あらすじ
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垂涎の名品道具、自由自在な茶の世界。当代随一の数寄者・潮田洋一郎氏が一茶庵・佃一輝宗匠と作り上げる、約束事にとらわれない茶事の数々。究極の名品道具を、自在に、絶妙に、さり気なく使いこなす、至福の時間を一冊に。【珠玉の茶事9席を収録】重要文化財、重要美術品も含む、愛好家垂涎の名品茶道具を使いこなした一客一亭を収録しました。通常の茶の湯の規格には合わない空間や器物も楽しむため、ときには煎茶が組み入れられているのも本書の特徴です。【迫力の写真と臨場感】すべての写真は、進行する茶事の現場で新規に撮り下ろしました。床にかかる書画や花、濃茶が練られる茶碗、道具を賞玩する主客、そしてさまざまな角度から細部に迫った道具など、茶席の臨場感が追体験できます。【一客一亭の数寄談義】空間と器物がととのえられ、そこに亭主と客の交わりがあって、茶という場は成立します。道具を介して交わされる主客の会話を座談形式でまとめました。思わぬ方向に展開する二人の対話も、茶事の魅力といえましょう!
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Posted by ブクログ
実業家の潮田氏が、文人茶の佃氏を招いて一客一亭の茶事を催す。
葉山の茅山荘、その奥のロータスハウス、箱根の環山、永田町の佳風亭などで、重要文化財や重要美術品を含む名品の数々で、季節ではない趣向を凝らしていて、道具を揃えられるお金持ちだからできるというわけではなく、それらをうまく取り合わせて良さを引き出す教養とセンスがあるんだろうなと感心した。
潮田氏には煎茶の心得もあるので、煎茶席も用意し、佃氏がよく言っている文会のような茶人だった。
名品を楽しむ茶会も、こうしてお金がある人が一般人にも手が届くようにやってくれるならいいね。自分のようなお金がない人間は、自分のないセンスとか工夫で道具を揃えてやるしかないわけだが。