丸谷才一の作品一覧
「丸谷才一」の「たった一人の反乱」「横しぐれ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「丸谷才一」の「たった一人の反乱」「横しぐれ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
単行本は2010年刊。もとは「小説現代」2004~09年連載。
書名の「人間的な」とは下ネタのこと。アルファベット順に項目が並び、セクシャルなトリビアが展開する。書名は婉曲表現で、内容はストレート。丸谷流、高尚なる下ネタ(これって形容矛盾?)。
AからZまで、actressで始まり、zipperで終わる。もちろん、楽しむべきは、本題以上に、寄り道や余談。
たとえば最後の「zipper」の項目。冒頭いきなり「マウントバッテンのことは御存じでしょうね」。知るわきゃないばってん。第二次世界大戦の連合作戦司令部長官、最後はアイルランドのテロリストによって暗殺されたイギリス人という。その彼のズボンのジッ
Posted by ブクログ
今回、文庫で再読したが、「文庫版のためのあとがき」を読んでびっくり。なんと、ひらめきはグレアム・グリーンの自伝中のエピソードだったという。グレアムの父親が旅先のナポリのカフェで機知に富む男と一緒になり、飲み物をおごった。後年、あれは出獄したばかりのオスカー・ワイルドだったのではないか、と……。かくしてカフェは茶屋になり、ワイルドは山頭火に変身した。
「わたし」の父が茶屋で出会ったという坊主は山頭火では? ストーリーは「謎解き」なので、「ミステリ」に分類されることがあるのもうなずける。しかも、緻密に錬られた上質のミステリだ。
山頭火、しぐれ、そして山頭火の日記の欠落の時期をもってくるあたりは、さ