作品一覧

  • ガラスの森/はだしで海へ
    4.0
    1巻1,463円 (税込)
    恋愛小説の名手、幻のデビュー作シリーズより2冊が合本版で復刊 銀盤の上でなら、私は流とふたりきりになれる。フィギュアスケートのペアとして出会った男女の青春と別離、邂逅を描く二作を復刊
  • 小学館世界J文学館 竹取物語
    -
    1巻770円 (税込)
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 絶世の美少女をめぐるプロポーズ大作戦!? 平安時代に作られた、日本最古の物語。竹の中から見つかった、光り輝く小さな女の子は、すくすくと成長し「かぐや姫」と呼ばれるようになった。その評判を聞いた5人の男性が結婚を申し込むが、かぐや姫は、自分が望むものを持って来てくれたら結婚を考えると言って、お題を出す。石作りの皇子には「天竺(インド)にある仏の石の鉢」、くらもちの皇子には「蓬莱山の根は銀、茎は金、実は白い真珠の枝」、右大臣の阿倍御主人には「唐土(中国)にある火ねずみの皮衣」、大伴の大納言には「龍の首にくっついている五色の玉」、中納言石上の麿足には「つばめの持っている子安貝」。あまりの難題に、5人はにせ物でごまかそうとして見破られたり、龍を求めに船出して難破したりと、全員大失敗、姿も見られずに振られてしまう。その話を聞いて帝(みかど)が動き出す。権力を駆使してかぐや姫を見た帝は、ひと目で恋に落ちてしまう。帝から恋文を送り続けて3年が経ったある日、かぐや姫は自分は本当は月の世界から来た人で、今度の十五日の夜に迎えが来て帰ると告白する。それを聞いた帝は、なんとか阻止しようとするが……。恋愛小説の名手、小手鞠るいさんの名訳で贈ります! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 愛の人 やなせたかし
    4.3
    1巻803円 (税込)
    朝ドラ主人公のモデル、やなせたかし アンパンマンを生み、「詩とメルヘン」編集長として多くの才能を育てた愛と献身の人生を、数々の名作詩とともに愛弟子が描く。 文庫化に際し『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』を改題、書下ろし掌篇小説「シークレット・ラブ」を収録。解説:永田萠 「君はなんのために生まれたか」 「ぼくは『誌とメルヘン』を  編集するために  この世に生まれました  これが僕の仕事です」 1987年12月臨時増刊号「詩とメルヘンの15年」より 先生は、笑顔で人にパンを分け与えながら、胸の奥に、まるで海のような悲しみを抱きつづけた詩人だった。――やなせたかしが思いを込めて編集を続けた「詩とメルヘン」の”卒業生”が、恩師の作品と人生を貫く「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」という思想を名作詩の数々とともにひも解く感動作。 【内容】 プロローグ----やなせ先生、ありがとう 第一章 あこがれよ なかよくしよう----裏町ぐらしの下積み時代 第二章 さびしいひとをなぐさめたい----「詩とメルヘン」の創刊 第三章 死んでもひとをよろこばせたい-----絵本『やさしいライオン』 第四章 愛がなければ生きられない----アンパンマンの奇跡の始まり 第五章 しあわせよ カタツムリにのって----アンパンマンワールドの魅力 第六章 戦場にも花は咲いていた----『おとうとものがたり』 第七章 今日はすぐに思い出になる-----最愛の人、暢さんの死 第八章 書いては消し、消しては書く----「いい子いい子」 第九章 かわりのメダカはいないんだ----なにが君のしあわせ 第十章 夢の中にも夢はある----『詩とメルヘン』の三十年と幻の生前葬 あとがきにかえて----この人生が好き 解説 永田 萠 シークレット・ラブ----文庫版のための書き下ろし掌篇小説 ※電子版では、イラスト・写真の一部をカラーで収録しています。
  • アップルソング
    4.7
    1巻814円 (税込)
    太平洋戦争末期、焼け跡の瓦礫の中から助け出された赤ん坊の茉莉江は、十歳になった年に母と二人、船でアメリカに渡るが、その後母を喪い一人きりになってしまう。茉莉江は自らの手で人生を切り拓き、長じて報道写真家となり、人間の愚行と光を目撃していく。激動の時代を生き抜いたひとりの女性の人生とともに、戦後日本、そしてアメリカの姿を描き出す。恋愛小説家として知られる著者が新境地を拓いた、美しく骨太な感動作。
  • あなたとわたしの物語
    3.5
    1巻495円 (税込)
    「あなたにあげられるものはすべて、あげる。わたしは決して、出し惜しみはしない」女は言う。「彼女の躰と僕の躰が別々なのがおかしい。耐えられない。一つになりたい」男が熱望する。新宿のホテルを舞台に恋が錯綜する。働く女、人妻、アーティストなど、心に傷を負いながら、恋に向き合い、欲望に忠実に生きる女性たち。

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  • あなたにつながる記憶のすべて
    3.7
    1巻1,408円 (税込)
    過去に愛した、今は会えないあなたへ――『欲しいのは、あなただけ』『美しい心臓』……恋愛の真実を追い求め続ける著者による鎮魂歌。「未来から現在へ、現在から過去へと時の流れを遡り、立ち上がってくる記憶と声に身をゆだねながら、愛しい人の不在を、私は「存在」として書く――」。職場の後輩だった女の子、はじめての仕事をくれた編集者、何通もの手紙をやりとりして別れた人、若くして旅だった詩人、亡き祖母、大好きな仕事のパートナー……亡くなってしまった、音信不通の、今はもう会うことのできない人々への思いを、記憶だけをたよりに綴る私小説的短編集。
  • ありえない恋
    3.8
    1巻451円 (税込)
    親友の父親・松川に思いを寄せる女子大生の理名。しかし、松川はメールのやりとりをきっかけに、ニューヨーク在住の小説家・まりもに恋してしまった。まりもは、二度と会うことのできない元恋人・真人を忘れられずにいるし、まりもの親友・むつみは、許されない恋を封印し、結婚を目前に控えている。かなわぬ恋、ひとめ惚れの恋、忘れられない恋。八人の男女が、手紙やメールを交わしながら、繰り広げる六つの恋物語。

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  • ある晴れた夏の朝
    4.4
    1巻1,386円 (税込)
    アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざまだ。日系アメリカ人のメイは、原子爆弾否定派として、演壇に立つことになる。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。そして、勝敗の行方は? 原子爆弾や戦争を体験していない現代に生きるあらゆる出自の十代が、それぞれに抱く考え方の違い。今後の世界を生きていく若者たちに考えてほしい、議論してほしいテーマを扱った、日本人作家による、YAジャンルのあたらしい試みともいえる作品。
  • イズミ
    3.8
    1巻1,485円 (税込)
    沙羅は自分の誕生と引きかえに母親を失った。男手ひとつで育てられた彼女は作家を目指すようになり、新人賞を獲得、最初の作品はヒットするが、その後低迷が続き、あらたな作家としての可能性を探るため渡米する。リタイアメントホームのアルバイトでダニエルという老人と仲良くなった矢先、沙羅は、父親が危篤になった知らせを受け帰国する。 沙羅と彼女の描く作中作が、交互に描かれる構成。 作中作は、第一次世界大戦下で看護師として渡仏する椿イズミが主人公。 二つの物語は、いくつかのワードでつながっていく。
  • 痛みを殺して
    4.0
    1巻803円 (税込)
    願いがかなうんですね? このカクテルを飲むと……。バー「まいごの子猫」は、マスターが客の要望に応えてカクテルを作ってくれる不思議なバーだ。許されぬ愛の間で気持ちが揺れる女性、子供に先立たれて深い喪失感を抱える夫婦、成就できなかった苦渋の駆け落ちへの想い。こころの痛みを癒す一杯のカクテルは、苦いけれど甘いひとときの官能の味。恋愛小説の旗手として若い女性に人気の小手鞠るいがそれぞれの人生のきれはしを描く、7篇の官能的な物語。
  • いちばん近くて遠い
    4.0
    1巻1,799円 (税込)
    正直に生きれば生きるほど、堕(お)ちていく――。松下絵里子(28歳)。スポーツ用品メーカー勤務。結婚も決まり、公私ともに充実の日々が始まるも……「優等生の悪女」。佐藤美鶴(34歳)。小さなサンドイッチ店で働く主婦。元デパートの店員。献身的な夫がいながら過去の男に……「懲りない悪女」。加賀美さとみ(53歳)。セレクトショップ「トップシークレット」社長。欲望にどこまでも忠実な女性起業家。多少の犠牲は……「華麗なる悪女」。向井沙也香(21歳)。セレクトショップ「トップシークレット」社員。さとみの下で働く上昇志向の強い新入社員。職場には絵里子の婚約者がいて……「純情そうな悪女」。――彼と同じ未来を見ていたはずなのに。――彼女には僕の知らない別の顔がある。人は星、人生は夜空。かかわり合う人々が点となり、ひとつの星座を形づくる。ままならない男と女の関係を、それぞれの視点で描いためくるめく恋愛小説。

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  • インド象の背中に乗って
    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    インドという未知の世界を旅する。 「インド! 絶対いっしょに行く」と宣言した姉の横で、 「わたしは行かない」とあっさりと答えた三葉。 父が赴任するというインドに、全く興味が無かった三葉だが、偶然知ったある人のインドの小説に夢中になり、気持ちはどんどんインドの魅力に引き込まれていく。 小説の中の主人公は語る。 都会から都会へ、飛行機でヒューンと飛んでいって、適当に観光をして、お土産を買って「ああ、楽しかった」と、自己満足をして戻ってくる。そんな旅ではない旅がしたかった。まさに地をはうような、手探りの旅。そういう旅からしか見えてこない、インドを見たかった。手探りで何かを、この手でつかみたかった――。 どんな冒険が始まるのだろうか? 三葉の心の中でも化学変化が起こりだした。
  • うさぎタウンのおむすびやさん
    3.0
    1巻1,155円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小学館児童出版文化賞受賞、小手鞠るい氏による大人気の「うさぎのおみせやさんシリーズ」。 「さてさて、きょうのお話はとびきりこわい『ゆうれいおむすびのぼうけん』だよ」パンダのおじさんゆうゆうさんの紙しばいがはじまります。 いろんなおむすびを一緒につくって食べたくなる、たのしい幼年童話。 ♪みんなで食べれば、ほっぺがいっぱい、おなかもいっぱい… たのしそうに歌いながら、ななこさんは、あつあつのごはんを手のひらにのせて、なにかをキュッとおしこんでから、いろんな形にまるめていきます。  まんまるなかたち、たわらのかたち、三角形のものもあれば、ひとくちサイズの小さなものもあります。 目のまえに、ずらりとならんだおむすびをながめながら、ななこさんはにっこり。 「さあ、あとは、さいごのしあげね」 くるくるくるくる、のりをまいたり、ぱらぱらぱらぱら、ごまやふりかけをかけたり、とろろこんぶでふんわりとつつんだり。 いろんな形のおむすびに、いろんな色がつきました。 まるで、おむすびとおむすびが、おしゃべりをしているみたいに見えます。 ─本文より。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • うさぎタウンのパン屋さん
    3.0
    1巻1,155円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「ああ、いい匂いがする」鼻をくんくんさせている子もいます。 「待ちどおしいな」耳をぴくぴくさせている子もいます。 「ようこそ、いらっしゃいませ!」 ひろばじゅうに、ひびきわたる声がして、いっけんのお店のドアがあきました。 あけたのは、黒うさぎのくるみくんです。白いエプロンと白いぼうし。 963はくるみの暗号です。 くるみくんはパン職人。 きょうは「黒うさぎのパン屋さん」の開店日なのです。(本文より) 小学館児童出版文化賞受賞、小手鞠るい氏による大人気の「うさぎのお店やさん」シリーズが2冊同時刊行されます。 一年生からひとりでよめる、おいしい、やさしい、たのしい幼年童話です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • うさぎのマリーのフルーツパーラー
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 こぐまのジローくん、きつねのネネちゃん、たぬきのタントンくん、みんな、うさぎのマリーさんがつくってくれるキラキラ輝くフルーツのデザートが大好き。でもある日、みんながいつものようにフルーツパーラーへ行くと、「しばらくおやすみします」という張り紙が。こんなことははじめてです、マリーさんにいったいなにがあったのでしょうか……。うさぎのマリーさんと森のどうぶつの子どもたちの心温まる物語。 優しい詩のような言葉で紡がれたお話と、“カラーインクの魔術師”永田萠氏の繊細で美しい挿絵のコラボレーション。 (総ルビ、すべての見開きに挿絵入り)  ─まるで、お日さまのかけらみたいな、オレンジとパイナップル。  バナナは、みかづき。  さくらんぼうは、赤と黄いろのお星さま。  きらきらフルーツのまんなかには、まっ白な雲のソフトクリームがもくもく。  どこから、なにから、たべたらいいのやら。  スプーンとフォークを手にしたみんなは、うっとりしています。  たべるのがもったいないような、見ているだけでうきうきしてくる、きらきらフルーツのほうせきばこです。 「さあ、めしあがれ」  マリーさんはやさしく、こえをかけました。 「いただきます」 「いただきます」 「いただきます」  ひとくちたべると、こぐまのジローくんの顔は、お日さまみたいににっこり。  ひとくちたべると、きつねのネネちゃんのほっぺは、まんまるいお月さまに。  ひとくちたべると、たぬきのタントンくんのひとみは、お星さまみたいにきらり。 ─本文より。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • うさぎのマリーのフルーツパーラー まいごのこねこ
    -
    1巻1,155円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「まいごになったのね?」 白いこねこは、だまって、うなずきました。 ブルーの目には、なみだがいっぱい、たまっています。(本文より) 発売後即重版、大人気『うさぎのマリーのフルーツパーラー』の第2巻。こぐまのジローくん、きつねのネネちゃん、たぬきのタントンくん、みんな、うさぎのマリーさんがつくってくれるキラキラ輝くフルーツパフェが大好き。ある嵐の夜、まいごのこねこがマリーさんのところへ助けを求めてやってきて・・・。こねこをみんなで送っていくとねこの家は山のむこうの、ねこの家族みんなが着物を着ている不思議なかやぶき屋根の里でした。 森のどうぶつたちと果物デザートのおいしいやさしい物語。 優しい詩のような言葉で紡がれたお話と、“カラーインクの魔術師”永田萠氏の繊細で美しい挿絵のコラボレーション。 1年生からひとりで読めます。 (総ルビ、すべての見開きに永田萠氏の挿絵入り) ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • うさぎのモニカのケーキ屋さん
    5.0
    1巻1,155円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ここは森の中にある「モニカのケーキ屋さん」。うさぎのきょうだいがつくる、本日のスペシャルケーキをめあてに、りすの三きょうだいがやってきました。お店のテーブルは、たちまち、お客さまでいっぱいになりました。と、そのとき、くまのおじいさんがお店へ入ってきて・・・。 森の動物たちとたくさんのケーキ、かわいいさし絵たっぷりで1年生からひとりで読める!『ある晴れた夏の朝』で小学館出版文化賞受賞の小手鞠るい氏の最新幼年童話。おいしくて、やさしい物語。
  • うさぎのモニカのケーキ屋さん ハッピーバースデイ
    3.0
    1巻1,155円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 森では、まいにちがだれかのおたんじょうびです。 きょうもどこかで、だれかがうまれています。 小鳥も、風も、太陽も、歌っています。 ハッピーバースデイ・トゥー・ユー!(本文より) ここは森の中にある「モニカのケーキ屋さん」。だれかのバースデーをお祝いするため、うさぎのモニカさんと弟のノエルくんは毎日お城みたいなスポンジにクリームをぬって、お花畑のようなケーキをつくっています。でも、モニカさんのお誕生日には何をあげたらよいのでしょう。ケーキはモニカさんでないと焼けないし・・・困っていたみんなのところにくまのダニエルさんがやってきます。 森の動物たちとたくさんのケーキ、かわいいさし絵たっぷりで1年生からひとりで読める!『ある晴れた夏の朝』で小学館出版文化賞『ぼくたちの緑の星』でうつのみや子ども賞受賞の小手鞠るい氏による大人気!「うさぎのお店やさん」シリーズが2冊同時刊行されます。おいしくて、やさしい物語です。 新キャラクター、おおかみのアンジェラさんも登場。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 美しい心臓
    4.0
    1巻594円 (税込)
    DVに憑かれた冷酷な夫から逃げ出したわたしが、職場で偶然知り合った既婚者の彼。その導きで始まった密会のたわむれは、わたしを絶望の淵から救った。甘い官能に溺れるふたつの魂は、秘密の部屋を抜け、やがて緑滴る中米の地を目指す。生命が躍動する新世界で、わたしが望んだのは、しかし、欲して止まない彼の死だった。悪魔的に美しく、愛と見まごうほどに純粋な感情の行方。
  • 海薔薇
    3.7
    1巻1,672円 (税込)
    ニューヨークと倉敷、距離を隔てた大人の恋は、年に一度の、せつない逢瀬だけでつづけられる――。老舗デパート「菊本屋」のニューヨーク店に勤務する柘植波奈子は、仕事で訪れた倉敷で陶芸作家の栄森徹司と出会う。徹司の作品、それを生み出す指、そして海のような徹司自身の大きさに、波奈子は惹かれていく。夫がいる身の波奈子はその気持ちに抗おうとするが、ふと徹司に伝えてしまう――「一年後のきょう、また会いたい」と。
  • 永遠
    3.5
    1巻616円 (税込)
    短大で英語講師を務める由樹は、衆議院議員の柏井淳と逢瀬を重ねていた。しかし、由樹の目前にある男が現れ、彼女の過去の記憶を揺り起こすことになる――。著者の新境地となる恋愛サスペンス長編。
  • エンキョリレンアイ
    3.5
    1巻858円 (税込)
    今すぐ走って、会いに行きたい。あの日のように――。二十二歳の誕生日、花音が出会った運命の彼は、アメリカ留学を控えていた。遠く離れても、熱く思い続けるふたりの恋。純愛一二〇%小説。
  • お母ちゃんの鬼退治
    3.3
    まりえのお母さんは目が見えない。だんだんと見えなくなってきて、まりえが小学校の時に完全に失明。2022年7月刊行の絵本『うちのおかあちゃん』は、作者がお母さんをモデルにその一時期を描いたものだがフィクションである。 この作品はもっと具体的に、リアルにお母さんについてつづられたエッセイ集。 本が好きで好きで作家になりたかったが叶わなかったお母さん、似たような道を歩む作者だが、人生の場面でお母さんとぶつかりあうこともしばしばだった。戦争にも学歴偏重の社会にも、障害にも、差別偏見にも負けずチャレンジし続けた「お母ちゃん」は、世間や自分のなかの「鬼退治」を成し遂げた。 小手鞠さんいわく「60代になって初めて『母の愛』を知ったように思います。美人で、優しくて、がんばり屋さん。顔に似合わず、毒舌家。そんなお母ちゃんについて、あますところなく書いてみました。」 若い人たちにとって生き方の一つの指針となるような作品。
  • お菓子の本の旅
    3.8
    1巻1,265円 (税込)
    アメリカにホームステイをした中学1年生の遥。あれもしたいこれもしたいと思い描いていたのに、初日から英語の発音をからかわれ、落ち込みます。そんな時、遥は、荷物の中に一冊の手描きのお菓子の本をみつけます。その本は遥に「自分で切り抜ける力」を与えてくれたあと、今度はおじいちゃんをなくしたばかりの中1の男の子、淳の手元に旅をしていきます。お菓子の本が運んでくれるのは「愛する人の気持ちの入ったレシピ」!?
  • オトコのことは猫に訊け
    5.0
    1巻770円 (税込)
    著者の人生において現れた3人の男。第1、第2の男とは4年で愛が終わった。しかし3人目の男とは愛が続いている。なぜか? 答えは「愛が終わった男たち=犬好き 永遠の愛の男=猫好き」だったから。双方では何が違うのだろうか? その真相を著者の痛快エピソードが実証!ほかにも、デート必勝法や猫に学ぶコミュニケーション術など、恋人との関係だけじゃなくあらゆる人間関係にも応用できます。限りなく猫目線で、猫的価値観で分析した、男女の恋愛模様をユーモアたっぷりに軽快な文章で綴られたエッセイ。

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  • おはなしSDGs 平和と公正をすべての人に 平和の女神さまへ 平和ってなんですか?
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    【物語の概要】 「作文の一枚めを机の上に広げて、タイトル、と名前を書いた。──平和について、ぼくは考えた」五年三組 山崎宇宙 (東京) 「ダディは軍に入っています。アメリカの国民を守り、アメリカのために奉仕する、とてもじゅうような仕事についているのです。」オリビア (サンフランシスコ) 「イランとのあいだで戦争していたときも、われらが祖国はゆうかんに戦ってきました。ぼくが生まれたのはこの戦争のさなかでした」イヤード(バクダッド) 「兵士となるための登録をすませて 私は今朝、十代の女性兵士となった。」ティエット・マイ(ハノイ) 「おばあちゃまのくに、日本へいつか、いってみたいです。そのとき、日本とアメリカがなかよくしてくれるといいです。」ポーラ・カワニシ(ハワイ) 世界中の、様々な時代の子どもが戦争について、作文、詩、手紙などを綴る。子どもの視点で語られる10代の戦争と平和の文学。 【シリーズ「おはなしSDGs」の特色】 ・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし作品です。「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた児童小説として楽しむことができます。 ・実力のあるイラストレーターによる挿絵が多数掲載され、確実に物語を読み通す手助けとなります。 ・各巻とも、SDGsが掲げる17のゴールのうちの一つがテーマとなっており、いま世界が協力してその目標に向かわなくてはならない理由が自然と理解できるストーリーが展開されます。 ・本文中に、物語とリンクさせるかたちで、関連する図表、グラフ、年表などが入ります。さらに、各巻の巻末で、テーマとしたSDGsのゴールについてくわしく解説しますので、テーマ学習の教材としても使用できます。 ・SDGs全体について解説する「総論編」も刊行します。さまざまなゴールをテーマにした物語と、「総論編」を併読することで、SDGsについての理解がさらに深まるように設計されています。 ・80ページ(一部カラー)。朝読書にもぴったりのボリュームです。 【シリーズ「おはなしSDGs」のラインナップ】 総論SDGsとは何か(那須田淳)/貧困をなくそう(安田夏菜)/ジェンダー平等を実現しよう(戸森しるこ)/安全な水とトイレを世界中に(石崎洋司)/エネルギーをみんなにそしてクリーンに(森川成美)/つくる責任つかう責任(小林深雪)/気候変動に具体的な対策を(楠木誠一郎)/海の豊かさを守ろう(佐藤まどか)/陸の豊かさも守ろう(吉野万理子)/平和と公正をすべての人に(小手鞠るい)
  • おはなしサイエンス 遺伝子工学 光るマウスが未来をかえる
    4.3
    1~10巻1,265円 (税込)
    【物語の概要】 主人公の鍛人は、養殖マグロの衝突死問題が、遺伝子編集によって解決されるかもしれない、 というニュースをきき、マグロが死ななくてすむときいて安心する。 そんなとき、大好きなおばあちゃんががんで入院する。 おばあちゃんは「遺伝子」を調べたら、治しかたがわかると聞いて驚く。 未来のお医者さんはどんな治療をすることになるのか想像して、鍛人は未来の技術にワクワクする。 ●シリーズ「おはなしサイエンス」の刊行趣旨 科学的な知識をもとに、論理的に考え、適切な答えを導く──。 それは、新しい時代を生きるために必要な力です。 その力を身につけるには、理科に親しみ、興味を持つことがいちばん。 理科の学習は、これまで以上に重要になってきています。 「おはなしサイエンス」は、 理科=科学の、おどろきや感動を、物語をとおして伝え、 「科学する心」を育むシリーズです! ●現代を代表する一流の児童文学作家の書き下ろし。 ●物語を味わいながら、科学への関心を深めます。 ●物語の背景を、豊富なグラフや図表で説明。 ●上質なイラストもたっぷり。楽しみながら科学を理解できます。 ●巻末の「おはなしサイエンスひとくちメモ」で、各巻のテーマと小~中学校で学ぶ理科の内容との関連を解説します。 ●シリーズ「おはなしサイエンス」のラインナップ※刊行予定も含みます 『遺伝子工学 光るマウスが未来を変える』 森川成美・作 石井聖岳・絵 『美容の科学 神永くんは知っている』 神戸遙真・作 藤本たみこ・絵 『未来のたべもの 未来の給食、なに食べる?』楠木誠一郎・作 下平けーすけ・絵 『AI(人工知能)ロボットは泣くのか?』佐藤まどか・作 酒井以・絵 『未来の医学』片川優子・作 大管雅晴・絵 『バイオミメティクス(生物模倣技術)マンボウ、空を飛ぶ』吉野万理子・作 黒須高嶺・絵 『鉱物・宝石の科学 七つの石の物語』小手鞠るい・作 サトウユカ・絵 『宇宙の未来 パパが宇宙に行くなんて!』松素めぐり・作 木村いこ・絵 『恐竜 恐竜の町で見つけたこと』松原秀行・作 梶山直美・絵 『危険生物 ひょうたん池の怪魚?』赤羽じゅんこ・作 ウラケン・ボルボックス・絵
  • 川滝少年のスケッチブック
    3.9
    1巻1,265円 (税込)
    列車内には、学校や職場へ行こうとしている人が乗り合わせていた。 突然、「ダダダダーン」という爆音が鳴り響いて、窓から外を見ると、アメリカ軍の飛行機が間近まで迫ってきているではないか。 操縦席のパイロットの表情まで見えるほど、爆撃機は近くにいる。 明かに、僕らの乗っている列車を攻撃しようとしている。 このままでは死んでしまう。 反射的に、列車から飛び降りた。 (本文より)  ***** 「軍国少年って、おじいちゃんのこと……?」ぼくはページをめくる手を止めて、ひとりごとをつぶやいた。軍国ということばと、優しいおじいちゃんがうまく結びつかない。祖父の絵はとてもユーモラスで、川滝少年はとても可愛くて、列車通学のきびしさも、剣道の時間の痛い話も、すべては笑い話のように読めてしまう。でも、このとき祖父は「まじめな軍国少年」だったのだ。(本文より) いつだったか、うちの郵便受けに、日本の父から届いた小包をあけてみると、そこに何冊かのスケッチブックが入っていました。そのうちの二冊がこの作品に登場するスケッチブックです。父の戦争体験について、少しは知っていたものの、くわしいことは何も知らなかったので、スケッチブックに描かれている漫画を見て、また、父の書いた文章を読んで、私はとても驚きました。こんな大変な戦争を、父はよく生き抜いてきたものだと、感心もしました。けれども、これらのスケッチブックは、長いあいだ、私の机の引き出しの奥で眠ったままになっていたのです。なぜなのでしょうか。私はその頃、戦争にも、平和にも、関心がなかったからです。日本は憲法で戦争を永久に放棄した平和国家なのだから、戦争や平和について、考えたり、悩んだりする必要はない、と思っていたのです。(後書き) Twitterでバズった小手鞠氏父のマンガ絵日記、91歳が生き抜いてきた戦争の記憶と記録が漫画でつぶさに表現されている当時のスケッチブックと、その内容から創作された祖父と孫の物語。 戦前戦中戦後、60頁の絵日記を掲載し、戦争だけでなく昭和の懐かしい風俗も味わうことができる資料としても貴重な一冊。
  • 君が笑えば
    3.6
    1巻1,815円 (税込)
    幼なじみの鏡子とさやかは、鏡子の元恋人・耕太を巻き込むささいな諍いをきっかけに絶縁。互いに別々の道を歩み始める。鏡子はニューヨークでジャズピアニストに、さやかは岡山でシングルマザーに、耕太は東京でカメラマンに。歳を重ね人生の曲がり角を迎えた3人は、予想だにしなかった形で再び交わり合うことになり――。まだなにかを諦めるほど歳を取ったわけではない。しかし、無防備に新たな一歩を踏み出すほどの若さはない。微妙な年齢を迎えそれぞれの場所で立ちすくむ者たちは、秘めた情熱と葛藤を抱え、どこに向かうのか。
  • 九死一生
    3.0
    愛猫喪失から立ち直っていく男女を描く物語。 「もしもあなたが誰かを本気で愛したら、行き着く先には悲しみがある。悲しみ以外のものはない。なぜならあなたの愛した者は死ぬ。それでも誰かを夢中で愛したあなたは救われる。私にそのことを教えてくれたのは、一匹の猫だった……」(プロローグより) 著者自身の、愛猫との別れの体験をもとに、喪失から再生、そして、小さな生き物たちを愛することの素晴らしさをとことん掘り下げた物語。猫を描かせたら右に出る者はいない小手鞠るいの、作家生活の集大成となる渾身の小説。
  • 恋するからだ
    4.3
    1巻495円 (税込)
    「このままずっと独りぼっちでいて、寂しくないの?」「寂しくない不幸せより寂しい幸福が好きなんだ」ハワイ生まれのキュートな女の子・アユが、日曜にだけ会う特別な人“落ちぶれ文士”の言葉だ。欲望の海の中で溺れそうなアユ。誰かのために生きるということが、自分のために生きることと重なればいい。……辿りついた本物の愛の核心とは?

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  • 幸福の一部である不幸を抱いて
    4.4
    好きになった人に“たまたま奥さんがいた” だけの、二人の女。杏子は「もうひとつの家」 に帰る彼を毎夜見送り、みずきは病身の妻を 養う彼の訪れを今日も待ちわびる。守られな い約束、聞き慣れた噓、会えない時間が増え 続けても二人はとても幸せで……。しかし、 たった一通のメール、ほんの一回の情事が、 〝恋濃き〟大人の女たちを狂わせる――。
  • 午前3時に電話して
    4.3
    1巻1,155円 (税込)
    《これは、みんなでつくる本です。お金はいただきません。 自由に持ち帰って、あなたの好きなお話を書いてください。 書き上げたらまた、本棚にもどしておいてください。 だれかがきっと、そのつづきを書くでしょう。》 本をひらくと、とびらのページに、そう書かれていた。 ──だれにも話せないことを心にかかえていた伊藤みなみは、 「お話」として、書いておくことならできるかもしれない、 もしかしたら雄大が見つけてくれるかもしれない?と ブックカフェの本棚でみつけた白い本に最初の一行を書いた。 ちょうど一年前の、なかよしでむじゃきだった四人組のお話から、 えんぴつを握りなおして、伊藤みなみを変身させて。
  • ごはん食べにおいでよ
    3.4
    1巻1,265円 (税込)
    ようこそ、ベイカリーカフェ「りんごの木」へーー。 料理用のエプロンから、接客用のTシャツに着がえて、ショーケースの前に立った。 あたりには、焼き上がったばかりのパンの香りが満ち満ちている。 パンの香りは、幸せの香りだ。 パンの味は、元気のエッセンスだ。 りんごの木の下には、味と香りの楽園がある。 そんなことを思いながら、ふと、うしろをふり返ったとき、厨房のなかで一心に、じゃがいもの皮をむいている、中学生の男の子の背中が見えたーーような気がした。(本文より) 開店の日はりんごの木の下で 日曜日はポテトざんまい 月曜日はサンド・オン・パレード 火曜日はパスタで決まり 水曜日はベントー・ボックス 木曜日はカレー日和 金曜日は炎の焼きめし 土曜日は定休日 あとがき 遊びにおいでよ ベイカリーカフェ「りんごの木」の 特別メニュー&読むレシピ集
  • 思春期
    3.6
    1巻1,265円 (税込)
    「未来が明るい、なんて、だれが決めたのでしょう。」「若さはすばらしい、なんてだれが決めたのでしょう。」―。「行きたくない場所は、学校」そして、家に帰っても「ふすまのような扉がついている勉強部屋に逃げ込む」毎日。「自分には価値がなく、生きていてもしかたがないのでは」という暗い気持ちで日々を送る中学生の「わたし」。不安、後悔、劣等感、秘密、孤独、嫉妬、自己嫌悪―。小手鞠るいが描く直球思春期小説。
  • 少女は森からやってきた
    3.5
    1巻1,500円 (税込)
    小学6年生の美幸は、みんなと一緒に行動することが苦手で、いつも本ばかり読んでいた。仲良しの友だちもいないし、特にほしいとも思わない。本の中には友だちがいて、その友だちは人を傷つけたり、悪口をいったり、いじめたりしないから……。ある日、美幸のクラスに、アメリカの小学校から転校してきた少女、エリカがやってきた。エリカは、森に囲まれた小さな村で暮らしていたが、両親の離婚によってお母さんと一緒に日本で暮らすことになった。数日後、漢字が苦手なエリカと、算数が苦手な美幸は、自習の時間にこっそりプリントを交換して、お互いのプリントを終わらせることに成功。髪の毛の色も、得意な科目も、性格も、生まれた場所もちがう二人だったが、その日を境に距離が縮まっていく。美幸は、「新しい発見」というテーマの作文に、エリカのことを書くことを決めた。美幸にとって、新しい発見はエリカという友だちだった。ところが……。
  • シーツとシーツのあいだ
    3.4
    1巻1,375円 (税込)
    願いがかなうんですね? このカクテルを飲むと……。こころの痛みに一杯のカクテルをどうぞ。苦いけれど甘いひとときの官能の味。心とからだが密着する恋の恍惚。生きてるって素敵! それぞれの人生のきれはしを描く7篇の物語。※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。

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  • 情事と事情
    4.3
    1巻784円 (税込)
    装幀家の愛里紗は今日も浮気する夫の修のため料理を作る。一方仕事に燃える親友の彩江子はフェミニストと煙たがられ、修の遊び相手のまりもは若さと美しさを持て余している。単調で退屈な日常と甘い情事の先には、不都合な修羅場が待ち受ける――が、それより怖いのは大人たちの本性。恋愛小説の名手による、上品で下品な恋愛事情。その一部始終。
  • 女性失格
    4.0
    1巻1,500円 (税込)
    寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい―― 女が女になり、女でしかなくなる瞬間を描く問題作! わたしの心が「寂しいの、なんとかして」と色目ならぬ物欲しげな瞳を駆使して、受動的に、男を付け狙っているわけです。(中略) 男に付け込まれるように、狙われるように、心がそういう風に巧みに振る舞っているわけです。 これがわたしの本性であるところの「受け身のストーカー」です。(本文より) これは、性にまつわるあらゆる体験を味わい尽くす「女」の物語。 女という性をやめられず、女という性から逃れられない「生」の先には何が見えるのか? 太宰治の『人間失格』を下敷きに、「女性が女性であることで覗きこむ深淵」を照らし出す意欲作!
  • 好き、だからこそ(新潮文庫)
    3.4
    1巻539円 (税込)
    画廊勤めの風子の前に台風のように現れ、19歳の身体を心ごと奪った大岸豪介。不器用で情にもろい豪介に深く刻まれた風子の愛の記憶は、幼い娘を抱えスナック勤めをした洋子との暮らしを彼が選んだあとも甘く、苦しいほどに切ない。元妻を自殺で失った河野至高と風子が結ばれた20年後のいまも……。70年代フォークの調べにのせ、秘めた想いを、肉体の歓びへと解き放つ大人の愛の物語。
  • スポーツのおはなし リレー 空に向かって走れ!
    4.7
    1巻1,100円 (税込)
    愛理──みなみ、雄大、晴樹、あたしにまかせて。「よーい」先生の声が響いた。次の瞬間、「すべて」が弾けた。大地をけって、あたしは飛び出した。雄大──ハルが、ぐんぐん近づいてくる。いや、ぼくが近づいていくんだ。そんなこと、どっちでもいい。ハル、落とすなよ、このバトン。晴樹──彼女の姿はまだ、目に入ってこない。ボクが見ているのは、空や。空と大地だけや。地面をけって、空へ向かって走りながら、ボクは思い出している。空から降ってくるような、みなみのことばを。みなみ──最後の3メートルのところで、わたしはトップの男子の真横に並んだ。あとはダッシュで駆けこむだけだ。腕を動かす。激しく、シャープに、空気を切るように。ふっと、糸が切れたかのように、隣を走っていた男の子が視界から消えた。(本文より)運動会400Mリレーの予備選チームが決まった!俊足のみなみ、本の虫雄大、ピアノ少女愛理に、走るのが怖い晴樹、4人の運命は?!子どもたちに人気のスポーツをテーマにした童話シリーズ「スポーツのおはなし」。オリンピックに採用されているスポーツについて、各一冊ずつ、豪華執筆陣が描き下ろします。小学低学年から中学年向けの創作童話です。2019年11月から3ヶ月連続で刊行致します。●シリーズ「スポーツのおはなし」の特色・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし。・「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた童話作品として楽しむことができます。また、シリーズを通して読むことで、さまざまなスポーツの特徴や面白さ楽しさを学べます。・ほぼすべての見開きに、実力ある画家によるイラストが入っていて、低学年から、ひとりで読めます。・巻末に収録したコラムページで、各スポーツへの理解がさらに深まります。・A5判、80ページ(一部カラー)。朝読にもぴったりのボリュームです。
  • 早春恋小路上ル
    4.1
    1巻556円 (税込)
    大学に合格、憧れの京都で親友と下宿生活を始めたるいは、隣の部屋で彼と始めちゃう親友の声を聞き、一人暮らしを決意。初めてのバイト、初めてのキス。田舎育ちのるいを翻弄する、親分、若い衆、シングルマザーの京大生……。夢見る少女が、京都の街で失恋、就職、結婚、離婚を経験し、大人になっていく。恋愛小説家の、胸打つ自伝的青春小説。
  • 空から森が降ってくる
    4.2
    1巻1,320円 (税込)
    アメリカはウッドストックの森に住む小説家が綴る四季の移ろい。美しくも厳しい自然や野生動物との交流、ときに森を飛び出し旅先でのできごとをたおやかな筆致で描き出す。
  • 空と海のであう場所
    3.9
    1巻594円 (税込)
    恋愛小説の名手による、魂の愛の物語。 イラストレーターとして着実にキャリアを積んでいる木の葉に、作家となったかつての恋人アラシから一篇の物語が届く。 作品にこめられたものとは。 遠い日の約束が果たされるとき、明らかになるのは―――恋愛小説の名手が、時も距離も越える思いを描く、心ゆさぶる魂の愛の物語。
  • つい昨日のできごと
    3.8
    1巻1,782円 (税込)
    SNSで話題となった著者の父のスケッチブックを題材に、戦中~戦後を生き抜いた父親の姿と、激動の時代を活写。イラスト多数収録!
  • テルアビブの犬
    3.0
    1巻1,222円 (税込)
    日本版「フランダースの犬」の誕生! 第二次世界大戦で両親をなくした少年、ツヨシ。 幼い彼の前に現れたのは、虐待同然に働かされ、捨てられた大型犬だった。 ツヨシはその犬に「ソラ」と名付け、家族同然に生活を共にし始める。 生まれて初めて平穏な日々を過ごすことになった犬が心に宿した、飼い主への感謝と愛。 しかし、別れのときは刻一刻と近づいてくる――。 「犬の愛」が最後に行きつくところとは、いったいどこなのか。 「フランダースの犬」へのオマージュとして描かれた、傑作長編小説!
  • 鳥

    4.1
    1巻1,386円 (税込)
    手のひらの上に命の重さを感じて。 チアチアチアリー……ぽぴぴぴぴぴ…… 「ハーイ、元気にしてたか」 朝起きると日本から届いたばかりのメールをあけて読む。 アメリカ東海岸の朝の七時は、日本の午後八時だ。 わたしは、日本にいる大親友とメール文通しているのだ。 そして、わたしたちは「小鳥の会」を結成している。 主人公の少女は、サンクチュアリでアルバイトをしながら、生きものの死と直面することで成長していく。
  • どうぶつのかぞく パンダ ぼくのなまえはユウユウ
    4.0
    1~8巻1,100円 (税込)
    うまれたばかりの赤んぼうだったとき、ぼくのからだはおかあさんの手のひらにすっぽりおさまってしまうくらい、小さかったらしい。しんちょうは十五センチ、たいじゅうは百グラム。おかあさんのたいじゅうは、ぼくの千倍の百キログラム。──パンダのユウユウとおかあさんはいつでもなかよし。起きているときも寝ているときもおかあさんといっしょ。野生パンダの親子の生態、子育てや独り立ちのドラマがやさしいお話で読める。
  • 泣くほどの恋じゃない
    4.0
    1巻929円 (税込)
    夜が怖い。あの人のいない夜が怖い。 だから――わたしは書き続ける、 彼とわたしの優しくて残酷な物語を。 塾の教え子の父親と関係をもった凪子。 会えない寂しさを埋めるように 彼女は彼への想いを筆に載せる。 この手紙は、 彼とわたしが愛し合った確かな証。 いつかふたりの物語を書きたい。 夢に手が届きそうになったまさにその時―― なぜ、こんなことが起こったのか。 それは赦されざる恋か。 どうしても忘れられない人がいる、すべての読者に贈る恋愛小説の不朽の名作が 待望の文庫化!
  • なぜ泣くの
    4.0
    1巻638円 (税込)
    最初の30分は「仕事」、残りの30分は「物語」。見知らぬ男と過ごす1時間。愉楽の波間を漂いながら泣く。「俺の話聞いてくれる?」客は私の胸に顔を埋める。からだから、涙に似た欲望のかたまりがわきだしてくるのはなぜ? ホスピスでのひそやかな逢い引き。からだ中が泣き出す。歌い出す。踊り出す。郊外に建つログハウス風のアパートの各部屋で繰り広げられる恋と官能を連作で描ききる。

ユーザーレビュー

  • ある晴れた夏の朝

    Posted by ブクログ

    アメリカの高校生による、原爆投下の是非についてのディベート小説
    
    ---------------
    アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざまだ。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。そして、勝敗の行方は?
    ---------------
    
    日本から出版された児童書という時点で、結論はどうなるか予断を持って読み進める事になる
    著者はアメリカ ニューヨーク州在住
    恐らく、現地の方々と接した上での意見など

    0
    2025年11月16日
  • ガラスの森/はだしで海へ

    Posted by ブクログ

    とても綺麗な作品でした。美しい言葉が沢山出てきて、繊細なのに芯があるようなそんな印象でした。
    かなこと流の恋の物語に、純子さんの明るさが合わさって3人の関係が良かったです。
    かなこの人生を一緒になぞっているようで、とても感情移入しました。話の展開も面白く、この先ずっと大切にする作品だと思います!

    0
    2025年11月09日
  • ある晴れた夏の朝

    Posted by ブクログ

    ディベート形式で書かれていて、読んでいて次の展開が気になり、どんどん読み進められた。戦争について知らなかったことも多く、この本を通して多くの学びを得た。最後の勝敗の決定打ともいえる日本語の解釈に心が震えた。幅広い年代層に読んで欲しい。

    0
    2025年10月21日
  • インド象の背中に乗って

    Posted by ブクログ

    インド旅行記だ。
    噂通りのインド、だけど、様々な教えと信仰が脈々と受け継がれ、人だらけの国。
    不思議な感じだ。
    インドに行きたいけど、私は恐怖の方が強いかな(笑)

    0
    2025年10月11日
  • 愛の人 やなせたかし

    Posted by ブクログ

    朝ドラあんぱんを視聴してから
    やなせたかしさんの考え方を始め、
    紡ぎ出される言葉や詩の数々に
    すっかり魅了され
    まだまだやなせワールドに
    どっぷり浸りたいと思い
    表紙がとてもかわいらしい
    この本を手にとった

    あまり詩を目にすることは
    普段ないけれど
    やなせさんの詩はすーっと
    入ってきてなんだか心地よい

    この本を読んで
    やなせたかしさんは
    本当に"愛"に溢れた方なんだなと
    自分の信じた道を諦めず、
    真っ直ぐ歩み続け
    たくさんの"愛"を届けてくれた
    だからこそ
    やなせさんの紡ぐ言葉からは
    たくさんの温もりを感じられ
    心に響くのだろうな

    まだまだやなせワ

    0
    2025年10月04日

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