お茶と権力 信長・利休・秀吉

お茶と権力 信長・利休・秀吉

880円 (税込)

4pt

4.2

「茶」を軸として、織田信長・豊臣秀吉、二人の天下人の戦略を読み解いた、新しい戦国史!

室町から戦国にかけて、武士の文化として発展した「茶」。しかし、それは一方で政治のツールとしても活用されました。
なかでも信長は「名物」とされた茶道具を家臣たちに分け与えることで、自らの信頼の証とし、家臣統制に活用します。またそれは外交のツールでもあり、茶の文化をリードした堺の商人たちと深く交わる手段でもありました。
そのなかで、信長に重用された一人が、千利休であり、信長の戦略を継承したのが秀吉だった、と著者は説きます。
では、なぜ堺の商人のなかでも後発だった利休が重用されたのか? そして秀吉の側近として盤石の地位を築いたかに思われていた利休が突然失脚したのか?
著者の田中氏は大日本茶道学会会長、公益財団法人三徳庵理事長として茶道文化普及に努めるかたわら、徳川林政史研究所や徳川美術館で歴史・美術を研究。茶の道に精通した著者ならではの視点が光ります。

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お茶と権力 信長・利休・秀吉 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「お茶と権力」という非常にカジュアルというかポップなタイトルですが、非常に奥行きがあり、面白い書籍でした!

    お茶 = 茶道というと、 お茶の点て方、頂き方というお作法いう側面だけが、クローズアップされやすいように思います。

    が、この書籍の切り口は、全く違う視点からであり、
    「茶道」という【価値】

    0
    2022年03月21日

    Posted by ブクログ

    当時の茶会に政治の色があることは理解していたが、権力を誇示するメディアの意味があったことは初めて理解した。現在の文化的な茶道になるまでの変容も学びたい。

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    武家が公家にいちゃもんをつけられないようなオリジナル文化として能があり、茶が生まれたと。公家に負けまいと頑張った室町時代の武家文化が日本の伝統文化になったのは面白い。
    信長の名物召置や朝倉氏を滅ぼしたアピールのためのメディアとしての茶会、御茶湯御政道と利休を用いて自己の信長後継者ぶりをアピールし、朝

    0
    2023年11月02日

    Posted by ブクログ

    利休の死について、そもそも利休の時代に、政治から独立し芸術のために命を懸けるような近代西洋的な意味での芸術家は存在しえないとし、「お茶と権力」の文脈で解読しているところが興味深い。

    秀吉が天下をとり間もなく、利休ももはや茶の世話をするだけの存在ではなく、秀吉の意向を非公式に外に伝達するという政治的

    0
    2022年10月24日

    Posted by ブクログ

    おもしろーー!!

    お茶は、文化ってよりもはや政治。笑
    この時代のお茶=メディア、もしなかったらどんな上下関係、どんな世の中になっていたか。

    保有しているものを自慢したい、見せびらかして上に立ちたい、って意味だと今でいうインスタと使い方は同じ?笑 (人間、満たしたい欲求はどの時代も変わらないのかも

    0
    2022年04月21日

    Posted by ブクログ

    名物茶道具を権力で収集土地の代わりの恩賞に使い人事掌握信長だったが家康もてなす茶会の前に光秀の謀叛により貴重な唐物を集めた安土城とともに焼失。朝廷に認めて貰いたい一心で金の茶室、北野大茶会開催し野望達成秀吉は目的を果たしたので邪魔になった策略家利休に切腹命令し茶道が完成。侘び寂びの裏はドロドロ権力

    0
    2022年04月20日

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