作品一覧

  • 天皇と中国皇帝
    4.3
    1巻968円 (税込)
    中国の文化・制度を取り入れてきた日本。万世一系の天皇が皇帝制度と性質を異にするのはなぜなのか。日中比較文化研究者が分析する。
  • 中国と 茶碗と 日本と
    3.9
    若き中国人研究者が読みとく日本文化の死角。 新進気鋭の中国人研究者による、斬新な日本文化論。四川省出身の著者・彭丹氏は、四川大学で日本文学を学び、中国西南航空公司勤務を経て日本留学。中国の航空会社に勤務した後、日本に留学。現在は法政大学講師。来日以来、疑問に思ってきたことは、中国では廃れた文化が日本に残っていることだった。それを最も意識したのが、茶の湯の茶道具であった。茶の湯で珍重される茶碗のほとんどが唐物(中国製)で、しかも国宝茶碗もほとんどが唐物である。日本の国宝であるはずなのに。しかも不思議なことには、産地・中国にはそれらの茶碗は何ひとつ残っていないのだ。なぜ日本の茶人は唐物を珍重したのか。なぜそれらが中国に残っていないのか。そこに見え隠れする、「借用」と「創造」という、日本文化の本質。それを解きあかしていくのが、本書である。日本人だからこそ気づかない、日本文化に潜む中国文化の影。中国人の視点から、茶の湯、そして国宝という、日本文化の美意識の聖域に踏み込んだ、まったく新しい比較文化論の誕生である。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • いにしえの恋歌 ──和歌と漢詩の世界
    -
    1巻1,595円 (税込)
    和歌と漢詩。古代東アジアに誕生した二つの傑出した言語芸術は、それぞれ共通点を持ちながらも、独自の世界をつくりあげてきた。本書は、両者の「恋歌」を入口に、その豊穣な世界を逍遙し、魅力を語る。そして古代の日本と中国に生きた人々の心情と運命に迫る。日中の文化をともによく知る気鋭の比較文学者による、渾身の一冊。

ユーザーレビュー

  • 天皇と中国皇帝

    万世一系の始原とゆくえ

    皇帝の起原と天皇制の起原がよく分かった。
    明治天皇の章:魯迅について新発見あり。

    #シュール #タメになる

    0
    2022年06月05日
  • 中国と 茶碗と 日本と

    Posted by ブクログ

    昨年観た東博の「茶の湯」展のおさらいにと思って読みました。
    なぜ、中国産の茶碗が日本の国宝として矛盾しないのかなどなど。茶の湯を通して日本文化の奥にある中国文化を中国人の筆者が探っていきます。
    中国に天目が残らなかった理由などはゾクゾクする。

    0
    2018年08月24日
  • 中国と 茶碗と 日本と

    Posted by ブクログ

    勉強になった。中国は皇帝のため、日本では茶人のためにやきものが発展していったのがわかる。さてさて現代は誰のためやら

    0
    2013年02月10日
  • 中国と 茶碗と 日本と

    Posted by ブクログ

    良く「辺境効果」などと言うが要するに文化の中心から離れて外界との接触が少ないとそこには古くから伝わった文化が変化することなく保存されているというもの。これがまさしく日本文化に見られるというのが本書、中国は四川省出身の文化人類学者である彭丹さんの見立てだ。

    中国で既に千年も前の古文書に現れるだけとなった「お屠蘇」が日本に根付いているのにビックリしたり、とうの昔に廃れた中国古代の上巳節が由来だという桃の節句が未だにあることに驚いたりもする。その彼女が日本文化を更に知ろうと飛び込んだのが侘・さびの世界の茶の湯だが、そこで目にしたのが国宝とされる中国製陶磁器の数々だ。日本の国宝なのにどうして中国の陶

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    2012年10月02日
  • 天皇と中国皇帝

    Posted by ブクログ

    中国人筆者による日本と中国の歴史。
    これは興味深い。今まで読んだことがない。
    筆者のことはよく知らないが親日の方なのだろうか。日本の歴史や天皇についてかなり敬意を払った書かれ方だった。(なお、日中間で歴史認識が異なるだろう問題は本書で扱ってない)

    正直、読み始めて最初の一行目で「令和天皇」と出てきてどうしようかと思った。少し読み進めて筆者が外国人なことに気付いた。これは編集者の見落としか。それ以外で私が分かる範囲でおかしなところは見当たらなかった。

    卑弥呼の使者が謁見した魏の明帝。このときの魏側の事情を詳しく知ったのははじめてかもしれない。

    魯迅の『阿Q正伝』について「清」は中国語で「q

    0
    2025年07月21日

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