仏教伝来作品一覧

  • 日本仏教再入門
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    昨今、仏教研究は進展を見せ、従来の常識は大きく書き換えられつつある。 「日本仏教」とは何かから説き起こし、古代から中世の仏教の思想と歴史の流れを、聖徳太子・空海・法然・親鸞・道元・日蓮などをキーに解き明かしていきます。 そして、明治維新以降、西洋の文明に触れて大きな変貌を遂げた日本仏教が、日本の近代社会の中で果たしてきた役割を改めて問い直します。廃仏毀釈に始まり、日清・日露戦争を経て、大正デモクラシー、日中戦争から第二次世界対戦を経験する中で、仏教は重要な位置を占めています。戦後復興、そして大震災などに対して、実践としての仏教があらためて登場しつつある現状の意味を問うていきます。 また、日本仏教の深層にある思想的、歴史的な背景を読み解いていきます。葬式仏教にどのような意味があり、どのような思想を背景にしているのか。日本仏教のおおきな特色となっている「大乗仏教」の起源を探ります。また神と仏の関係を、中世の神仏習合に遡って、読み解き、仏教が日本の思想や哲学に与えた影響を検証していきます。 本書を読めば、日本仏教の思想と歴史の概観と肝要なポイントがすべてわかる、格好の入門書です。 *本書は、『日本仏教を捉え直す』(放送大学教育振興会)を底本に、大幅な加筆(第二章 1最澄の生涯と思想)と改稿をし、改題しました。 【目次】 はじめに 「日本仏教」という問題 第一章 仏教の展開と日本 序説 第二章 仏教伝来と聖徳太子 日本仏教の思想1 第三章 空海と最澄 日本仏教の思想2(頼住光子) 第四章 法然・親鸞と浄土信仰 日本仏教の思想3 第五章 道元と禅思想 日本仏教の思想4 第六章 日蓮と法華思想 日本仏教の思想5 第七章 廃仏毀釈からの出発 近代の仏教1 第八章 近代仏教の形成 近代の仏教2 第九章 グローバル化する仏教 近代の仏教3 第十章 社会活動する仏教 近代の仏教4 第十一章 日本仏教と戒律 日本仏教の深層1 第十二章 葬式仏教 日本仏教の深層2 第十三章 神仏の関係 日本仏教の深層3 第十四章 見えざる世界 日本仏教の深層4 第十五章 日本仏教の可能性 まとめ 学術文庫版あとがき
  • 噴火と寒冷化の災害史 「火山の冬」がやってくる
    4.3
    1巻1,056円 (税込)
    第一章 富士山は噴火するのか 1.火山噴火の集中期 災異改元でリセット 富士山噴火をめぐる「予知」 2.地球は火山でつくられた 古代文明を育んだ火山 地球の構造は半熟タマゴ プレートの移動が引き起こす噴火 第二章 「火山の冬」と気候変動 1.「火山の冬」の原因は 氷床コアが語る過去の気候 寒冷化のメカニズム 実験場になった火山 2.535年の歴史ミステリー ナゾの超弩級噴火 共和制ローマの最後 日本の異変と仏教伝来 中国に降った黄色い砂塵 3.迫りくる大飢饉 中世気候異常期 17~19世紀の噴火のあたり年 島民の2割が犠牲になったラキ山 寒波が招いたフランス革命 山麓を壊滅させた浅間山 天明の大飢饉 第三章 九州南部の縄文文化を崩壊させたカルデラ 1.巨大カルデラの島 カルデラが重なる九州 鬼海カルデラの巨大噴火 追われた先進縄文人 壊滅した縄文文化 2.文明を崩壊させた火山噴火 出エジプト記 ミノア噴火 中国の王朝の衰退 アトランティス伝説 3.タイムカプセルのヴェスヴィオ山 にぎやかな国際都市 ポンペイ最後の日 生々しい犠牲者の姿 第四章 悪夢の時限爆弾―破局噴火 1.破局噴火とは 爆発指数で測れない被害 過去の破局噴火 今後起きるかもしれない破局噴火 2.20世紀の火山災害と未来の危険 米国史上最大の噴火 報道陣を巻き込んだ雲仙普賢岳 先住民を追い詰めたピナトゥボ噴火 カナリア諸島のラパルマ島 海底噴火と軽石騒動 ニオス湖――静かな噴火 3.生態系は噴火からどう回復したか 救われたジャワサイ セントヘンレンズ噴火の教訓 海鳥の楽園「西之島」 4.「予知」か「予言」か 御嶽山噴火をめぐる訴訟 成功した噴火予知 レジリエンス社会の構築
  • 時空旅人別冊 ベストシリーズ 聖徳太子と古代飛鳥 ─キトラ古墳壁画の謎を追う─
    値引き
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    キトラ古墳発掘40周年! 激動の古代日本を紐解く 目次 古代飛鳥人物列伝 【巻頭言】歴史的大発見から40年! キトラ古墳とは?  キトラ古墳を未来へ 聖徳太子と古代飛鳥 ─キトラ古墳壁画の謎を追う─ column いろいろな太子像 第一章 大和王権を巡る争乱 古代飛鳥  古代飛鳥歴史紀行1 宣化天皇3年(538)─推古天皇17年(609) 1400年、鎮座し続ける 飛鳥大仏は、なぜ造立されたのか?  古代飛鳥歴史紀行2 敏達天皇元年(572)─敏達天皇3年(574) 用明天皇の皇子として 厩戸皇子、飛鳥の地に誕生す  column 廃仏派・物部氏×崇仏派・蘇我氏  古代飛鳥歴史紀行3 崇峻天皇5年(592) 女帝誕生の秘密 推古天皇と聖徳太子活躍の舞台  古代飛鳥歴史紀行4 推古天皇元年(593) 争乱の果てに 四天王寺建立に太子が込めた思いとは?  column 法隆寺金堂火災と文化財保護法の制定  古代飛鳥歴史紀行6 推古天皇29年(621)─推古天皇30年(622) 突然の薨去 聖徳太子の死と、磯長御廟の完成  古代飛鳥歴史紀行7 推古天皇36年(628) 太子、没後の混乱 推古天皇の死、上宮王家の滅亡までをたどる  古代飛鳥歴史紀行8 皇極天皇4年(645) 倭から日本へ 大化の改新の顛末とは? 【特集】日本の心を写し取った写真家 入江泰吉「息づく、大和」展 第二章 神代から続く権力闘争 古代豪族の謎  豪族とは何か?  代々大臣を輩出した最強豪族 蘇我氏  大王家に代々仕えた軍事豪族 物部氏  天孫降臨に由来を持つ有力氏族 大伴氏  column 古墳でみる地方豪族 第三章 太子の思いは永遠に──仏教伝来  排仏崇仏論争の実態に迫る『日本書紀』から読み解く 飛鳥仏教の真実  聖徳太子と仏教美術の出会い  太子の思いは現代へと受け継がれる宮沢賢治 ─童話に込めた仏のこころ─ 【特別寄稿】富雄丸山古墳から令和の大発見 国内最大の蛇行剣と盾形銅鏡の謎 column 愉快な埴輪と博物館 時空旅人SELECT SHOP まんが日本昔ばなし 語り継ぎたい、日本のこころ 告知 奥付 裏表紙

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  • 疫病vs神
    3.0
    日本人はくり返し流行する疫病を神として祀ることで、その災厄から逃れようとしてきた。都の発展は病の流行を生み、疫病退散のために祇園祀りが行われた。また、ある種の疫病は「怨霊」として人々から恐れられてきた――。そこには、一神教の世界と異なり、多神教の日本だからこその疫神を祀るという行為がある。長い歴史の中で、日本人はどのように病と闘ってきたのだろうか。 【目次】 第1章 医学はどれだけ流行病に無力だったのか 第2章 疫病神としての天照大神 第3章 疫病は仏教伝来のせいなのか 第4章 天然痘の大流行が東大寺の大仏を生んだ 第5章 祗園祭の起源は疫病退散 第6章 菅原道真を怨霊とした咳病はインフルエンザ 第7章 疫病がくり返される末法の世が鎌倉新仏教を生んだ 第8章 なぜキリスト教の宣教師は日本に疫病をもたらさなかったのか 第9章 虎狼狸という妖怪の正体はコレラ
  • 「お寺」で読み解く日本史の謎
    4.0
    1巻730円 (税込)
    「お寺」からしか知りえない、“歴史の舞台裏”がある! 6世紀前半の仏教伝来以降、日本には数多くの寺院が誕生し、大寺院は日本の歴史をたびたび動かしてきた。それゆえに、お寺からしか解き明かすことのできない「日本史の謎」がある。聖徳太子への信仰が広まった意外な真相、石山本願寺が織田信長に対抗できた理由、天海が寛永寺創建に秘めた構想など、様々な謎が解けてくるのだ。全国の有名寺院から歴史の舞台裏に迫ることで、日本史がもっともっと面白くなる一冊。(目次より)●五重塔の心柱、救世観音……法隆寺と聖徳太子の謎 ●延暦寺はいかにして、仏教界の最高峰となったか ●今も生きている!? 高野山を開いた空海にまつわる謎 ●なぜ興福寺は強訴し、なぜ南都焼き打ちが起きたのか ●高徳院の鎌倉大仏はなぜ、露坐しているのか ●東大寺を超える大仏殿が!? 豊臣家にとっての方広寺とは ●大奥をまきこむスキャンダル! 延命院事件はなぜ起きたか ●成田山新勝寺の名を高めた、歌舞伎役者の数奇な生涯とは ●皇室の菩提寺・泉涌寺で、天皇はどのように葬送されたか

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  • 教養としての日本宗教事件史
    3.5
    現代人にとって、宗教についての知識・教養は不可欠なものになりつつある。そしてその本質に迫るには、宗教のもつスキャンダラスな側面を無視することはできない。仏教伝来、大仏開眼、空海VS最澄、末法思想の広がり、信長の蛮行、お蔭参り、大本事件、天皇の人間宣言、踊る宗教、宗教の「お一人様化」…さまざまな意味で対立を引き起こしたもの、一般の宗教史ではあまり触れられないものを中心に、24の事件を現代と通じるかたちで取り上げながら、日本人と宗教の歴史をダイナミックに描く。
  • 皇室はなぜ尊いのか(PHP文庫) 日本人が守るべき「美しい虹」
    2.5
    神話に起源をもつ皇室は、世界がうらやむ日本の宝。それはギリシア神話に登場するアガメムノンの末裔が、いまもヨーロッパの王室として繋がっているのと同じことだから――。日本は、いまもって神話に繋がる王朝を有する世界唯一の国なのである。本書は、古代より幾度となく訪れた「皇統の危機」を乗り越え、二千年以上にわたって途切れることなく続いてきた皇室と日本民族の紐帯の歴史を、「美しい虹」のごとく描き出した著者渾身の力作。仏教伝来がもたらした国体の変化。藤原氏は、なぜ決して皇位をうかがわなかったのか。源頼朝が皇室に深い慎みを持ったのはなぜか。南北朝分裂と足利義満の野心は。能力主義を終わらせた徳川家康は……。そして明治維新はなぜ成功し、近代化と日本の伝統を両立することができたのか。一国の歴史、つまり国史とは、その国民の見る「虹」のごときもの。日本人が守り受け継ぎ、遥か未来へと繋ぐ国史の核心がここにある。

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  • 最強の日本史100 世界史に燦然と輝く日本の価値
    -
    日本国家の正史。 世界史の中に日本の栄光と挫折はどう描かれるべきか? 世界史のなかに日本はどう描かれるべきか? 自尊でも自虐でもなく、かつ外国人にも理解できる公平な視点で歴史を捉えた、日本人にとって誇りが持てる日本史。栄光と挫折の歴史を正しく知ってこそ、太陽はまた昇る! 第一章 日本人・日本語・日本神話 第二章 邪馬台国・大和朝廷・神功皇太后 第三章 仏教伝来・聖徳太子・大化の改新 第四章 荘園制・摂関制・武士の登場 第五章 幕府・元寇・禅宗文化 第六章 天下統一・南蛮船・朱子学 第七章 黒船来航・明治維新・大東亜共栄圏 第八章 占領・高度成長・バブル崩壊 第九章 民主党政権から安倍政権の時代を世界史の文脈で読む ●本書は、『世界と日本がわかる最強の世界史』(2017年3月 扶桑社刊)を改題して再編集したものです。
  • 詳説 日本仏教13宗派がわかる本
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【日本史の流れで読む日本仏教宗派解説本】    今日、日本にある仏教は、インド発祥の仏教と同じではありません。伝来から1400年余りの年月を経て、日本の歴史風土のなかで、新たな宗祖から生まれた「日本の仏教」です。  現在、大きな宗派として存在しているのは、法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、真言宗、融通念仏宗、浄土宗、浄土真宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、日蓮宗の13宗派。本書は、 この13宗派が、日本の歴史のなかで、どのように変遷し、広く受容されていったのかを多角的に解説します。  時の天皇や将軍、領主などによって庇護、あるいは弾圧を受けながら、対立や分派を経て、やがて仏教宗派として確固たる地位を占めるに至る波乱万丈の軌跡は、あまり知られてこなかった日本史の重要な一面といえます。それを知ることは、私たちの身近に存在する「仏教」について、考え直すきっかけになるでしょう。  各宗派の宗祖、教義を始め、本山、本尊の成り立ちといった基本的な解説も充実。各宗派の成長を担った14人の名僧の逸話は読みごたえ十分です。 【本書の主な内容】 ●基礎知識――13宗派が生まれた歴史 ・日本仏教13宗派 ・インドで仏教が生まれる ・インド仏教の歴史 ・周辺地域へ広まる ・中国の仏教 ・仏教伝来 ・奈良仏教 ・平安仏教 ・鎌倉新仏教 ・室町時代の仏教 ・江戸時代の仏教 ・明治時代の仏教 ●日本仏教13宗派の主な本山と本尊 ・本山と本尊 ・宗派で異なる伽藍の配置 ・本尊の種類 ・各宗派の本尊 ・各宗派の本山―法相宗…興福寺、華厳宗…東大寺、律宗…唐招提寺、天台宗…比叡山延暦寺、天台寺門宗…園城寺(三井寺)、高野山真言宗…金剛峯寺、真言宗…東寺、融通念仏宗…大念佛寺、浄土宗…知恩院/増上寺、浄土真宗本願寺派…本願寺(西本願寺)、真宗大谷派…本願寺(東本願寺・真宗本廟)、時宗…遊行寺(清浄光寺)、臨済宗妙心寺派…妙心寺、臨済宗大徳寺派…大徳寺、臨済宗南禅寺派…南禅寺、臨済宗天龍寺派…天龍寺、臨済宗相国寺派…相国寺、臨済宗建仁寺派…建仁寺、臨済宗東福寺派…東福寺 ●13宗派の教え、宗祖、歴史 ・奈良仏教系…法相宗/華厳宗/律宗 ・密教系…天台宗/真言宗 ・浄土教系…融通念仏宗/浄土宗/浄土真宗/時宗 ・禅宗系…臨済宗/曹洞宗/黄檗宗/日蓮宗 ・知っておきたい名僧列伝…玄ボウ、明恵、叡尊、忍性、良源、仁海、道御、祐天、蓮如、他阿真教、白隠慧鶴、鈴木正三、了翁道覚、日親
  • 聖徳太子 : 日本仏教の祖
    完結
    -
    538年の仏教伝来に伴い、崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏とは激しく対立した。戦いは蘇我氏が覇を握るが、聖徳太子はそのような権力争いの中で摂政となり、みほとけの教えを礎に次々と大改革を行って日本を律令国家へと導いていく。しかし、その胸中には現実に対する厳しい洞察とみほとけの世界への憧憬が激しく彼をかりたてた。動乱の歴史を生きた太子の心のドラマをここに復古す。

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  • 聖徳太子 仏教伝来と法隆寺
    5.0
    [書籍版巻頭・巻末資料は電子版では未掲載です]聖徳太子は、推古天皇の摂政となり、冠位十二階や十七条の憲法などを定め、天皇中心の国を作る努力をした。また遣隋使を送り、大陸文化の吸収に努めた。まんがで楽しく学べる一冊。
  • 学習まんが 少年少女 人物日本の歴史 聖徳太子
    -
    中高大受験にも役立つ『少年少女日本の歴史』シリーズの姉妹版! 歴史上の人物にスポットを当てた名作学習まんがの作品を厳選し電子化。仏教伝来の時期、大和朝廷を二分していた豪族・蘇我氏の家に生まれた聖徳太子(厩戸皇子)。彼は渡来人の多かった飛鳥地方ならではの国際感覚を持ち、朝鮮半島や中国の国々の当時の進んでいた制度を取り入れ、仏教に基づき、幸福に暮らせる理想の国造りをめざした。今でも残る数々の寺を建立しただけでなく、人気が高かったため、後世に神格化されていくほどだった。飛鳥時代の卓越した政治家の生涯を描く。 フィックス型EPUB56.4MB(校正データ時の数値)。 【ご注意】※お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ※この作品にはカラーが含まれます。
  • シルクロード 仏の道をゆく
    -
    1巻1,630円 (税込)
    東アジア、特に中国の歴史を抜きにして、日本の歴史と文化は理解できないという問題意識を30 年来持ち続けた直木賞作家がユーラシアの天地に立つ。 仏教伝来の足跡を求めて、集大成となる小説構想を描いた延べ20 日間にわたる取材紀行。 写真はすべてカラーで収録。 シルクロードへのあこがれを満たす美しい写真の数々。 安部龍太郎先生と同行編集者のやり取りも必見!
  • 0から学ぶ「日本史」講義 古代篇
    4.3
    「聖徳太子」は存在しなかった!? 宇宙のビッグバンから仏教伝来、藤原氏の興亡まで、世界史の達人である著者がやさしく語り下ろした、読んで楽しい「日本史」講義。 ※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 中国哲学史 諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで
    4.1
    春秋戦国時代に現れた孔子や老子ら諸子百家に始まり、朱子学と陽明学に結実したのち、西洋近代と対峙するなかで現代の儒教復興に至る中国哲学。群雄割拠から統一帝国へ、仏教伝来、キリスト教宣教、そして革命とナショナリズム。社会変動期に紡がれた思想は中国社会の根幹を形づくった。本書は中国3000年の叡智を丹念に読み解き、西洋を含めた世界史の視座から、より深い理解へと読者をいざなう。新しい哲学史への招待。
  • 日本最古 隅寺版 紺地金泥般若心経(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 仏の教えの核心『般若経』のエッセンスを262文字に集約した『般若心経』は、そのシンプルで強力なパワーで1300年の歴史を持つ大ベストセラーだ。「隅寺般若心経」は、その原型となった日本最古の経。仏教伝来時の感動を今に再現し、その魅力と秘密を現代遊行の実践者立松和平が読み解く。
  • 日本人の死生観
    3.4
    仏教学に民俗学の方法を接続し、日本人の宗教を深く掘り下げた五来重。本書は、厖大な著作を遺した宗教民俗学の巨人の「庶民宗教論」のエッセンスを知るのに最適な1冊である。 日本人の死生観とは、すぐに連想される「ハラキリ」や殉死など、武士道的なものだけではない。貴族や武士の死生観、いわば「菊と刀」ばかりでなく、「鍬」を持つ庶民の死生観は、一体どんなものだったのか。本書では、教祖・教理・教団から成る西洋起源の宗教や、文献研究と哲学的思弁にこだわる仏教学ではなく、仏教伝来以前からの霊魂観や世界観が息づく根源的な「庶民の死生観」を明らかにしていく。 著者によれば、庶民にとってあらゆる死者は一度は怨霊となる。それは鎮魂によって「恩寵をもたらす祖霊」に変えなくてはならない。そのための信仰習俗や儀礼の有様を探索し、日本列島を歩きに歩いた著者の視線は、各地に残る風葬や水葬の風習、恐山のイタコと円空仏、熊野の補陀落渡海、京都の御霊会、沖縄のイザイホウ、遠州大念仏、靖国神社などに注がれる。 巻末解説を、『聖地巡礼』『宗教と日本人』の著者・岡本亮輔氏(北海道大学准教授)が執筆。〔原本:角川書店、1994年刊〕
  • 日本仏教は謎だらけ
    5.0
    仏教伝来から平成の新仏教まで、日本仏教52の謎を解き明かす! 仏教はどのようにして日本に伝えられたか/最古の出家者はなぜ尼だったのか/聖徳太子は何ものか/奈良の大仏はなぜ作られたか/最澄と空海はどちらが偉大か/石庭とは何か/呪術によって病は癒されるのか/仏とは何なのか…ほか、日本仏教をめぐる謎と核心の部分を解き明かしていく書。(イラスト/しりあがり寿)
  • 仏教心理学――意識バイアスから自由になるための六つのメソッド
    -
    仏教というと、寺院や仏像、念仏や御利益信仰、葬儀や墓地などが想像されます。日本文化の古くさい印象が支配的です。しかしそれは、仏教というものの一面に過ぎません。本来仏教を歴史と経文等から学術的に調べると、人間の心の作用を正確に捉え、苦痛のない充実した生き方を問いかけてきたブッダの、世の中を生き抜くための、いつでも真新しく感じる知恵の宝庫であることが見えてきます。本書は、その仏教に包含されているすぐれた認識心理学的内容を解説したものです。著者は「仏教とは拝んで願い事をかなえてもらう宗教ではなく、自分を統制する力と、外界の出来事を正確に解釈するものの見方を獲得することを目的としており、そのための方法も用意されている」として、一般的なご利益信仰や葬式仏教といった日本の仏教のイメージを、仏教伝来の歴史をたどることで覆し、同時に現在注目されている認知心理学と仏教の共通点を示して心の構造を解剖し、意識バイアスから自由になる方法を「六つのメソッド」として紹介しています。仏教という講義の常套句として「無常」「無我」「空」「縁起」「唯識」などのむずかしい用語が飛び交いますが、それらが、現代人に十分に納得できる解説がされていて、「仏教」を「心理学」という新しいイメージで捉え直した書です(「寺小屋」という市民グループが開催した著者による三回目「自由と教育―仏教心理学の視点から」の講演録を編集)。
  • [マンガ]仏教入門
    完結
    3.0
    仏教の根本精神から、現代日本の各宗派までをビジュアルに提示。 仏教伝来の地図、僧侶と宗派の見分け方、仏壇と宗派の見分け方など図解も盛りだくさん。 食いしん坊だが博学なお坊さんと、仏教2500年の流れをマンガで振り返る画期的な入門書。

最近チェックした本