日常エッセイ。

荻窪に本屋を構えて5年。本を並べ、客の手に渡るまでを見届ける日々から見えること。

「いまわたしの手元には、『終わりと始まり』という一冊の詩集がある。どこかの書店でこの本が並んでいる姿を目にすると、わたしはそこに、その店の良心を感じずにはいられない」
「Titleに並んでいる本は声が小さく、ほかの本の存在をかき消すことはないが、近くによってみるとそれぞれ何ごとかつぶやいているようにも思える」
「『あの本の棚は光って見えるよね』。書店員同士であれば、そのような会話も自然と通じるものだ」……。

本を媒介とし、私たちがよりよい世界に向かうには、その可能性とは———。


●写真:齋藤陽道

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小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常 のユーザーレビュー

4.1
Rated 4.1 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

     荻窪の新刊書店Title。昨年末に念願叶ってお邪魔した時に感じた印象は、ずっと居たい、毎日通いたいと思わせてくれる「新しい世界との出会いが生まれる場所」でした。
     店主の辻山良雄さんが選書(フィルターを通)し、手がけた書棚には、確かに光が宿っていました。辻山さんの推したい気持ちが託された本たち…。

    0
    2025年01月06日

    Posted by ブクログ

    言葉が、柔らかく、繊細で、丁寧で、読み終えてしまうのが惜しくなる、素敵な文章の数々と出会える一冊でした。

    本が大切に扱われている本屋さんだということが伝わってきました。個人で経営されている本屋さんに行ってみたくなりました。

    0
    2024年02月22日

    Posted by ブクログ

    Webでの連載時も時々読み、励まされたり慰められたりしていた。
    こうして読んで気づくのは、辻山さんの日々の実践から言葉の重さだけでなく、逡巡しながら葛藤しながらそれでも店を開け続けるその姿そのものに強さが宿っているのだと言うこと。
    同じ本を扱う人の息遣いを感じることは、何より安堵を得る。
    そして、ま

    0
    2021年07月19日

    Posted by ブクログ

    街にある大きな書店に足を運んだときに感じる、うっすらとした靄が言語化されていて、目から鱗でした。
    ちいさな声に耳を傾けることのできる店主のいる本屋さんが近くにあったらしあわせだな、でもほしい本がたくさんあって困ってしまうだろうな。
    Titleさんにもぜひ一度うかがってみたいです。

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    ストーリー性がメインの小説ばかりではなく、たまにはまったりとエッセイもいい。肩肘張らずにリラックスして読めた。

    本書は荻窪にある新刊書店「Title」の店主辻山さんのエッセイ。辻山さんは大手書店勤務ののち独立し、荻窪にお店を構えられた。

    長く書店に携わってこられた方だけに、著者の書店に対する矜持

    0
    2024年11月16日

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