江戸川乱歩の作品一覧
「江戸川乱歩」の「まんがグリム童話 ブラック」「芋虫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「江戸川乱歩」の「まんがグリム童話 ブラック」「芋虫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学政治経済学部卒。1923年『二銭銅貨』でデビュー。『D坂の殺人事件』や『一寸法師』などの作品を手がける。『少年探偵団』『蜘蛛男』など数々の作品が映画化、アニメ化されている。
少年・青年マンガ
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
少年・青年マンガ
少年・青年マンガ
小説・文芸
ラノベ
小説・文芸
小説・文芸
ビジネス・実用
ラノベ
小説・文芸
小説・文芸
少女・女性マンガ
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
ラノベ
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。
Posted by ブクログ
ものすごく面白くて、読むのが止まらなかった。読み終わった後は、パッとせず、スッキリしない、心持ちがモヤモヤするそんな終わり方だった。
しかし、伏線や読んでいた最中にあった謎は全て綺麗に解き明かされているから、面白い!
まず、諸戸の蓑浦に対する愛情が強烈的で驚いたな。この作品は同性愛があるからこそ、より面白く異常な雰囲気になってるんじゃないかと思う。
恋人である初代を殺された蓑浦がその仇として復讐を実行するだけではなく、そこに諸戸の異常な蓑浦への同性愛的な恋愛を入れることによって、より世界観がドロドロと奇妙なものになるんじゃないかと…。
この小説の最後の「道雄は最後の息を引取る間際まで、父の名も母の名も呼ばず、ただあなた様の手紙を抱きしめ、あなた様のお名前のみ呼び続け申候」でもあったように、僕は蓑浦に対して、冷たい人だなぁと思った。蓑浦は事件解決のために諸戸の知能や行動力を頼り、時には無意識に甘えている。異性愛者である蓑浦にとって、諸戸の好意はどこまでいっても「理解を超えた重荷」でしかない。あれほどまでに蓑浦のことを愛している諸戸の愛を少しは受け止めてやっていいじゃないかと…。
けれど、実際そこが難しいもので…この小説はある意味現実的だと思う…。読者が「諸戸と蓑浦くっつけよ…」と思うのは当然だが、実際は同性愛者じゃなければそれは難しいことだ。どんなに尽くされても、同性同士の恋愛は生理的に無理な人だっている。ハッピーエンドを与えず、読者が気持ちよくなるように書いていない、人間の生々しい部分だけを残しているこの作品が好き。
しかし、諸戸は可哀想だなぁ…まぁしょうがないのか。
探偵役である深山木幸吉が殺されてしまう。探偵がまさかの序盤から殺されてしまうことにかなり驚いたな。
初代を殺した少年軽業師の友之助くん。チョコレートで釣られて事情を話したのが可愛かったけれど、それもすぐにピストルで殺されてしまって、かなりショックだった。
双生児の秀ちゃんと吉ちゃん。秀ちゃんの雑記帳がかなり重い…。読んでいて、1番きつかったのはここかもしれない…。地獄のような世界でいた秀ちゃんは、助け出してくれた蓑浦と将来共に過ごして、幸せな生活を送れることを願う…。
諸戸は蓑浦に異常なほど執着していたし、怪しい研究をしていたから、最初はこいつが犯人なのではないかと思ってしまったが、そんな諸戸もかなりの酷な被害者であった。それだから余計に最後まで真の幸せになることができなかった諸戸に同情してしまう。
洞窟のところもかなり面白くて、読んだら止まらなかった。
主人公蓑浦もその恋人の初代さんも諸戸も、犯人の丈五郎以外の人たちがただただ可哀想だった。
江戸川乱歩の作品を読むといつも思う。乱歩、人の心とかないんか…。(だがそこがいい。)
いやー、にしても青春だなぁ…って思ってしまうな。僕も洞窟冒険してみてぇ……
Posted by ブクログ
『断崖』、「おとなだってそうよ。どんな苦しみにあえいでいる時でも、その中で遊戯している、遊戯しないではいられない」が印象深い。
ラストの「夕日は大空を焼き、断崖の岩肌を血の色に染め」と「女の姿は/人形とように可愛らしく」の対比にゾクゾクした。その直後の「つぶらな目は、大空を映して異様に輝いていた」も印象的。毒々しい空の色に目を輝かせるヒロイン……。まだ殺したりなさそう。これも「遊戯」ってやつか。
『屋根裏の散歩者』や『心理試験』も、この「遊戯」的な側面がある気がする。
『目羅博士の不思議な犯罪』の一文「何の動機がなくても、人は殺人の為に殺人を犯すもの」というのも、この「遊戯」とよく似ている気がする。
「遊戯」的側面への言及は解説にも。「世の中とうまく交われないんですよ。乱歩はまた、そういった、自尊心ばかりが強くて、そのくせ人間関係はてんで苦手で、だから人間が嫌いで、でも本当は人と接したくて/ついに見つけた方法が、一般の社会では犯罪と呼ばれるものだった」
誰もが犯罪者になり得る。金のためとか怨恨ゆえとかだけでなく、退屈や興味、遊戯など、理由は色々。だからこそ人間は恐ろしい。でも少なくとも小説の題材としては、これほど面白い生き物はいない。
人間とは不思議な存在だ。