潮田洋一郎の作品一覧
「潮田洋一郎」の「数寄の真髄 茶にあそぶ」「数寄語り」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「潮田洋一郎」の「数寄の真髄 茶にあそぶ」「数寄語り」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
実業家の潮田氏が、文人茶の佃氏を招いて一客一亭の茶事を催す。
葉山の茅山荘、その奥のロータスハウス、箱根の環山、永田町の佳風亭などで、重要文化財や重要美術品を含む名品の数々で、季節ではない趣向を凝らしていて、道具を揃えられるお金持ちだからできるというわけではなく、それらをうまく取り合わせて良さを引き出す教養とセンスがあるんだろうなと感心した。
潮田氏には煎茶の心得もあるので、煎茶席も用意し、佃氏がよく言っている文会のような茶人だった。
名品を楽しむ茶会も、こうしてお金がある人が一般人にも手が届くようにやってくれるならいいね。自分のようなお金がない人間は、自分のないセンスとか工夫で道具を揃えてや
Posted by ブクログ
いにしえの茶には季節性が希薄だった、それは現代と違って身の回りが季節そのものだったから。現代の室内からは寒暖が消え、明治以降に和歌が茶掛けの主流になり、季節に拘泥するようになった。
遠州流の宗実家元が、先代の宗慶家元が「何よりも炭手前が大事だ」と常日頃言っていたという。老いた腕で釜が持ち上がらなくなっても、炭手前は欠かさず代わりに息子に釜を持たせた。炭が大事なのは、ついこの間まで火が灯りで唯一の熱源であり、日常炭火は炉にあった。この所帯染みた当たり前の物が改まらないとハレの茶にならないから。流儀の型に嵌った炭手前では意味がなく、前の炭が火力を保っていれば継ぎ足さないこともある。いずれにしても最