作品一覧

  • 日本人の精神Ⅱ 「おのずから」の歴史意識(新潮選書)

    日本人の精神Ⅱ 「おのずから」の歴史意識(新潮選書)

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,980円 (税込)
    戦後日本は、戦死者への負い目を忘れ、平和と繁栄を享受した。なぜ私たちはかくも過去を忘却できてしまうのか。本居宣長、折口信夫、柳田國男、小津安二郎、三島由紀夫、丸山眞男らを手がかりに、「家」が崩壊し相対主義が蔓延する現代の虚妄を突き、欧米的「作為」とは異なる「自然」の世界観を解き明かすシリーズ第二弾。
  • 日本人の精神Ⅰ 権威と空気の構造(新潮選書)

    日本人の精神Ⅰ 権威と空気の構造(新潮選書)

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻1,815円 (税込)
    日本人はなぜ「日本人論」が好きなのか? そこには西欧文明との遭遇によるアイデンティティの危機がある。この問題を出発点に、天皇と外来文化という二つの「権威」の交差と、それを「空気」として受け止める独自の社会構造から、日本人の無意識に作用する「見えざる原則」を探究する。渾身のシリーズ第一弾!
  • 民主主義は人々を幸せにするのか?【特別版】

    民主主義は人々を幸せにするのか?【特別版】

    ビジネス・実用

    -
    1巻550円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 民主主義は 人々を幸せにするのか?【特別版】 「民主主義が危機に瀕している」といわれて久しい。11月に大統領選を控える米国では、選挙結果次第で「内戦」の再来が懸念されている。欧州では右派ポピュリズムが台頭し、世界では権威主義化する民主主義国も増えている。さらに、インターネットやSNS、そして、AIの爆発的な普及により、世の中には情報が溢れ、社会はより複雑化している。民主主義が様々な「脅威」に晒されている今、民主主義をどう守り、改革していくのか。その方向性を提示する。 この記事は月刊誌『Wedge』2024年 11月号(10月20日発売)特集「民主主義は 人々を幸せにするのか?」に同誌2024年2月号(1月20日発売)「泉房穂・前明石市長から緊急提言「方針転換」こそ政治家の仕事 官僚の長所をもっと伸ばせ」の記事を加えた特別版です。 Part 1 米国社会の分断は危険水域 第二の「南北戦争」勃発か? 冷泉彰彦 作家、ジャーナリスト Part 2 「危機の本質は内部に宿る」 民主主義を問い直す 佐伯啓思 京都大学名誉教授 Q&A イチから分かる民主主義 ワンポイントレッスン 市原麻衣子 一橋大学大学院法学研究科 教授 Part 3 ネガティブ・リテラシーを持ち 情報過剰時代を生き抜く 佐藤卓己 上智大学文学部 教授、京都大学名誉教授 Part 4 台頭するポピュリズム 民主政治の歪みを正そう 吉田 徹 同志社大学政策学部 教授 Part 5  AIの力で民主主義はアップデートできるのか? 東 浩紀 批評家・作家、ゲンロン創業者 Part 6 日本人が知っておきたい 米中露にとっての「民主」とは 海野素央 明治大学政治経済学部 教授 × 富坂 聰 ジャーナリスト × 加藤 学 国際協力銀行 エネルギー・ソリューション部長 Interview 「自助」を民に押し付け 政治家は責任を放棄するな 泉 房穂 前明石市長 Part 7  日本を真の民主主義国へ 「対話のある社会」をつくろう 暉峻淑子 埼玉大学名誉教授 Column 練馬発「対話的研究会」という試み Wedge編集部 Special Interview 泉房穂・前明石市長から緊急提言 「方針転換」こそ政治家の仕事 官僚の長所をもっと伸ばせ
  • 神なき時代の「終末論」 現代文明の深層にあるもの

    神なき時代の「終末論」 現代文明の深層にあるもの

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻999円 (税込)
    しばしばフランス革命は、「自由主義」「社会主義」「保守主義」の三つの思想を生みだしたといわれるが、「保守主義」を欧州に残して、「自由主義」はアメリカへ、「社会主義」はソ連へ引き継がれたと見なしてよいだろう。この両国はその後それらのイデオロギーを世界に普及させることを目指すのだが、そうした志向の根底には『旧約聖書』の終末論が潜んでいた。『旧約聖書』によると、歴史の最終局面では世界は破滅し、その前(後という説もある)に至福のユートピアを迎える。この終末論に基づく歴史観が、「神」が姿を見せない現代においてもアメリカ・ロシアを突き動かしているのだ。本書では文明論の第一人者が、歴史の深部にある『旧約聖書』の影響力、さらには文明の「根源感情」を論じ、現代を捉え直す。巻末には『人新世の「資本論」』の著者斎藤幸平氏との「保守×左派」対談も収録。「どうして日本人はこんなにも資本主義が好きなのか」という問いや、マルクスについての疑問、資本主義に対して半身で構えるための「コモン」などについての議論を展開する。 ●承認欲求がやがて対等願望に ●ユダヤ教の「他民族への優越」が受け継がれた ●歴史の四層の構造 ●「市民的資本主義」と「ユダヤ的資本主義」 ●ヨーロッパの根源感 ●ロシアの「終末への熱狂」 ●支配されるものの知恵――イギリスの保守主義とは
  • A&F COUNTRY総合カタログ 2014

    A&F COUNTRY総合カタログ

    ビジネス・実用

    -
    1~11巻200円 (税込)
    2014 A&F COUNTRY総合カタログ。直木賞を受賞した作家の高橋克彦氏、狩猟漫画『山賊ダイアリー』の岡本健太郎氏、佐藤卓氏、谷克二氏、大宮勝雄シェフ等一流の執筆陣に寄稿していただきました。 【INDEX】 〈記事〉デイナ・グリーソン/若井辰紀・山口浩康/竹内昌義(みかんぐみ)/高橋克彦/大宮勝雄/中山由起枝/小田桃花/佐藤卓/岡本健太郎/谷克二 〈カタログ〉weber/KETTLEPIZZA/CampMaid/アツボウグ/LODGE/GSI/YET/Klean Kanteen/SEATTLE SPORTS/BYER/BLUE RIDGE CHAIR WORKS/HELINOX/CRAZY CREEK/ADIRONDACK/cocoon/HENNESSY HAMMOCK/HILLEBERG/TICLA/Kirkham's/DAC/Feathercraft/Aironaut/PENDLETON/OUTDOOR RESEARCH/ibex/KAVU/Barbour/KENTUCKY ROYALTY/Woolly Pully/INTERSTELLAR/DARN TOUGH VERMONT/RUSSELL MOCCASIN/Chaco/VASQUE/CLIF BAR/UltrAspire/MYSTERY RANCH/KLETTERWERKS/ETHNOTEK/Chico Bag/pacsafe/eagle creek/TERG/遊牧舎/The SPEEDY STITCHER/Rainbow of California/PAX NATURON/みやざきタオル/The Printed Image/OUTSIDE INSIDE/Euro SCHIRM/ABITAX/NITE-IZE/COMPASS/STATIONERY/SUN/Rite in the Rain/FOX40/Merk Wares/MAKING A FIRE/LIVE FIRE/The solite stove/ULTIMATE SURVIVAL/NITECORE/WETTERLINGS/Randall Made Knives/BUCK KNIVES/晶之/佐治 鉈/HIRO KNIVES/VICTORINOX/MAG-LITE/COGHLAN'S ※本書は、2015年6月8日~2022年9月15日までCLAPより配信していた『A&F COUNTRY総合カタログ 2014』と同一の内容です。重複購入にご注意ください。

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  • 安倍政治が遺したもの

    安倍政治が遺したもの

    ビジネス・実用

    -
    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●「趣味は安倍晋三」 支えた22年間 私にとってあこがれだった 菅 義偉/聞き手:川嶋三恵子 ●自民党最大派閥の長老の確信 あうんの呼吸で「3期目」に備え 森 喜朗/聞き手:望月公一 ●保守の矛盾を体現した政治家 佐伯啓思 ●原敬暗殺との対比から見えるもの 対立のデモクラシーから対話の民主主義へ 清水唯一朗 ●「宰相安倍晋三論」 吉田ドクトリンに代わる新外交路線を築く 細谷雄一 ●道半ばのアベノミクス その経緯と未来 飯田泰之 ●「生涯の秘書官」が見た安倍総理 滋政治理念と勝負勘 ドゴールに匹敵する存在だった 北村 滋
  • さらば、欲望 資本主義の隘路をどう脱出するか

    さらば、欲望 資本主義の隘路をどう脱出するか

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻940円 (税込)
    グローバリズムの矛盾が露呈し、新型コロナに襲われ、ついにはプーチンによる戦争が始まった。一体何が、この悪夢のような世界を生み出したのか―― 自由、人権、民主主義という「普遍的価値」を掲げた近代社会は、人間の無限の欲望を肯定する。欲望を原動力とする資本主義はグローバリズムとなり、国益をめぐる国家間の激しい競争に行き着いた。むき出しの「力」の前で、近代的価値はあまりに無力だ。隘路を脱するには、われわれの欲望のあり方を問い直すべきではないか。稀代の思想家による絶望と再生の現代文明論。
  • 死にかた論(新潮選書)

    死にかた論(新潮選書)

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻1,540円 (税込)
    七十歳を過ぎた稀代の思想家が、自らのこととして死と向き合った。欧米の「生命尊重主義」では、とてもじゃないが穏やかに死ねない。ヒントは古からの日本人の死生観にあるにちがいない。自然信仰を探り、日本仏教の「死と生」の関係を見る。西洋とは全く違う「死にかた」を知った時、私たちは少しばかり安心して旅立てる。
  • 経済学の思考法 稀少性の経済から過剰性の経済へ

    経済学の思考法 稀少性の経済から過剰性の経済へ

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,386円 (税込)
    格差拡大、雇用不安、デフレ、グローバリズムの停滞……。「構造改革」以降、実感なき好景気と乱高下する日本経済。過剰な貨幣発行がもたらす問題、「複雑な“経済現象”」と「理論重視の“経済学”」の乖離など、現代資本主義が直面する困難を徹底的に検証。 アダム・スミスから金融理論、リーマンショックからアベノミクスまで、経済学の限界と誤謬を提示する。 内容抜粋 「経済学」がひとつの思想でありイデオロギーであるとすれば、今日の支配的な経済学の考え方とは異なった「経済」についての見方はできないか。「稀少な資源の配分をめぐる科学」というような経済学の典型的な思考方法ではない、別の思考様式はないのか、ということだ。―――学術文庫版「はじめに」より 目次 学術文庫版「はじめに」 第1章 失われた二〇年――構造改革はなぜ失敗したのか    学術文庫付論 第2章 グローバル資本主義の危機――リーマン・ショックからEU危機へ    学術文庫付論 第3章 変容する資本主義――リスクを管理できない金融経済 第4章 「経済学」の犯罪――グローバル危機をもたらした市場中心主義 第5章 アダム・スミスを再考する――市場主義の源流にあるもの 第6章 「国力」をめぐる経済学の争い――金融グローバリズムをめぐって 第7章 ケインズ経済学の真の意味――「貨幣」の経済学へ向けて 第8章 「貨幣」という過剰なるもの――「稀少性」の経済から「過剰性」の経済へ 第9章 「脱成長主義」へ向けて――現代文明の転換の試み あとがき――ひとつの回想 学術文庫版あとがき 2012年刊行、講談社現代新書『経済学の犯罪』を改題、 大幅加筆修正したものです
  • 近代の虚妄―現代文明論序説

    近代の虚妄―現代文明論序説

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻3,080円 (税込)
    「ポピュリズム」「ニヒリズム」に象徴される近代の危機を乗り越えられる思想はあるのか。 「グローバリズム」と対峙するアフターコロナの価値観とはなにか。 西洋近代の限界を縦横無尽に論じ、日本思想の可能性を探る。 「当代随一の思想家」による「近代論」の集大成であり、「知の巨人」が新境地を開拓する主著。 トランプに象徴されるポピュリズム現象。 しかしこれは今に始まったことではない。すでに1930年代のナチス台頭から始まっていたことだ。 その原動力となったのは「ニヒリズム」。何も信じられない事態に絶望し、疲れきったため、その時々の状況に身を任せ、流れるように生きるという態度である。 これが後にユダヤ人大虐殺の「ホロコースト」につながっていった。 現在、先進各国を覆い尽くしているのも、こうした「近代の病」であるニヒリズムである。 近代のこのような虚妄≒ニヒリズムを乗り越えることは可能なのか。 その可能性として日本思想、とりわけ西田幾多郎「無の思想」などに象徴される京都学派に再び光を当てつつ、西洋近代思想と比較分析。 その現代的価値を問い直す。
  • 労働開国の衝撃 試される令和デモクラシー

    労働開国の衝撃 試される令和デモクラシー

    ビジネス・実用

    -
    1巻305円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●「『反』ないし『半』グローバリズムという選択肢」佐伯啓思 ●対談「国際社会の荒波を “包摂”の理念で迎え入れる」会田弘継×宇野重規 ●「後発的移民受け入れ国スペインに学ぶ政策革新」小井土彰宏 ●ルポ「芝園団地『共生』への挑戦」岡﨑広樹 《私が見たニッポン》 ●「意外と海外通の日本人 国際化もいつも通りで大丈夫!」ダニエル・カール ●「ドイツ式『お客さん労働者』の二の舞になる!」サンドラ・ヘフェリン 《海外識者の緊急寄稿!》 ●【アメリカ発】「民主主義の脅威『ポピュリズム』とは何か」フランシス・フクヤマ ●【欧州発】「リベラリズムは衰退したのか?」クリスチャン・ヨプケ
  • 安倍三選のアキレス腱

    安倍三選のアキレス腱

    ビジネス・実用

    -
    1巻305円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鼎談「場当たり的対応をやめ、ポスト平成の青写真を描け」佐伯啓思×中西寛×待鳥聡史/「『永久国債』で出口を探れ」岩村充/対談「日本政府は覚悟を持って拉致問題の交渉に臨め」蓮池薫×礒崎敦仁/「激動する東アジアの安保環境 日本が対する四つのシナリオ」道下徳成/「朝鮮半島の新秩序構築に積極的な関与を」西野純也(敬称略・『中央公論』2018年10月号より)
  • 「保守」のゆくえ

    「保守」のゆくえ

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻902円 (税込)
    世界の無秩序化が進み日本も方向を見失っている今、私たちは「保守とは何か」を確認する必要に迫られている。そのなかで、改めて、成熟した保守思想の意味を問い直し、その深みを味わいのある文章で著したのが本書だ。「保守主義は政治の一部エリートのものではない。それは自国の伝統にある上質なものへの敬意と、それを守る日常的な営みによって支えられる」と著者は述べる。本書が見せる保守思想へのまなざしは、時に厳しくもまた柔軟で人間味豊かだ。
  • 「脱」戦後のすすめ

    「脱」戦後のすすめ

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻858円 (税込)
    文明が野蛮に転じ、嘘で動く世界にあって、日本と日本人はどこへ行くのか。本書はグローバリズムを批判し、国民経済を重視する立場から、こうした問いに正面から向き合う。東西さまざまな思想家の考えを紹介しながら、社会と人間の基本的なとらえ方について、わかりやすく、説得的に示していく。進歩という発想と民主主義のあり方が限界を示し、ニヒリズムが世界をおおう危機の時代にあって、よく考えるためのヒントがここにある!
  • 死と生(新潮新書)

    死と生(新潮新書)

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻836円 (税込)
    「死」。それは古今東西、あらゆる思想家、宗教家が向きあってきた大問題である。「死ぬ」とはどういうことなのか。「あの世」はあるのか。「自分」が死んだら、「世界」はどうなるのか――。先人たちは「死」をどう考えてきたのか、宗教は「死」をどう捉えているのかを踏まえながら、人間にとって最大の謎を、稀代の思想家が柔らかな筆致で徹底的に追究する。超高齢化社会で静かに死ぬための心構えを示す、唯一無二の論考。
  • 経済成長主義への訣別(新潮選書)

    経済成長主義への訣別(新潮選書)

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    私たちは実に大きな「誤解」をしている。経済成長が人々を幸福にする――という思い込みだ。すでに到達してしまった豊かな社会でこれ以上の成長至上主義を続ければ、人々の「ふつうの生活」は破壊され続けるだけなのだ。日本を代表する社会思想家が、「人間にとって経済とは何か」を根本からとらえ直した圧倒的論考。
  • 増補版「アメリカニズム」の終焉

    増補版「アメリカニズム」の終焉

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,420円 (税込)
    世界中を席巻する個人的自由主義、民主主義、市場中心主義の限界を論じ、現代文明の次なる指針を提示。グローバル市場のもたらす諸問題を論じた「グローバリズムという虚構」を新たに収録。東畑記念賞受賞作。
  • あなたは何を信じて生きるのか 確信の喪失

    あなたは何を信じて生きるのか

    ビジネス・実用

    -
    1巻610円 (税込)
    米ソ冷戦の終結、ソ連の崩壊、統一ドイツの誕生……。世界は、大きく急速に変化し、その行く手には輝かしい未来があると期待されながら、現実は手詰まり状態に陥っている。さまざまな価値観が壁にぶつかり、混迷の度を深めている中にあって、日本は何に確信を求めたら良いのか。国際社会の中での日本の立場を確認し、日本人としてのあるべき自己主張のロジックを探る力作評論集。
  • さらば、民主主義 憲法と日本社会を問いなおす

    さらば、民主主義 憲法と日本社会を問いなおす

    ビジネス・実用

    4.8
    1巻836円 (税込)
    トランプ大統領誕生とポピュリズムの嵐に驚いてはいけない。ウソとハッタリこそが、民主主義の本質である。憲法、日米同盟、国防、ポスト真実──稀代の思想家が現代日本の欺瞞を撃つ。私たちは何を捨て、何を守るべきか。
  • 反・民主主義論

    反・民主主義論

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻814円 (税込)
    「民主主義を守れ」と叫ぶ人がいる。「憲法を守れ」と怒る人がいる。だが、われわれは「民主主義」「憲法」を本当に考えてきたのか。それらを疑うことをタブーとし、思考停止を続けてきただけではないのか。戦後70年で露呈したのは「憲法」「平和」「国民主権」を正義とする民主主義の欺瞞と醜態だった――安保法制、無差別テロ、トランプ現象……直近の出来事から稀代の思想家が本質を鋭く衝く。知的刺激に満ちた本格論考。
  • さらば、資本主義

    さらば、資本主義

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻814円 (税込)
    資本主義をもうやめてみたら……。経済成長と物質的豊かさ、世界での地位を追求してきた戦後の日本は、なぜ、こんな奇妙な社会になったのか。「“価格破壊”と“消費者絶対主義”の大罪」「地方創生で失われるもの」「朝日新聞の歪んだ戦後認識」「トマ・ピケティと福沢諭吉が示す禍福」「ITと金融がもたらす人間破壊」……稀代の思想家が、日々のニュースの本質を鋭く衝き、資本主義の限界と醜態を、次々と浮かび上がらせる。
  • ISに翻弄される世界 (Wedgeセレクション No.52)

    ISに翻弄される世界 (Wedgeセレクション No.52)

    ビジネス・実用

    -
    1巻220円 (税込)
    パリ同時多発テロに続き、ジャカルタでも爆弾テロを起こしたIS(=「イスラム国」)。その勢力はシリア・イラクにとどまらず、リビアにも拡大しつつある。ISと戦う国々は複雑な利害対立を乗り越え、この過酷な戦いに終止符を打つことができるのか。また、この混沌とした世界情勢は、なぜ生まれてしまったのか。各分野の大家たちが、長期的・大局的な見地から「ISに翻弄される世界」を簡潔に分析する!【WedgeセレクションNo.52】 <目次> ■THE CHANGE IN WORLDS POWER STRUCTURE 足並み揃わない大国 Gゼロ時代の混沌は続く 文・中西輝政 ■ISLAMIC WORLD-HOW TO PREVENT TERRORISM イスラム世界はISを収束できるのか 文・保坂修司 ■THE BEST SCENARIO FOR USA 「中東からは逃げられない」オバマが“次”に残した教訓 文・マイケル・シン ■THE LIMITS OF WESTERN CIVILIZATION イスラムが問題なのか 西洋こそ問題ではないのか 文・佐伯啓思 ※この電子書籍は、月刊『Wedge』2016年1月号に掲載された記事を一部編集したものです。記事中の事実関係、データ、肩書き等は掲載当時のものです。
  • アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義(上)

    幻想のグローバル資本主義

    ビジネス・実用

    3.7
    1~2巻720円 (税込)
    有名な「神の見えざる手」により、自由主義市場経済の父、グローバリズムの最初の理論家と称されるアダム・スミス。しかし、『国富論』ならびにそれに先立つ著作『道徳感情論』において、スミスが真に批判し、憂えていたのは、貨幣経済の飛躍的拡大により「確かな基礎」を失いつつあった、18世紀後半のイギリス経済の「新しい現実」であったと著者はいう。そこから浮かび上がるのは、グローバリズムへの最初の警告者であり、また、国家に支えられた経済の安定こそ大切と考えた、「エコノミック・ナショナリスト」の姿である。 本書の目次は以下の通り。●序章「誤解されたアダム・スミス」 ●第1章「市場における「自然」」 ●第2章「道徳の基盤」 ●第3章「富の変質」 ●第4章「徳の衰退」 ●第5章「経済と国家」 本書は、スミス、ケインズという両巨人の思想を独自の視点で問い直し、グローバリズムの本質的矛盾と危うさを抉り出す意欲作の上巻である。
  • 戦後70年 漂流する日本 国防を忘れた「異形の民主主義」

    戦後70年 漂流する日本 国防を忘れた「異形の民主主義」

    ビジネス・実用

    -
    1巻110円 (税込)
    憲法のために国家があるのではない。国家のために憲法はある。ことの本質は「憲法」ではなく「防衛」なのだ――。安倍政権が提出した安保法案に対して憲法違反との声が喧しいが、ならばそもそも憲法と自衛隊の整合性はどうなのか。現実の防衛戦略を置き去りにしたまま、相も変わらず「憲法」の前で思考停止に陥っている日本。民主主義と国防の関係性という根本に立ち返り、戦後日本の“陥穽”とディレンマを突く、いま必読の論考。
  • 「市民」とは誰か 戦後民主主義を問いなおす

    「市民」とは誰か

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻720円 (税込)
    「市民」のためと銘打つ政党が結成され、また、外国人ジャーナリストによる官僚社会批判が「市民運動」のテキストとしてベストセラーとなる現代日本。そこで描かれるのは、権力を我がものとする官僚VS「市民」が主役の民主主義、という構図である。「市民」が、単なる「都市の住民」であることを超えて、神聖な存在に祭り上げられた思想的背景とは何だったのだろうか? 戦後日本の思想の歪みを鋭く衝いた意欲作。
  • 従属国家論 日米戦後史の欺瞞

    従属国家論

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻850円 (税込)
    昨今メディアを賑わせている集団安全保障、憲法改正論議には、現代日本をつくった「戦後の初発」という視点がすっぽりと抜け落ちている。日本の「戦後」とはいかにして始まったのか。実はそこには、大いなる欺瞞(ぎまん)が隠されていた。それを直視しない限り、ほんとうの憲法改正論議などできないのだ。本書では、戦後の始まりから平和憲法、構造改革からTPPに至るまで「戦後日本」を規定してきた「日米の非対称的な二重構造」を丹念に描き出す。なぜ、保守も革新も自ら進んでアメリカに追従してきたのか。なぜ、沖縄の基地はやめられないのか。なぜ、規制緩和の大合唱が起きるのか。それはわれわれが、意識している、いないにかかわらず、外交から政治・経済政策、言論に至るまで常にかの国の顔色を窺わなければならない「従属国家」だからである。だが、覇権争いとでも称すべき冷戦後の世界において、こうした「意識的/無意識的なアメリカ追従」はもはや最良の道ではなくなった。戦後70年間日本人が抱え続けてきたディレンマを鮮やかに切り取り、これから我々が進むべき方向を指し示す。現代を代表する思想家が放つ、待望の戦後論!
  • 20世紀とは何だったのか 西洋の没落とグローバリズム

    20世紀とは何だったのか

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻850円 (税込)
    ニーチェの真意、ハイデガーの試み、ケインズの卓見……20世紀はあらゆる哲学、思想、社会運動が「ニヒリズム」と対峙した時代であった。本書は京都大学における「現代文明総論」講義をまとめたもの。現代の先進国に生きるわれわれは、かつてなく自由になり、便利で快適な生活環境を実現してきた。しかし、本当に、われわれは「善き社会」を実現できているのか? 西田幾多郎と「近代の超克」について論じた京都大学最終講義を収録。解説・松原隆一郎。
  • 西田幾多郎―無私の思想と日本人―

    西田幾多郎―無私の思想と日本人―

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻924円 (税込)
    考えに考え抜き、自分の底を突き破った先にあるものは――。世の不条理、生きる悲しみ、人生のさだめなどを、歩きながら沈思黙考し、「日本人の哲学」を誕生させた西田幾多郎。自分であって自分でなくする「無私」とはどんな思想なのか。その根源にある「無」とは何か。純粋経験、理性と精神、死と生、論理と生命、根本実在……難解な言葉をかみくだき、「西田哲学」の沃野を、稀代の思想家が柔らかな筆致で読み解く至高の論考。
  • 西欧近代を問い直す 人間は進歩してきたのか

    西欧近代を問い直す

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻770円 (税込)
    西欧近代は、私たちに光をもたらしたのか? ホッブズ、ルソー、ウェーバーなど、近代を決定づけた西欧思想を問い直し、現代文明の本質と危うさに真っ向から迫る。自由、平等、民主主義、市場経済……西欧近代が築き上げてきた輝かしい「文明」は、しかし同時に空虚なニヒリズムを生み出した。信ずべき確かな価値を見失った人類は、これからどこへ向かうのか。
  • 正義の偽装

    正義の偽装

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻660円 (税込)
    何を信じたらよいか、何を信じるべきか。景気回復、東京五輪など楽観的ムードが漂う中、日本人の精神に何が起きているのか。「アベノミクス」という虚構、「憲法」という誤謬、「復興」という矯飾、「天皇家」への警鐘……大震災後の出来事から表出する国家のメルトダウン。民意や国民主権という幻想の下、幸福を一途に追求してきた日本に今、民主主義の断末魔が聴こえる。稀代の思想家が真理を隠す「偽善の仮面」を剥ぐ。
  • 現代文明論講義 ――ニヒリズムをめぐる京大生との対話

    現代文明論講義 ――ニヒリズムをめぐる京大生との対話

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻946円 (税込)
    「なぜ人を殺してはいけないのか」「なぜ民主主義はうまくいかないのか」―現代の社会の抱えるさまざまな難問について、京大生に問いかけ、語り合う。若い学生たちの意外な本音から、戦後日本、さらには現代文明の混迷が浮かび上がってくる。旧来の思想―戦後民主主義や功利主義、リベラリズム、リバタリアニズムでは解決しきれない問題をいかに考えるべきか。アポリアの深層にあるニヒリズムという病を見据え、それを乗り越えるべく、日本思想のもつ可能性を再考する。
  • 自由は人間を幸福にするか

    自由は人間を幸福にするか

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,100円 (税込)
    われわれはいま「幸福」か。「自由」を手にするとはどういうことか。ポストモダンの価値相対主義を超えて長谷川三千子、佐伯啓思、竹田青嗣、小浜逸郎が「自由」を語り合う。各氏がすすめる「人間の自由を考える本」も収録。

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  • 日本という「価値」

    日本という「価値」

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻1,672円 (税込)
    グローバリズムと近代主義の果てに規範も基盤も失ってしまった現代。ニヒリズムが深く浸潤するなか、われわれは、どこに拠って立つのか。「戦後なるもの」の空虚を越え、持つべき思想と国家の基軸を問う。
  • 日本の愛国心 : 序説的考察

    日本の愛国心 : 序説的考察

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「愛国心」という概念をめぐって、ナショナリズム、民主主義、共和主義などの思想史における議論を整理し、「愛国心教育」論争から大東亜戦争の兵士の心まで、日本に生きる人々の心の歴史を振り返る。
  • 日本の宿命

    日本の宿命

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻660円 (税込)
    何かがおかしい。「嫌な感じ」がどうにも消えない。カリスマが現れても新政府ができても高邁な理想を掲げられても、絶望的いらだちが治まらないのは、なぜなのか? 橋下現象、政権交代、国境騒乱等混沌の真因はどこにあるのか? 維新、大戦、高度成長期等の転機から自由、平等、民主、経済成長、ヒューマニズムの追求こそが幸福であるという、この国が負わされた近代主義を徹底的に懐疑する。稀代の思想家からの鋭い一撃。
  • 自由と民主主義をもうやめる

    自由と民主主義をもうやめる

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻794円 (税込)
    アメリカの金融破綻は、自由と民主主義の名の下に個人の飽くなき欲望を肯定し、グローバル化を強引に主導してきたアメリカ的価値の破綻でもあった。それに追随し、経済だけでなく政治、人心のあらゆる局面で崩壊の危機に瀕する日本。もはやアメリカとの決別なくして再生はありえない。今こそ、「私」ではなく「義」を、「覇権」ではなく「和」を是とする日本的価値を、精神の核に据え直すときなのだ。今日の危機に早くから警告を発してきた思想家があらためて問う「保守」という生き方。
  • 「欲望」と資本主義 終りなき拡張の論理

    「欲望」と資本主義 終りなき拡張の論理

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻990円 (税込)
    資本主義の駆動力は何なのか。ゆたかさの果て、新たなフロンティアはどに求められるのか。差異・距離が生み出す人間の「欲望」の観点から、エンドレスな拡張運動の文明論的、歴史的な意味を探る。(講談社現代新書)
  • 自由とは何か 「自己責任論」から「理由なき殺人」まで

    自由とは何か 「自己責任論」から「理由なき殺人」まで

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻1,100円 (税込)
    「自由に倦んだ」時代に問う、渾身の論考! 自己責任や援助交際、殺人を巡る議論など、自由にまつわる問題に様々な角度から切り込み、現代社会・思想が陥っている「自由のジレンマ」を乗り越える方法を探る。(講談社現代新書)
  • 経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ

    経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻990円 (税込)
    私たちはいつまで誤った経済学を信じ続けるのか? いまだ収拾のつかないグローバル金融危機。これに対する各国の対応は、結局は対処療法に過ぎず、次のバブルを招来させるものでしかない。そして資本主義の危機を底で支えているのは、社会主義国の中国という喜劇的状況。なぜこのような状況に陥っているのか。筆者は経済学の根本、貨幣の根源にまで遡り、いまの過ちを論じる。 (講談社現代新書)
  • 反・幸福論

    反・幸福論

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻1,056円 (税込)
    無縁社会の何が悪いのか。遁世も悪くない。「ポジティブ」がそんなに善いのか。格差是正なんて欺瞞だ――。権利や豊かさや便利さを追求し「幸せになるべき」と刻苦勉励してきたはずの日本人が今、不幸の底に堕ちている。大震災、政権交代、「正義論」ブームなど近年の出来事を稀代の思想家が厳しく見つめた時、偽善の殻に包まれたこの国の正体が露わになる。柔らかい筆致の中に、日本人の禍福の真理が詰まった至高の啓蒙書。

ユーザーレビュー

  • 日本人の精神Ⅰ 権威と空気の構造(新潮選書)

    Posted by ブクログ

     日本社会全般にわたって働く「見えざる原則」の分析について語った山本七平の「日本人論」。
     この山本流の「見えざる原則」探究の、佐伯啓思なりの継続がこの本の主旨らしい。それを、佐伯啓思さんは「根源的価値」と言い直した。
     そして、この「根源的価値」をわれわれは決して日常的に意識しているわけではない。
     この「根源的価値」の中心をなすのは、その国の自然観、死生観、歴史観、宇宙観といったもので、より具体的にいえば一種の宗教的な意識だろうと思う。
     ところが、今日、われわれは、われわれの「根源的価値」というべき自然観、死生観、歴史観などをうまく理解できなくなっているのではなかろうか。
     その意味で、日本人が背負っている無意識の文化や価値観を探るのが本書の意図なのである。
     とはじめに書かれてあった。そして、その内容は以下の通りである。
    第1章 日本における「権威」の構造
     第1節 「日本型権威」のからくり
     第2節 「ムラ共同体」とエリートの苦悩
     第3節 「天皇制度」のからくり
     第4節 「アメリカニズム」と戦後日本
    第2章 「空気の支配」について
     第1節 日本は果たして「同質社会」なのか
     第2節 「空気の支配」をもたらすもの
    第3章 「応報原理」と「日本教的自然法」
     第1節 ハビアンの「ナツウラの教え」
     第2節 「日本的応報原理」について
    第3章 日本近代、ふたつのディレンマ
     第1章 福澤諭吉のにがい「予言」
     第2章 道義をもった敗者への愛惜

    となっていました。
     その中で、第3章 「応報原理」と「日本教的自然法」のくだりを紹介したいと思います。
     山本七平(イザヤ・ベンダサン)の『日本教徒――その開祖と現代知識人』(角川書店)。
     この本は、安土桃山から江戸初期に生きたハビアン(不干斉ハビアン)という日本人について論じている。
     彼は、もともと禅僧であったが、天正14年(1586年)にイエズス会に入会し、イエズス会のイルマン(修道士)になる。
     ところがその後、彼はキリスト教も捨てる。面白いのは、それら棄教の理由をハビアン自身が書き残していることで、仏教、儒教、神道に対する批判を述べた『妙貞問答』、それにキリスト教批判の書である「破提宇子』を残した。
     どうしてハビアンはキリスト教から離れたのか。
    その理由を山本は、次のように解釈している。
     ハビアンにとって真に信じうるものは、決して「でうす」の教義などではなく、いわば「日本教的自然法」とでもいうべき、日本に特有の一種の擬似的宗教的観念であった。
     それを、ハビアンは「ナツウラの教え」と呼ぶのだが、その内実は「現世安穏」と「後生善所」だと山本は言う。
     これはもともと『法華経』で説かれる言葉であるが、山本が言いたいのは、万事万象にはおのずとなる秩序が存在し、人もその秩序に従う限りで現世を安穏に過ごし、死後はよき場所に生まれるという信仰があり、それが日本特有の「ナツウラの教え」である。
     ハビアンは、ただその「日本教的自然法」を現実に実現する便法としてキリスト教を信奉しただけだ、というのである。
     かなり独創的な解釈だと思うが、山本の言いたいところは明快であろう。仏教であれ、儒教であれ、キリスト教であれ、もともと外来の宗教的な価値体系を日本人は受け入れるものの、「本心」からそれを信じているわけではない。
     その背後には、常に変わらない「日本的な価値」が流れている。そして、外来の信仰体系は、この底流の日本的価値と矛盾しない形で、むしろそれと融合しつつ受用される。
     この独特のやり方こそが「日本的方式」なおのである。表層では、日本人は、いくらでも外来の価値刊を受容する。
     しかし、根底に流れるいかにも「日本的なもの」を決してうしなうことはない。
     ハビアンとはまさにそうして「日本人」だった。それは、おそらく、現代にいたるまで「世界」における日本人の生き方の基本モデルとさえいいうるものであろう。外来価値をいかうらでも受容するのだが、けっして、「本心から」受け入れたわけではないのである。
     ハビアンはいう。「柳は緑、花は紅。これこそは自然の道理である」と。柳の根を砕いてみても緑はなく、花の木を割いてみても紅はない。
     しかし、柳も花も自然天然のままに現成しているではないか。このあらゆるものが「天然自然のまま」という世の中のあり方、それこそが「ナツウラの教え」なのである。柳や花を分解して分析するのではない。そのまま、ありのままに見るのである。
     世界の万事万象が、バラバラに現成するのではなく、相互につながりながら秩序を保って現成するという思想。
     仏教的にいえば、因果生起による万物の相依相即したあり方、古神道的に表現すれば、人間も自然もすべてが「カミ」というべき生命力の発言としてそこに存在するという考え方と同様の発想をここに見ることができよう。
     この万象が万象が相依相即しつつ、それぞれが「おのずとある」ようなあり方、万事が「天然自然のまま」に現成している存在の仕方こそ「ナツウラの教え」の根本にあるものだ。

    この本の真髄が書かれた部分でした。
    古代から、現代にも通底する日本人の本質だと思いました。

    0
    2026年10月04日
  • 「欲望」と資本主義 終りなき拡張の論理

    Posted by ブクログ

    人間の欲望の拡張という観点から資本主義について述べた著作。学生時代の頃読んで衝撃を受けた思い出がある。
    ・株式会社制度によって巨大組織が登場し、経営者が実権を握る。これは19世紀的な抗争的市場経済でもないけれど、古典的な資本家が支配する資本主義でもない。ダーレンドルフはこれをポスト資本主義と呼んだ。
    ・ロビンズによれば、経済学とは希少な資源の配分にかかわる学問である。
    ・社会主義経済の何が問題だったか。「消費」という観点に絞って言えば、生産されたものが人々の欲しがっているものに見合っているという保証がどこにもないことである。また、新たな技術を開発し、新たな製品を開発し、新たなマーケットを開拓する精神、つまり未知の世界へ投企する精神、未知のものを現実化していこうとする精神が圧倒的に欠けているのだ。
    ・社会主義経済では「消費者」という概念が存在しない。人民が何を必要とするカア手にする、計画当局が決定するからだ。
    社会主義には「労働者」というカテゴリーはあるが「消費者」というカテゴリーは存在しない。
    ・ただし、60年代は資本主義経済も社会主義経済もそれほど大差がなかった。軍需産業を別として、自動車、電化製品、住宅といった製造業が中心の時代は、いかに規格化された製品を能率的に大量生産するか、という課題が与えられた時代だった。
    ・ところが70年代は、コンピュータ技術の進展により、多品種少量生産をかつてはかんがえられもしなかったくらい効率的に行う技術が提供できるようになった。テクノロジーの進歩と情報化により消費者という概念が決定的な重要性を持ってきた。
    同じようなものをいかに効率的に大量生産するか、という生産の場が企業の利潤の発生の場ではなく、いかに消費者の欲望に寄り添うかが利潤の発生の場になっていったのである。70年は「生産の場」から「消費の場」への転換が起きた時代である。
    グローバル化も消費の場を重視することになった景気である。
    70年代以降、
    資本主義は消費者の多面的で多様な欲望を開拓することで市場を拡大しつづけた。
    社会主義は労働者への動機づけと消費者についての情報という2点で決定的な弱点を持っていた。
    ・人々はゆたかになればそれほど物をほしいとは思わなくなるし、それほどはげしく働かなくなるし、企業をリスクを覚悟で冒険しようとしなくなるだろう。これがケインズ、マルクス、シュンペーターの予想だった。ではなぜこれが当てはまらないのか。
    消費者というものにどこまで寄り添えるかが国際競争力の試金石になりつつある。
    ・80年代:差異化が必要になった。従来の画一化され、標準化された大量生産方式だと、いずれ消費者のニーズは落ち込んでくる。ある程度の質の車がひとわたり行き渡れば当然需要な落ちてくるだろう。そこで新たな形で消費者の欲望を喚起しなければならない。消費者の欲望は「人並み化」から「差異化」に変化していた。

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    2026年05月06日
  • 経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ

    Posted by ブクログ

    素晴らしい。新自由主義の課題をこんなにわかりやすく的確に書いてあるものを読んだことがなかった。

    まず、流動性にとける生産要素と製品の区別。製品は流動性を上げても良いが、土地、雇用者などの生産要素はある程度安定化させないと生産が不安定となる。また雇用者の流動性についても、技能適応などが必要で時間もかかる。単純に流動性を上げれば良いというものではないとの点。議論において、生産要素と製品を分けて市場の話を聞いたこともなく、基礎的ながら理解できていなかった。

    次に財政出動したところで、実体経済や生産要素への投資でなく、金融商品への投資(投機)であれば、雇用は産まず景気も回復しない。

    小泉改悪で土地などの生産要素の流動性をあげて、資産が流出し、アベノミスクでどんどん金融資本への投機がすすみ、実体経済は空疎なまま。しかも金融市場が強い米英と違って、日本はルールメイカーになれずコントロールもきいてないのがバブル後の四半世紀だというは非常にわかりやすかった。

    そして、貨幣論にも近い話が最後に出てきた。先に余剰の象徴である貨幣がくるという話は非常に興味深い論だった。ここでもマルセルモースの贈与論がでてくるんだなぁ。

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    2025年12月14日
  • さらば、民主主義 憲法と日本社会を問いなおす

    Posted by ブクログ

    先に読んだ 「欲望」と資本主義 という本が面白かったので連続してこの人の本を読んだ。民主主義から主権、憲法へと流れる論考は大変スムーズで、これまでの憲法議論をバカバカしく思わせてしまうようにも受け止められるが、決してそうではなく批判をせずに自身の論拠を述べている。僕にとってはとても読みやすく、気持ち良く読めた。
    【日常生活の中でわざわざ「自由」や「平等」、「権利」などという言葉を使わずとも、他人との会話の仕方、喧嘩のおさめ方、権威あるものとの接し方、金銭の使い方など、ほとんど習慣となった形でやりくりするのです。こういうことは特に政治的な主題になるわけではありません。しかしある社会における政治のあり方は、こうした習慣と不可分なのです。】【もっとはっきりと言えば、ギリシャの風土のなかで誕生し、キリスト教文化のなかで整えられた西洋の民主主義や主権や憲法(立憲主義)の概念を、日本という異なった文脈に持ち込んでもなかなか上手く機能しない、ということです。】
    「神」−「モーセ」−「民」の契約の話と上の引用部分は妙にしっくりくる。こういう憲法論議を進めて欲しいと思った。

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    2025年10月19日
  • 「欲望」と資本主義 終りなき拡張の論理

    Posted by ブクログ

    別の本で紹介されていて気になり、初めて読んでみた。とても面白かった。論理的なのにテンポが軽快で、資本主義と市場経済、欲望の拡張、バブル経済、豊かさの果てなどの解説は秀逸。主張ではなくてこの人なりの理解と解説。言葉の選び方や定義の仕方も気を使って書かれており大変読みやすかった。
    社会主義と資本主義との比較、消費資本主義、資本主義の歴史と産業革命、資本主義が向く方向(外・内・自分)、豊かさの果ての文化 と進めて行く中で少しも緩めずに書ききっているので、途中で止められずに読み進められる。
    時間を置いてもう一度読んでみよう。

    0
    2025年10月08日

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