コナン・ドイルの作品一覧
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Posted by ブクログ
原点はやっぱり面白いなぁ。
大満足のホームズ長編だった。
ワトソンは今回よく頑張った。
ホームズとワトソンの絆、お互いへの信頼と誠実さを感じる。
長年一緒にいても感謝をきちんと伝え合うのが最高。
何でもない会話でもいいので、2人の会話をずっと聞いていたくなる。
馬車で移動するこの時代の雰囲気がたまらなく好きだ。
五百年にわたって一族が住んできたバスカヴィル家の館。こういう古くて厳格なお城のような館にもワクワクする。
どんな館なのか見たい!以前読んだ『シャーロック・ホームズの建築』を再読しよう。
平然と計画を進める犯人に「コイツめ、今に見てろ。相手はあのホームズだぞ」と思いながら読むのが楽しい。
さらには夜道で一体何が出てくるのか、恐怖のドキドキ感も味わえる。
犯人の身勝手さには腹が立った。
館、犯人当て、怪奇的な要素にスリル、謎解きと、いろいろな楽しみがあって飽きない。
犯人にはツッコミたくなるけど、それも含めて楽しい。
駒月雅子さんの新訳はとても読みやすいので大好き。引っかからずにサーッと読めるので、ストレスなしでぐんぐん読める。
一文が長すぎず主語と述語がわかりやすいので、誰が話しているのか混乱することがない。句読点の打ち方も読みやすいのかも。
ホームズはやっぱり長編の方が好み。
長編の未読は『恐怖の谷』と『モリアーティ』(ホロヴィッツ)の2作。
またもったいない病が出てきて、なかなか読めなそう。
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズ長編。黒幕にモリアーティ教授がいるので作品内時系列としては『最後の事件』より前の出来事となる。おそらく「ロンドンの悪の黒幕!」であるモリアーティ教授の出番がほとんどないので、後付けで書いたんでしょう・笑
【第1部】
シャーロック・ホームズは、モリアーティ教授を「ロンドンの悪の黒幕」と狙っている。そしてモリアーティ教授の部下でポーロックという暗号名の男を情報屋としていた。
ある朝ポーロックから暗号文が届いた。どうやらある本のあるページを参照すると文章になるらしく、次の手紙で本を指定してくるのだろう。だがポーロックから「教授にバレそうなので、暗号のことは忘れてください」との手紙が届いた。…現在でもパスワード付き文章と、パスワードのメールは分けるからね・笑
ホームズは、数字だけの暗号文から、参照用の本を当てて暗号も解読する!どうやら「バールストン館のダグラスに危険が差し迫っている」という知らせらしい。
そこへロンドン警視庁のマクドナルド警部がやって来た。警部は今ホームズが解読した文章を見て驚く。まさにバールストンに住むジョン・ダグラス殺害事件の相談に来たというのだ。
ホームズ、ワトスン、マクドナルド警部は現地に向かう。
殺されたジョン・ダグラスの家族は若い妻セシルだけ。友人はアメリカにいた頃の友人セシル・パーカー氏。他には信頼のできる使用人がいる。ダグラスは何かを警戒していたらしい。中世の古城のような屋敷を買い取り、夜には堀の跳ね橋をあげて不審者侵入を防ぐという徹底ぶり。
だがそのダグラスが書斎で射殺された。そして指からは結婚指輪が抜き取られていた。
妻のセシルに話を聞くと「夫がアメリカにいた頃のことは知らないが、”恐怖の谷”というところにいて、そこから抜け出しても何かの組織に追われていたようだ」と語る。
やがてホームズは事件を解明するために「罠」を仕掛ける。その罠にはまったのは…。
【第2部】
第1部で起きた事件の元となった20年前の出来事。
ヴァーミッサ渓谷の炭鉱の町に30歳くらいジャック・マクマードがやってきた。彼は気っ風がよく度胸も良い。人とのコミュニケーションもうまい。どうやらシカゴで偽金作りと殺人を起こして逃げてきたらしい。彼は福祉と協力の「自由民団」の団員だった。しかしここの民団は「スコウラーズ」と呼ばれる荒くれ者集団で、ボスのマギンティ議員の元みかじめ料を要求し、少しでも逆らうものは脅迫、暴力、殺人で黙らせてきた。
このヴァーミッサ渓谷は、「恐怖の谷」と恐れられるようになっていた。
マクマードは、下宿の娘
と恋に落ちるが、彼女のことは別の団員ボールドウィンが目をつけて「俺のものにならないとひどい目に合わす」という状態だった。
そこでマクマードは、スコウラーズのマギンティ議員に挨拶に行き、入団儀式を行う。そしてみるみるうちに頭角を現す。
このマクマードが、第一部のバールストン館のダグラスだ。
恐怖の谷でなにがあったのか、なぜ殺人が起きたのか。
そしてすべてを知ったホームズの出した結論は…。
2部構成ということで、ホームズたちが出てくる1部のほうが楽しいだろうなあと思いながら読んでいったんですが、2部の「恐怖の谷」の暴力組織のなか強かに生きる若者の過去話も十分面白かった。
(ちょっとネタバレ)
マクマードがいいやつだったので、最後は残念だなあ。モリアーティ教授の強さの表現だからしかたないけどさ。