あらすじ
第二次世界大戦で連合作戦司令部の長官となったイギリスのマウントバッテン卿は、1934年、前開けにZIPPER(ジッパー)を使ったズボンを着用して「勇気がある」と評判になったが、その真相とは……。好奇心とユーモアに色っぽさをブレンドして、AからZの単語にまつわる項目を辞書風に仕上げた大人の極上エッセイ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
単行本は2010年刊。もとは「小説現代」2004~09年連載。
書名の「人間的な」とは下ネタのこと。アルファベット順に項目が並び、セクシャルなトリビアが展開する。書名は婉曲表現で、内容はストレート。丸谷流、高尚なる下ネタ(これって形容矛盾?)。
AからZまで、actressで始まり、zipperで終わる。もちろん、楽しむべきは、本題以上に、寄り道や余談。
たとえば最後の「zipper」の項目。冒頭いきなり「マウントバッテンのことは御存じでしょうね」。知るわきゃないばってん。第二次世界大戦の連合作戦司令部長官、最後はアイルランドのテロリストによって暗殺されたイギリス人という。その彼のズボンのジッパーにまつわる逸話(いわゆる「社会の窓」)から始まる。そしてズボンのジッパーにペ〇スが挟まる話へと続き、痛みを感じることなくペニ〇を解放する方法の研究の紹介、そしてその研究がイグ・ノーベル賞を授与された話へと展開する。さらには呼び名のいろいろ、ファスナー、ジッパー、チャック、あなたはどれ? ファスナーはイギリス風、ジッパーはアメリカ風、チャックはなんと日本語(「巾着」に由来)。黒柳徹子のあだ名はチャック、しゃべり過ぎなので「お口にチャック」からだとか。……トリビアはまだまだ続く。