茶道具作品一覧

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  • 秋山久蔵御用控 後添え
    4.5
    五百両の値がついた天目茶碗の商談に、贔屓筋に赴いた茶道具屋の主が、大川に遺体となって上がり茶碗も消えた。南町奉行所吟味方与力・秋山久蔵が探索を命じると、怪しい人物が複数浮かんだ。一方、久蔵に後添えの話が持ち込まれ、亡妻の妹である香織は密かに身を引く覚悟を決めた…。 好評シリーズ第11弾!
  • 足引き寺閻魔帳 悪の梯子
    -
    住職が逃げだした寺をしばらく任せられることになり、宗徳は岐阜へと旅立った。後を追う紀州犬の豪は、奉公先の茶道具屋から岐阜へ帰る小僧・定助と道連れになる。宗徳は突然訪れた豪と定助に驚きながらも、わけありな定助の表情に気づき……。

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  • 芦屋山手お道具迎賓館
    3.3
    誰も知らない織田信長を、お道具さんたちは知っていたのです。――神戸山芦屋のとある古い館で、本能寺の変で焼失したとされる名品「白天目茶碗」が掘り出された。ところが、白天目茶碗の付喪神である「シロさん」は、どうして自分が割れずに残ったのか、自分自身の来歴さえ思い出せない。シロさんはなぜ芦屋に埋まっていたのか? 本能寺の変の真相は? シロさんの持ち主である「先生」、茶道具を偏愛するアラブ人の「ほうっかむりさん」、そしておしゃべりで無邪気なお道具たち(※国宝級)が繰り広げる、異色の骨董ファンタジー!
  • 彼岸花の女~乾蔵人 隠密秘録(一)~
    3.0
    小石川養生所で渡世人が労咳(ろうがい)で亡くなった。南町奉行所の隠密廻り同心・乾蔵人が、その身許(みもと)を確かめるべく探索を始めると、二十年前に盗賊に押し込まれた茶道具屋玉泉堂(ぎょくせんどう)に関わりのある男だと判明した。数多(あまた)の大名旗本の御用達となっている玉泉堂の過去に大きな疑惑が持ち上がる。表題作「彼岸花の女」ほか、胸のすく作品を収録した、人気作家待望の新シリーズ第一弾。
  • おうち茶道のすすめ
    3.0
    日本の伝統文化をもっと自由に楽しく! 茶聖・千利休を祖とした表千家流の教授が伝える、 いつでも だれでも 始められる あたらしい茶道。 …茶道は敷居が高く近寄りがたい …点前が覚えられなくて挫折した …人間関係が複雑そう …正座ができない これまでの一般的なスタイルから、時代に合わせた茶道へ―― 「人生哲学や歴史に触れる教養としての茶道も大きな魅力の一つですが、茶道が長く伝えられてきた理由の一つに『あたたかな祈り』があると感じています。日常の平安を感謝し願う、ささやかな祈りの心は、人種や民族や時代を超えて私たちの日々の暮らしに寄り添い続けるでしょう。 お茶には、人を健やかに和ませる不思議な力がある。そのお茶の楽しさをお伝えしたいという一心が本書を生みました。」 ――「おわりに」より 《目次》 はじめに 第1章 茶の起源と効能について 第2章 なぜ「おうち茶道」を提唱するのか 第3章 茶道具を選ぼう 第4章 おうち茶道の作法を学ぼう 第5章 茶道の精神性 第6章 おうち茶道をやってみよう おわりに
  • お茶と権力 信長・利休・秀吉
    4.2
    「茶」を軸として、織田信長・豊臣秀吉、二人の天下人の戦略を読み解いた、新しい戦国史! 室町から戦国にかけて、武士の文化として発展した「茶」。しかし、それは一方で政治のツールとしても活用されました。 なかでも信長は「名物」とされた茶道具を家臣たちに分け与えることで、自らの信頼の証とし、家臣統制に活用します。またそれは外交のツールでもあり、茶の文化をリードした堺の商人たちと深く交わる手段でもありました。 そのなかで、信長に重用された一人が、千利休であり、信長の戦略を継承したのが秀吉だった、と著者は説きます。 では、なぜ堺の商人のなかでも後発だった利休が重用されたのか? そして秀吉の側近として盤石の地位を築いたかに思われていた利休が突然失脚したのか?  著者の田中氏は大日本茶道学会会長、公益財団法人三徳庵理事長として茶道文化普及に努めるかたわら、徳川林政史研究所や徳川美術館で歴史・美術を研究。茶の道に精通した著者ならではの視点が光ります。
  • かたちのなまえ
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 かたちをあらわす、美しいなまえ  まる、さんかく、しかく……こんな風にかたちをあらわす言葉がなかったら、それを説明するのにずいぶんと骨を折ることになるでしょう。野瀬奈津子さんの体験から生まれた新たな気づきに富んだ文章と、想像をかきたてるような静謐で美しい濱愛子さんの絵で、日本美術や工芸品につけられた「かたちのなまえ」をご紹介します。  西洋美術と違い、一点ものの独自性よりもかたちの美しさの継承を最上としてきた日本美術。茶道具においては特にその傾向が顕著で、“利休形の棗”や“黒楽茶碗”など、現在まで定番としてつくり継がれてきたものがたくさんあります。これが「見立て(あるものをまったく別のつかい方をすることで新しい価値を生み出すこと)」や「写し(基準となる作品や実物をなぞらえ、形状や文様・図柄を模倣した作品をつくること)」、「本歌どり(過去の美術作品から表現のモチーフを引用する手法)」など、日本独特の文化を生み、たくさんのかたちのなまえが生まれた経緯につながります。  複雑な立体を、言葉ひとつで頭のなかに浮かびあがらせてくれると同時に、「季節」や「物語」、「動作」など日本らしい自然や文化をはらんだ想像性にあふれる美しい「かたちのなまえ」たち……。そう呼ばれるにいたった背景を紐解いてみることで、きっと新たな視点や物語が広がるヒントになるはずです。
  • Casa BRUTUS特別編集 茶の湯とデザイン大全。
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※本ムックはカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。 ENTER THE TEA CEREMONY そろそろ知っておきたい 茶の湯とデザイン大全。 茶聖・千利休、生誕500年! 【保存版】茶の湯の基礎知識。 千利休の生誕500年となる2022年は茶の湯にとって節目の年。 侘び茶を大成させた茶聖はいまだに大きな影響を及ぼす存在です。 茶の湯とは日常生活の形式を借りて美を求める芸術であり、 それを「生活構成の芸術」と称したのは建築家・堀口捨己でした。 すなわち、茶の湯は日本人の美意識に欠かせない必須科目なのです。 そこで、建築・デザイン的なアプローチから入門してみましょう。 千宗屋さんには茶の湯の心と様式を解説していただきつつ、 石田ゆり子さんにはさまざまな茶の湯の世界を体験していただきました。 茶室、茶道具、和菓子まで、茶の湯にまつわるデザイン大全です! RIKYU 千利休の基礎知識。 MUKIGURI 四方茶碗 ムキ栗の謎。 TAI-AN 1 茶室の定点、待庵とは? TAI-AN 2 原寸再現された待庵を体感する。 TEA HOUSE MODERN 1 石田ゆり子の茶室探訪 1 杉本博司の硝子の茶室 聞鳥庵。 HIROSHI SUGIMOTO 作・杉本博司の茶道具。 TEA CEREMONY 1 千宗屋×石上純也 初めての茶の湯。 TEA CEREMONY 2 千宗屋×石田ゆり子 初めての茶会。 TEA HOUSE 茶室と茶庭の基礎知識。 TOKYO NATIONAL MUSEUM 東博は名茶室のテーマパークです。 利休、遠州、宗和、3茶人の基礎知識。 藤森照信先生に聞く、建築家と茶室の関係。 TEA HOUSE MODERN 2 石田ゆり子の茶室探訪 2 磯崎新の有時庵。 TEA BOWL 茶碗の基礎知識。 MASTERPIECE 三井記念美術館で出会える名碗を知る。 TEAWARE MODERN 1 現代の茶道具。 TEAWARE MODERN 2 現代作家の茶道具。 TEAWARE MUSEUM 茶道具と美術館。 KYOTO 石田ゆり子の茶道具探し、京都の旅へ。 KYOTO SOUVENIR 京都で見つけた新しい茶道具。 TEA CHEST 1 「茶箱」を知っていますか?
  • 気骨稜々なり 島井宗室
    -
    秀吉の朝鮮出兵に異を唱えた博多商人の生涯。  島井徳太夫、のちの島井宗室は博多に生まれたが、幼くして両親を失い、17歳にして朝鮮に渡った。朝鮮で掘り出し物の茶道具を買い付け、それを数寄者に売って博多で有力商人になっていった宗室は、對馬や酒井へと商売を広げ、妻を娶り、自身で永寿丸という船を持つようになった。  博多を治める大友義鎮や宗麟とも、宗室は交わるようになる。さらに、織田信長に、そして信長の意向を継いだ羽柴秀吉に近づく。最終的に荒廃した博多を復興したのは秀吉だったが、秀吉は朝鮮出兵を見据え、朝鮮との窓口になっている対馬の宗氏に使者を命じる。朝鮮国王に家臣になるようにと。ならなければ攻撃する、と。 「博多は、古来より大陸との交易で栄えた湊でござります。大陸とのつながりは、申してみれば博多の生命線。それを断ち切るような戦いは、関白さまであろうとも誰であろうと、断じておこさせてはなりますまい」  宗氏とともに朝鮮の交渉に当たり、戦火を交えないように工作をした宗室だったが、息子鶴松の死がきっかけになり、秀吉は朝鮮出兵を決断。急遽石田三成に呼び出された宗室は、秀吉に出兵を思いとどまらせるように諫めてほしいと言われたのだが――。
  • 基本とアレンジ 茶の仕覆と袋もの
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 茶席の定番から便利な小物まで、どなたでも楽しく手づくりできる袋ものの入門書です。仕覆や帛紗にはじまり、多彩で応用しやすい12作品の作り方を分かりやすい工程写真と丁寧な解説でご紹介。古帛紗をたたまずに収納できるインナーバッグや、会員証や茶券をまとめて整理できるカード入れなど、茶席に便利な小物を多数掲載します。さらに、好みの道具を持ち運べる旅袋、ふろしきで簡単に作れるやまと袋など、日常生活でも役立つ袋ものも充実。お気に入りの茶道具に仕覆をあつらえたり、お手持ちの裂を活かしたり、手づくりの楽しみを広げる1冊に。
  • クイズ茶人の常識100  茶会記読み書き編
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 茶会記には、掛物、花、茶道具とその作者の名前などなど、むずかしい漢字が並んでいます。本書の初級・中級・上級に分かれた漢字を100問まで計300問読み解けば、茶会記がすらすら読めるようになります!

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  • 散華
    4.0
    ガイドブック執筆のために京都を訪れたフリーライターの緋美花。取材で街を歩いていると、オスを感じる男と出会う。ベンチャー企業の経営者、寡黙な京人形師、茶道具屋の跡取りの坊や、SM愛好家…。彼らの指、口、身体に、ときに緩やかに、ときに激しく、緋美花は乱される。雅やかな空気につつまれた、匂い立つ官能が胸を揺さぶる傑作短編集。
  • 仕覆作りは茶道の楽しみ、暮らしの彩り:世界にひとつの、心を包む袋
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「仕覆(しふく)」とは、茶道で使う茶入れや茶碗などの道具類を入れる袋のこと。 器に合わせて布や紐を吟味した美しいものを添えるのが習わしだ。 さまざまな形にそうよう、ひとつずつ採寸して手縫いで作るのも特徴。 茶道具のみならず、お気に入りのグラスやジュエリーケースといった大切なものに合わせて作れば、その楽しみは幾重にも広がっていく。 本書ではそんな仕覆のさまざまな使い方や基本の作り方を解説。 まずは茶籠入れから、茶籠の中身のひとつひとつに仕立てた仕覆を紹介する。 茶道具以外では、父親が使わなくなったネクタイでぐい呑入れを作ったり、ワイン好きの友人にワインボトル入れを贈ったりと、仕覆のバリエーションを多数掲載。 基本の作り方を丁寧に解説しているため、応用してそれらを作ることができる。 ほかにも、茶道具をはじめ、お気に入りの骨董品や布についても解説し、仕覆作りをしない人にも楽しめる内容となっている。 仕覆作りに出会ったことで、人生が豊かになったという著者が、仕覆の魅力を余すことなく伝える一冊。
  • [新版]茶道よもやま話
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 茶の湯の世界にひそむ広く多彩な話題、歴史秘話や思い出の茶事、茶道具を支える職方や京料理についてなどを、洒脱の茶人である著者が、ほのぼのとした文体で綴る。1972年刊の新版。

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  • 数寄の真髄 茶にあそぶ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 垂涎の名品道具、自由自在な茶の世界。当代随一の数寄者・潮田洋一郎氏が一茶庵・佃一輝宗匠と作り上げる、約束事にとらわれない茶事の数々。究極の名品道具を、自在に、絶妙に、さり気なく使いこなす、至福の時間を一冊に。【珠玉の茶事9席を収録】重要文化財、重要美術品も含む、愛好家垂涎の名品茶道具を使いこなした一客一亭を収録しました。通常の茶の湯の規格には合わない空間や器物も楽しむため、ときには煎茶が組み入れられているのも本書の特徴です。【迫力の写真と臨場感】すべての写真は、進行する茶事の現場で新規に撮り下ろしました。床にかかる書画や花、濃茶が練られる茶碗、道具を賞玩する主客、そしてさまざまな角度から細部に迫った道具など、茶席の臨場感が追体験できます。【一客一亭の数寄談義】空間と器物がととのえられ、そこに亭主と客の交わりがあって、茶という場は成立します。道具を介して交わされる主客の会話を座談形式でまとめました。思わぬ方向に展開する二人の対話も、茶事の魅力といえましょう!
  • 戦国大名 県別国盗り物語 我が故郷の武将にもチャンスがあった!?
    4.0
    天下人となるチャンスが誰にでもあった動乱の時代に、我が故郷の武将は一体どうしていたのだろうか。応仁の乱ののち割拠する有力大名や、新進の織田軍団による天下統一だけが戦国ではない。地方各地にくまなく目を向ければ、室町体制のなかで生き残りをかけ、勢力拡大を目指した武将たちの姿がみえてくる。本書は、全国の戦国大名の野望と動向を丹念に調べ尽くし、「戦国」の裏側を描き出す。そこから浮き上がってくる信長・秀吉・家康それぞれの「天下盗りの論理」とは!?  47都道府県からみた戦国ダービー開幕! 目次より…武田信玄が上洛しても室町時代は終わらなかった/水攻めの発明者は畠山義就/泥棒した茶道具で生き残った秋月の殿様/島津氏が頼朝の子孫を称する意味/関西系インテリ、やり手専務だった太田道灌/しぶとく生き残った出羽の豪族たち/信長は平清盛の再来とみられていた/秀吉とナポレオンの共通点は/足利義昭の死が家康に天下を取らせた

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  • 銭形平次捕物控〈15〉茶碗割り
    -
    十日前に死んだ巣鴨の万両分限、井筒屋重兵衛の死にようが怪しいから、再度のお調べを願いたいという投げ文があった。さらに、重兵衛が死ぬ前に、高価な茶道具が滅茶滅茶に叩き割られるという事件も起きていた。平次と八五郎が井筒屋に出向いてみると、今度は若主人重太郎が…。 表題作「茶碗割り」など十篇を収録 。(本書は2005年9月1日に株式会社 嶋中書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 増補改訂 一生つきあえる木の家具と器:関西の木工家28人の工房から -京都・大阪・兵庫・滋賀-
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 関西地方在住の木を素材にしてものづくりをしている作家28人の工房を訪ね、オリジナリティあふれる上質な作品をはじめ、作業工程や愛用の道具、ものづくりへのこだわりを紹介していきます。 人気の椅子、箪笥、テーブル、ちゃぶ台、お皿や茶道具、スプーンやフォーク、おもちゃや楽器まで。 木目の美しさや優しい手触り。木材の良さを最大限に生かした逸品が勢揃い。 “毎日大切に使い続けたい”“そばに置いておきたい”一生ものの家具と器に出会えます。 家具系/朝倉亨・玲奈(京都府)、宇納正幸(京都府)、岡田光司(神戸市)、北島庸行(兵庫県淡路島)、窪田謙二(京都府)、西良顕行(兵庫県)、坂田卓也(京都府)、徳永順男(兵庫県三木市)、戸田直美(京都市)、永野智士(京都府)、桧皮奉庸(神戸市)、古谷禎朗(京都府)、山極博史(大阪市)、クラフト系/上原雅子(京都府)、川端健夫(京都府)、富井貴志(滋賀県)、難波行秀(兵庫県)、漆・伝統工芸系/新宮州三(京都府)、建田良策(京都市)、佃眞吾(京都府)、藤嵜一正(大阪市)、宮本貞治(滋賀県)、森口信一(京都府)、その他/加藤良行(大阪府)、平山照秋(兵庫県)、松島洋一(京都府)
  • 谷松屋戸田商店 折々の茶花
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今まさに開こうとする花のいのちを、老舗の名品道具が受け止める。・日本有数の茶道具商が問う、茶花の現在。・床の間の花と暮らしの花。入れ方のコツもわかる。・茶の湯愛好家、古美術愛好家垂涎の名品道具。江戸中期から続き、大名茶人・松平不昧公や近代数寄者の出入り道具商となって、現在に至る谷松屋戸田商店。本書には、愛好家垂涎の名品道具をはじめ、現代作家やプリミティブアートなど、戸田商店が扱う道具を自在に使って花を入れた、四季折々の作品が掲載されています。正式な床の間の花はもちろんのこと、日々の暮らしで楽しむ花も提案。また、花の入れ方、取り合わせ、枝の処理など、自分で花を楽しむ際に役立つコラムも満載。茶の湯を愛し、花を愛でるすべての読者必携の一冊です。
  • 茶趣12ヵ月ハンドブック
    4.0
    お稽古でもお茶会でも、季節を感じることがお茶人の第一歩です。道具組などの趣向を読み取るには、日本の豊かな四季の知識を身につけなければなりません。本書は「月々の代表的な行事」「ゆかりの言葉」「季節に合わせた茶道具とその取り合わせ」をやさしく解説するため非常に実践的な内容です。作法や点前だけのお茶から一歩進んで、季節を感じるお茶の魅力をお伝えします。
  • 茶々恋々~桐生茶道具専門店~
    完結
    3.2
    明治から続く茶道具店の店主・桐生光孝は、後継した店の再興に邁進中。しかし、茶道界ではまだまだ若輩な桐生には後ろ盾が必要で、北万家(きたのばんけ)の実力者・有馬にその身を投げ出し、庇護を受けていた。有馬の「お気に入り」は茶道界では公然のことだが、それが意味するコトを知っているのは、桐生の同居人・名波伊織だけ。父の死から有馬に初めて身体を奪われるまで、全てを知っている伊織は桐生にとって特別な存在であり、必要な支えだった。ところが、和菓子屋の跡取り息子・瀬戸倫太郎が5年間の修業を終えて戻ってくると、「あなたを守りたい」と告白されて――…。 瀬戸から寄せられるひたむきな想いに動揺する桐生。そんな桐生を見て、伊織も心中穏やかではいられず…? 【収録作品】 初春/春彼岸/立夏/水無月/日々是好日/無事是貴人
  • 茶々恋々~桐生茶道具専門店~ 【短編】 初春
    -
    1~5巻132~198円 (税込)
    俺の大好きな茶道具屋の桐生さんが美しすぎて恋敵が多すぎる!? 時折哀しげな顔をする貴方の力に俺がなりたくて…!元ヤンワンコ君が踏み込む茶道の“闇”とは!? エロティックに薫る茶道界隈艶恋模様!! ※本電子書籍は単行本「茶々恋々~桐生茶道具専門店~」・アンソロジー「麗人uno! Vol.15 和装男子1 貴方をメチャクチャにしたい」に収録の「茶々恋々~桐生茶道具専門店~ 初春」と同内容です。
  • 茶道具 しまい方の基本
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「茶道具を片づけるのは難しい」と後込みしているみなさんと、一からレッスン! 茶道具には、やきもの、竹、漆、鋳物など、さまざまな素材が使われています。そのかたづけ方の手順を初心者向きにていねいに解説。
  • 茶道具ハンドブック
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 茶道具の歴史、道具の拝見、部分名称、鑑賞に役立つ形状と種類を、床の間の道具・釜と炉、風炉・点前道具・炭道具・莨盆・菓子器と懐石道具、さらには水屋道具などに分けて紹介、茶道具の基礎知識がコンパクトにまとまった一冊。ポケット版として携帯できるハンドブックです。

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  • 茶道心講 茶道を深める
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 気鋭の心理学者としても知られる著者が、稽古や茶事、茶道具、精神性など、茶の湯を取り巻く様々な要素を、「所作に映る心」「道具との出会い」「癒しとの出会い」「侘びとの出会い」「耕す」「理と出会う」「世界と出会う」の七つの章から独自の視点で解説する。さらに、自身が催した夕ざりの茶事の模様を、茶事に寄せる真摯な想いとともにカラーグラビアで紹介する。

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  • 茶の湯あいうえお “88の言葉が語る「わび・数寄」”
    -
    平成22年春より24年にかけて、読売新聞で連載された「茶の湯あいうえお」「続 茶の湯あいうえお」の単行本化。あ~わまで、44文字に該当する茶道具、茶室、点前、歴史上の茶人、エピソードなど茶の湯の用語・キーワード2語(合計88語)を現代の茶道界や関連事項とからめてわかりやすく解説し、挿絵とともに紹介します。茶道界で活躍される人々のコメント、逸話などをまじえながら各々のキーワードをわかりやすく解説します。
  • 茶の湯の銘 季節のことば
    -
    茶道具と銘は切っても切れない関係です。すでに銘になっているもの、俳句の季語になっているものはもちろん、これから銘になるかもしれない美しいことばの数かずを選りすぐって、季節別に収録しています。お稽古前の確認にもおすすめです。
  • 中国と 茶碗と 日本と
    3.9
    若き中国人研究者が読みとく日本文化の死角。 新進気鋭の中国人研究者による、斬新な日本文化論。四川省出身の著者・彭丹氏は、四川大学で日本文学を学び、中国西南航空公司勤務を経て日本留学。中国の航空会社に勤務した後、日本に留学。現在は法政大学講師。来日以来、疑問に思ってきたことは、中国では廃れた文化が日本に残っていることだった。それを最も意識したのが、茶の湯の茶道具であった。茶の湯で珍重される茶碗のほとんどが唐物(中国製)で、しかも国宝茶碗もほとんどが唐物である。日本の国宝であるはずなのに。しかも不思議なことには、産地・中国にはそれらの茶碗は何ひとつ残っていないのだ。なぜ日本の茶人は唐物を珍重したのか。なぜそれらが中国に残っていないのか。そこに見え隠れする、「借用」と「創造」という、日本文化の本質。それを解きあかしていくのが、本書である。日本人だからこそ気づかない、日本文化に潜む中国文化の影。中国人の視点から、茶の湯、そして国宝という、日本文化の美意識の聖域に踏み込んだ、まったく新しい比較文化論の誕生である。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • つなぐ 100年企業5代目社長の葛藤と挑戦
    -
    伝統産業を異業種とつなぎ イノベーションを起こす 鋳物メーカーの5代目社長の 伝統を守り発展させるための変革とは—— ------------------------------------------------------ 伝統工芸の業界は厳しい状況に置かれています。 伝統的工芸品の生産額は1983年の5405億円をピークに、 2020年には870億円へ減少し、市場は縮小の一途を辿っています。 また伝統的工芸品の従事者は1979年の28.8万人から、2020年には5.4万人にまで落ち込み、 約40年のあいだに生産額、従事者数ともにピーク時の5分の1以下に減少しているのです。 このような状況のなか、著者は1916年に富山県高岡市で創業した鋳物メーカーの 5代目社長に就任しました。 高岡は400年の歴史を持つ「高岡銅器」の産地で、国内の銅器の9割以上が この地で生産されています。著者の会社は創業当初は高岡銅器を継承する 真鍮鋳物の仏具や茶道具、花器などの生地を納める下請け業者でしたが、 その後、4代目であり、職人としての経験と技術、卓越したデザイン力を強みにもつ 父の代で変革を試みます。2001年よりデザイン性の高い真鍮のベルや風鈴を扱う 自社ブランド「能作」の製造・販売を始め、マーケットの変化にも柔軟に対応し、 約20年間で売上を1.3億円から18億円にまで拡大させました。 一方、著者は職人としての知識や経験がなかったにもかかわらず、 入社してから5代目社長に就任するまでの12年間でいくつもの新しい事業を始動させています。 例えば、職人の技術や伝統工芸の魅力をより多くの人に知ってもらうために、 産業観光事業を開始。本社に工場見学や鋳物製作を体験できる工房を設け、 工場への年間来場者が13万人を超える富山県の観光名所へと成長させました。 また、錫の食器で提供するカフェレストランも併設し、 日本の伝統工芸を身近に感じてもらえるよう取り組みも行っています。 さらには旅行業登録をして旅行ツアーの企画・販売を開始した他、 自社が扱う錫に着目し、結婚10周年を祝う「錫婚式」のブライダル事業を生み出しました。 今の時代に沿った伝統工芸の継承方法と自社の強みを生かした社会の需要に応える事業とは 何かを常に考え、現在に至るまで、日々挑戦し続けているのです。 本書では危機的な状況にある伝統工芸の業界において 著者がどのような変革をおこなってきたのかを紹介します。 同業者だけでなく、後継者不足などさまざまな問題に悩むものづくり企業や 中小企業の経営者とその後継者にとって、問題解決の助けとなる一冊です。

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  • 千両花嫁 とびきり屋見立て帖
    3.4
    京で屈指の茶道具屋の娘・ゆずと奉公人の真之介は、駆け落ち同然で夫婦となり、道具屋「とびきり屋」を三条木屋町に開く。そこでは近藤や芹沢、龍馬がお客にやって来ては、騒動が起こり……。混乱する幕末の京を舞台に、“見立て”と“度胸”で難題を乗り切ってゆく夫婦を描く「はんなり」系痛快時代小説。
  • とまどい本能寺の変
    3.0
    天正十年(一五八二)六月、本能寺の変勃発! 天下にあと一歩まで迫っていた織田信長死す! これはピンチか、はたまたチャンスか!? この驚天動地の事態に、息子・織田信孝は誰につこうか右往左往し(「最後の忠臣」)、家臣・滝川一益はかつて褒美として関東の領地より茶道具を選んでおかなかった決断を後悔し(「関東か小なすびか」)、敵将・安国寺恵瓊は秀吉と和睦を結んだ後で真相を知って歯ぎしりし(「南の山に雲が起これば」)、側室・おなべは誰も安土城を守ろうとする者がいない中、懸命に声を張り上げた(「信長を送る」)。 思わぬ事態に接した時ほど、人間の本性は出てしまうもの。あなたに似た人物もどこかに出てくるかも。信長の死によって運命を変えられ、大きな岐路を前にとまどう男たち、女たちを温かく(?)描いた、共感たっぷりの連作短編集。

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  • 奈良県謎解き散歩
    3.5
    「大和国」奈良県は、いたるところに遺跡・古墳・古寺社があります。古代史のメイン舞台となった飛鳥から、卑弥呼の墓とも言われる箸墓古墳、「咲く花の匂うがごとき」平城京まで、今なおさまざまな謎とロマンを秘め、古代史ファンの探究心をかきたてます。また、吉野山の桜や、宇陀山地などの豊かな自然を求めて、多くの観光客が訪れ、茶道具や手漉き和紙などの伝統産業も健在です。幅広い奈良県の魅力をあますところなく伝えます。 (本作品は紙書籍から写真の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。)
  • 日本茶のすべて
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 香り高く、滋味深く、心を豊かにしてくれる旨味にあふれた日本茶。煎茶、玄米茶、ほうじ茶、抹茶など、香りと味にほっとさせられる「日本茶」の基本知識から、誰でもできる美味しい淹れ方、本格的に日本茶が味わえる最新カフェまで、「日本茶」の“いま”を徹底網羅して紹介します。 ※本誌には「愛する「日本茶」の本」(笠倉出版社)から一部内容を加筆・修正して掲載した箇所がございますので、予めご了承ください。 【ご利用前に必ずお読みください】 ■誌面内の目次やページ表記などは紙版のものです。一部の記事は、電子版では掲載されていない場合がございます。 ■一部マスキングしている写真、掲載順序が違うページなどがある場合がございます。 ■電子版からは応募できないプレゼントやアンケート、クーポンなどがございます。以上をご理解のうえ、ご購入、ご利用ください。 【主な収録内容】 ●日本茶の基礎知識 ●美容と健康に効く魔法の日本茶 ●美味しい淹れ方のススメ ●ほうじ茶ムーブメントの今 ●日本茶の三賢人 ●話題の<日本茶インストラクター>に注目! ●美茶空間カフェ10 ●魅惑の日本茶マリアージュ最前線 ●世界に広がる日本茶 ●至福の日本茶ショップ ●茶道具のイロハ
  • 野の花でおもてなし 無法庵 花往来
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古都・奈良で古美術店を営み、毎日、野に咲く季節の花を古器に入れて客人を迎える、無法庵こと田中昭光氏。若い頃から松永耳庵、河瀬無窮亭、田山方南らの数寄者、学者と交わるなかで独自の美意識を築き上げ、奈良にゆかりの美術品・茶道具を用いて大らかに茶の湯も楽しんでいます。本書では、その田中氏が慈しみをこめて器に入れた十二か月にわたる彩り豊かな茶花の数々を紹介します。また、早春の茶の湯の取り合わせや、多くの数寄者と交流した良き時代を偲ぶ「無法庵昔語り」も併せて収録しています。
  • 名物裂ハンドブック
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 茶席で注目を浴びるのは釜・茶入・茶杓などの茶道具ですが、裂地の存在も忘れることはできません。その中でも名物茶道具に添う「名物裂」は、その茶道具の歴史を物語る貴重なものです。本書は代表的な名物裂100点を掲載しています。名物裂の名称・意匠をなかなか覚えることが出来ないという人は必見。また、裂地への理解を深めたい人には色・文様・織り方など、裂地の基礎知識に関する解説が役立つでしょう。そのほかにも裏千家歴代宗匠好み裂や拝見の仕方なども紹介します。裂地の拝見を茶席の楽しみに加えましょう。
  • もようのゆらい
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 もようには、さまざまなゆらいがある 水玉、しましま、格子……私たちの生活のいたるところで見かける“もよう”にはそれぞれなまえがついていて、その背景には実にさまざまな物語やメッセージが隠されています。この本では野瀬奈津子さんの体験から生まれた新たな気づきに富んだ文章と、はっと目に飛びこんでくるビビッドでモダンな千海博美さんの絵で、そんな「もようのゆらい」をご紹介します。  多くのもようは「めでたさ」を表現したもの、「季節」を象徴するもの、「願い」をこめたものに分けられます。一見、いかにも日本らしいと思えるもようでも、実は世界共通だったり、はるか遠い国や時代に起源をもっていたり、なかには日本独自の解釈で意味づけられたものも。それらは茶道具をはじめとした美術品、あるいは日常の道具に繰り返し描かれ、いわば一種の暗号のように機能し、言葉では伝えきれない、あるいは伝わらない思いをそこに託してきました。なかには、何気なくつかっていたもように知らなかった意味や物語が潜んでいるかもしれません。もし、送り手、受け手の双方が、もようにこめられたメッセージを言葉を介さずに読み解けたらば、なんとも粋なやりとりになるに違いありません。ゆらいを知ることは、その背後にあるメッセージを読み解くことでもあるのです。  私たちの周りにあるたくさんのもようには、呼び名があって、ゆらいがある。その季節や背景、意味を知ることで、自分らしい解釈で、今まで以上にもようを楽しめるはずです。
  • 利休の風景
    3.0
    平成22年、23年の月刊誌『淡交』での連載を単行本化。作家・山本兼一氏が小説『利休にたずねよ』の取材を通して出会った利休ゆかりの茶道具、茶室、茶庭などについて綴ったエッセイ集。いくつもの情景から利休の心の深奥へと踏み込んで人間・利休の輪郭を炙りだしていきます。これまで誰も語らなかった若き日の利休の恋とは? その死の真相とは? 巻末には十五代樂吉左衞門氏と待庵で行った対談も収録。
  • 歴史上の人物たちがガイド役! 古典で旅する茶の湯八〇〇年史
    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    コーヒーや紅茶同様、いや、それ以上に日本人に無くてはならない飲み物といえば、お茶。鎌倉時代に「苦いお茶」の効能を力説した『喫茶養生記』、室町時代以来の空前のロングセラー『君台観左右帳記』、茶の湯界のスーパースター・千利休の肉声を書き残した『宗湛日記』、江戸時代の茶道具の名物図鑑『古今名物類聚』、質量ともに他を圧倒する全11巻の大著『大正名器鑑』……。本書では茶の湯を知る上で欠かせない古典24冊と、それらに関わる人物22名をガイド役に、先人たちの茶の湯愛を体感できる全50話を収録。鎌倉時代から近代に至るまでの茶の湯悠久の歴史約800年を駆け抜けます。「『茶の湯』って敷居が高そう」「『古典』ってムズカシいんでしょう?」と思われたあなたに贈る、初心者向けの茶の湯入門ガイド。
  • 和服のシンデレラはアルファの御曹司に溺愛される
    完結
    4.0
    秋月紫苑は,外食産業の大手・秋月カンパニー経営者の第一子。だがオメガであることを理由に虐げられ,屋敷で家政婦のようにこき使われていた。両親に甘やかされて育ったアルファの妹・凛音には,事あるごとに罵倒され見下される始末。そんな紫苑の楽しみは,裏庭の離れでお茶を点てること。亡き祖母との思い出が詰まった離れで過ごすことが,唯一心休まる時間だった。そんなある日,秋月カンパニー主催の企業交流会パーティーのため,紫苑は一人屋敷の留守番を言いつけられる。家族がいない間に久しぶりの休暇を……と心踊らせながら茶道具の準備をする紫苑だったが,そこへ一人の青年――九条蒼牙がやってくる。超有名企業グループの御曹司である彼は,パーティー会場をうっかり間違えて秋月邸を訪れてしまったらしい。アルファの雰囲気を醸し出しつつもどこか飄々とした蒼牙に,紫苑は「運命の番」のトキメキを感じてしまうのだが……。

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