修験道作品一覧

  • 鬼むかし 昔話の世界
    4.0
    こぶとり、桃太郎、天邪鬼……「鬼むかし」とは鬼が登場する昔話のこと。その原型は死霊と祖霊がイメージ化されたもので、死霊は人間を食べる恐怖を与える鬼に、祖霊は恐怖と共に慈しみを持つ鬼となった。これに仏教の羅刹鬼や地獄の鬼なども加わり、修験道の山伏や天狗とも結びついて様々な「鬼むかし」ができあがったのである。仏教民俗学の泰斗が、綿密な現地調査と知見を活かし、昔話の根底に潜む宗教的背景を読み解く。解説 小松和彦。
  • ビジネスエキスパートがこっそり力を借りている日本の神様
    3.0
    教養としても、パフォーマンスを上げる最強のツールとしても、 知っておきたい「伊勢」「出雲」「不動明王」「龍神」「古神道」。 ビジネスプロデューサーであり、神道家でもある著者が説く「究極の成功法則」。 日本人には日本人に合った成功の仕方があります。 その基本が、神道です。 神道は、日本人の精神の根本にある「意識のOS」です。 自分の能力や資質をどのように作動させるかは、「意識のOS」が決めます。 そのため、本書では、ビジネスエキスパートになるための神社活用法を伝授。 また、知っているようでよく知らない、日本を代表とする神社の「伊勢神宮」と「出雲大社」についての歴史や御神徳を解説します。 ただ、神道だけでは7割のパフォーマンスで終わってしまいます。 なぜなら、日本は明治維新まで1000年以上「神仏習合」の国だったからです。 最大限にパワーを発揮するために、不動明王、修験道、龍神、古神道についても知っておく必要があるのです。 いまも、ビジネスエキスパートと呼ばれる一流経営者やビジネスパーソン、起業家や投資家たちが、神仏の力を借りて圧倒的な結果を出しつづけています。 今度はあなたが、神仏から応援される番です。 ぜひ本書をご活用ください。
  • 円空と木喰
    4.0
    修験道の厳しい修行に身をおいた円空。旅を棲家とした木喰。二人の「ひじり」の作った仏像には、極めて大きな違いがある。孤高にして厳しく知的に冴えた刀痕と清潔にして火のように激しい意志的な造型の円空仏。日本の仏像彫刻で忘れ去られた完全な一本彫りを試み、自刻像をはじめ飄逸な作品を多く残した木喰。仏教民俗学の泰斗が両者の足跡を丹念に歩き、作られた仏像を通して、芸術的側面だけではなく宗教的側面の謎に迫る。
  • 山の宗教 修験道案内
    4.0
    世界遺産に登録された熊野や日光をはじめ、古来崇められてきた全国九箇所の代表的な霊地を案内。日本の歴史や文化に大きな影響を及ぼした修験道の本質に迫り、日本人の宗教の原点を読み解く!
  • 天叢雲
    完結
    -
    神道、密教、陰陽道、修験道…かつて呪術は日本政界の一大勢力だった…。実力派コンビの放つ超呪術アクション!
  • ウチのダンナはサラリーマン山伏
    完結
    3.0
    山伏とは「山野に起き伏して修行するお坊さん」のこと。天狗の元になったくらいだから、とっくにいなくなったものだと思っていたら…いるんです! しかも東京のコンクリート・ジャングルに! 修験道オタクが高じて、週末だけ山伏になったサラリーマンと結婚! あのキモカワキャラ『あおくび大根』の作者がおくる、究極のバチあたりコミックエッセイ!
  • 海うそ
    4.1
    昭和の初め、人文地理学の研究者、秋野は南九州の遅島へ赴く。かつて修験道の霊山があったその島は、豊かで変化に富んだ自然の中に、無残にかき消された人びとの祈りの跡を抱いて、秋野の心を捉えて離さない。そして、地図に残された「海うそ」ということば……。五十年後、不思議な縁に導かれ、秋野は再び島を訪れる。

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  • 大姥伝説と縄文文化 夷がくらした虫倉山の物語
    -
    1巻550円 (税込)
    中世に滅んだ虫倉山(長野市)の夷民族を探索し縄文文化を探る。 近年DNAの研究が進み、縄文時代の人々がアイヌ系の人々であったことが判明しました。本書は長野県の北部に中世まで暮らしていた夷(えびす)の人々に視点を当て、言葉(方言)、地名、郷土料理、伝承などを総合的にとらえ、大姥伝説や鬼女伝説との関わり、中世の修験道の影響などを整理し、今日に残る縄文時代の文化を浮かびあがらせたものである。アイヌ語をキーワードにしたことで、所在地が不明であった「赤生郷」が「小川郷」であることを解きあかすなど、隠れていた縄文文化が新たな光をもって描きだされている。 【目次】 はじめに=現代に続く縄文文化 第一章 虫倉山の縄文(夷)人 第二章 虫倉山南山麓の縄文遺跡と生活 第三章 地域文化の保存 第四章 小川村の三大古族 第五章 大姥伝説と縄文神社 第六章 虫倉山麓の難解地名 第七章 北信五山と虫倉山麓の縄文地名 あとがき 【著者】 神谷真 昭和18年、長野県小川村に生まれる。法政大学卒。元神奈川県立図書館長、アイヌ語による地名解読を通じて縄文文化を研究。現在、中世に滅んだ長野市中条の虫倉山麓の夷一族の痕跡を探索し、その民俗を研究している。著書『信州鎌倉一族千年の歩み』『お焼きとおぶっこみと「からかさ石」の里』『空蝉の旅立ち(「猫の寄り合い」)』『解き明かされた明された謎の縄文地名』。
  • 陰陽道とは何か 日本史を呪縛する神秘の原理
    4.1
    平安時代の陰陽師・安倍晴明にまつわる伝説は尽きない。しかし、その大本である陰陽道について、現代人はどれほど知っているだろうか。中国伝来の道教(陰陽五行説)と日本固有の古神道が融合して、さらに密教や修験道もとり入れて日本独自の生成発展を遂げた陰陽道。千五百年にわたり、わが国の政治、宗教、文化に多大な影響をもたらしてきた。たとえば、十二支、十干(甲乙丙など)、鬼門、占い、御霊信仰をはじめ、天皇家のさまざまな行事の由来が、じつは陰陽道に基づいていることが多い。その技術や知識は、天文学、地理地勢学、暦学、栄養学など幅広い。また、近年の風水や占いブームとも密接に関わっている。なぜ、天災を予言できるというのか? 果たしてその実相は、科学か、オカルトか?本書では、まず、陰陽師の役割について説明し、聖典、聖地聖跡、祭儀、呪術、鑑定実践などの基本知識を解説する。陰陽道の原理をひもとく、はじめての入門書である。

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  • 神恐ろしや 宮司が語る、神社をめぐる不思議な話
    3.4
    「神社ブーム」が続いています。参拝だけでなく、御朱印集めやパワースポットめぐりなど、現代人にとっても神秘的な場所である神社。実は昔も今も、神社やその周辺の森、お堂、修験道は、ご利益だけではなく、不思議な話、怖い話、怪異な話の宝庫だったのです。本書は、西暦807年に創建された由緒ある神社の現職宮司が見聞し体験した、震えるほど怖い話を集めました。今も続く恐ろしい「丑の刻参り」、黄昏時が逢魔が時と言われる訳、見えないけれどそこにいることを知らせてくる浮遊霊・地縛霊、そのお祓いの方法、神職さえも迷わせる霊の力、ご神像や神域や古くからの言い伝えを軽んじたときに下る神罰、みちのくの悲しく恐ろしい記憶、童謡「通りゃんせ」の歌詞そのままに「行きはよいよい、帰りは怖い」の真実……など。神様や目に見えないものを畏れ敬う心や想像する能力を失くさずに生きることの大切さを伝える本です。

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  • 感じるままに生きなさい
    3.0
    内田樹氏推薦! 「星野さんは「山のような人」である。山は何も話さないけれど、もし口があったら、星野さんみたいに話すんだと思う。めっちゃ面白い本です。」 ●修験道とは「大自然のなかに身をおいて、感じたことを考える哲学」まず感じること。それから考える。 ●たとえ三日間でも、山に入って自然のなかで修行していると、薄れていた野性が呼び起され、体が勝手に目覚めてくる。それがあのいきいき感だ。 ●「うけたもう」羽黒修験だけにある言葉だ。すべてを受け入れる。そこには信頼があるんだろうね。われわれは何をいわれても「うけたもう」なんだよ。 ●重要なんだよ、気になるということが。気になるって、頭がさせるわけじゃない。魂がさせるわけだから。気になることをどんどんやれば、魂がよろこぶ。 ●決断は頭ではできない。決断は魂だ。 ●魂のまにまに、感じたことをやりなさい。頭で止めないこと。感じたことをどうしてやるかは、考えてやりなさい。魂のまにまにを大事にして。そうするとうまくいく。 ――出羽三山の山伏のシンプルなことばが伝える日本古来の自然な生き方と、感性・野性を取り戻すヒント!「魂のまにまに」生きると、すべてはうまくいく!
  • 関東・甲信越 山の神社・仏閣 札所ガイド 改訂版 御朱印を求めて歩く
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 霊峰や神体山に古社・名刹を訪ねる心の旅。 ★ 澄んだ空気に背筋も伸びる、 「山の札所」の数々を詳しくご紹介します。 ◆◇◆ 本書について ◆◇◆ いにしえには、山は異界として立ち入りは タブーとされていました。 奈良県にある三輪山など、 今でも入山制限を敷くのはその名残です。 平安時代、そんな異界に踏み込み、 山の霊力と一体になって修行を重ね、 超越的な力を得ようとする修験道の行者たちが 現れました。 修験道は仏教や神道、道教をベースに成立した 日本独自の信仰体系で、飛鳥時代に実在した 役行者を開祖とします。 中世には全国各地に霊山が誕生し、 多数の修験者が集って隆盛を迎えました。 現在、山にある神社仏閣はこの修験道ゆかりのものが 多くあります。 江戸時代に入ると、山に対する信仰は民衆にも広がり、 講という組織を結成して集団登拝することも 一般化しました。 関東・甲信越を中心に、東日本にある山上の霊域を選びました。 信仰の奥行きを理解してもらうため、 創建の物語=縁起にもふれてあります。 ご利益は心がけしだいですが、 日常を離れて山にある聖地をめぐれば、 身体の中から力が湧いてくるのを 実感するにちがいありません。 山上にそよぐ風に身を任せれば心も癒され、 何か大きなものに抱かれている 安堵感にも包まれることでしょう。 それ自体が大きなご利益ともいえます。 山の霊力を身体に取り込みに、明日の活力にしましょう。 また、いただいた御朱印は、 聖地をめぐった素敵な思い出になってくれると思います。 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆ 東京都 * 髙尾山薬王院 * 高水山 常福院 ・・・など ☆ 神奈川県 * 大山阿夫利神社 * 大雄山 最乗寺 ・・・など ☆ 埼玉県 * 大日向山 大陽寺 * 金鑚神社 ・・・など ☆ 千葉県 * 鹿野山 神野寺 * 千光山 清澄寺 ・・・など ☆ 茨城県 * 加波山三枝祇神社本宮 * 加波山神社 ・・・など ☆ 栃木県 * 太平山神社 * 加蘇山神社 ・・・など ☆ 群馬県 * 赤城神社 * 白根神社 ・・・など ☆ 新潟県 * 関山神社 * 八海山尊神社 ・・・など ☆ 長野県 * 有明山神社 * 御嶽神社 ・・・など ☆ 山梨県 * 甲斐駒ヶ嶽神社 * 金櫻神社 ・・・など ☆ 静岡県 * 秋葉山本宮 秋葉神社 * 伊豆山神社 ・・・など ☆ 富山県 * 雄山神社 ※ 本書は2018年発行の 『関東・甲信越 山の神社・仏閣 札所ガイド 御朱印を求めて歩く』 を元に情報更新を行い、改訂版として 新たに発行したものです。
  • 起源からご利益まで! 「日本の霊山」がよくわかる本 富士山や三輪山、高尾山まで全国を網羅
    -
    日本の霊山は、「神が住むとされる神聖な場所」であり、「日本人の心のふるさと」である。古来、日本人は登山によって聖地や霊場を巡ることで、さまざまな願いが成就されると信じてきた。本書は、その中からレジャー登山で現代人にもなじみ深い山々を取り上げ、知られざる霊山としての特徴、信仰の歴史からご利益までを紹介した霊山ガイドの決定版。富士山:山頂に美しい天女舞う秀麗な日本の最高峰/三輪山:三輪山伝説で知られる神が降臨する大和の霊山/高尾山:行基開山の東国鎮守今も修験道を継承する霊山/木曽御嶽山:「王の嶽」の風格を誇り、日本一信仰登拝が盛ん/伊吹山:日本武尊伝説が息づく滋賀県最高峰の霊山/戸隠山:信玄の崇敬を受けた信濃の一大修験道場/筑波山:『万葉集』に読まれている歴史の古い東国の名峰 等々 健康運、家庭円満、仕事運に縁結び……意外に知られていない、霊験やご利益を知れば、いつもの登山で運気アップ!

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  • 『鬼滅の刃』をもっと楽しむための東洋思想と占術
    -
    陰陽五行思想解説と占星術によるキャラ鑑定で原作をもっと楽しめる副読本。 『鬼滅の刃』の世界観を「東洋思想」から検証解説する考察本です。また、キャラクターの誕生日から考察した性格判断や相性診断なども盛り込み、『鬼滅の刃』ファンが大いに楽しめる一冊になっています。 ■原作に出てくる東洋思想(陰陽五行思想・神道など)を解説 ・鬼殺隊の階級で出てくる「十干」とは? ・十二鬼月は「十二支」と「月」がルーツ? ・太陽と月の関係が物語の全体に反映されている? 人間と鬼という対比は太陽と月の関係に酷似! ・基本の呼吸「風・炎・雷・岩・水」は「五行」とリンクする? ・映画「鬼滅の刃 無限列車編」のもう1人の主人公、煉獄杏寿郎は不動明王がモチーフ? ■呼吸とは? いろいろな東洋文化から原作を考察 ・道のつくもののルーツである道教は、不老不死=至高の理想としていてそこから陰陽思想や五行が生まれた! ・太極拳やヨガ、瞑想、武道などはすべて呼吸法を重要視している。 ・日本独自の修験道から炭次郎の鼻のよさや隙の糸が見える力、善逸の耳のよさ、伊之助の空間察知力を考察! ■占星術から鑑定する「鬼滅の刃」キャラクター徹底分析 ・大正時代に占星術はどう扱われていたのか? ・占星術から読み解くキャラクターの性格(竈門炭次郎は蟹座=家族思いのアットホームな性格、など)分析。 ・占星術から読み解くキャラクターの相関図。 ・推しキャラとあなたの相性は
  • 教科書が教えてくれない裏忍者列伝―歴史的英雄たちは皆忍者だった!?
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小説、漫画、映画など、様々なメディアでヒーローとして活躍する忍者たち。しかし、確かに存在したはずなのに教科書では語られることのない忍者たち。この奇妙な事実を検証することで、知られざる日本史のタブーが見えてきた! 空海、源義経、豊臣秀吉、徳川家康…歴史を駆け抜けた英傑たちが隠し続けた本当の素顔とは? “忍者=裏日本史”隠され続けてきた真実の日本史をめぐる、いまだかつてない壮大なる忍者歴史ミステリー列伝をご覧あれ! 【ご利用前に必ずお読みください】 ■誌面内の目次やページ表記などは紙版のものです。一部の記事は、電子版では掲載されていない場合がございます。 ■一部マスキングしている写真、掲載順序が違うページなどがある場合がございます。 ■電子版からは応募できないプレゼントやアンケート、クーポンなどがございます。以上をご理解のうえ、ご購入、ご利用ください。 【主な収録内容】 ●第一章「伊賀三大上忍の巻」 ・本当は忍者ではなかった服部半蔵 ・天下人を決めていた謎の上忍・藤林長門 ・信長に最後まで抵抗した上忍・百地丹波 ●第二章「忍者のルーツの巻」 ・弘法大師・空海は天才忍者だった? ・修験道の開祖・役小角が忍びのルーツ ・本当は忍者だった源義経 ・悪党・楠木正成は忍者集団の頭領だった ●第三章「忍者群雄割拠の巻」 ・北条早雲と風魔一族を繋ぐ謎 ・忍者から関白へと転身した豊臣秀吉 ・忍術を駆使して信玄を助けた山本勘助 ・真田一族は戦国最強の忍者集団だった! ・徳川家康と入れ替わり天下を取った忍者 ●第四章「泰平忍者たちの夢の跡の巻」 ・男色を隠し続けた流浪忍者・松尾芭蕉 ・戦場に立てなかった最後の忍者・平山行蔵 ・歴史に名を残した隠密探検家・間宮林蔵 ・黒船に乗り込んだ伊賀忍者・沢村甚三郎
  • 熊野学事始め ヤタガラスの道
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「長寛勘文」、ヤタガラス、天狗、修験道、古典文学、一遍上人、八幡信仰、説話──。世界遺産・熊野にまつわる古今の文献を渉猟し、熊野信仰や熊野地史に関する先行研究を幅広く引用・紹介しながら、熊野学の道筋を提示する。熊野を読み解くための文献案内。

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  • 熊野、修験の道を往く 「大峯奥駆」完全踏破
    4.0
    宗教取材を続けるジャーナリストが、聖護院が140年ぶりに行った12日間の「大峯奥駆修行」に参加。吉野から熊野に至る240キロの修行ルポをベースに、考古・歴史・文学を踏まえながら、修験道の今昔を描く。
  • 月光の門 若さま侍捕物手帖
    -
    大江戸八百八町に次々起こる謎の神隠し。事件に乗り出した粋な着流し姿。ご存じ若さま侍の剣が冴える。奇怪な美女神隠し事件の謎とは?――江戸八百八町に奇怪な美女の神隠しが続発し、公儀御用達・糸問屋の娘・おつゆ、御弓師の娘・おこう、吉原の芸者・おちせの行方も判らぬ折りも折り、将軍家息女・当年9歳の綾姫が大奥から忽然と姿を消すに及んで、ついにご存じ若さま侍の登場となる……。この『月光の門』は、町奉行・寺社奉行の共同捜査も空しく迷宮入りした美女誘拐事件の核心を追う若さまと、大名、旗本、悪銭かせぎの武士やくざ、人入れ稼業の一味、奇怪な山伏の一団が入り乱れて横行し、この世ならぬ一途な恋のはげしさと、修験道の法力の巧妙さを、大峰の奥の神苑に展開される昇天の儀式にからませた異色篇。
  • 現代山岳信仰曼荼羅
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「祈り」の現場を追い続けるフォト・ジャーナリスト藤田庄市氏が、この20年余り取材し、自ら体感した「修験道」のリアルな姿を活写するフィールドワークの成果。著者渾身のフォト・ ルポルタージュ。「山」と「祈り」の現在形。 目次 プロローグ 東京・高尾山修験の今 第一章 知られざる富士山登拝 田子の浦から村山古道へ 聖護院富士山峯入り修行/山岳修行の再創造 高尾山修験霊峰富士登歩練行/火口にて先祖と見まみえる 丸山 教富士登山/ある富士講先達の生きた道 第二章 御嶽山信仰霊山群を巡る 根本道場、木曾御嶽山を往く/秩父御嶽山は開祖の故郷/狛犬ならぬ「狛狼」の両神山/浄土を見せる上州武尊山 木曾御嶽山の翌年に開 闢/八海山のこれから スピリチュアルの時代に/普寛霊神祭 火渡り、刃渡り、さまざまな護摩 第三章 国東半島六郷満山の峰入り 第四章 羽黒修験秋峰 仏として再誕する 第五章 大峯山脈修験の息吹 吉野山から山中深く 奥駈修行/雨中にシャクナゲと伝説の窟を求めて/前鬼裏行場の神秘性/真冬の那智四十八滝回峰行/大日如来と結ば れる  聖護院深仙灌頂
  • 真田幸村異聞
    3.0
    修験道に通じた一族の中に現れた“鬼子”であった真田幸村。父や兄、そして海野の叔母の導きによって戦国の世をまっすぐに進んでゆく…。だが幸村の奥底に巣食う戦いと血を求める鬼と、少年のような無垢な魂はつねに彼の中で対峙していた!上田での戦い、そして舞台は大阪の陣へ。一族最凶の鬼子・幸村、その宿命の行方は?
  • 自然を楽しむ温泉&ウォーキング 関東周辺
    完結
    -
    緑と水と光あふれる自然の中を歩き、最後は温泉にたっぷり浸かってリフレッシュできる、とっておきの50コースを紹介。歴史ある名湯だけでなく、効能のある穴場の立寄り温泉をたくさん紹介しているのも見逃せない。 ・紹介するウォーキングコース ●群馬県 草津温泉とチャツボミゴケ公園、万座温泉から山田峠、伊香保温泉で森林浴、榛名温泉と榛名湖、関東の耶馬渓と吾妻温泉、碓氷峠の鉄道遺産と峠の湯、世界遺産・富岡製糸工場とかんらの湯、水上温泉郷と諏訪峡 ●栃木県 戦場ヶ原と日光湯元温泉、那須高原と元湯鹿の湯、塩原温泉と滝めぐり、龍王峡と川治温泉、平家落人の里と湯西川温泉 ●福島県 湯の上温泉と塔のへつり、裏磐梯温泉と湖沼めぐり ●茨城県 筑波山ハイクとつくば湯、月居山・袋田の滝と奥久慈の湯、大洗海岸と潮騒の湯 ●千葉県 銚子と犬吠埼温泉、養老の渓谷めぐりと黒湯、鋸山と金谷の黄金湯、里見八犬伝の舞台と館山の湯 ●埼玉県 高麗郷と宮沢湖温泉、秩父札所めぐりと武甲温泉、最強パワースポット三峯神社と神の湯 ●東京都 近藤勇ゆかりの野川と深大寺温泉、野山北・六道山公園とかたくりの湯、奥多摩セラピーロードともえぎの湯、秋川渓谷の古社寺と美肌の湯 ●神奈川県 アートの里・藤野とやまなみ温泉、横須賀散策と佐野天然温泉、海辺の観音埼と横須賀温泉、古都・鎌倉と稲村ヶ崎温泉、箱根旧街道と天山湯治郷、仙石原自然探勝路とにごり湯 ●静岡県 三島・柿田川ウォークと竹倉温泉、熱海の名建築めぐりと大湯、下田の歴史ウォークと千人風呂、修善寺里山あるきと伝説の湯、旧天城トンネルと湯ヶ島温泉 ●山梨県 修験道の道・身延往還と南アルプス麓の湯、ワイナリーめぐりと絶景ほったらかし温泉、本谷川渓谷と増富温泉 ●長野県 北八ヶ岳神秘の湖と信玄隠し湯、鹿沢温泉と高原&湿原めぐり、塩田平と真田ゆかりの別所温泉、五色温泉から山田牧場、野沢温泉と上ノ平高原、戸隠神社と神告げ温泉、日本三大峡谷清津峡と湯沢温泉 ・編集部から 本書で紹介している温泉は歴史ある名湯から市街地の知られざる天然温泉まで、自信をもっておすすめできる選りすぐりの湯ばかり。 ぜひ「ひと風呂」浴びにお出かけください!! ※この電子書籍は2016年9月にJTBパブリッシングから発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部誌面内容を変更している場合があります
  • 修行の心理学 修験道、アマゾン・ネオ・シャーマニズム、そしてダンマへ
    -
    修行は人の心をどのように変えるのか? 実体験と学術研究からみえてきた真実 私は臨床心理学者でもあるので、修行の心理について、自分の体験をもとに、さまざまな学術研究の成果と照らし合わせながら探求してみました。 この本は、真理を求める人、正しい生き方を求める人、そして苦しみを根本から取り除いて幸せになりたい人のために心を込めて書きました。学術的な内容も、知識がなくても理解できるように、できるだけ分かりやすく書いたつもりです。 普遍的な真理(法、ダンマという)を求め、法を喜ぶ人は私の友人です。この本は、そのような友人のために書きました。もしも本書がお役に立てれば幸いです。(「プロローグ」より)
  • 修験道史研究
    -
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 日本民族宗教の一変形として独自の発展をとげた修験道に,早くからとり組んできた著者の古典的名著。仏教や陰陽道と影響し合いつつ「道」として成立する過程から,近世的変質までの展開を跡づける。

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  • 修験道という生き方(新潮選書)
    4.0
    修験道に目を向ける人が増えている。彼らはなぜ山に惹きつけられるのか。修験者として山中を歩くと何が見えてくるのか。そもそも日本の信仰は自然とどう関わってきたのか。日本仏教の源流とは――。修験を代表する実践者であり理論家でもある二人の高僧と「里の思想家」内山節が、日本古来の山岳信仰の歴史と現在を語り尽くす。
  • 修験道入門
    3.5
    国土の8割が山という国柄から、日本には世界にも稀な山岳宗教がおこった。仏教や民間信仰と結合して修験道という特殊な信仰ができあがり、これが日本人の宗教の原点を形成したのである。霊山の開祖たち、山伏の厳しい修行、兜巾・篠懸・金剛杖・法螺貝など特別な服装や持物。それらの起源と意味を追いつつ、修験道の歴史とそこにあらわれた精神を、宗教民俗学の泰斗が平明に説く。修験道があらゆる庶民信仰を包含しつつ、日本特有の宗教文化を作り上げてきたさまが見えてくる名著。
  • 修験道のはなし
    完結
    -
    空を自由に飛ぶ人間を見た-という妄想にふける登校拒否症の高校生カンペー。ある日カンペーは、父の友人で修験道の行者であるクマさんに出会う。不思議な霊力をもつクマさんに1日でカンペーの心は引きつけられる。そしてその秘密を探るために奥がけ修行に参加する。そこで明らかにされる修行の実態とカンペーの心の動き…。カンペーは力強く成長してゆく。

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  • 新蔵王権現入門
    -
    山伏・修験道の本尊「蔵王権現」の入門書。 大自然に学び、大自然の霊威を体感する修験道が、いま注目されている。 役行者(えんのぎょうじゃ)が祈りだした蔵王権現とは、いったいなにか。 そもそも神なのか、仏なのか。 本書によって、修験道の本尊である蔵王権現の全貌が明らかになる。 そして、修験道の実践のありようが示される。

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  • 神仏習合と日本の心 神仏習合史観の試み
    -
    インドに生まれた仏教が、日本の神と習合しながら、日本独自の仏教となっていく歴史を辿り、日本の心を探る 日本は自然の恵みが偉大であり、それへの感謝と崇敬が、神道の教えとなった。自然にはぐくまれた「和」の思想が仏教と習合していく様相を、縄文より、近現代まで探っている。日本の国は<神>と<仏>の二つの教えが習合しながら、朝廷や公家、そして武家の指導階層の理念となり指針となって、国の方向付けをしてきた。庶民も神仏習合の信仰のもとにその心を育み、精神性を培ってきた。異質ではあるが、多神教である神道と仏教の習合の試み、庶民の信仰の受け入れ方に、文明や宗教間対話の可能性を見ることができると思う。 【目次】 テ-マ「神仏習合と日本の心」神仏習合について語る前に―序に代えて 習合の意味 第1章縄文弥生から古墳時代 三内丸山遺跡にみる縄文人 弥生から古墳時代の日本と信仰 第2章東西の文化交流と神道の形 埴輪の人物像から見る、東西の文化交流 仏教の受け入れ方は 第3章修験道とは 神仏習合としての修験道の成立 現代に生きる山岳信仰の聖地 第4章平安仏教に見る神仏習合 本地垂迹の論理 第5章鎌倉時代の神道 信仰の興隆 惣村の成立と神社信仰 第6章鎌倉仏教に見る神仏習合の様子 禅宗と共にやってきた儒教思想 第7章おもてなしの文化が生まれる 華道(生け花)の歴史 第8章権力の支配機構に組み込まれる 神道思想主流の時代 日光東照宮に見る神仏習合 第9章民衆の自立を促す宗教 加賀の一向一揆 第10章仏教から独立していく神道 思想興隆の時代 第11章明治政府の神仏分離令の実際 神仏分離とは フェノロサ 第12章神仏習合思想の復活とその役割 日本の習俗、協力関係を破壊 終わりに―神仏習合史観の試み 【著者】 田中茂晴 神奈川県教員として、相模原市、神奈川県で小学校、特別支援学校等でに勤務。退職後は放送大学等で、哲学、日本思想、心理学などを学ぶ。2020年、日本書紀成立1300年にちなみ、古代史、天皇史等学び始める。アマゾン出版より、2022年、『国の<形>とその心を探して』(1~3巻)刊行。2023年、8月『神仏習合の歴史を辿りて探す日本人の心』を出版。
  • すべての山を登れ。
    -
    1巻1,496円 (税込)
    霊験あらたかな日本の霊山を見、感じるフォトエッセイ集。写真家で修験道の山伏修行者でもある著者が撮り収めた各地の霊山の写真と書き下ろし体験談を中心に、高尾山などの身近な山、命の危機も感じた険しい山など、計10の霊山の魅力を伝えます。「なぜ山? それは『想定外』の場だから。自分の予想など届かない、自己を超えた大いなるものを感じるその時こそ、自我の奢りに気づき謙虚になれるチャンスだから」。この言葉に惹かれるすべての人に届けたい書です。
  • 聖地感覚
    -
    聖地の力の謎を求め、京都東山修験道に赴いた著者。深い森に迷い、日常の常識を手放した時、身体古層から湧き上がってきたものとは。人間を自然へと解き放つ野生の声を描く、聖地の画期的フィールドワーク!
  • 台湾・尖閣を守る「日米台連携メカニズム」の構築
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    中国の台湾・尖閣に対する軍事的冒険を抑止できるか。 その鍵は日米台の連携強化にあり、具体的方策を説く国民必読書の決定版。 中国は、台湾の平和的統一を目指す努力は放棄しないとしつつも、武力行使を放棄していないことをたびたび表明し、軍事的威嚇を繰り返している。 中台間の軍事バランスは中国有利に傾き、その差は年々拡大しつつあり、中国の武力行使は実際に生起する可能性があり、その事態は切迫しつつあると考えなければならない。 他方、歴史的にも国際法上も日本固有の領土である尖閣諸島について、中国は、「 釣魚島(日本名は魚釣島)およびその付属島嶼(尖閣諸島)は…、台湾の付属島嶼」であり、「台湾とその附属島嶼である釣魚島は中国の不可分の領土の一部である」との独自の主張に基づき、中国海警局の艦船がほぼ毎日尖閣諸島周辺の接続水域において確認されるとともに、わが国領海への侵入を繰り返している。このように、中国の「力を背景とした一方的な現状変更の試み」はますます深刻化している。 つまり、中国の台湾統一に向けた武力行使の範囲には日本の尖閣諸島が含まれており、同諸島を焦点とした日本の南西地方有事は、台湾有事と同時に生起する可能性が高いと見なければならない。 まさに台湾有事は日本有事であり、その意味からも日本と台湾は「運命共同体」として死活的利害を共有していると言っても過言ではない。 「台湾が危ない・日本も危ない!」この危機に際し、日台双方はもとより、日米台3か国の協力連携の取り組みの必要性は、避けて通れない喫緊の課題である。 本書は、日本と台湾は正式の国交がなく、「非政府間の実務関係」という政治外交的困難の下に置かれているが、日米安保条約と台湾関係法を一体化させ、いまこそ日米台3か国の安全保障・防衛協力の強化に向け、連携して今後の可能性を最大限に模索することが急務であることを説き、国民と共に考えるための情報を提供する。 役行者(えんのぎょうじゃ)が祈りだした蔵王権現とは、いったいなにか。 そもそも神なのか、仏なのか。 本書によって、修験道の本尊である蔵王権現の全貌が明らかになる。 そして、修験道の実践のありようが示される。

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  • 超人化メソッド 修験道
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ホンモノの修験者指導! 神秘の身心活用法!! 修験道とは? ▶︎“超人”を目指す。しかしその修行によって得た力は自分自身でなく世の人のために使う。 ▶︎宗教でありながらも教義・経典よりも“自然による知恵”を重んじる。 ▶︎自然と一体となり、自然の力を得る。 ナンバ歩き、山伏整体、体の働きを変える“印結び”…… 「懺悔の印」を結ぶと力が強くなる!? 過酷なる大自然の中での修行から得た、“人智を超える”力を生み出す秘術、ここに公開!! 唯一無二、知られざる「体と心のメソッド」が今、明かされる!
  • 天下繚乱 サプリメント 蒼穹無限
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 英傑たちの舞台は三都へと広がる! 架空の江戸時代を扱ったTRPG『天下繚乱』に、いよいよサプリメント第一弾が登場! 我々の住んでいる現代から時間を超えてやってきた“未来人”、人と獣の間に住まう獣人たち、密教・修験道・キリスト教・超能力といったさまざまな魔術、渡世人や力士たち。そして、キミだけの必殺剣を繰り出す“秘剣使い”など、10の新クラスを追加。その他の追加ルールやデータも、キミの冒険をよりエキサイティングにしてくれる。 また、政治と陰謀の中心、千年王城・京都。世界有数の経済都市である栄華の都・大坂。このふたつの都市の解説を中心に、世界をよりディープに、よりダイナミックに扱っていく。新たな舞台は、新しい物語への入り口となるだろう!
  • 天狗と修験者―山岳信仰とその周辺―
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    「天狗」とは何か。「修験者」とはどんな存在か。修験道の通史にはじまり、天狗や怪異伝承、修験者の特性や信仰の実態、出羽三山信仰や恐山信仰などを考察。入手困難な記録や多様な事例から、修験者の固有信仰を幅広く論じる。解説=鈴木正崇
  • 出羽三山
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    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 出羽三山神社が著す「出羽三山」の写真読本。 世界が注目する「自然」と「信仰」が息づく聖なる地「出羽三山」。古来修験道の霊場として人々の崇敬を集めるその地と十年にわたり向き合う写真家・稲田美織氏の写真と共に、歴史・文化・自然を解説したカラー写真読本。 (「出羽三山とは」より) 月山、羽黒山、湯殿山からなる「出羽三山」。 御開祖蜂子皇子が山を開いた1400年以上前から、自然と信仰が息づく聖地なる地として、さらに修験道の霊場として、人々の崇敬を集めてきました。 かつて、関西の伊勢神宮を参拝することを「西の伊勢参り」、東北の出羽三山を詣でることを「東の奥参り」と称しました。中でも関東以北の人々にとって、「奥参り」は重要な人生儀礼のひとつとされ、多くの人が出羽三山を詣でました。羽黒山で現世の幸せを祈り、月山で死後の世界を感得して往生を祈り、そして湯殿山で新しい生命をいただく。現在(羽黒山)、過去(月山)、未来(湯殿山)の三山をすべて巡ることで、死と再生を体感し、私たちは新たな魂として生まれ変わることができるのです。 ※この作品はカラー版です。
  • どろにやいと
    3.8
    1巻1,353円 (税込)
    亡き父の後を継ぎ、万病に効くお灸「天祐子霊草麻王」を行商する「わたし」は、父の残した顧客名簿を頼りに日本海沿いの村を訪れる。土地の老人達、雑貨店のホットパンツの女、修験道者姿の謎の男……。人里離れた村で出会う人々は一癖も二癖もありそうな人たちばかり。やがて、帰りのバスに乗り遅れた「わたし」は、この村で一泊することになるのだが……。
  • 日本人の仏教史
    5.0
    6世紀に大陸より伝来した仏教は、早くから日本人固有の宗教観と結びついてきた。空海・日蓮・親鸞・一遍のような宗祖だけでなく、空也・円空・木喰などの遊行僧をはじめ、熊野信仰や修験道などの山岳宗教、そして高野聖、山伏、放下など無名の民間僧に注目し、その歴史を辿る。どの時代でも根底にあるのは、庶民による信仰だった。明治の排仏毀釈を経て、現代へと至る長大な歴史に、仏教民俗学の泰斗が新たな光を当てる。
  • 菜の子ちゃんと龍の子 日本全国ふしぎ案内(1)
    3.2
    1~4巻1,320~1,540円 (税込)
     修験道のメッカ・大峰山の麓にある村の小学校に、ある日突然、不思議な転校生・山田菜の子ちゃんが現れます。秋祭りの夜、地元の少女トキ子は、菜の子ちゃんとともに、龍の子が天に昇るのを助けようとします。燃えさかる大護摩の炎、鳴り響く法螺貝。こわい目にもあいながらあと一歩のところまできましたが、そのとき、龍の子を運ぶ頼みの風がぱったりやんでしまいました。さあ、このピンチを菜の子ちゃんはどう切り抜ける!?

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  • 日本の妖術師列伝
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    中国の道教に源流をもつ日本の妖術は、陰陽道や修験道、忍術など独自の変遷を遂げながらも命脈を保ち続けた。役小角、安部晴明、果心居士、小野篁… 本書は、日本史の裏の世界に時折出現する陰陽師、道士、密教僧、修験道などにスポットを当てて、これまで体系化されてこなかった彼らの系譜を一本の線につなぎ、その実態に迫る。 ※本作品は紙書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。 (底本発行日:2009/01/01)
  • 呪い方、教えます。
    4.5
    ※本書に掲載された呪いの法を実践し、術者・被術者の心身に何らかの障害が起こっても、著者・監修者・出版社は一切の責任を負いません。 陰陽道、修験道、丑の刻参りなど、日本古来よりの呪いの秘術を、その実践法とともに詳説した、ハウツー「人を呪い殺す方法」。
  • ボーダーライト
    3.5
    1巻1,683円 (税込)
    その少女の歌を、聴いてはいけない――。  なぜか神奈川県内で薬物売買や売春などの少年犯罪が急増しはじめた。県警少年捜査課の高尾勇と部下の丸木正太が一連の事件を洗い始めると、彼らは“普通の高校生”で、いずれも人気バンド「スカG」のボーカル「ミサキ」の信奉者だった。果たして、彼女は事件に関係しているのか?  一方、高尾のよく知る高校生・赤岩猛雄が薬物売買の疑いで逮捕されようとしていた。彼は元暴走族リーダーだったが、かつての仲間が犯罪に手を染めるのを阻止したという。高尾は、修験道の開祖役小角の呪術力を操るという謎の高校生・賀茂晶の協力を得て、事件の背後に潜む黒幕の正体をあぶり出そうとするが・・・・・・!?  エンタメ小説界を牽引する気鋭作家、今野敏が放つ新感覚警察小説!!
  • 魔術師の饗宴
    -
    ヨーロッパの合理主義の陰にひそむ不可思議な魔法の数々。呪術、占星術、カバラ、ルーン、錬金術、魔術など、歴史の闇に葬られてきたこれらの事象を取り上げ、わかりやすく説明した解説書。さらに、ハイチのヴードゥー教、インドのヨガ、中国の神仙道、日本の修験道をも併せて紹介してある魔術入門書。
  • 魔法と呪術の可能性とは何か ―魔術師マーリン、ヤイドロン、役小角の霊言―
    4.0
    【祈願】【呪術】【スーパーナチュラル】 【第七感】【精神修行】【想念返し】 神秘力を使いこなした 実在の魔術師・マーリンと、 修験道の祖・役小角えんのおづぬに訊く―― ◇魔法の善悪とは ◇霊力とは才能か? ◇呪いの見破り方 目次 まえがき 第1章 魔術師マーリンの霊言  1 大魔法使いマーリンに「魔法」や「法力」について訊く  2 マーリンの時代の魔法使いの役割とは  3 魔法の修行法について  4 イギリス魔法界の秘密  5 魔術師マーリンの魂の秘密  6 魔術師マーリンから現代人へのメッセージ  7 魔術師マーリンの霊言を終えて 第2章 ヤイドロンの霊言 第3章 役小角の霊言  1 役小角に「呪い」や「日本霊界の秘密」について訊く  2 呪術や修験道の目的とは  3 霊力や念力の鍛え方について  4 呪術の世界にもある「善悪」の観点  5 役小角の考える宗教と政治の関係  6 呪いに対して組織で戦うには  7 役小角は霊界の裏側世界の“裏ボス”的な存在 あとがき
  • 名僧のありがたい言葉
    -
    今から2500年ほど昔、お釈迦さまは悟りを開き、仏の教えを説くことで人々を悩みや苦しみから救ったと伝えられます。そこには今を幸せに生きるためのヒントがたくさん詰まっています。 そこで本書は、飛鳥時代から今日に至るまでの「名僧の言葉」をピックアップし、専門家の解説でお届けします。また、特別対談では宗教学者・正木晃氏の司会により、著述家であり作庭家でもある禅僧・枡野俊明氏と修験道の総本山である金峯山寺の管領を務める五條良知氏が登場。今を幸せに生きるために必要なことを、「禅と修験」の視点でそれぞれ語っていただきます。 ※デジタル版には、表紙画像や目次に掲載している記事、画像、広告、付録が含まれない場合があります。また、掲載情報は原則として奥付に表記している発行時のものです。
  • 野性の力を取り戻せ
    4.3
    ~経営者、起業家、イノベーターは、  なぜ今、山伏修行をするのか?~ NHK総合テレビ「祈りの山のふもとで ~出羽三山 羽黒山伏の日々~」(2021年1月3日)で紹介 山伏歴50年・羽黒山伏最高位「既修松聖(まつひじり)」 星野文紘  × キャリアコンサルタント、女山伏 渡辺清乃 思考・論理の限界は、“感じる知性”で超えていく! 身体性、直感、感性、精神性(スピリチュアリティ)、つながり…… 「山の思想」が人、社会の可能性を開く 私たちは今、かつてないほどまでに 「先の見えない時代」 を生きています。 では、そのような時代を生きる私たちにとって、 「次なる時代」 の手がかりは、どこにあるのでしょうか? ――そのひとつのヒントとなるのが、 日本の伝統的な「修験道」「山伏」です。 「修験道」とは、自然の中に身を置き、 身体を用いた「行」に取り組み、 そこで自ら感じたことを考えていく哲学のこと。 本書の著者の一人である羽黒山伏・星野文紘氏のもとには、 多くの経営者、起業家、新進気鋭の専門家、イノベーターなど、 最前線のビジネスパーソンたちが 「山伏修行」 を経験するために訪れています。 なぜ、経営者、起業家、イノベーターたちは、今、山伏修行をするのでしょうか? テクノロジーによって失われた身体性を取り戻し、 理性・言語を超えた先の 「感じる知性」 を活かして生きるヒントがある ――山伏修行の経験を通してそう確信し、 自らもキャリアコンサルタント、そして羽黒山伏としての活動する 渡辺清乃氏を案内人として、 「山の思想」を仕事、人生に活かすヒントを紐解くのが本書の目的です。 行き過ぎた効率化、経済合理性の弊害が至るところに現れてきている現代。 このまま、効率化、経済合理性を突き詰める道を歩むのか、 それとも、別の可能性をひらき、より人間が人間らしく生きる道を歩むのか―― 自然の中に身を置き、「行」を続けてきた山伏の「経験」「言葉」から 「次なる時代を切り開くヒント」を感じ取る。 そんな旅のプロセスを、ともに進んでいきましょう。 【目次】 はじまりの物語 ・キャリアコンサルタント、山伏になる ・「野性」の力を取り戻す その1 山伏とはなにか その2 「うけたもう」 その3 山伏修行は、一度死んで生まれ変わる場 その4 修行では、名前はいらない。ただ自然と溶け合うのみ その5 山伏修行は、山中の荒行であり「祈り」の行である 終章 「山伏」をアップデートせよ
  • 山伏 入峰・修行・呪法 [復刻版]
    -
    兜{と}巾{きん}、白衣の結{ゆい}袈{げ}裟{さ}、錫{しゃく}杖{じょう}をつき、笈を背に法{ほ}螺{ら}貝{がい}をふく、いまでも出羽三山、大峰山中に出没する山伏・・。年二回先達に従って入{にゅう}峰{ぶ}し、水断、穀断、懺悔、相撲などの苛酷な修行で体得した験力により、加持祈祷の呪法を行なう彼らのなかには、中世の最盛期を過ぎると修行を忘れ、まじない師に堕するものもあらわれた。本書は、民間信仰に仏教が結びついて完成された修験道の真髄を、山伏の奇怪な行事、生態のなかにさぐる。
  • 妖術本舗 (1)
    完結
    5.0
    全2巻440円 (税込)
    修験道に身をおく行者の中には頭陀行といわれる自然を寝ぐらとする厳しい生活の末、異能を獲得する者が居たという。そのような異能の者を民衆は「聖(ひじり)」、あるいは「仙人」と呼び、その不思議な能力をゴシップ記事さながらの興味で口伝していった…。そして時は流れ現代、そこにも行により特異な能力を身につけた者たちがいた!現代において悪霊退治を生業とするスーパーナチュラリスト、それが『妖術本舗』!乾耕介、風作の特異能力、奇抜な念術兵器が、人の欲望を糧に増殖する魑魅魍魎を蹴散らすのだ!
  • よく生き、よく死ぬための仏教入門―「神仏和合」の修験道ならではの智恵
    4.0
    「修験という日本独自の仏教のお坊さまが教えてくれる、我々が逝く前に知っておくべき仏教のことは?」終活を自分でなんとかするという思い込み、じつはそこに落とし穴があるのです。 葬儀や弔いの“意味”を知らないまま「終活」を行うと、遺された家族はもちろん、自分自身にも“重荷”を強いることになりかねない? 檀家制度が成り立たなくなりつつあるいま、「うちの葬儀のやり方」が機能しなくなり、家族葬、樹木葬、散骨……選択肢ばかり増え、たくさんの人を迷わせています。「家族のために」と行った終活がかえって家族に迷惑をかけてしまう……。そんな悲劇を招かないために必要な仏教にまつわる、そして弔いに関する知識を説いていきます。 本書は日本独自の「神仏和合」=修験道の僧侶が、日本ならではの死生観、弔いのこころ、そして仏教の基本的なことを説いた本です。思索で仏教を理解したうえに、修行で仏教を体得した著者の解説は私たち日本人の魂に響き、古来から綿々と続く死生観に関してストンと腑に落ちるものがあります。まさによく生き、良く死ぬための道標となる書です。 主な内容 ●日本独自の葬式仏教●弔いの本質から離れてしまった終活?●よく生きることを学ぶのが葬式●仏教が難しいのは当たり前、なぜなら……●「自分が仏になる」、それが仏教の大きな特徴●悟る前に人を助ける●日本で変容した仏教●父を仏教、母を神道とする修験道●江戸時代の檀家制度はいまの日本で継続できない!? ●野球選手が参加する護摩行ってなに?―――etc.
  • よくわかる山岳信仰
    4.0
    国土の七割以上を山に囲まれた日本では、古くから山を神聖視して信仰の対象とする山岳信仰が盛んだった。そして、六世紀に仏教が伝来すると、山岳信仰は仏教の思想と修行法を取り入れて発展。平安時代初期には密教とも融合し、やがて修験道と呼ばれる日本独自の宗教が生み出される――人々の生活に大きな影響を与え続けてきた「山」への信仰を辿り、日本の歴史文化の基層を知る入門書。 第一章 日本人にとっての山 第二章 山岳信仰の整備と神仏習合 第三章 山の神とその信仰 第四章 修験道の成立 第五章 代表的な霊場
  • わが名はオズヌ
    3.7
    その少年に、名を知られてはいけない――。 その少年に、名を知られてはいけない――。 荒廃した神奈川県立南浜高校を廃校にしてニュータウンを建設する計画が浮上した。千年の時空を超えて甦った修験道の開祖役小角の呪術力を操る謎の高校生・賀茂晶。彼は学園を守るために、元暴走族リーダーで今は後鬼として小角に従う同級生・赤岩猛雄、ナイスバディーな美人担任教師・水越陽子たちとともに、建設推進派の自由民政党代議士・真鍋不二人と大手ゼネコン久保井建設社長の策謀に立ち向かっていく。 一方、警視庁から賀茂についての調査要請を受けた神奈川県警生活安全部少年一課の高尾勇と丸木正太は、巨悪に挑む賀茂たちの熱意に次第に心を動かされていくのだが……!? エンターテインメント小説界を牽引する今野敏が放つ、伝奇アクション巨編の傑作!!
  • 伝えたい ザ・修験道
    NEW
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    日本武道の淵源は、修験道にあり。修験道とは、神仏との真の出会いにあり──。修験道の開祖は役行者で、修験道の修験者は山伏や天狗と呼ばれ、武道の奥義を多くの武道家に伝授したと言われているが、修験者と武道はいかなる関わりがあったのであろうか。熊野大峯奥駈修行を行った著者が、修験道とは何か、修験道と武道との関わり、神仏への向き合い方を具体的な例をあげて考察する。

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