作品一覧

  • 修験道という生き方(新潮選書)
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    修験道に目を向ける人が増えている。彼らはなぜ山に惹きつけられるのか。修験者として山中を歩くと何が見えてくるのか。そもそも日本の信仰は自然とどう関わってきたのか。日本仏教の源流とは――。修験を代表する実践者であり理論家でもある二人の高僧と「里の思想家」内山節が、日本古来の山岳信仰の歴史と現在を語り尽くす。
  • よく生き、よく死ぬための仏教入門―「神仏和合」の修験道ならではの智恵
    4.0
    「修験という日本独自の仏教のお坊さまが教えてくれる、我々が逝く前に知っておくべき仏教のことは?」終活を自分でなんとかするという思い込み、じつはそこに落とし穴があるのです。 葬儀や弔いの“意味”を知らないまま「終活」を行うと、遺された家族はもちろん、自分自身にも“重荷”を強いることになりかねない? 檀家制度が成り立たなくなりつつあるいま、「うちの葬儀のやり方」が機能しなくなり、家族葬、樹木葬、散骨……選択肢ばかり増え、たくさんの人を迷わせています。「家族のために」と行った終活がかえって家族に迷惑をかけてしまう……。そんな悲劇を招かないために必要な仏教にまつわる、そして弔いに関する知識を説いていきます。 本書は日本独自の「神仏和合」=修験道の僧侶が、日本ならではの死生観、弔いのこころ、そして仏教の基本的なことを説いた本です。思索で仏教を理解したうえに、修行で仏教を体得した著者の解説は私たち日本人の魂に響き、古来から綿々と続く死生観に関してストンと腑に落ちるものがあります。まさによく生き、良く死ぬための道標となる書です。 主な内容 ●日本独自の葬式仏教●弔いの本質から離れてしまった終活?●よく生きることを学ぶのが葬式●仏教が難しいのは当たり前、なぜなら……●「自分が仏になる」、それが仏教の大きな特徴●悟る前に人を助ける●日本で変容した仏教●父を仏教、母を神道とする修験道●江戸時代の檀家制度はいまの日本で継続できない!? ●野球選手が参加する護摩行ってなに?―――etc.

ユーザーレビュー

  • 修験道という生き方(新潮選書)

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    内田樹先生と藤田一照老師の対談の中で、行という取り組み方の説明があった。その中で、人間のあらゆる行動は、行となりうるという説明の中で、科学という探究活動も行となり得るという発言があった。

    自我を去り、比較や被査定の次元を離れて、未知に向かって道をあゆむこと。歩み方としては、言葉やテクニックから入るのではなく、五感を使って身体的に、呼吸も含めて、師匠を真似て肉薄するという、修行をすること。それにより、調い、人ならざる大悟や強さにつながる。
    そんな話があった。
    全てが行として実践し調え得るのであれば、人と人の関係や、チームビルディング、商売などの営利活動、ひいては自然と共存する社会のあり方にも

    0
    2025年10月19日
  • 修験道という生き方(新潮選書)

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    太古から受け継がれてきた信仰を生み出した風土と結ばれて、日本の大乗仏教は成立する。
    仏教に共通するものがあるとすれば、「自己否定」というところでしょう。
    自分はどうでもいい存在として生きていることに気づき、そのような存在の在り方を楽しむ。

    0
    2024年01月21日
  • 修験道という生き方(新潮選書)

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    ネタバレ

    修験のお坊様2人と内山節の鼎談。修験の歴史とかも。女性受け入れをどうするのかとか、今どきの話も出てくる。縄文的なものとしての修験というのは最近の流行りなのかな。

    0
    2019年06月04日
  • 修験道という生き方(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    お恥ずかしながら修験道なるもの、開祖らしき人物がその大昔にいるような「宗教」だとは露知らず、土着的な自然信仰かと無知にも程がある理解でした。
    ということで最初から結構面白く読めました。
    内容としては日本独特の感性からくる信仰についていろいろ思い巡らすということでしたが、当方としては、ケルト然り、地域・時代を超えた同一性に興味津々。人間ってそんなに大きくは変わらんのかな?と思う一方、世界平和は夢のまた夢というのも構造は同じであるが、その中身が異なるということでしょうか。
    うーん、お借りした本ですが、これはgoodでした。

    0
    2019年05月22日
  • よく生き、よく死ぬための仏教入門―「神仏和合」の修験道ならではの智恵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    21世紀の宗教は女性の参加可能性が必要というのは本当にそう思う。イスラムにどうしても帰依できそうにないのも、仏教の男子転生成仏にも、どうにも。ひっくり返せばいいというのものでもないしね。
    修験道がどうかというと、さてどんなものかとは思うが。

    0
    2018年06月24日

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