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  • 愛と疑惑の宮殿
    3.0
    画廊に勤めるソフィアは、ある雨の夜、ひとりの男性に出会い、彼の顔を見たとたん、衝撃に打たれた。亡き父が描き、ソフィアに贈ってくれた肖像画の、ハンサムな青年の顔にそっくりだったのだ。その男性は翌日、父の遺作展を開催中の画廊に現れた。彼はスティーブンと名乗り、ソフィアの絵画修復の技術を知ると、自分が住むベネチアの宮殿にある絵の鑑定と手入れを頼んできた。まるで夢のような話に、ソフィアの体を喜びの熱い興奮が駆けめぐる。気になるのは、スティーブンの連れの美貌のイタリア人女性。彼女がソフィアのベネチア行きに不賛成なのは明らかだった。
  • 愛と憎しみの迷宮
    3.0
    ロンドンのデパートの香水売り場で働くヘザーのもとに、ある日、魅力的なイタリア人男性がやってきた。彼は香水よりもヘザーに関心を示し、大金を餌に誘惑しようとした。失礼なその客が、実は彼女の恋人の兄、レナートだったとは!弟ロレンツォの花嫁候補としてひそかに素性を調べられ、財産狙いではないかと疑われたと知ったヘザーは、激怒した。「あなたのような兄がいるなら、ロレンツォとは結婚しないわ!」だが一族の跡継ぎを望むレナートの希望により、結局二人は婚約した。皮肉なことに、その日からヘザーの心にはなぜか、傲慢なのにどこか寂しげなレナートの面影がちらつきだして……。
  • 愛と名誉にかけて
    -
    セリーナに従姉は、娘は夫の子ではないと告白して死んだ。従姉の別居中の夫は、怜悧な美貌の実業家カルロ・ヴァレッティ。カルロの悪い噂ばかりを吹き込まれていたセリーナは信用できず、迎えに来た彼に娘を返さないと宣言するのだった。だが言葉巧みに誘惑され、抗いがたい魅力に引き込まれ……。セリーナはやがて、カルロに抱かれてしまう。甘い感傷とともに。しかし、目覚めた翌朝、カルロは冷然と言い放ったのだ。「僕の娘はどこにいる?」と――自分を誘惑した理由を知って、セリーナは瞬時に青ざめた。
  • 愛に代えても
    4.0
    妻というより、単なるベッドでのパートナー。愛する男性からの耐えがたい求婚だった。■別居中の夫ジェレミーが事故死したと知らせを受け、マディは一人息子を連れて六年ぶりに夫の屋敷を訪れる。屋敷にはジェレミーの従兄レオが先に来ていた。かつて彼女は親友サスキアの婚約者だった彼にひと目で心を奪われた。結局マディはジェレミーの熱烈なプロポーズを受け入れたが、レオは彼女が打算で結婚し、従弟を不幸にした女だと今も思っている。マディの結婚後、レオとサスキアはなぜか婚約を解消してしまう。そしてマディは夫と親友の浮気を知り、屋敷を出たのだった。久しぶりに見る屋敷を、マディは心のよりどころだとつくづく感じる。浪費家だった夫のせいで、今や維持するのも困難だが、息子のためにも、なんとか屋敷は手放さずにおきたかった。だが屋敷の維持費を捻出するための事業が行き詰まりを見せたある日、レオが屈辱的な条件のついた結婚をマディに持ちかけた。
  • 愛のプロローグ シチリアの恋人たち II
    -
    あなたに出会うために私は生まれてきたの。あなたの愛を勝ち取るためならとことん闘うわ。■研修医として多忙な日々を送るアンジーは、仕事の合間をぬって次から次へと気ままな恋愛を楽しんでいた。そんなある日、親友のヘザーがシチリア人と結婚することに決まり、アンジーは花嫁付添人として彼女に同行することになった。雨のロンドンから太陽の光あふれるシチリアへ。久しぶりの休暇に、アンジーの心ははずむ。幸運にも、ヘザーに紹介された花婿の異母弟ベルナルドは、休暇中の短いロマンスを楽しむにはうってつけの相手だ。ベルナルドのほうも一目でアンジーに惹かれたらしい。周囲の心配をよそに、アンジーとベルナルドは急速に親しくなる。だが、このとき二人はまだ知らなかった。二人の間には容易に越えられない深い溝があることを。
  • 愛の物語の結末は?
    3.0
    イタリア人の恋人にプロポーズされ、ドナは幸せだった。トニは子供っぽくて少し頼りないが、私を愛してくれている。孤児だったドナの憧れ――家族を持つ夢がもうすぐかなう……。ところが彼の実家を訪れると、冷たい歓迎がドナを待っていた。傲慢そうなトニの兄リナルドが、手切れ金を提示してきたのだ。家業を継ぐ彼には、ドナが裕福な一族を狙う女に見えるらしい。憤って拒否したが、リナルドが次に放った言葉にドナは驚愕した。「トニはいつか君を忘れるが、僕たちはお互いを忘れられない」なんという人!結婚を阻止するために、私を誘惑する気なの?
  • 愛の物語の結末は?【ハーレクインSP文庫版】
    -
    イタリア人の恋人にプロポーズされ、ドナは幸せだった。トニは子供っぽくて少し頼りないが、私を愛してくれている。孤児だったドナの憧れ――家族を持つ夢がもうすぐかなう……。ところが彼の実家を訪れると、冷たい歓迎がドナを待っていた。傲慢そうなトニの兄リナルドが、手切れ金を提示してきたのだ。家業を継ぐ彼には、ドナが裕福な一族を狙う女に見えるらしい。憤って拒否したが、リナルドが次に放った言葉にドナは驚愕した。「トニはいつか君を忘れるが、僕たちはお互いを忘れられない」なんという人! 結婚を阻止するために、私を誘惑する気なの? *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛は仮面の奥に
    3.5
    テレサは行方不明の双子の兄を捜しにベネチアを訪れた。ホテルに着いた彼女を出迎えたのはハンサムな長身の男。彼の鋭いまなざしにテレサは思わず身震いした。この人はなぜ、観察するような目で私を見るの?部屋に案内してくれたその男を彼女はポーターとして扱ったが、あとで従業員から彼はここミダス・ホテルのオーナー、マウリツィオ・ヴァンザーニだと告げられる。恥ずかしさのあまり赤面したとき、部屋の電話が鳴った。それは当のマウリツィオからのディナーの誘いだった。
  • 愛ゆえの迷宮 リヌッチ家より愛をこめて
    -
    シーリアは盲人というハンデに屈することなく、好奇心旺盛に冒険を楽しみ、人生を謳歌している。恋人のフランチェスコはそんな彼女が心配でならなかった。自由でありたいシーリアと、彼なりの愛で縛ろうとするフランチェスコ。やがてシーリアは息苦しさを覚え、彼に別れを言い渡した。しかし、その間違いに気づくのに時間はかからなかった。二人の間の溝を埋める手立てがきっとあるはずだ。もう一度フランチェスコの心を取り戻そう。シーリアは固い決意を胸に、彼の故郷ナポリへ旅立った。★RITA賞に二度輝いた人気作家ルーシー・ゴードンの〈リヌッチ家より愛をこめて〉。イタリアの名家に育った六人兄弟の恋愛模様をご堪能いただける、全六話のミニシリーズもいよいよ最終話。最後に残ったフランチェスコが盲目の女性との愛を成就させます!★
  • 愛を禁じた二人
    -
    両親を突然の自動車事故で失い、マリアンの心は悲しみに染まった。葬儀の日、父の旧友の息子だという男性レイフが弔問に訪れたが、なぜか彼の態度には反感と冷ややかさがにじんでいる。しかしそんな懸念も、弁護士から聞いた話で吹き飛んだ。父が抱えていた巨額の負債のため、広大な屋敷は人手に渡るという。困惑するマリアンに、屋敷をホテルにして共同経営しようと、二日後、レイフから救済策が提案された。願ってもない申し出を快諾したものの、レイフの態度は相変わらずよそよそしいままだ。いったい彼の狙いは何? マリアンは不安に駆られた。
  • 愛を忘れた理由【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    -
    17歳の初恋。大富豪への15年愛。 再会の炎を、一瞬で消すわけにはいかない。 ペトラがどこか陰のあるギリシアの青年リサンドロスと偶然出逢い、 恋におちたのは、17歳のとき。初恋だった。 短い時間だったが言葉を交わし、軽く口づけて別れただけなのに、 彼との思い出はその後もペトラの心に深く刻まれ続けた。 15年後、女優である母の結婚式に出席したペトラは、 今や造船業界で世界のトップに昇りつめたリサンドロスと再会する。 噂では、多くの女性と浮き名を流し、女性を使い捨てしていると聞く。 少し怖いけれど、彼は大人になった私に気づいてくれるかしら? 勇気を出して近づいていったペトラに、リサンドロスが告げた。 「僕の目につかないところに消えてくれ」 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛を忘れた理由
    3.3
    ハリウッド女優である母親の何度目かの結婚式で、ペトラはリサンドロスの姿を見かけて胸がときめいた。十五年前、十七歳だったペトラは偶然出会った彼とキスをかわした。それ以来、ひとときもリサンドロスを忘れたことはなかったのだ。今やギリシアの造船業界のトップにのぼりつめた彼は、女性との華やかな噂に包まれた、魅力的な大人の男性になっている。今夜再会したら、私を一人の女性として見てくれるかもしれない。彼に話しかけたペトラに、初めは戸惑いを隠さなかったものの、リサンドロスはその夜を彼女と一緒に過ごしてくれた。ペトラは幸せを噛みしめた――すぐに思いがけない悲しみを知ることになるとは想像もせずに。■ベテラン作家ルーシー・ゴードンが描く、時を経て大人になった男女のせつないラブストーリーです。ギリシアの造船王との華やかなロマンスをたっぷりご堪能ください。
  • 悪魔がひそむ城
    -
    ローザは、ホラー作家ライアム・ジェイムスンに会うために、スコットランド沖に浮かぶ島に向かっていた。ライアムと行動をともにしているらしい妹からの連絡がとだえ、心配する母に請われて、はるばるロンドンから捜しに来たのだ。島に降り立って、心もとない思いにとらわれているとき、フェリーの中で知り合った美貌の男性が声をかけてきた。「ぼくが、ライアムの住むキルフォイル城まで連れていこう」名前も知らない男性についていく?ローザが躊躇すると、彼はルーサー・キリアンと名乗った。その名がライアムの小説の主人公であることにローザは気づかなかった。
  • 熱い復讐
    3.6
    エリーズは夫の葬儀のさなか、くずおれそうになるのをこらえていた。夫はエリーズを脅迫までして結婚へ持ち込んだものの、散財と浮気を繰り返したあげくに亡くなった。ローマに彼が購入したアパートメントを売却しなければ、明日からの生活にも困窮するだろう。途方に暮れるエリーズに、意外な人物が助けを申し出た。夫の雇い主で大企業の経営者ヴィンチェンテだ。危険な光を放つ彼の瞳に魅せられたように、エリーズはローマへ一緒に行くことを承諾してしまう。★ルーシー・ゴードンがハーレクイン・ロマンスに初登場!めくるめく復讐劇を力強い筆致で描きます。★
  • あなたの声が聞こえる
    -
    ■運命を呪わぬように。幸せはすぐそこにある。■ジーナは弁護士。といっても、さっそうと法廷に立ったりはしない。地味な事務の下働きばかりだ。でも彼女は幸せだった。普通の暮らしもままならなかった以前に比べれば夢のようだから。かつてジーナは耳が聞こえなかった。いまだって障害がなくなったわけではない。皮下に埋め込んだ器具を外せば、すぐに聞こえなくなってしまう。ただ普段はなんの支障もないので、気づく人はほとんどいなかった。事務所の顧客、カースン・ペイジもそんな一人だった。なのに、出会ったばかりの彼にどうして話してしまったのだろう? 私に障害があると聞くとカースンは急に表情を硬くした。ジーナの心はふさいだ。彼もやはり偏見を持っているのだ。そのときジーナはまだ、この苦渋の表情の本当の意味を知らなかった。
  • アンダルシアの花嫁
    3.5
    「マギー、お願いよ! 私を見捨てないで」悲しげな声で訴える少女に、マギーは折れるしかなかった。まさか英語を教えている18歳のカタリーナに付き添って、ふたたびスペインを訪れることになるとは思ってもみなかった。それも、すべてはセバスティアンの取り決めによるものだった。彼はカタリーナの後見人兼婚約者で、傲慢かつ危険な魅力を持つ男。いくらカタリーナの亡き父親から彼女を託されたからといって、強引に婚約までして守る必要があるの? 少女を救いたいと思いつつ、その一方でマギーは、どうしても男性として意識させられてしまう、セバスティアンに屈しそうな自分がいやでならなかった。8年前あの国で恋に落ち、ずたずたにされた心の傷を抱える身なのに。■スペイン南部、情熱のアンダルシアを舞台にしたクリスマス・ストーリーをお届けします。L・ゴードンが描く、頑固なまでに誇り高い、魅惑のスペイン人ヒーローにご注目を。
  • いくつものジェラシー【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    -
    わたしに残された時間は少ない。なのに、 私を捨てたあなたと、再会するなんて……。白血病に冒された教師アントニアは、残された日々を家族と過ごすため、 二度と帰るつもりのなかった故郷の町へ戻ってきた。 9年前の、壊れてしまいそうなほど傷ついた記憶がよみがえる―― 愛する恋人パウエルとの結婚を控え、幸せの絶頂にいたさなか、 アントニアには愛人関係にある別の男がいるという噂が立てられた。 もちろん根も葉もない作り話だったが、パウエルは怒って婚約を破棄し、 あろうことか、噂を流した彼女の親友と結婚してしまったのだ。 思い出すだけでもつらいのに、今、さらなる皮肉な運命が待っていた。 代任教師を務めることになった母校の担任クラスに、 町の有力者となったパウエルと、今は亡き妻の娘がいるとわかったのだ!
  • いくつものジェラシー
    4.0
    挙式前日に婚約者パウエルを親友に奪われ、壊れてしまうほど傷ついた9年前。心の痛みを癒せぬまま彼を愛し続けたアントニアは、不治の病を宣告されて…。★九年前アントニアは、ワイオミングの故郷の町で、大学進学と、恋人パウエルとの結婚を控え、希望に満ちた日々を送っていた。そのさなか、父の友人を愛人にしているという噂を立てられる。噂を信じたパウエルは、挙式前日に婚約を破棄したうえ、噂を流した彼女の親友と結婚してしまった。傷心のアントニアは故郷を逃げ出し、いまは、アリゾナで教師をしている。二度と帰るつもりはなかった、医師から不治の病にかかっていると宣告されるまでは。

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  • いたずらな愛の使者【ハーレクイン・イマージュ版】
    -
    待望の“我が子”は幻だった……。失意の大富豪に訪れる、小さな愛の使者。 法律事務所で働くエリーはイタリア大富豪レオニツィオを担当している。“レオ”の名のとおり獅子のごとく専制君主的な彼は、すでに結婚生活が破綻して別居している妻と離婚協議中で、妊娠している妻に対して親権を要求していた。ところが妻側の弁護士から、出生前DNA鑑定の結果、レオニツィオの子ではないと知らされ、離婚は決定的となった。彼にとって、不実な妻などどうでもよかったが、この腕に抱くはずだった我が子がいなくなった事実は大きな衝撃だった。エリーはそんな彼を支えようと慰めるうち、情熱の夜を過ごしてしまう。まさか、レオニツィオの子を身ごもることになるとも思わずに! ■情熱的なイタリア人男性と結婚した作家ルーシー・ゴードンによる、予期せぬ妊娠をテーマに描いた名作をお届けします。いつもは傲慢なレオニツィオが落ち込む姿にほろりとさせられてしまったエリー。予定外の妊娠のため、子供は独りで産み育てるつもりでしたが……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • いたずらな愛の使者
    3.0
    “我が子”が幻となった大富豪に、小さな愛の使者が舞いおりる。 法律事務所で働くエリーは実業家のレオニツィオを担当している。“レオ”の名のとおり獅子のごとく専制君主的な彼は、すでに結婚生活が破綻して別居している妻と離婚協議中で、我が子を妊娠している妻に対し、親権を要求していた。ところが妻側の弁護士から、出生前DNA鑑定の結果、レオニツィオの子ではないと知らされ、離婚は決定的となる。彼にとって、不実な妻のことなどどうでもよかったが、子供が持てないという事実は大きな衝撃だった。エリーはそんな彼を支えようと慰めるうち、一線を越えてしまう――まさか、レオニツィオの子を身ごもることになるとも知らずに。■HQイマージュの大御所L・ゴードンが描く、予期せぬ妊娠から始まるすてきなラブストーリーをお贈りします。人を従わせることに慣れたイタリア人実業家がテムズ川のほとりで雪に降られてそぼ濡れる姿に、いたたまれなくなり思わず駆け寄るエリー。恋に落ちる瞬間は必見!
  • 愛しくて憎い人
    -
    看護師のエリノアは、偶然テンビー家に派遣されてきた。火事で重傷を負った当主ジェイソンの看護をするためだ。彼は、エリノアにとって憎んでも憎みきれない敵だった。六年前、恋人だったジェイソンの弟に連れられてきたとき、「君は弟にはふさわしくない」と、無理やり別れさせられたのだ。私の育ちが貧しいから、名門一家にはふさわしくないというのね。でも、必ずもう一度ここに戻ってくるわ――駅を離れる列車の中で、エリノアは涙にくれながら、かたく心に誓ったのだ。彼女はそのテンビー家に再び戻ってきた。しかもジェイソンは、ひどい怪我で歩けず、目も見えなくなっていた。エリノアは復讐の機会をうかがったが……。
  • 愛しくて憎い人【ハーレクイン・セレクト版】
    5.0
    看護師のエリノアは、偶然テンビー家に派遣された。火事で重症を負った当主、ジェイソンの看護をするために。彼はエリノアにとって、憎んでも憎みきれない敵だった。6年前、恋人だったジェイソンの弟に連れられこの地を訪れたとき、「君は弟にはふさわしくない」と、むりやり別れさせられたのだ。私の育ちが貧しいから、名門一家にはふさわしくないというのね。18歳のエリノアは、涙にくれながら恋人の元を去ったのだった。そして彼女は、因縁のテンビー家に再び戻ってきた。ジェイソンはひどい怪我で歩けず、目も見えないという。憎くて仕方ないはずの男と、昼夜をともにする日々が始まった。 ■自らの素性はむろん明かさぬまま、職務に徹しようとするエリノア。看護師としての献身は傷ついたジェイソンの肉体を癒やしますが、エリノアからおのずと溢れ出る女性としての愛も、彼のすさんだ心をほぐしてゆきます。ついに眼帯を外し、真実を知った彼は……。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 妹の失恋
    4.0
    まさか彼が、わたしから幸せを奪い、どん底に突き落とした悪魔だなんて……。母の再婚で名門ファルコン家の娘となったフレイヤは、結婚式の直前に不実な婚約者に捨てられ、人生最大の辱めを受けた。だが、義理の兄ジャクソンが、不幸のどん底に落ちた彼女を救う。彼はフレイヤをすばやく車に乗せて自宅へ連れていき、悲しみに打ちひしがれる彼女を優しく慰めた。かつてフレイヤはジャクソンに惹かれたことがあったが、“妹”としか見られていないと知り、その想いに蓋をしたのだった。そんな彼の庇護のもと心の傷を癒やそうとした矢先、フレイヤは信じられない事実を知り、愕然とする――彼女の結婚式を台なしにした張本人は、じつはジャクソンだったのだ!■世界を股にかけるファルコン家の兄弟たちのロマンスが、いよいよ大詰めを迎えます。兄弟で唯一の独身となったジャクソンはプレイボーイを卒業し、永遠の愛を手に入れることができるのでしょうか。
  • 美しき幻 リヌッチ家より愛をこめて
    -
    若くハンサムなルジェーロにとって、世界は喜びに満ちていた。そんな彼の人生が暗転したのは二年半前のことだ。ロンドンで謎めいた美女サファイアと出会い、一目で惹かれ合った。ところが、情熱的な二週間を過ごしたあと、彼女は忽然と姿を消した。それ以来、ルジェーロは抜け殻も同然だった。唯一生きている実感を得られるのは、バイクを走らせるときだけ。だがある日、バイクに乗っているとき、サファイアが目の前に現れた。ゴージャスなブロンドの髪、魅惑的な体。幻覚なのか?それとも、彼女にそっくりな別人なのか?混乱したルジェーロは、あっという間に宙に投げ出されていた。★RITA賞に二度輝いた人気作家ルーシー・ゴードンのミニシリーズ〈リヌッチ家より愛をこめて〉。イタリアの名家に育った六人兄弟の恋愛模様をお楽しみいただけます。来月はいよいよ最終話。フランチェスコが登場します!★
  • 裏切りの予感【ハーレクイン文庫版】
    -
    【世界を股にかけるヒーロー】どんなに心を捧げても、あなたに愛される日はもう来ない。夫に恋い焦がれる、妻の片恋物語 サンチャのもとに、ある日、匿名の手紙が届いた。書かれていたのは、夫が秘書の若い女性と逢瀬を重ねていて、今夜も彼女の家で会うという衝撃的な内容だった。まさかとは思ったが、確かに夫マークはこのところ帰りが遅く、夫婦の間もなんとなくぎくしゃくしているのは否めない。思い悩んだ末、その夜サンチャは、秘書の家に電話をしてみた。受話器の向こうから聞こえてきたのは、紛れもなく夫の声。あわてて電話を切り、目を閉じた。嫉妬と悲しみが心を苛む。その日から、サンチャの結婚生活は苦痛に満ちたものになった。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 裏切りの予感
    3.0
    サンチャのもとに、ある日、匿名の手紙が届いた。そこに書かれていたのは、夫が秘書の若い女性と逢瀬を重ねていて、今夜も彼女の家で会うという衝撃的な内容だった。まさかとは思ったが、確かに夫のマークはこのところ帰りが遅く、夫婦の間もなんとなくぎくしゃくしているのは否めない。その夜、思い悩んだ末にサンチャは、秘書の家に電話をしてみた。すると、受話器の向こうから聞こえてきたのは、紛れもなく夫の声。あわてて電話を切り、目を閉じた。ああ、なんてこと……。嫉妬が全身をむしばみ、悲しみと怒りが心を苛む。その日から、サンチャの結婚生活は苦痛に満ちたものになった。■ゆるぎない幸せなんて、嘘。愛し合っていたはずなのに、たった1通の手紙が日常を破綻させる――シャーロット・ラムの鋭利な筆で綴られると、何気ない夫婦生活も歪んだ硝子の迷宮に変わります。 はたして真実は……愛する夫は本当に妻を裏切ったのでしょうか?
  • 王位をかけた恋
    -
    ロンドンの小さなカフェで働くドティは、店に現れた場違いなほど洗練された客に強引に招待され、エルリア王国へ向かう機中にいた。そこで明かされた彼の正体はプリンス・ランドルフ。出生時の手続きの不備から王位継承権を剥奪されたばかりの“元”王子だ。唖然とするドティに彼は告げた。「きみはプリンセス・ドロテア、エルリアの王位継承者だ。国を救うためにきみが女王になるんだ」驚きながらも、彼のやさしい微笑みに胸がときめき……。
  • 夫の復讐
    3.0
    話したいことがある、今夜会おう。その電話から、希望と悲しみが始まった。■別居中の夫ルークから、今夜会いたいという電話がかかる。エレンの脳裏に悪夢のような日々がよみがえった。泣きつづける娘のジェンマ、嫌悪のこもった目で見つめるルーク。六年前、エレンは難産のストレスで心を病み、娘を傷つけてしまいそうな自分に怯えていた。結局彼女は、愛する夫と生後半年の娘を残して家を出ることを選んだ。以来ルークは、ロンドンにいるエレンを憎みつづけているし、年四回会うジェンマも、母親のエレンになつくどころか怖がっている。彼は今夜、いい女性が現れたから離婚してほしいと言うのでは?いろいろ考えると、もう潔く別れたほうがいいのかもしれないと思う。だが再会したルークは思いがけないことを言いだした。出張でロンドンにいるあいだ、ジェンマを預かってほしい、と……。
  • 終わらない恋 リヌッチ家より愛をこめて
    3.0
    イギリスでテレビ番組を制作しているデラは、新たに取りかかる世界の史跡探訪シリーズの案内役として、イタリアの若き考古学者カルロに目をつけた。業績はあるし、とびきりの笑顔がいかにもテレビ向きだ。デラはさっそくポンペイで遺跡調査をしている彼に会いに行く。そして、発掘現場で偶然でくわしたカルロと互いに一目惚れした。もっとも、七歳年下の彼がいつか離れていくのはわかりきっている。デラはつかの間の恋愛ごっこを楽しむつもりだった。ところが、カルロのほうは真剣そのものだったのだ。やがてデラの軽い気持ちを知ったとき、彼は……。★リタ賞に二度輝いた人気作家ルーシー・ゴードンのミニシリーズ〈リヌッチ家より愛をこめて〉を久々にお届け!本作を皮切りに三カ月連続刊行いたします。イタリアの名家に育った六人兄弟の恋愛模様をお楽しみください。★
  • 帰らざる日々【ハーレクイン文庫版】
    -
    別れの手紙を出したわけも、息子の存在も、 あなたは知らない―― 永遠に。ジュリーは仕事の依頼を受け、ローマの地に降り立った。 ここは8年前、想いを残したまま別れた恋人リコの故郷。 あの、めくるめくような幸せな日々を忘れたことはない。 彼との唯一の絆の息子がいるから。貧しかったジュリーは、 大富豪であるリコの祖父に脅され、彼の前から姿を消した。 その祖父亡き今、愛しいリコとの再会も夢ではないだろう。 はかない望みはしかし、予想だにしないかたちで叶えられた。 私を雇ったのは……リコ、あなただったのね。 なぜまるで別人のように、憎しみを込めて私を見つめるの……?
  • 帰らざる日々
    3.5
    彼と愛し合った日々……。あの日々は、もう取り戻せないの?■ジュリーはイギリスの売れっ子クラブ歌手。あるとき、思いがけず、ローマの一流クラブに引き抜かれた。ローマはかつての恋人リコの生まれ故郷だった。ジュリーはリコと深く愛し合い、子供まで身ごもっていながら、銀行家である彼の祖父に結婚を反対され、別れさせられたのだった。その後生まれた息子は七歳になる。でも、リコはそれを知らない……。複雑な思いでローマに到着したジュリーを待っていたのは、人を愛する心を失い、冷酷な人間に変わり果てたリコだった。彼がジュリーを引き抜いたクラブのオーナーだったとは。リコはジュリーに捨てられたと思いこみ、彼女を目にするや冷ややかに宣言した。「君をここに呼んだのは復讐のためだ!」
  • 帰らざる日々【ハーレクイン・セレクト版】
    4.0
    ジュリーは仕事の依頼を受け、ローマの地に降り立った。ここは8年前、想いを残したまま別れた恋人リコ・フォルツァの故郷。あの、めくるめくような幸せな日々を忘れたことはない。彼との唯一の絆であるかわいい息子、ゲイリーがいるから。貧しかったジュリーは、大富豪であるリコの祖父に脅され、別れの手紙だけを置いて彼の前から姿を消したのだった。その祖父亡き今、愛しいリコと再会することもあるかもしれない……はかない望みはしかし、予想だにしないかたちで叶えられた。ジュリーを雇ったのは、ほかならぬリコ本人だったのだ!彼はまるで別人のように、憎しみを込めてジュリーを見つめ……。 ■イタリアを舞台にしたロマンスなら、ルーシー・ゴードンがおすすめです。作家本人が、ヴェネチア旅行中に出会った地元の男性と、たった2日で結婚したというロマンス武勇伝の持ち主。本物のラテンヒーローを描く作家です。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 書きかえたい過去
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    「でも、結婚してくれなかったら困るわ!」ジェマは動揺した。六日後の誕生日までに結婚しなければ、ジェマに父の遺産は入らない。なのに、お金を渡して形ばかりの夫になるはずだったマイケルが、やっぱりそんなことはできないと言いだしたのだ。名門ホテルのオーナーだった父の遺産は、継母のものになってしまう。だがマイケルが去っていった直後、意外な人物がジェマを訪ねてきた。十年前にホテルで働いていたイタリア人のアンドレアスだ。ジェマがさんざん笑いものにしたあげく、仕事も奪った若者……。今は高級ホテルを世界各国に所有する彼は、ジェマの話を聞き、なぜか彼女を救おうと申し出た――彼の子を産むという条件で。
  • 片思いの日々【ハーレクイン文庫版】
    -
    冴えない顔に落ち着いた声、そして地味な服装が気に入られ、マチルダは村の診療所の受付係に採用されることになった。彼女は最近、父母と共にこの小さな村に引っ越してきたばかり。少しでも家計の助けになればと、面接を受けに来たのだった。マチルダの目に診療所のドクターはとても魅力的な男性に映った。だがマチルダは、母親にさえ不器量と言われるほどの容姿で、彼のような男性を惹きつける魅力がないことはわかっていた。だからマチルダは、この想いを隠そうと決めたのだ。案の定、働き始めた彼女をドクターはまるで無視した。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 仮面舞踏会の夜に愛して
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    素顔のままの二人では、愛は伝えられなくて……。 サリーは借金取りに追われる弟をともない、ベネチアへ逃れた。宿泊先で待ちぶせしていた男に襲われかけたところを、そのホテルのオーナー、ダミアーノ・フェローネに救われる。事情を知ったダミアーノはサリーと弟をかくまい、彼の広大な屋敷にしばらく滞在させてくれることになった。母親のいないダミアーノの息子はサリーによくなつき、サリーはダミアーノの醸し出す謎めいた魅力に惹かれていった。町がカーニバルに沸く夜のこと。彼はサリーに唐突な申し出をした。「僕と結婚して、息子の母親になってくれないか――」胸を躍らせたのも束の間、それは、ある取引としての求婚だった。■世界一美しい町ベネチアを舞台にした、L・ゴードンの新作です。作家本人が、バカンス先のベネチアで出会った男性とスピード結婚をしたのは有名な話。“事実はロマンス小説より奇なり”を生きる作家ならではの、極上の愛の物語です。
  • かりそめのガールフレンド
    4.0
    シャーリーンは母親と継父に疎まれながら暮らしたせいで、しみついた劣等感を拭えないまま成長し、地味な銀行員となった。そんな彼女にもようやく恋人ができたが、相手に大きな仕事が決まって渡米したきり音信不通になってしまう。恋人を信じてはるばるアメリカまで追いかけていったところ、シャーリーンは衝撃的な事実を知る。ひとり待つわたしの気も知らず、別の女性と結ばれていただなんて。涙に暮れる彼女の前に、一人の男性が手を差し伸べた。トラヴィスと名乗る彼といると心が和んでいくシャーリーンだったが、そのときまだ知らなかった――彼には、ある思惑があることを。■イマージュの実力派作家L・ゴードンがファルコン家の兄弟たちのロマンスを描きました。『パリがくれた最後の恋』に続いてお届けするのは、アメリカ生まれの三男トラヴィスの物語です。
  • 謎のプレイボーイ 華麗なる貴公子たち I【ハーレクイン・セレクト版】
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    ダルシーは仕事のため、ロンドンからヴェネツィアへ飛んだ。ゴンドラの船頭をしているフェデリコという男について、調べてほしいと依頼されたのだ。ダルシーはさっそく旅行客を装い、彼のゴンドラに乗り込んだ。予想に反して、フェデリコはとても魅力的な男性だった。太陽のように輝く笑顔と高貴な佇まいに、ダルシーはすぐさま心を奪われてしまった。なんてすてきな人なのかしら……。ダルシーは知る由もなかった。このハンサムな船頭の正体を。彼はある理由で友人のフェデリコに成りすましている、イタリア名門伯爵家の後継ぎ、グイード・カルヴァーニだった。■1980年代にHQディザイアで日本デビューを果たし、現在はイマージュを代表する人気作家となったルーシー・ゴードン。今作は2004年にイマージュから刊行され、人気を博した3部作の1話目。テンポのよい、爽やかなロマンスです。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 買われた一夜
    2.0
    室内装飾会社を経営するカーラは、共同経営者から、事業が破綻寸前であることを知らされた。そして、入ったばかりの大口の仕事を担当するよう頼まれる。依頼主の名前を聞いて、カーラは驚愕した。バイロン――七年前に別れた元夫!離婚して以来連絡もくれなかったのに、いったいどうしたというの?不安に駆られながら彼の会社を訪れると、バイロンはカーラの窮状を救ってやろうと言う。その条件を、彼は眉一つ動かさず事務的に告げた。「ぼくの子供を産んでもらいたい」
  • ガラスのなかの人形
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    バレリーナのフェイは致命的な大怪我を負い、未来を絶たれた。娘に最高の治療を施してやりたいと思いつめた彼女の父は、医療費に困り、あろうことか会社の金を横領してしまう。ショックで動揺するフェイにつけ込むように、会社の社長は自分と婚約すれば父親を告発しないと告げ、フェイは泣く泣く受け入れるしかなかった。結婚までの間、豪奢な別荘で軟禁されて暮らすフェイだったが、目付役としてジェイソンという男が突然送り込まれてきたとき、心の中で何かが弾けた──お願い、私をここから救いだして。
  • ガラスの花嫁
    3.0
    会って1週間で婚約したイタリア人の恋人と挙式するため、ビクトリアは彼の故郷であるピエモンテの田舎町にやってきた。こんなに美しい町で家庭を築けるなんて、想像以上の幸せ……。ところが彼女を出迎えたのは、恋人の兄マウリツィオだった。家業を継いだ敏腕実業家で、誰も逆らえないと聞いている。彼は挨拶もそこそこに、弟とは結婚できないと彼女に告げた。幼なじみの女性を身ごもらせたため、責任をとらせるのだという。あまりの仕打ちに絶句するビクトリアに、彼はさらに言った。「僕はきみを侮辱した家族の長だ。償いとして僕が結婚しよう」
  • 危険な聖夜
    -
    ★危険と背中合わせのクリスマスを、よく知らない男性と過ごすことに。★スキーリフトの事故でけがをした妹の見舞いに行くため、ジェシカは雪の山道に車を走らせた。だが途中で雪崩が起こり、後続車とともにトンネルに閉じ込められる。後続車から降りてきたのはハンサムだが気難しげな男性で、救助隊が来るまでトンネル内で夜を明かすしかないとジェシカに言う。その男性モーガンの寝袋のなかで彼と落ち着かない一夜を過ごし、翌朝、待望の救助隊が来てくれたにもかかわらず、ジェシカは車の故障で、モーガンの家に滞在するはめになった。牧場でもある彼の家には、馬の世話をする老人がいて、ジェシカに接する態度も冷たくよそよそしい。老人はモーガンに、あの女は追い払ったほうがいいと進言する。検事のモーガンを恨む囚人がきのう脱獄し、復讐しに来るからと。ジェシカは、そんな危険が迫っているのをまったく知らず……。
  • 貴公子と偽りの恋人
    3.5
    仕事でパリの豪華ホテルを訪れていたパーディータは、ロビーの大階段で転んで足首を捻挫してしまった。立ち上がれない彼女に手をさしのべたのは、世界的な実業家レオニド。彼はパーディータを優しく抱き上げて部屋に運ぶと、医師に治療させたあと、なにかと世話を焼いてくれた。なんてすてきな人! もしかしたら彼はわたしのことを……。幸せを夢見るパーディータの心は舞い上がったが、レオニドが悪戯な笑みを浮かべて口にした言葉に息をのんだ。「父親が結婚しろとせっついてうるさいから、パリ滞在の間だけ僕の恋人のふりをしてくれないか?」

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  • 絆をもう一度
    3.0
    8回目の結婚記念日の今日が、離婚記念日になるなんて。夫ジェイクとの離婚が成立したケリーは自宅に友人を招き、ささやかなパーティを開いていた。むろん、当の夫の姿はない。世界中を股にかけて活躍するジェイクは、今日に限らず、8年の結婚生活の間、ほとんど家を空けていた。ケリーが流産して、悲しみの底で苦しんでいたときでさえ……。彼に愛を求めても虚しいだけ。そんなケリーの心の声に呼応するように、ふいにジェイクがさよならを告げに現れた。最後のキスは熱を帯び、それはふたりの体を燃やし尽くした。数週間後、妊娠したケリーのもとに、耳を疑うような凶報が届く。■数多の感動作を世に送りだしている実力派作家ルーシー・ゴードン。彼女の作品のなかでも、とくに再版を望む声が多かった人気作をお贈りします。別れたふたりが物語の最後に下す決断とは?
  • 奇跡のロマンス【ハーレクイン・ロマンス版】
    -
    忘れえぬいとしい男性は、すべての愛の記憶を失っていた。 サラは友人が勤める会社のパーティで、冷徹なビジネスマンと悪名高い社長、ジャスティンと出会った。ゴージャスな彼と、地味で冴えないサラ。正反対の二人はたちまち熱い恋におちたが、幸せは長くは続かなかった。彼はサラが身ごもると、残酷に追い払ったのだ。傷つき故郷へ帰ったサラは赤ん坊とひっそり暮らす道を選んだ。2年後、サラの雑貨店にジャスティンが現れる。事故で2年間の記憶を失い、たまたまこの村を旅行で訪れた――そう話す彼の虚ろな瞳を見て、サラは瞬時に悟った。私のことを……覚えていないのね? ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする《伝説の名作選》。今作は“シークレットベビー”と“記憶喪失”、ダブル人気テーマがもたらす波瀾の展開! 感動の作家、ルーシー・ゴードンが泣かせます。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 奇跡のロマンス
    4.0
    ジャスティンは富も地位も権力も手に入れ、人生の絶頂期にいた。だがなぜか心だけは満たされず、妙な違和感をぬぐえないのだ。サラは今ごろ、どこでどうしているだろうか?2年前、ジャスティンは恋人のサラを冷酷に傷つけたうえ、彼の子供を身ごもったと知るや追い払ったのだった。そんなある日、ジャスティンが乗っていた車が事故を起こす。彼は一命を取りとめたが、大切なサラとの記憶をなくしていた。まるで別人に生まれ変わったように変貌したジャスティンは、運命に導かれるまま、サラが暮らす村ヘイブンへと旅立った。
  • 屈辱のプロポーズ
    -
    ブリスは、失神したイタリア人女性を助けた縁で、その女性タチアナが回復するまで、赤ん坊の世話をすることになった。タチアナの住む高級アパートメントには、兄のダンテも滞在している。上流階級のダンテとは住む世界がまったく違うのに、ブリスは急速に惹かれていく思いを止められなかった。彼も同じ気持ちだということは、恋に奥手なブリスにもわかった。そしてダンテが急遽イタリアに戻ることになった日、求められるままに身を捧げてしまう。「必ず会いに来る」そう言い残してダンテは立ち去った。その言葉が本気でなかったことに、ブリスはほどなく気づく。
  • クリスマス・ストーリー2008 愛と絆の季節
    3.0
    『かけがえのない贈り物』―ロージーは人気映画俳優ジョシュア・ホークレー――ホークの付き人を急遽つとめることになった。インフルエンザで寝込んでしまった父ドナルドの代役としてだ。ところが、ホークはロージーのことを自宅に押し入った熱狂的なファンだと勘違いし、彼女に厳しい警告を発する。 『億万長者とクリスマス』―コリーヌは会社経営者のアレックスと結婚して十二年になる。だが、今や億万長者となったというのに、彼は仕事一筋で家庭を顧みようとしない。このところは別居生活が続いている。明日のクリスマスイブさえ一緒に過ごせないと言ってきたら、彼女は離婚する覚悟だったが……。 『真夜中の情熱』―実家に連れていく恋人さえいないなんて。名門エリオット家の豪邸で開かれたパーティで、もうすぐ三十歳になるクロエは大きなため息をついた。そんな彼女の前に現れたのは、高校時代の上級生ライダー・マクフィー。同じく招待されたと言う彼を、クロエは急に意識してしまう。 『海賊のキス』―夫に先立たれたルシンダは、過去の苦い思い出を忘れ去り、分別のある女性として家庭教師をつとめている。ある日、滞在中の大きな屋敷の庭で、ルシンダは信じられないものを目撃してしまう。それは、かつて彼女を捨てて海賊になった婚約者ダニエル・ド・ランシーの姿だった。 *本書に収録されている「かけがえのない贈り物」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 結婚の過ち【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    -
    最愛の子を別れた夫に託す――それが、私にできる、最後の役目。 「彼女に結婚式を台なしにされてたまるものか」ミラノの大富豪マルコ・ダンジェロの声がサロンの高い天井に響いた。幼なじみの公爵家令嬢との結婚を2カ月後に控えている。ところが、別れた妻のペイトンが幼い双子の娘たちを連れて、突然サンフランシスコからやってきたのだ。ペイトンの目的は、娘たちをマルコに託すことだった。二度と戻らないつもりでいたミラノを再び訪れたのは、医師に残酷な事実を突きつけられたから。ペイトンは亡き母と同じ、不治の病におかされていた……。 ■非情な運命により、若くしてみずからの余命と向き合わざるをえなくなったヒロインの物語をお贈りします。元夫への愛を心の奥底に封印して子育てを頑張ってきたペイトンと、彼女と結婚したことで人生設計を狂わされたと思っているマルコの、再会の行方は……? *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 結婚の過ち
    -
    「彼女に結婚式を台なしにされてたまるものか」マルコの声がサロンの高い天井に響いた。ミラノで有名デザイナーとして名を馳せ、幼なじみの公爵家令嬢との結婚を2カ月半後に控えている。ところが別れた妻ペイトンが、幼い娘を連れて、突然サンフランシスコからやってきたのだ。ペイトンの目的は、娘たちをマルコに託すことだった。2度と戻らないつもりでいたミラノを再び訪れたのは、医者に残酷な事実を突きつけられたから。彼女は、亡き母と同じ不治の病に冒されていた。
  • 結婚の名のもとに
    3.5
    ブリオニーのボス、社長のカーライルは仕事の鬼だ。ハンサムで魅力的なのに、いつも冷淡で厳しい態度を崩さない。だがある日、愛らしい少女がオフィスにやってきたとき、カーライルの表情がこれまで見たこともない温かいものに一変し、ブリオニーは驚くと同時に彼から目が離せなくなった。少女はカーライルの娘エマで、亡き妻の忘れ形見だった。エマがすぐにブリオニーに懐いたのを見て取ったカーライルは、娘が重病にかかっていることを告げたうえで、こう切り出した。「結婚してほしい。余命僅かなあの子の願いを叶えてやるために」
  • 結婚の名のもとに【ハーレクインSP文庫版】
    -
    ブリオニーのボス、社長のカーライルは仕事の鬼だ。ハンサムで魅力的なのに、いつも冷淡で厳しい態度を崩さない。だがある日、愛らしい少女がオフィスにやってきたとき、カーライルの表情がこれまで見たこともない温かいものに一変し、ブリオニーは驚くと同時に彼から目が離せなくなった。少女はカーライルの娘エマで、亡き妻の忘れ形見だった。エマがすぐにブリオニーに懐いたのを見て取ったカーライルは、娘が重病にかかっていることを告げたうえで、こう切り出した。「結婚してほしい。余命僅かなあの子の願いを叶えてやるために」 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋は嵐とともに
    -
    誘惑するのはやめて。私の上司と親しい関係にあるくせに。■ファッション誌でスタイリストとして働くガブリエラは、真冬のロンドンからインド洋に浮かぶ島モーリシャスを訪れた。撮影隊の一行が到着する前に、撮影現場の下見をするためだ。この役目を立派に果たせば、アシスタントから昇格できるかも……。炎天下でタクシーを待っていた彼女は、一人の男性に注意を引かれる。浅黒い肌、サングラスをかけていても精悍な容貌のうかがえる彼は、なぜかガブリエラにかつての婚約者ピアーズのことを思い出させた。ばかね、あの人のことは忘れたはずじゃない。婚約者に裏切られた私の人生に必要なのは、男性ではなく仕事なのよ。ところが、ホテルの部屋でシャワーを浴びおえた彼女のところへ、ピアーズの面影を重ねた男性が突然やってきた。リックと名乗る彼は、どうやらガブリエラの上司アーシュラの不倫相手らしい。
  • 恋は予想外
    -
    あたたかい目をしたこの若い女性に、幼子を託したいと彼は願った。■ベイビーチの児童ホームに高級なスポーツカーが入ってきたとき、ホームマザーのウェンディは引っ越しの荷造りをしていた。ウェンディは、児童ホームを辞めて、母親から虐待を受けているギャビーの里親になるつもりだったのだ。車から降りてきたのはルークと名乗るハンサムな男性で、父親の愛人が産んだ赤ん坊を預かってくれと言う。ウェンディは、施設を辞めるから無理だと告げたが、なんとしてもきみに世話をしてもらいたいとルークは譲らない。そこへ後任のホームマザーが到着し、ルークが解決策を思いついた。経済的に裕福なルークがウェンディを子守りとして雇い、ギャビーも一緒に暮らせばいい、と。渋るウェンディに、ルークは祖父母が遺してくれた古い家を提供する。二人の急務は、無人だった家を住めるようにすることだったが……。
  • 公爵のプロポーズ
    3.5
    ジョアンナは遺跡調査のため、古い宮殿を訪れた。ここは元婚約者、グスターヴォの領地だ。何年も前、親の決めた結婚相手に、彼女はひと目で恋をした。だが式の直前、グスターヴォはほかの女性に夢中になった。彼の幸せだけを願って、ジョアンナはそっと身を引いたのだった。あのとき私の世界は音をたてて崩れ落ちたけれど、彼が今も輝いているなら、それでいい……。しかし再会したグスターヴォは、ひどく悩んでいるように見えた。ジョアンナは再び願った。彼の力になりたい、と。★RITA賞を二度も受賞しているルーシー・ゴードン。練りあげられた珠玉の物語で、熱い注目を集めています。本作では、ひたむきな女性の心を打ち砕いてしまったイタリア人公爵の葛藤を描きます。★
  • 幸福の幻影
    -
    ローレンは十三年ぶりに故国イギリスに帰ってきた。十六歳のときにたった一度の過ちで妊娠し、女の子を産んだ。娘を養子に出し、カナダに移り住んで保母になったものの、わが子に会いたい気持ちは抑えきれなかった。彼女はやっとつきとめた養子先の屋敷を訪ね、真実は伏せたまま、娘ケリーの世話係としての職を得る。屋敷の主であるブラッドは、五年前に妻を亡くした魅力的な男性で、彼に引かれつつも、ローレンは娘と暮らせる嬉しさで夢中だった。だがケリーが敵意をこめて放った言葉に、彼女は唖然とする。「パパを言いなりにしようなんて思わないほうがいいわよ!」

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  • 国王陛下のラブレター
    -
    歴史学者のリジーはボルタビア王国の本を書くため、訪英中の国王ダニエルに対談を申し込んだ。すると、舞踏会に招待され、ダンスをしてキスをされ、さらにはボルタビアに招かれる。宮殿の図書室に入れるなんて、歴史家としては願ってもないチャンスだ。だがダニエルは言った。「きみの本当の目的は違うんだろう? 妥当な値段を話し合おう」

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  • 心、止められなくて ハーレクイン・ディザイア傑作選
    -
    いつかきっと打ち明けよう。でも、今はまだ……。 メラニーは、若き実業家ジャイルズ・ヘイヴァリルの養子、デイヴィッドのナニーに雇われた。デイヴィッドはメラニー自身が10代のとき未婚のまま産み、やむなく養子に出したが後悔し、一目会いたいと願っていた愛しいわが子。1年ほど前のジャイルズの離婚以来、息子は孤独な日々を送っていた。ジャイルズはメラニーがデイヴィッドの実の母親とは知る由もない。だがやがて、ジャイルズへの情熱的な愛が芽生えたとき、メラニーは自分の中の欲望に戸惑いをおぼえた。秘密を知られたら、わたしはデイヴィッドばかりかジャイルズも永遠に失ってしまうのだわ……。■様々な時代の選りすぐりのディザイアの話題作をお贈りする“ハーレクイン・ディザイア傑作選”。今作は、大御所ルーシー・ゴードンのナニーがヒロインの物語です。素性が知れればわが子を奪われると怯えながらも、ヒーローへの恋心は抑えきれなくなって……。
  • 古城のウエディング
    -
    嵐の夜、海の向こうから君主を救うために美しい娘がやってきた。■“アメリカの石油王の娘メリル・ウインターズ嬢、イギリスのジャービス・ラーン卿と結婚か?”世界中の新聞の社交欄をにぎわせた報道の裏には、しかし、驚くべき真実が隠されていた。メリルは友人を助けるためにまとまったお金が必要だったが、結婚しない限り父親の遺産を相続できないと管財人に告げられた。そこで、名目だけの夫を求める新聞広告を出したところ、イギリスの子爵であるジャービスから応募があったのだ。さっそく彼の住む中世さながらの古城を訪れると、メリルはひどく冷淡な応対を受けて戸惑った。それでもメリルはビジネスとしての結婚を申し出たが、どういうわけかジャービスはその話題を嫌悪し、にべもなく彼女にアメリカへ帰れと言い放つのだった。
  • 孤独な富豪
    5.0
    ホリーはそのイタリア人男性に愛されていると信じていたが、そうではなかったばかりか、知らぬ間に犯罪の片棒を担がされていた。イギリスに帰りたい一心で、ひとりローマ行き列車に飛び乗ったものの、車内を警官が巡回している!ホリーはとっさに一等車のコンパートメントに逃げ込んだ。そこには鋭い目をしたマッテオという判事が乗っていて、彼はホリーが警察に追われる身だと即座に見抜いた。だがなぜか警察には突き出さず、彼女を屋敷へと連れ帰る。ほっとしたのもつかの間、彼にパスポートを取りあげられ、ホリーにとって、不安に満ちた日々が始まった。★イタリアものに定評のあるルーシー・ゴードン。これまで数々のイタリア人ヒーローを生み出してきました。今月はゴージャスな外見の裏に深い苦悩を抱えているらしい判事が登場。謎めいた展開に目が離せません。★
  • 傲慢なエスコート
    -
    安心できる男性と、どきどきさせる男。どちらを選べばいいの?■その夜、ジェニファーを迎えに現れたのは、圧倒的な存在感で彼女をたじろがせる、スティーヴンという男だった。恋人のデイヴィッドと喧嘩したジェニファーは、今夜開かれる企業家たちのパーティーに行くため、仕方なくエスコートを雇ったのだ。それでもパーティー会場にデイヴィッドが現れると、ジェニファーは我に返った。彼と仲直りをしなければ。誠実な彼との心安らぐ生活を望むなら……。パーティーの帰り、スティーヴンは強引に彼女の唇を奪って言う。「きみは一週間以内にぼくに連絡してくる。次のキスに賭けよう」いったい彼は何を言っているの? わたしは恋人とよりを戻すのに。ところが翌日の新聞には、スティーヴンとジェニファーの記事が、写真つきで大きく載っていた。大企業の重役と実業家の孫の一大ロマンスとして……。
  • 誤解に満ちた出会い
    5.0
    悪路に車を走らせていたジョアンは、急ブレーキをかけた。行く手に男が立ちはだかったのだ。男はいきなり運転席のドアを開け、彼女を手荒に車から降ろすと、武器を隠しているはずだと身体検査を始めた。あげくに、おまえは連中の情婦だろうとののしった。でも、乱暴な言葉遣いのわりには良家の出身者特有のアクセントがあるし、着ているものも上等だ。ジョアンは人違いだと必死に訴えた。「寝返るべきだな。ぼくの情婦になるほうがずっと有利だ」男は耳を貸そうともせずに言った。
  • 五年後には愛してる
    -
    “お願い。妹のケイティーの面倒をみてほしいの”ニックは昔の恋人イザベルからの手紙を読んで、ため息をついた。五年前、ニックが心から愛していたイザベルは彼の兄と結婚した……。ケイティーさえ邪魔しなければ、ぼくと結婚していたはずなのに。そのケイティーが、田舎からロンドンに出てくるという。あのぼさぼさの髪のじゃじゃ馬娘を引き受けるなんて、ごめんだ!でもイザベルの頼みでは断れない――いまだに愛しているのだから。ニックは駅まで迎えに行ったが、現れたのは、神話の女神としかたとえようのない、グリーンの瞳の美しい女性だった。まさかあのケイティーが、こんなに変わるなんて……。だが、彼女の中身はまったく変わっていなかった。いたずら好きで、そそっかしく、相変わらずニックに突っかかってくる。それでもなぜか、ニックは彼女の世話をやかずにはいられなかった。イザベルの頼みだからさ。そう、ほかに理由なんてあるものか……。
  • 五分で恋に落ちて
    -
    ■人を愛するのに、時も場所も関係ない。顔を合わせた瞬間、恋に落ちることもある。■ダニエルとの出会いは、互いの車が衝突したときだった。彼は五分で恋に落ちたと言ってくれたが、リーには男性のそういう言葉をうのみにできない過去があった。十六歳のとき、スコットランドの小さな町に駆け落ちして結婚した。その町では、十代でも親の承諾なしに結婚できるのだ。だが、その結婚は破綻し、それ以来、男性不信に陥ってしまった。男性の言葉を信じて裏切られるのはもうたくさん。ダニエルは女性の見方を売り物にしているコラムニストでありながら、自分の娘がリーの弟と恋人同士になったのを知ったとき、世の父親と変わらない態度で認めようとしなかった。若い二人はかつてのリーのように、北の町に駆け落ちしてしまった。リーは複雑な思いを抱いたままダニエルと一緒にあとを追ったが、それは彼女が、愛する気持を再び取り戻す旅でもあった。
  • 再会は炎のように 地中海の恋人
    -
    ロンドンのホテルでPRコンサルタントを務めるレベッカは、ある実業家をパーティに招いて接待することになった。その人物がイタリア人と聞いて、レベッカは動揺する。まだ十代だったころ、彼女はイタリアで恋に落ちたが、若すぎる恋はあまりにも悲しい結末を迎えてしまった。それ以来、レベッカの心は冷たく閉ざされたままだ。しかし、パーティの主賓である実業家を見て、胸がざわめいた。彼は、かつての恋の相手ルカ・モンテスだったのだ。また会いたいと言うルカに、レベッカは激しい怒りを覚えた。愛は死んだの。もう二度とよみがえらないわ。■“ラテン系ヒーローとの恋物語”――情熱的で強引、圧倒的にセクシーなラテン系ヒーローの魅力が満載の名作をお楽しみください。
  • 最初で最後の嘘
    4.5
    「シニョリーナ、君は僕の理想の女性だ」ダンテはファーンの手を取り、熱い言葉で語りかけてくる。ファーンは笑みを浮かべて軽くいなそうとした。「そんなたわごと、まじめな顔で聞けないわ」不意に思い立って訪れたイタリアで、ファーンはナポリに住む名門一族、リヌッチ家のダンテと出会った。最初は彼のどんな口説き文句も受け流していたけれど、時折思いつめたように黙りこむ彼の様子が気になりだした。この人は陽気なプレイボーイというだけではない。彼女は直感的に悟った。誰にも見せないもう一つの顔を持っている。ファーンはいつしかダンテの秘密をすべて知りたくなっていた……。■イタリアの名家の兄弟それぞれの恋愛模様を描いて好評だった六部作〈リヌッチ家より愛をこめて〉。今月、ルーシー・ゴードンがもう一人、リヌッチ家のメンバーをご紹介します。悩めるイタリア人ヒーロー、ダンテの物語をどうぞお楽しみください。
  • 裁きは終わりぬ
    -
    狭くみすぼらしいアパートメントで暮らすレイは、昼間は会社秘書として働きながら、夜は寝る間を惜しんで学位を取るための勉強に励んでいる。貧しい生活を支えるために、エスコートサービスのアルバイトをしていたある晩、彼女は弁護士のジャイルズ・ブレークと再会する。8年前、レイの父を死に追いやった憎むべき男――ところが成功者となったはずのジャイルズの目に、苦悩の影を見つけて、レイは戸惑いをおぼえた。
  • 砂漠に降りた天使
    3.0
    取材に協力するというのは実は罠で、私をハーレムに入れるつもりじゃないの?■アンバーがアラビアの小さな首長国にやってきたのは、休暇をかねて、母が書く小説の取材をするためだった。ところが現地に着いてみると、インタビューは半分がキャンセルされ、彼女は途方に暮れてしまう。そんなアンバーのもとに、一通の封書が届けられた。首長のシーク・ゾルタンが会いたいという。うまくいけば取材の後押しをしてくれるかもしれない。アンバーは期待に胸を躍らせて宮殿に向かった。シーク・ゾルタンの謎めいたまなざしにアンバーは不安を覚えたが、公文書室の資料までみせてくれると言われて感激し、ホテルから宮殿に移ってこないかという申し出にも同意した。それがまさか、案内された豪華な部屋に閉じ込められるとは……。
  • サンタクロースにキスを
    -
    クリスマスが近づいたある日、村一番の屋敷に新しい主がやってきたと聞き、獣医のドーンは喜んだ。これで、恵まれない子供たちのためのパーティーが今年も屋敷で開けるわ。ところが、新しい主は願いをはねつけたらしい。あきらめきれず、屋敷に乗り込んだドーンがそこで見たのは、かつて愛を捧げた彼女を冷酷に捨てた、富豪の姿だった。

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  • 少女から妻へ
    -
    父は生前、友人から、姪の後見人になってほしいと依頼されていた。長男で弁護士のグランドはさっそく少女クリスタに会いに行った。ところが顔を合わせたクリスタは、もうすぐ二十一歳になるという女性だった!しかも革の超ミニスカートに、セクシーな体の線もあらわな格好だ。グラントは頭を抱えた。こんなに魅力的で気性の激しい相手に、いったい、どんな“生活指導”をしろっていうんだ…。
  • 白い冬の旋律【ハーレクイン文庫版】
    -
    雪舞うその日、ピッパは車が故障して困っていたところを、ロスコーという、彫りの深い、精悍な容貌の実業家に助けられる。ピッパの美しさに惹かれたと臆面もなく言うロスコーは、“窮地にいる弟を誘惑してほしい”という奇妙な依頼をする。強引な彼に戸惑いながらも、ピッパは拒めない。なぜならピッパこそロスコーに惹かれ、気持ちを抑えられなかったから。だがピッパには、一方的に恋人に裏切られた過去があった。いまも心が癒えないピッパにとって、その傷のせいで、ロスコーへの愛を認めることがどうしてもできない……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 白い冬の旋律 愛をたどる系譜 I
    3.0
    街にクリスマスキャロルが流れる季節になると、ピッパは浮き足立つ人々を避けるように仕事にのめり込む。数年前のクリスマスの、つらい失恋をまだ忘れられないからだ。そんなある日、ピッパはロスコーという実業家と出会う。彼女の美しさに惹かれたと臆面もなく言うロスコーは、“窮地にいる弟を誘惑してほしい”と奇妙な依頼をする。わたしに惹かれていると言いながら、弟を誘惑しろですって?失礼な申し出に憤慨するべきだと思いながら、ピッパは断れなかった。尊大でどこか陰のあるロスコーに、彼女も興味を引かれていた。愛に心を閉ざしている自分と、どこか似ている気がして……。
  • 十年目の初恋
    2.0
    十年前、何より大切にしていたものをあなたは忘れてしまったの?■フェイとガースは、結婚して十年目の夫婦。しかし、二年前から別居している。結婚当時、貧しかったガースは、今では大きな建設会社の経営者だが、仕事に夢中で家庭を顧みないことに、フェイは耐えられなかったのだ。別居後、恋人もできた彼女は、離婚を望んでいた。だが、そんな妻の気持を知って、ガースは取り引きを持ちかけてきた。新しい住宅シリーズの売り出し用の広告に、結婚十周年を迎えた自分たち夫婦を使いたいが、そのためには再び家族で暮らす必要がある、その代わり、PRの仕事が終わりしだい離婚に応じよう、と。フェイは離婚を前提に、子供たちと共に再びガースと暮らしはじめた。そして、改めてガースを身近に観察する機会を得た。離れてしまった家族の気持を取り戻そうと奮闘する彼に、やがてフェイは……。
  • 情熱の予感 リヌッチ家より愛をこめて
    -
    かつて愛する人に手ひどく裏切られたオリンピアは、副社長として仕事に生きがいを見いだしていた。新しい経営陣が来る日の朝に秘書が体調不良で早退し人材派遣会社に代わりの秘書を依頼すると、五分もたたずに颯爽とした男性がやってきた。オリンピアはさっそく彼にあれこれ指示を出す。彼こそが新しい経営者のプリモとも知らずに。一方、正体を明かしそびれたプリモは、内心困惑していた。嘘をつき続ければ、ジョークではすまなくなるというのにこの女性から目が離せない。もっと彼女のありのままを知りたい★RITA賞に2度輝いた人気作家ルーシー・ゴードンのミニシリーズ〈リヌッチ家より愛をこめて〉は、イタリアの名家の6人兄弟の恋愛模様を描きます。気難しい次男のプリモの恋のさやあてにからんできたのは三男ルークでした。どうぞご期待ください!★
  • スター作家傑作選~恋は地中海の香り~
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    “ハーレクインの三大ヒーロー”と呼んでも過言ではない、ギリシア、イタリア、そしてスペインに生まれた美しきヒーローたちの魅力をご堪能いただけるロマンティック・アンソロジーです! 収録作品 『愛のシナリオ』『トレヴィの泉に願いを』『情熱の取り引き』 *本書収録の『愛のシナリオ』は既に配信されている作品となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • スター作家傑作選~傲慢と無垢の尊き愛~
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    純真な乙女と王侯貴族の華麗な恋模様――愛と運命のロイヤル・アンソロジー! ■大スター作家ペニー・ジョーダンなど名作家が勢揃い! 生まれながらに自由が制限されていても、恋する気持ちは止められない――そんな純粋な想いに浸れるのがロイヤル・ロマンスの醍醐味です。絢爛豪華な世界観も楽しめる、4つの珠玉の物語を集めました!
  • スター作家傑作選~小さな手をにぎって~
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    不動の人気を誇る“シークレットベビー”のほか、赤ちゃんにまつわるテーマをそろえた4話収録のベビー・アンソロジー! ロマンスの新女王ジェニー・ルーカスとアビー・グリーンの新作もあります。 『ギリシア富豪に追われて』 レイシーは大実業家のジョンを本気で愛し、子を授かった。愛ゆえの結婚を望む彼女が妊娠を告げずに求婚すると、「きみとは究極の快楽で結ばれた関係だけにしたい」と断られた。失意のレイシーはジョンと別れて密かに娘を産んだが、今ふたたび彼が現れて……。 『ヴェネツィアの秘夜』 アナリアは愛のない政略結婚を憂えて、せめて今夜だけはと、仮面舞踏会へ。黒髪の美男に強く惹かれ、仮名を名乗って情熱を分かち合った。翌朝、我に返って逃げ出した彼女だったが、数週間後、実は大富豪だった“サーシャ”の子を身ごもっていることがわかる! 『赤ちゃんはキューピッド』 どうしても赤ちゃんが欲しい。そう願うキャロルは、産むなら、別れてもいまだ愛している元夫スティーヴの子しか考えられなかった。彼にもう一度会って、新しい命を授かれれば――でも彼にそれを告げるつもりはない。独りで産み育てる覚悟はできているから。 『ハリウッドに恋して』 「命の恩人よ」出産を終えたベスは、路上で陣痛に襲われたところを助けてくれたジャクソンに言った。薄情な元恋人とは大違いね。なぜかジャクソンにもっとそばにいてほしい。だがベスはまだ気づいていなかった――彼が、ハリウッド随一の独身貴族とは! *本書に収録の『ハリウッドに恋して』は既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • スター作家傑作選~始まりのシンデレラ~
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    人知れず流した涙は、やがて愛の糧になる――新たな人生をつかむシンデレラたちの感動ロマンス! ■自分に自信を持てずに生きてきたヒロイン。何よりも大切な我が子を失って心が沈んだままのヒロイン。陰湿な何者の影に怯え暮らすヒロイン。悩めるシンデレラたちが、新年の始まりとともに迎える幸せな人生の再スタートを描いた、感涙必至のアンソロジーです。*本書収録の『片思いの日々』『危険な薔薇』は既に配信されている作品となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • スペインの恋人
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    ある深夜、ネルのもとに二人の子供が転がりこんできた。かつて住みこみで面倒を見ていた少女とその弟だ。父親の死後、実業家の叔父ラウルに引き取られたが、厳しい叔父に我慢ができなくなったのだという。二人を迎えに来たラウルは、ネルを見下すような態度をとった。ネルの目にはとびきりセクシーな男性に映るものの、彼のほうはネルを、亡き兄のかつての愛人だと思いこんでいるらしい。それから一週間後、ラウルがとんでもない提案をしてきた。姪と甥の世話をしてもらいたいから、彼の家に引っ越してほしいと。
  • 千一夜の夢
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    ■シェヘラザードのように機転をきかせて、謎めいた大公の正体をあばいてみせるわ!■突然、幸運がめぐってきた!ロンドンの一流カジノで、フランはルーレット台へと歩きだした。彼女は大金の絡むスキャンダルを得意とする金融ジャーナリストで、今夜の狙いはカマール大公国のシーク、アリ・ベン・サレームだった。その彼が、隣に来るよう、フランを呼んでいる。取材ぎらいのプリンスの秘密をあばく願ってもないチャンスだ。フランがアリの隣に腰をおろすと、今まで負けていたのが嘘のように、次々とアリの賭けた数字が当たりだした。「魔術だ。そして、きみは最高に美しい魔女だ」アリはフランのてのひらに唇を押し当てた。フランは反射的に引こうとした手を止めた。これも取材のためよ。でも、だめ。わたしのほうが彼の魔術にかかってしまいそう!■ミニシリーズ〈シークと見る夢〉。今作はルーシー・ゴードンが描く女性ジャーナリストとシークの物語です。砂漠にきらめくアラビアンナイトの世界を存分にお楽しみください。
  • ただひとり、あなただけ【ハーレクイン・セレクト版】
    5.0
    ディーリアはある企業の重役補佐だが、美貌を武器にのし上がったと噂されていることは知っていた。ある日、ディーリアはカーブを曲がりきれず、盲導犬をはねてしまう。犬は無事だったものの、飼い主は許してくれず、見えないはずの漆黒の瞳を向けると、鋭い洞察力で言い切った。「きみはいつもその美貌を武器に、窮地を乗り切ってきたんだろうな」常につきまとっていた劣等感を見抜かれ、ディーリアの心は重く沈んだ。目が見えない人にまで、そんなふうに思われるの?一刻も早く忘れてしまいたい彼と、思いがけない再会が待っていた。新しい取り引き先である有名広告代理店の取締役が、あの盲導犬の飼い主――クレイグ・ロックスレイだったのだ。 ■誰よりも鋭く彼女を見透かす盲目の富豪に、日に日に心を奪われていくディーリア。しかしクレイグは自分の障害がやがてディーリアの重荷になるだろうと、彼女を遠ざけようとします。この愛の深淵は、文字どおり光も届かないほど深い……L・ゴードンの名作です。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 月影の水都
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    ここなら死に場所にふさわしい。薄れゆく意識の中で、ジュリアは思った。復讐心に燃えてベネチアまで来たものの、もはや力尽きた。真冬の石畳の上で凍え死ぬほかない……。そう観念したとき、月影に照らされて一人の老人が現れ、古びた宮殿に彼女を連れていって介抱してくれた。老人の心遣いと、宮殿の所有者ビンチェンツォの優しいまなざしに、思わずジュリアは心を許しかけた。しかし、あわててそんな自分を押しとどめた。わたしはもう二度と、誰も信用しないと決めたのだから。★これまでRITA賞を二度も受賞した実力派ルーシー・ゴードン。今回の作品は、つらい過去のせいで心を閉ざすようになったヒロインが、温かい心を取りもどしていくストーリー。読み終わったときには、せつなくも前向きな気持ちになれること、請け合いです。★
  • 月夜の告白
    -
    夫が求める“セクシーでかわいい女”を演じてきたエンジェルだが、夫が若い女性に心を移し、離縁されてしまう。その見返りに彼女が与えられたのはアマルフィに立つ屋敷だけ。でもイタリアは十代のころからのあこがれの地だ。気持ちを切り替えて、はるばる来てみると、屋敷には元の主であるヴィットリオがいた。エンジェルに反感を抱いているのは明らかなのに、「君には僕が必要だ」などと言う。確かに、屋敷のレモン園を維持するには彼の専門知識が必要だった。ほかに生計を立てる道もなく、エンジェルはしぶしぶ彼を雇う……。★セクシーな魅力を武器に生きてきたヒロインの真情とは?ラテンの男をヒーローに、RITA賞に二度輝いた実力派の筆が冴え渡ります。ページを開けば、そこはイタリア。皆さまの心に届きますように。★
  • 罪という名の誘惑
    3.0
    「デイビッド! また会えたわね、すてき!」ルーシーはその場に居合わせた見知らぬ男性に腕をからませた。広告用写真の写真家である彼女は、新たな契約を得ようと、雑誌社の重役二人をレストランに招いてもてなした。だが、食事のあとで重役のひとりが仕事を餌に言い寄ってきたのだ。結局、気をそがれた重役はそそくさと去り、彼女は脚から力が抜けた。安堵の表情を浮かべたルーシーに、初対面の男性はシンと名乗った。「震えているじゃないか」彼はけげんそうに眉をひそめ、ホテルの自分の部屋に来てブランデーを飲むよう勧める。分別がないと思いながらも、ルーシーはシンの誘いを受けていた。
  • 罪という名の誘惑【ハーレクイン・セレクト版】
    4.0
    ルーシーは取引先の重役から執拗な誘いを受けているところを、居合わせたアメリカ人男性、シンクレアに救われた。激しく惹かれ合った二人はその夜のうちに愛を交わしたが、行きずりの関係など持ったことのないルーシーは、ひどくうろたえ、さよならも言わずに部屋から逃げ出した。その夢のひとときで、彼の子を宿したとは思いもせずに……。数日後、ルーシーはいとも簡単にシンクレアに見つかってしまう。驚いたことに、彼はルーシーの勤め先を傘下に持つ経営者だった。昇進のためにぼくを誘惑したんだろうと決めつけられても、ルーシーは、震えながら吐き気をこらえることしかできずにいた。■HQロマンスを代表する作家キャロル・モーティマーが描く、ゴージャスなオフィス・ラブです。本当はシンクレアも、彼の腕をすり抜けていった美女を忘れられなかったのですが、富豪のさがで「はめられた!」と思い込んでしまったのでした。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • つらい再会
    -
    次々と降りかかる不幸。そのどん底で、あなたの懐かしい瞳に出会えたけれど……。■外科医志望のハンサムな青年アンドルーと出会ったとき、エリーは十七歳になったばかりだった。誕生日パーティーで酔った男に絡まれていたところを威厳あふれる態度で助けてくれたのだ。彼女はたちまち恋に落ち、アンドルーの深い愛情に包まれた。だが、しだいにアンドルーのあまりにも一途な愛を窮屈に感じ、挙式直前に別れてしまった。あれから十二年。エリーはシングルマザーになっていた。娘ヘッタが重病にかかり、暮らしはますます苦しい。そんな中、ヘッタの医師としてアンドルーに再会し、エリーは思わず彼の腕の中で泣きじゃくった。
  • 手紙
    -
    たかが少女の恋。されど愛。変わらぬ想いが、そこにあった―― 太陽のような笑顔と艶やかな黒髪をした、楽しく魅力的なフランコ。18歳のジョアンは留学先のイタリアで出会った瞬間、恋に落ちた。フランコが妹のようにしか見てくれなくても幸せだった――ジョアンとよく似た年上のいとこ、ローズマリーが訪ねてくるまでは。いとこの優雅で繊細な大人の女性の魅力に惹かれたフランコは、ジョアンの目の前で、ローズマリーと結婚してしまったのだ。あれから8年。久しぶりに再会したフランコは病で妻を失い、あの頃とはまるで別人のように暗く沈んでいた。いまだ彼への愛を秘めたジョアンは、張り裂けそうな心で思った。いとこの身代わりでもいい。それで彼を癒やせるのなら……。 ■ヴァージンロードを歩く幸せなフランコとローズマリーの後ろで、切ない失恋の痛みに人知れず耐えたジョアン。もしも彼への恋心が十代の少女にありがちな一時的な熱狂であったなら、どれほど楽だったことか……。もどかしい恋を、故人の手紙が後押しする感動作。
  • 手紙
    -
    太陽のようにまぶしい笑顔、艶やかな黒髪。留学先のイタリアで、出会った瞬間ジョアンはフランコに恋をした。でもフランコにとってその頃のジョアンはただの年下の女の子。妹のようにしか見てくれない。それでも幸せだった。あの運命の夜、いとこのローズマリーがジョアンを訪ねてくるまでは……。フランコとローズマリーは一目で惹かれあい、結婚したのだ。――あれから8年。久しぶりに再会したフランコは、ローズマリーを病気で失い、別人のように暗く沈んでいる。ジョアンはよく似たいとこの身代わりでもいいと思った。それでフランコを癒やせるならば。■愛する彼が目の前でいとこと恋に落ち、結婚するのを目の当たりにしたヒロインの胸の痛み。亡き妻そっくりの女性の存在そのものに戸惑うヒーロー。もどかしい恋を、故人の手紙があと押しする感動作です。
  • トスカーナの甘い夏
    3.0
    インテリア・デザイナーのタムシンは、親しい顧客の結婚披露パーティに出席した折、花嫁の父から、罪深いほど魅力的な男性を紹介された。彼、ブルーノはイタリアのファッション企業の社長だという。タムシンは彼の言動にどこか引っかかるものを感じながらも、ホテルの舞踏室で踊るうちに熱烈なキスを交わしてしまう。「きみが欲しい。僕の部屋、それともきみの部屋にするかい?」大胆な誘いに、タムシンの心は揺れ動く。彼女は知らなかった――ブルーノの誘惑の裏に卑劣な動機が隠されていることを。
  • 謎のプレイボーイ 華麗なる貴公子たち I
    -
    ダルシーは仕事のためロンドンからヴェネツィアへ飛んだ。財産目当てで娘に近づいてきた男について調べてほしいと、ある資産家から依頼されたのだ。その男はヴェネツィアの運河でゴンドラの船頭をしているが、実のところ自分は伯爵の地位を継ぐ身分だとうそぶいているらしい。ダルシーはさっそく旅行者を装って男に近づいたものの、ゴンドラに乗って美しい運河を漂ううち、陽気な彼の笑顔にすっかり魅了されてしまった。正体を偽っているのが自分だけでないことは、そのときはまったく知りもしなかった。★二度のRITA賞受賞に輝く作家ルーシー・ゴードンが描く『華麗なる貴公子たち』は、イタリア人貴族のヒーローが読む人のハートをとりこにしてしまう連作です。★
  • 波打ち際のシンデレラ【ハーレクイン・イマージュ版】
    -
    小さな町からロンドン社交界へ。 私はうたかたのシンデレラ……。きらめく海、白い波――美しい砂浜に一機のヘリコプターが着陸した。 降り立ったのは、ロンドンの冷徹な実業家ダリウス・ファルコン。 彼は新しくこの地の所有者となり、視察に訪れたのだ。 そこに暮らすハリエットは、浜辺に佇む彼を偶然見かけ、声をかけた。 高級スーツをぱりっと着こなした都会的なダリウスに惹かれるが、 ほどなく彼女の飼い犬のマナーを巡って口論になり、最悪の雰囲気に。 はじめは魅力的だと思ったけれど、なんて傲慢な人なの! ところが後日、元妻の結婚式に同伴してほしいとダリウスに求められ、 ハリエットは驚いた。しかも、恋人のふりをしてだなんて。 戸惑いながらも、彼女は華麗なるロンドン社交界に身を投じた―― *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 波打ち際のシンデレラ
    -
    ダリウス・ファルコンはヘリコプターで美しい島に降り立った。冷徹な実業家である彼は、最近この島の所有者となったのだ。日々の仕事で疲れはてていたダリウスは一人浜辺に立ち、静かな時間を過ごしていたのに、それをじゃまする者が現れた。ハリエットは都会的な雰囲気の男性に声をかけたところ、ひょんなことから彼と大げんかになってしまった。はじめは魅力的だと思ったけれど、なんて傲慢な人なのかしら!ところが後日、彼の元妻の結婚披露パーティへの同伴を求められる。こんな冴えない私を、ロンドン社交界の華麗な催しへ誘うなんて、いったいどういうこと……?■一代で巨万の富を築いたエイモス・ファルコンは恋多き人生を送り、世界のあちこちに5人の息子がいます。エイモスは息子たちの結婚に干渉しようとしますが、彼らにはそれぞれ運命の相手が現れ……本作では、長男ダリウスの物語をお楽しみいただけます。
  • 熱砂に燃えて
    3.0
    写真家としてアラブに取材に行った兄が、反政府組織に誘拐された!その知らせを受けたクリスティ・ダルトンは、兄の救出に力を貸してくれそうな人物に接触を試みた。シーク・シャリフ・ビン・ユセフ・アル=サエド。国際的実業家としてその名を知られたサウジアラビア人だ。だがクリスティには、彼の魅力的で洗練された外見の下に、冷酷非情な顔が潜んでいるように思えてならない。事実、クリスティの必死の懇願も、なんの効果もなかった。そこで彼女はシャリフの不利になる情報を切り札としてちらつかせ、彼と一緒にアラブに行く保証を取りつける。しかし彼の国では、未婚女性は友人とはみなされず、妻か、あるいは愛人を装わなくてはならないという…。
  • 熱砂に燃えて【ハーレクイン文庫版】
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    兄が拉致されたという知らせを受けたクリスティは、いま、とある国の権力者との面会にうち震えていた。シーク・シャリフ・ビン・ユセフ・アル=サエド。世界を股にかけた実業家として、その名を知られる大富豪だ。だがクリスティには、彼の取り澄ました美しい仮面の下に、冷酷非情な顔が潜んでいるように思えてならない。事実、クリスティの必死の懇願さえ、鼻であしらい、自分の愛人になるなら考えようと、こともなげに言い放ったのだ。クリスティの美しい髪や肢体を無遠慮に品定めしながら。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵と憂愁のシンデレラ
    3.0
    運命の伯爵がシンデレラに捧げたのは、光り輝くガラスの靴ではなく……。 100万ポンドをわたしに? この人は本気で言っているの?ジャクリーンはイタリア人伯爵ヴィットリオの話が信じられなかった。伯爵の父がまだ若かりし頃、彼女の亡父が賭で稼いだ大金を持ち去り、酔って記憶が曖昧でそのままになっていたのを、彼が返しに来たという。赤字続きの雑貨店を営み、貧苦のうちに逝った父を思うと胸が痛んだ。店は人手に渡り、彼女はそこに住み込みで働かせてもらっているのだ。伯爵の凛々しい瞳に心を奪われる一方、憤りもこみ上げた。今さら何を言うの! 即座に受け取りを拒んだジャクリーンだったが、ほどなく、思いがけない苦境に立たされることになる――彼女の決断に反対の店主に解雇され、路上に放り出されてしまったのだ! ■世界で不動の人気を誇る作家ルーシー・ゴードンが描く、シンデレラ・ストーリーをお届けします! いきなり仕事も住む家も失ってしまったジャクリーンに手をさしのべたのは、なんと彼女が突っぱねたばかりの伯爵でした。一筋縄ではいかない恋の運命やいかに?
  • 伯爵のウエディング 華麗なる貴公子たち III
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    誰にも気兼ねすることのない、自由気ままな旅暮らし。セレナはそんな生活をこよなく愛している。ある日、彼女は旅の途中でイタリア人のレオと知り合った。無骨な印象を与えるが、彼は親切で思いやりがあり、ふだんは田舎の農場でつましい生活を送っているという。セレナはレオに親しみを覚え、しだいに思いを寄せていった。やっと私にぴったりの男性に出会えたんだわ。しかし、セレナの喜びはほどなく打ち砕かれた。レオが途方もない億万長者であるだけでなく、高貴な称号の持ち主でもあることを知ったのだ。★二度のRITA賞受賞に輝く作家ルーシー・ゴードンが描く『華麗なる貴公子たち』は、イタリア人貴族のヒーローが読む人のハートをとりこにしてしまう連作です。★
  • 花嫁には赤いドレスを
    3.0
    オリビアは恋人の裏切りにあい、逃げるようにイギリスから中国へとやってきた。まったく違う文化と環境に身を置くことで、悲嘆に暮れる時間をなくしたかったのだ。北京の学校で英語教師となったオリビアは、ある日、担当している生徒のせいで怪我を負った。かすり傷程度だったが、念のためオリビアは病院を訪れ、ドクター・ミッチェルの診察を受ける。オリビアはそのとき気づきもしなかった。この黒髪のハンサムな医師が運命の男性だということに。■RITA賞に二度輝いた人気作家、ルーシー・ゴードンの作品をお届けいたします。数千年の歴史を誇る中国を舞台にした、オリエンタルな雰囲気あふれるロマンスを存分にお楽しみください。
  • 花嫁には秘密【ハーレクインSP文庫版】
    -
    尊大な富豪が突きつける、不埒な要求! ウエディング・プランナーのゲイルは、何人もの花嫁を幸せへと導きながらも、自分の恋には消極的だ。そんなある日、担当することになった老富豪の結婚式で、ゲイルは、花婿の長男で敏腕企業家のアレクサンダーに出会う。彼は父親の再婚に反対で、花嫁は金目当てと難癖をつける始末。怒って反論するゲイルとのあいだには、火花が散った。だが、迎えた披露宴――二人でダンスを踊る最中、不意にアレクサンダーがゲイルの耳元にささやいた。それは、あまりに傲慢で気まぐれな、愛人契約の提案だった。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 花嫁には秘密
    -
    ウエディング・プランナーのゲイルは、 何人もの花嫁を幸せへと導きながらも、自分の恋には消極的だ。 そんなある日、担当することになった老富豪の結婚式で、 ゲイルは、花婿の長男で敏腕企業家のアレクサンダーに出会う。 彼は父親の再婚に反対で、花嫁は金目当てと難癖をつける始末。 怒って反論するゲイルとのあいだには、火花が散った。 だが、迎えた披露宴――二人でダンスを踊る最中、 不意にアレクサンダーがゲイルの耳元にささやいた。 それは、あまりに傲慢で気まぐれな、愛人契約の提案だった。
  • 花嫁までの距離 愛をたどる系譜 II
    3.5
    17歳の看護実習生ディーは、姉の帰りを待っていた。きょうは美人の姉シルビアが、家に新しい恋人を連れてくる。マークが玄関に現れたとき、ディーは息が止まりそうになった。こんなにもハンサムで、明るく大きな声で笑う人は初めてだ。姉とじゃれ合いながらも、ディーを一人前のレディとして扱い、きちんと話をしてくれる彼を、ディーはすぐに好きになった。姉の恋人でもかまわない。わたしたちはこんなにも気が合うのだから。だがディーはまだ知らなかった。姉のほんとうの心の内を。そして、マークの奔放な女性関係や、無鉄砲で命知らずな夢を。ディーの、長く苦しい片思いのはじまりだった。★危険と女性に愛され、母親たちが“彼は悪い男よ”と眉をひそめるような男性に恋をしてしまったディー。彼の心を射止めるまでの長い5年間を、人気作家ルーシー・ゴードンが、優しく見つめるように描きます。
  • 花嫁をさらって
    -
    その日、ケイは華やかなウェディングドレスに身を包み、好きでもないルイスと結婚式をあげようとしていた。ルイスの会社で盗みを働いた弟の罪を償うためだ。誓いの言葉を交わす瞬間が迫ってくる。そのときだった。「待ってください!」教会の入口に、自信に満ちた笑みを浮かべた男性が現れた。ジャック・メイスフィールド…。六年前、旅先のカリブで知りあってから、ケイがずっと思いを寄せていた男性。祖父の命を救ってくれた人。“いつでも、どこでも、どんなことでも、あなたの頼みをきくわ”六年前にケイが交わした約束をたてに、ジャックはウェディングドレス姿のケイをさらっていった。

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