医学 - 星和書店作品一覧

  • もっと知りたい解離性障害 解離性同一性障害の心理療法
    5.0
    かつては「多重人格障害」と呼ばれた病は,誤解を招く用語であるとして現在の世界的な診断基準では診断名として「解離性同一性障害」(略称:DID)と呼ばれていますが,その性質からいまだに非常に多くの誤解を持たれがちであると言えるでしょう。本書は,解離性同一性障害の豊富な臨床経験をもつ著者らが,当事者やご家族のために,主人格や人格交代などの専門用語を使いながらも,事例を交え,時には脳のメカニズムにも触れながらわかりやすく解説しています。解離性障害の患者さんにこれから出会う方々や,これからどのように治療していこうかと思案されている治療者の方々にも役に立つでしょう。
  • わかりやすい「解離性障害」入門
    3.8
    交代人格(多重人格)、自分が誰だかわからなくなる健忘、現実感覚の喪失と自傷など、多彩な症状を呈する解離性障害は、近年急速に注目を集めている。本書は、数多くの事例をもとに、症状の現われ方からその理解の仕方、治療法までを幅広く解説する。解離をめぐるトピックスや最先端の治療スタイルについて紹介したコラムなど、幅広い視点から「解離性障害」にスポットを当てる。患者さんとそのご家族だけでなく、治療に関わるスタッフと専門家、すべての臨床家にも読んで欲しい一冊。
  • USPT入門 解離性障害の新しい治療法 タッピングによる潜在意識下人格の統合
    -
    USPT(Unification of Subconscious Personalities by Tapping Therapy)とは,両側刺激のタッピングにより解離性同一性障害(DID)や内在性解離における別人格を表出させ,主人格との融合・統合を行う治療法である。非常に簡便であるので、短期間で手技を修得できる。限られた診療時間内でクライエントの改善が期待できるだけでなく医療経済的にも優れているため、これからの解離治療のスタンダードになるかもしれない。
  • 糖尿病はグルカゴンの反乱だった インスリン発見後、なぜ未だに糖尿病は克服できないのか
    -
    1巻1,870円 (税込)
    糖尿病の中心に君臨してきたインスリンが、その座をグルカゴンに譲り渡すときが来た。 本書は、ホルモン・グルカゴンの血糖上昇に及ぼす影響をその作用機序からわかりやすく解説。インスリンの欠乏が糖尿病の唯一無二の原因とみなされてきたこれまでの常識を大きく覆し、糖尿病の病態理解にパラダイムチェンジをもたらす画期的内容。糖尿病はグルカゴンをコントロールできなくなった結果であるという未だどの教科書にも書かれていない糖尿病の地殻変動を解説する。グルカゴンをターゲットにした治療薬の臨床試験の足音がすぐそこまで聞こえてきている。
  • アダルトチャイルド物語
    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    親のアルコール依存やギャンブル依存、子ども虐待などの機能不全家庭で育ったアダルトチャイルドのために、心の傷の癒し方や立ち直りの方法を物語を交えてわかりやすく述べる。
  • アディクションとしての自傷 「故意に自分の健康を害する」行動の精神病理
    -
    1巻2,860円 (税込)
    自傷は、苛酷な状況を生き延びるための行動であるが、皮肉にも、繰り返されるたびに少しずつ死をたぐり寄せてしまう。著者は、自傷に関する豊富な臨床経験と研究知見にもとづいて、従来、演技的・操作的行動とされてきた自傷概念を否定し、「アディクションとしての自傷」という新しい作業仮説を提唱し、自傷に対して積極的に介入することの重要性を主張してきた。本書は、多くの援助者に自傷と向き合う勇気を与えてくれるであろう。
  • 「いい人生だった」と言えるために がん終末期のガイドブック
    -
    1巻1,980円 (税込)
    がんの年余の経過の中では、いくつかの分かれ道や迷い道がある。長年緩和ケアで患者さん・家族に寄り添ってきた著者が、病の経過や予後に対する思い込みや誤解を解き、ご本人が最期の時まで与えられた人生を生きることができるようにガイドする。病の基礎的な知識、抗がん剤や麻薬のわかりやすい解説、倦怠感・痛みなどの辛い症状に対する具体的な対処など、これ以上ないきめ細やかな内容は、ご本人・家族のみならず、医療者や介護者、緩和ケアのスタッフも必読の書。
  • 怒りで後悔しないアンガーマネジメント・プログラム
    -
    1巻3,960円 (税込)
    怒りのセルフコントロール・トレーニングのためのワークブック。基礎から学んで、主に20個のアンガーコーピングスキル(怒りで反応しないで対処する技術)を習得するプログラム。豊富なワークやエクササイズ、きめ細かい解説により、知識と実践の両輪で取り組めます。実践した方法を日常生活に取り入れられるようになると、穏やかで温かい人間関係が築けるようになります。怒りによってパワハラや暴力、人間関係のもつれなどで人生を台無しにしないために、他者も自分も傷つけないために、アンガーマネジメントを身につけましょう。本書は一人でも取り組めて、グループワークもできるように構成されています。指導者と共に取り組むのもおすすめ。教育関係者や司法関係者にも活用していただきたいプログラムです。
  • うつ病診療における精神療法:10分間で何ができるか
    -
    1巻2,420円 (税込)
    『日常診療における精神療法:10分間で何ができるか』に続く「10分間シリーズ」第2弾。本書では,うつ病と持続性抑うつ障害に対象を絞り,短い時間でも実践できる精神療法的アプローチについて解説。 豊富な知識と経験を持つ執筆陣が,普段の挨拶や態度,患者の心に響く伝え方,投薬に添える言葉,日常生活に対する助言など,日常診療で行える様々な工夫をまとめている。 多様化・難治化するうつ病治療のヒントを得られる一冊。
  • エリック・バーン 心理療法としての交流分析 その基本理論の誕生と発展
    5.0
    本書は、交流分析の創始者エリック・バーンの原点、待望の本邦初訳である。交流分析によって、心理療法をどううまく進めるか? その重要なポイントが、著者の精神科病棟のグループ治療や個人治療の経験と観察から具体的に語られており、心理療法の初学者・学びを深めたい人ともに必読の書である。「親」「子ども」「成人」のキーワードを軸に、あらゆる人間関係の問題を、縦横無尽に取りさばくバーンの真骨頂。
  • ADHDタイプの大人のための時間管理プログラム:スタッフマニュアル
    -
    本書は『ADHDタイプの大人のための時間管理ワークブック』を使ってグループセラピーを実施したい方のためのガイドブックです。ワークブックと合わせて,本書を手引書として使うことにより,質の高いグループ運営がめざせます。「ADHDタイプの大人のための時間管理プログラム」は, ADHDをもつ人やその傾向のある人が,上手に時間管理ができるようになる方法を学ぶためのものです。本書では,各セッションにおける目標,進行例,つまずきがちな点と対処法 Q&Aをまとめました。全8回のセッションはワークブックの各章に対応していて参照しやすく,スタッフが知りたい情報がこまやかに解説されています。
  • ADHDタイプの大人のための時間管理ワークブック なぜか「間に合わない」「時間に遅れる」「約束を忘れる」と悩んでいませんか
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    時間を上手に使えるようになれば、バタバタしてやるべきことが終わらず、約束を守れず、混乱する毎日を送るのではなく、余裕のある、やりたいことも楽しめる、人から信頼される、充実した生活を送れるようになります。本書では、朝、昼、夕方の、日常によくある困った場面別にスケジュール帳の活用方法を学べるので、早い改善が見込めます。ひとりでも、グループセラピーでも使用できるワークブックです。
  • 嘔吐恐怖症・会食恐怖症の臨床 当事者が語る“食べることに対する2つの恐怖症”の実際
    4.0
    嘔吐恐怖症は、自身の嘔吐、嘔吐場面や吐しゃ物の目撃、他者の前で嘔吐することを過度に恐れる。会食恐怖症は、他者と同席の食事に強い不安感・緊張感を抱え、会食場面を回避しようとする。さまざまな背景を抱え、こうした苦しみに耐える人々は少なくない。 本書は、漫画や対話形式で、有効な対処法やVRを利用した最新治療を紹介し、当事者の声も多数取り上げる。医療現場でも認知されがたい恐怖症をわかりやすく解説した類のない書。
  • 怖れを手放す アティテューディナル・ヒーリング入門ワークショップ
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    アメリカで生まれた「アティテューディナル・ヒーリング」にはルールがありません。あるのは「原則」のみ。そのゆるやかな原則は、こころの平和を求める人、こころを安定させて豊かな人間関係を築きたいと思っている人、また自分を好きになりたいと切望する人の新たな道しるべとなります。本書はアティテューディナル・ヒーリング・ジャパンが主催するワークショップの実際をライブで紹介する「アティテューディナル・ヒーリング」の入門書です。
  • 会食恐怖症が治るノート あなたのペースで食事を楽しむための実践ワークブック
    5.0
    1巻1,650円 (税込)
    人と食事をすることに健全でない不安や恐怖を感じ、生活に支障をきたす状態を「会食恐怖症」と呼ぶ。周囲に理解されることが少ない一方で、対人関係や仕事上の困難など、QOL(人生の質)を大きく下げる。著者自身、かつて会食恐怖症に苦しんだ当事者であり、克服後は支援活動を通じ、延べ3,000人以上をサポート。本書はワーク形式を多く取り入れ、自分の力で会食恐怖症を学び、克服に取り組めるよう工夫されたハンドブックである。
  • 改訂新版 基本から学ぶSST
    -
    1巻2,860円 (税込)
    前田ケイ先生が伝えたいSSTの本質と技術が詰まった一冊が大幅改訂! SSTの対象、方法が一層多様化したこの十数年の進化と変化を反映させた待望の最新版。日本へのSST導入と普及に中心的な役割を果たしてきた著者は、常に「当事者の希望をつなぎ、実生活に役立つSST」を探究し、研鑽を積み重ね続けている。認知行動療法に基づくSSTの理論をわかりやすく解説しながら、長年の実践で工夫し、効果を実感している技術の数々を、豊富な実例とともに、基本から丁寧に、楽しく伝授。SSTを学ぶすべての人に。
  • 過食症短期入院治療プログラム 精神科のスキルを生かして摂食障害治療に取り組もう
    -
    4週間で行う過食症の入院治療プログラムを紹介。患者の自助努力を援助する「ガイデッドセルフヘルプ」の理論をはじめ、患者自身が症状を記録するワークブックの指導や、心理教育による効果的な治療内容を詳細に解説。精神科医だけでなく、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士、管理栄養士などがチームでかかわるプログラムであるため、多職種に役立つ情報が満載。
  • 家族が知りたい摂食症(摂食障害)のQ&A 115 ~家族教室の質疑応答から学ぶ支援のコツ~
    -
    1巻1,980円 (税込)
    摂食症(摂食障害)の治療や支援において、家族の果たす役割は非常に大きいといわれています。本書では、摂食症の家族教室(家族会)での家族の声に応え、家族が疑問に思っている点をQ&A形式でわかりやすく解説。家族教室で実際に話し合われた300を超える質問の中から、115の質問を厳選しました。 基本的な知識を得られる質問もあれば、もっと踏み込んだ、家族の事例として具体的に困ったことを相談している質問もあります。幼い子や思春期の子、成人した30歳近い子どもなど、幅広い年代の子を持つ親たちの道しるべになる一冊です。 家族のほか、学校や医療現場などで支援にあたっている方々にも、役立つ内容です。
  • 家族ができる摂食障害の回復支援
    -
    1巻1,320円 (税込)
    わが子が摂食障害と診断された,食べて体重を増やしてほしい,親のせいだと責められる……。そんなとき,家族はどうすればいい? 摂食障害の家族会ポコ・ア・ポコ,20年の歴史から生まれた「家族による家族のための回復支援ブック」。家族が実体験から学んだ,回復と成長を応援するための知恵と工夫が詰まっています。家族会に参加するように本書を読めば,摂食障害で苦しむわが子を支えるためのヒントがきっと見つかるはずです。
  • カタトニー論文集 精神医学の古典逍遥
    -
    運動障害と精神障害の関係を解き明かすかもしれないカタトニアは、今日的な意味をもつ重要な研究分野である。本書は、現在「言語の壁」によってめったに読まれることのないかつての優れたカタトニア論考を編者が選定。論文の数々から、病と格闘する医師の姿や、カタトニアの謎めいた症状の数々が生々しく浮かびあがってくる。カタトニアとはいったい何なのか? 今こそ再考を迫る珠玉の論文集。
  • 外傷性ひきこもり 日本的な複雑性PTSDへの支援と治療
    -
    1巻2,640円 (税込)
    ひきこもり当事者の育ちについて聴取を重ねた著者が、「親の不適切なしつけによる発達性トラウマから複雑性PTSDが生じ、一部の人がひきこもりに移行する」という仮説を展開する。トラウマの基礎知識に始まり、親の不適切なしつけにみられる意外な側面、ひきこもりのなりやすさ、ひきこもりの人への関わり方や専門的治療を外傷性の視点から解説した21世紀の日本人論。ひきこもり中の人、家族、支援者など、ひきこもりに関わるすべての人に。
  • 学校で知っておきたい精神医学ハンドブック 養護教諭,スクールカウンセラー,一般教諭,スクールソーシャルワーカーのための心身医学,精神医学
    -
    1巻2,970円 (税込)
    精神医学的問題、心身医学的問題を抱える子どもたちに学校で遭遇したときに、どのように支援したらよいか。疾患ごとに、症状や治療法、学校でできること(保健室、教室、相談室、学校全体でできること)、ピットフォール(落とし穴)についてなど、コンパクトに解説した。学校で子どもの様子や行動が気になったときに活用したい、子どもの精神医学事典。 養護教諭、スクールカウンセラー、一般教諭、スクールソーシャルワーカーはもちろん、子どもに関わる全ての方におすすめの一冊。
  • 学校で適切に対応したい児童・生徒の困りごと 55 続・学校で知っておきたい精神医学ハンドブック
    -
    1巻2,640円 (税込)
    学校でどう対応したらよいのか迷ったときに活用したいハンドブック。児童・生徒のさまざまな行動の背景にある困りごとに,学校で適切に対応するにはどうしたらよいか。考えられる疾患や,学校内で配慮・実践すべきことなど,具体的な支援方法を解説。養護教諭,スクールカウンセラー,一般教諭,スクールソーシャルワーカーをはじめ,子どもに関わる方に,『学校で知っておきたい精神医学ハンドブック』と併せて活用していただきたい。
  • 「キレる」はこころのSOS 発達障害の二次障害の理解から
    -
    1巻2,750円 (税込)
    怒りを爆発させ、「ふざけんな!」「殺すぞ!」と暴言を吐き、攻撃性が顕著に表れる“キレる”子どもたちに向き合い続けてきた児童精神科医が、豊富な診療経験と発達障害の二次障害の研究から“キレる”子どもの支え方を導き出した。興奮状態の子どもへの介入方法と支援の仕組み、発達障害を持つ子どもへの対応の仕方,支援者の燃え尽きを防ぐためのセルフケアなど、具体的な支援方法を紹介する。支援者の悩みや疑問に答えるQ&Aを併載し、キレる子どものためのSSTプログラム、ペアレントトレーニングなど付録資料も充実。教育機関や福祉施設ですぐに役立つ実践的内容。
  • クリニックで診るアルコール依存症 減酒外来・断酒外来
    5.0
    1巻2,750円 (税込)
    危険な飲酒をしている“アルコール依存症予備軍”も含めた患者に「酒をやめなくてはならない」と気づかせ、回復へ導く減酒外来と断酒外来について解説した外来治療マニュアル。30余年の治療経験を持つ著者が、アルコール依存症の基礎知識や、減酒外来および断酒外来の具体的な進め方、家族へのアドバイスをわかりやすく著した。アルコール依存症の治療に悩む医療関係者だけでなく、患者本人や家族にも大いに役立つ知恵が詰まった一冊。
  • 月経前不快気分障害(PMDD) EvidenceとExperience
    -
    1巻2,530円 (税込)
    DSM-5において、抑うつ障害群の下位診断名として独立した疾患となった月経前不快気分障害(PMDD)。欧米ではありふれた疾患という認識があるが、わが国ではPMDDを診たことがないという精神科医も少なからずいる。 本書は、PMDDの基礎知識―歴史・疫学・原因(仮説)など―、診断、鑑別診断、治療、何科が診るべきか、などについて治療ガイドラインの作成にも関与してきた著者が、エビデンスと臨床経験を交え、明快に解説する。 PMDDを、PMS(月経前症候群)や精神疾患の月経前の悪化ときちんと鑑別し、適切な治療を行うために必携の1冊。
  • 現代社会とメンタルヘルス 包摂と排除
    -
    現代の障害者福祉やメンタルヘルスの問題を考えるうえで「包摂」と「排除」が有効なキーワードとなっている。精神医療と心理臨床の領域で支援のネットワークからこぼれがちなテーマを取り上げて解説。ひきこもりやオタク、ホームレス、性犯罪被害、自然災害、薬物やギャンブルなどの依存症、DV・児童虐待、高齢犯罪者や外国人犯罪者など、現代社会の周縁にある現象に光を当て、排除されやすい人々を包摂へと導く道筋を探る。
  • 心の正体見たり 教養人に与うる書
    -
    1巻1,980円 (税込)
    本書は教養人に与うる書である。心という実体は実在しない。心が痛むことはない。心が躍ることはない。読者は、このような解釈に戸惑い、心の正体に驚き、やがて首肯する。それは高次教養レベルへの自然な歩みである。 確かに心は魅力的なことばだ。だが、悩める教養人が重苦しくなった心と呼ばれる外套を脱ぎ捨てると、そこに素朴な人間が出現する。その時、心が、否、体が軽くなる。 話題は愛、比喩、心と体、感情、幸せ。教養を刺激しながら、心が神出鬼没する世界へ、ボンボヤージュ。
  • 子ども虐待としてのDV 母親と子どもへの心理臨床的援助のために
    -
    家庭という閉ざされた空間のなかで、子ども虐待の背後にDVが、DVの背後には虐待が複雑に絡み合い、潜在している状況があるが、DVに曝される子どもたちは支援のはざまで置き去りにされている。本書では、DVのある家庭で起きている暴力と支配の関係性をとらえ、子どもが被るさまざまな影響を理解する。そして、子どもと母親、母子関係への包括的な援助をめざす、画期的な心理臨床アプローチを提示する。
  • 子どものこころの診療ハンドブック 日本総合病院精神医学会治療指針7
    4.0
    本書は、児童精神科を専門としない医療関係者が,子どもを診療する必要に迫られたときに役立つハンドブックである。診療する前に,必要な部分だけ拾い読みして調べたり確認できるように編集されている。 外来で出会う発達障害や摂食障害ほか、さまざまな疾患をもつ子どもへの対応のポイント、家族・児童相談所・他科などとの連携のコツや療育手帳や特別児童扶養手当など有効なツールの利用方法などをわかりやすく解説。身体疾患で入院している子どもや被災害児の心のケア、被虐待事例の初期対応にも活用できる実践ハンドブック。
  • 最終講義:心因と外因を一人の精神科医が診察することの難しさ
    -
    1巻1,980円 (税込)
    「精神科医は了解を生業とする職業である」――てんかんを専門とし、精神病理学に通じた著者による愛知医科大学精神科学講座での最終講義。精神医学入門のエッセンスをわかりやすく伝える。精神疾患における心因・内因・外因の基本的な参照枠、了解の重要性、臨床における対人距離の築き方などを、実例を交えながら解説。臨床医のみならず精神医学に関心のある読者に精神医学の魅力を伝える。教授就任当時の貴重なインタビューなど、他2編を併載。
  • サルトグラフィ入門 漱石とマンガからポリヴェーガル理論とポジティヴな人生を学ぼう
    -
    かつてのパトグラフィ(病跡学)が芸術家・歴史的人物・天才の病的な側面に焦点をあててきたのを改め、サルトグラフィは、〈彼らがメンタルヘルスの課題を抱えながら、どのようにして健康を維持しながら、どのような言動をなし、どのようにして創造的活動を行ったのか?〉についてのポジティヴな人生の物語を語り直すための新しいアプローチである。本書では、漱石研究とマンガ研究(『ブラック・ジャック』『ゴールデンカムイ』『絶望に効くクスリ』『ブルーピリオド』)で、このサルトグラフィを試み、極めることによって、これまでの精神医学モデルに替わる、新しいメンタルヘルス・サービスモデルを提出する。
  • 「死にたい」子どもたちと向き合う11のポイント 児童精神科の現場から伝えたいこと
    5.0
    1巻1,980円 (税込)
    子どもたちの大切な命を守るためにできることは何か――。近年の10代の死因の第1位は「自殺」という痛ましい現実がある。子どもに関わる大人たちは、子どもをめぐる生きづらい状況を知り、適切な対策や支援をしていく必要がある。子どものさまざまな「死にたい」に対してどのように考え、対応していけばいいのか。児童精神科医である著者が、子どもの10の事例を示しながら検討する。「死にたい気持ち」を理解する11の気づきポイントを、学問的情報を盛り込みながら解説し、さらに自殺念慮に向き合うコツや、自殺予防の取り組みについて伝える。子どもに関わるすべての支援者の必携書。
  • 社交不安症における認知行動療法 基礎研究から臨床実践まで
    NEW
    -
    社交不安症の有病率は高く,認知行動療法における寛解率も40%程度であり,解決しなければならない多くの課題が残っている。本書は,社交不安症における認知行動療法の基礎研究から臨床実践まで,多方面からの新しい知見を余すところなく紹介する。近年では,新しい精神病理の捉え方や,新しい治療アプローチが開発され,また,AIを活用した研究も急速に進展している。社交不安症に悩む方々や,研究・臨床に携わる方々にとって,きわめて有意義な一冊。
  • 初期統合失調症 新版
    -
    著者がオリジナルに提唱した「初期統合失調症」の臨床単位は、最初の発表から四半世紀を過ぎた現在も、統合失調症臨床の客観的診断基準としてその重要性は増すばかりである。旧版をはるかに上回る内容量と、講義形式に刷新された記述スタイルは、「初期統合失調症」概念を基本から学びなおし、精神科臨床とはどうあるべきかを知るために最適である。著者が臨床経験のすべてを語りつくした総決算の書。
  • 統合失調症治療イラストレイテッド
    -
    1巻2,200円 (税込)
    統合失調症の当事者や家族、治療に関わる多職種のスタッフに向けて、疾患の情報をわかりやすく、短時間で伝えるための1冊。千葉大学精神医学教室で蓄積された経験・知識をまとめ、実際に使用している情報提供ツールや最新の知見を余さず紹介。当事者にわかりやすく情報を提供するために、多職種のスタッフと共通の認識を持つために必読の書。統合失調症の治療に向き合い、悩む人たちに、「これで治療がうまくいく」という解決策を示す。当事者やご家族にとっても納得の1冊。
  • 持効性注射製剤治療のすべて
    -
    1巻6,160円 (税込)
    わが国の精神科医療は今や第二世代抗精神病薬治療が普及し、急性期治療の長期化防止・退院促進が大きな課題である。持効性注射製剤(LAI)は統合失調症患者の生活を支える重要な柱の一つであり、本書ではLAIへの適切な症例選択と導入方法、投与量、医療倫理やリスクなど、実践に役立つ知識や技法を網羅し、地域精神医療の中でのLAIの位置づけやピアの役割についても述べる。LAI治療実践に役立つ臨床医必携の書。
  • 自信がもてないあなたのための8つの認知行動療法レッスン 自尊心を高めるために。ひとりでできるワークブック
    -
    1巻1,980円 (税込)
    自分に自信を持てない、自分を好きになれない……。マイナス思考やつらい生活パターン、過剰な自己嫌悪の悪循環から抜け出せなくなってしまったら、どうやって乗り越えたらよいのでしょう? 本書は、認知行動療法とリラクセーションを組み合わせたプログラムを使って解決のヒントを学び、実践することで効果を得る記入式ワークブックです。あなたもペンを手にページをめくって、今の生活を変えてみませんか。
  • 実践&実戦 rTMS療法うつ病編
    -
    1巻2,750円 (税込)
    従来の治療法で良くならない長引くうつ病への新たな治療の選択肢として注目度が高まっているrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法。rTMS療法は、頭に密着させた専用の器具から磁場を発生させ、特定部位の神経細胞を繰り返し刺激して、うつ病による症状を改善させる治療法であり、2019年に保険適用となっている。本書はrTMS療法の豊富な経験をもつ著者が、その魅力や効果をさまざまな症例を紹介しながら興味深く解説した待望の書である。精神科医はもとより、この新たな治療選択肢に興味を抱く当事者、家族、そしてうつ病の問題に関わる全ての方々に!
  • 実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則 〈増補改訂〉
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    医師にも薬にも頼らず強迫性障害を克服。 著者は、長年強迫性障害に苦しみ、これを克服した実体験から、この障害との付き合い方、克服の仕方を40の鉄則にまとめまた。相談者や著者自身の体験談、そこから導き出された鉄則は、強迫性障害に苦しむ本人だけでなく、その家族にとっても、不可解な強迫性障害の特徴を捉え、障害と闘っていくうえでの勇気を与えてくれます。 本書の出版と同時にウェブ上の相談室も開設。
  • 自分でできるスキーマ療法ワークブック Book1 生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻そう
    4.8
    1~2巻2,860~3,080円 (税込)
    自らの生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻そう! スキーマ療法とは、認知行動療法では効果の出ない深いレベルの苦しみを解消するために米国の心理学者ヤングが考案した心理療法である。 認知行動療法では、頭に浮かぶ考えやイメージのことを認知と呼ぶ。浅いレベルの認知を自動思考と呼び、深いレベルの認知をスキーマと呼ぶ。 スキーマ療法は、心の深い部分の傷つきやずっと抱えてきた生きづらさなど深いレベルの認知に働きかけ、認知行動療法の限界を超えて、大きな効果をもたらす。 本書は、治療者やセラピストがいなくても、自分ひとりでスキーマ療法に取り組めるように作成されたワークブックである。本書でスキーマ療法に取り組むことにより、自らの生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻すことが出来る。Book1は、本格的にスキーマ療法に取り組むための助走。
  • 自閉症の心と脳を探る 心の理論と相互主観性の発達
    -
    1巻3,630円 (税込)
    自閉症では、他者の心を推測する機能「心の理論」や相互(間)主観性が発達するのかどうか、心理学、脳科学、現象学などの知見や理論に基づき、きめ細かく且つ大胆に探究した書。初めに、心の理論の意味と健常の子どもたちの発達がどうなっているのかが述べられ、感覚過敏、ミラーニューロン、脳内模倣などをわかりやすく紐解きながら、著者らが関わった興味深い症例なども示し、徐々に自閉症の心の謎に迫っていく。自閉症の心の世界を知るうえでまさに欠かせない一冊。
  • 自閉スペクトラム症の理解と支援 子どもから大人までの発達障害の臨床経験から
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    自閉スペクトラム症は、理解されにくい。わかりやすい言葉で特徴を言い表せる同じ発達障害でもあるADHDと比べて、分かりやすく表現することが難しい。本書はこの理解しづらい自閉スペクトラム症を、全く何も知らない初学者でも理解できるように解説する。 乳幼児期から成人期に至るまでの発達障害をもつ人と二十余年にわたってかかわり続けているという、類を見ないほど幅広い臨床経験を積んできた著者が、実際の経験に基づいた生きた知見とともに、すべてのライフステージをまたいだ自閉スペクトラム症の概観を伝える。 ※この電子書籍では、単行本の付録「自閉スペクトラム症の理解と支援」DVDの映像は視聴出来ません。(電子書籍版には、単行本の付録DVDの映像は含まれておりません。)
  • 静脈血栓塞栓症予防指針[改訂第2版] 日本総合病院精神医学会治療指針2
    -
    精神科医療における静脈血栓塞栓症の解説と予防法を網羅する本指針の第2版では、エキスパート・コンセンサスによる指針にとどまらず、国内外の臨床研究を抽出して注意すべきリスクの再検討を行い、またアンケートにより全国総合病院における予防とその実態を把握した。各医療機関が自らの実情に合わせて、予防プロトコールをより使いやすく、有効なものへとアップデートするために参考にできる最もふさわしい最新のガイドライン。
  • スキルアップ 双極性障害の診療
    -
    1巻2,970円 (税込)
    「精神科治療学」誌と「臨床精神薬理」誌にこれまで掲載された双極性障害関連の31論文を収録。現在は品切れとなっている号の論文を含め、貴重な論文をそのまま掲載。臨床技術を高めるための必読論文が満載。
  • スキーマ療法入門 理論と事例で学ぶスキーマ療法の基礎と応用
    4.5
    伊藤絵美が書き下ろす渾身の入門書。本書を通して、伊藤絵美と共に学び、実践する仲間になる。 スキーマ療法とは,米国の臨床心理学者ジェフリー・ヤングが提唱した認知行動療法(CBT)の発展型である。認知の中でもより深いレベルにあるスキーマ(認知構造)に焦点を当て,CBTを中心に力動的アプローチほか非常に統合的な心理療法を組み合わせてスキーマ療法を成した。本書は入門テキストと事例集の二部構成となっており、特に日本でスキーマ療法を習得し,治療や援助に使いたいという方に向けて書かれた待望の書である。
  • SPIRiTS:リカバリーのための性犯罪治療マニュアル 再犯防止と再出発のための支援スキーム
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    性犯罪は、年齢や学歴、地位に関わらず誰にでも発生しうる犯罪のひとつである。福祉施設でも性に関する問題行動が散見されているが、障害のある加害者への介入は困難であった。SPIRiTSは地域のニーズを踏まえた専門家による非専門家のための性犯罪者介入プログラムである。全20回のグループワークを通じて正しい性知識の獲得や加害行動への認識変容を促し、再犯防止と社会統合のパーソナル・リカバリーを支援するためのスタッフ用マニュアル。ワークブックとセットで使用。
  • SPIRiTSワークブック パーソナル・リカバリーを支援する
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    性犯罪は、年齢や学歴、地位に関わらず誰にでも発生しうる犯罪のひとつである。近年も増加傾向にあるが、日本の風土にあわせた治療プログラムは存在しなかった。SPIRiTSは障害のある加害者にも使用可能なオリジナルプログラムとなっており、全20回のワークを通じて性に関する正しい知識や加害行動への認識変容を促し、パーソナル・リカバリーを支援する。イラスト満載で視覚支援の観点からもわかりやすさを追求した構成となっており、専門家でなくても実施可能である。
  • 精神科アウトリーチ 心の病に寄り添い、地域で暮らす
    -
    1巻1,760円 (税込)
    精神疾患を抱えながら医療につながることなく過ごしている人や家族は数多い。そんな人々を多職種のチームが住まいに出かけて地域生活を支援する「精神科アウトリーチ」について解説。欧米諸国のように、「精神科アウトリーチ」を中心にしたわが国の精神医療を構築するには? 診察室に座しているだけでは救うことのできない人々を、医療や福祉に結びつけるための架け橋となる情報が満載の一冊。
  • 精神科医の戦略&戦術ノート 精神科救急病棟で学んだこと
    -
    1巻2,750円 (税込)
    長年の精神科救急の経験から得た知恵やコツ、後輩医師や研修医に話してウケがよかった話などを戦略、戦術という視点からまとめたユニークな覚え書。精神科の特に急性期の医療に求められていることをまず明らかにし、そのニーズに沿って戦略を立て、個々の患者さんの抱える問題に戦術を用いて対応していくという流れとなっている。また、著者がいろいろなことを教えてもらった印象深い患者さんたちが紹介される。 手軽に読める、臨床や病棟運営のノウハウが満載の書。
  • 精神科医はへき地医療で“使いもの”になるのか? 私の転職奮闘記
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    ベテラン精神科医が、総合診療医に転身! 一念発起して北海道にある穂別町で「へき地医療」を始めた著者が、日常診療で思うところをつづったエッセイ。苦労も喜びも多い日々で考える、「こころを診る・からだを診る」こと――。プライマリ・ケア医として日々格闘しながらどんな診療をしているのか、何を思うのか、つぶさに語った。
  • 精神科症例報告の上手な書きかた 第2版
    -
    1巻1,980円 (税込)
    医師の義務ともいえる症例報告を書くことは推奨されるものの、初めて執筆する医師にとっては困難が多い。自分が経験した貴重な症例をどのように論文にまとめ投稿すればよいか。専門誌の編集委員として、多くの症例報告を査読し、また大学で学生の論文を添削指導してきた経験を持つ筆者が、非常に具体的にわかりやすく、執筆のノウハウを提供する。精神科の症例報告を書くための初めてのガイドブックの改訂第2版。
  • 精神科診療のヒント 先輩が後輩に語る
    -
    1巻3,850円 (税込)
    「精神科治療の目標は『幸せ度を上げる』ことに置くべきである」長年多くの患者を継続診療し、地域や司法とも深く関わってきた著者。その豊富な臨床経験を基に綴られる本書は、精神科医療を繋ぐ貴重なバトンである。精神科医に必要な知識・素養の他、生活行動と症状の関係、面接でわかり合うための表現等々、精神科臨床に携わる専門職なら心得るべき知見が満載。世代を問わず読み継ぎたい一冊。
  • 精神科診療のポイント 59症例の治療過程を徹底解説+Q&A
    -
    1巻3,630円 (税込)
    精神科診療においては、単に症状に頼って病名を付け、ガイドラインに沿って薬を処方するだけではうまくいかないことも多い。本書では、一歩踏み込んだ対応により改善が認められた症例の簡潔なレポートと治療のヤマ場におけるポイントをわかりやすく解説する。ヤマ場での対応のいかんで慢性化したり、快方に向かったりするからである。著者が経験したさまざまな疾患59症例が紹介され、付録では100問近い患者・家族からの質問に著者が真摯に答える。
  • 精神科治療学 第40巻11号〈特集〉中学生を診よう 一般精神科医における中学生診療の基礎知識
    NEW
    -
    1巻3,190円 (税込)
    なぜ中学生なのか! 一般精神科医にとって、小学生以下は、ハードルが高い。中学生は、成人診療の応用がぎりぎり可能であり、超えられないハードルではない。本特集は、中学生の心理的発達やカルチャー、メンタルヘルスの問題から、実際の診療のポイント、疾患・症状ごとの注意点など、一般精神科医が中学生を診るために必要なテーマを網羅。この特集を読めば中学生の診療に一歩を踏み出すことができる。
  • 精神科治療学 第40巻10号〈特集〉こころを支えるさまざまな器―精神科の治療環境を考える―
    -
    1巻3,190円 (税込)
    空間や環境は、精神科治療に匹敵するか 病棟や診療室の構造が治療に与える大きな影響を治療者は日々実感している。本特集では、病棟設計や診療室の工夫、感染症対策、災害時の役割まで、多彩な視点から「こころを支える器」を解説。精神科治療の効果を上げるのは、薬でも技術でもなく器かもしれない。まずは特集の目次を見てほしい。これらの論文を読まないでいられるだろうか。
  • 精神科治療学 第40巻増刊号〈特集〉うつ病 123のQ&A
    NEW
    -
    1巻6,600円 (税込)
    うつ病臨床 Hack! 多岐にわたる疑問や課題に答える。精神科医が日常臨床で直面する疑問に、エビデンスと実践の両面から答える決定版。診断、薬物療法、心理療法、ECTやrTMS等の特殊治療、身体疾患との関連など、うつ病診療に関わる主要なトピックスを網羅し、エキスパートが具体的かつ実践的な答えを提示。Q&A形式で必要な情報を迅速に参照でき実用性も抜群!精神科医のみならず、心理職、PSW、看護師等、精神科医療関係者にも役立つ。
  • 精神科治療学 第40巻07号〈特集〉精神科領域のガイドラインの作り方と使い方
    -
    1巻3,190円 (税込)
    精神科領域の様々な診療ガイドラインを紹介。精神科の臨床では多様な患者背景や症状を踏まえて個別に対応する必要があり、ガイドラインの利用には工夫が求められる。本特集では、主なガイドラインを取り上げ、それらの意義を整理するとともに、患者に合わせて柔軟に活用するにはどうすればよいかを解説。最新のガイドラインを適切に使いこなすための特集。
  • 精神科治療学 第40巻08号〈特集〉症例報告から学ぶI
    -
    1巻3,190円 (税込)
    症例報告を学ぶことは、エビデンス重視の時代には軽視されがちだが、臨床家としての洞察力や問題発見能力を養ううえでも重要。本特集は2号にわたり症例報告の意義を取り上げた。今号の特集Iは、「アンネ・ラウ」「ライナー」「ビーチャム」「サッスーン」「ねずみ男」「アウグステ」などの有名症例を取り上げ、なぜそれらが現代まで評価されてきたか、その意義を解説。一例を精緻に分析することから重要な精神医学的知見が導かれることがわかる特集。
  • 精神科治療学 第40巻09号〈特集〉症例報告から学ぶII
    -
    1巻3,190円 (税込)
    前号に続き、症例報告について学ぶ。今号の特集IIは、臨床精神薬理学、神経心理学、児童思春期等さまざまな分野別、また、精神科専門医試験や精神保健指定医取得といった目的別の、症例報告の書き方を解説。さらに、症例報告を書く際に常に気を配らなければいけない同意取得についても取り上げた。症例報告を書く際に役立つ特集。
  • 精神科治療学 第40巻06号〈特集〉語り、ナラティブ、物語-その精神科臨床における機能と効用-
    -
    1巻3,190円 (税込)
    エビデンスの時代に「語り、ナラティブ、物語」の必要性・効用を探る。患者さんとの対話から、生活が見えてくる。そして、訴える症状の背景を捉えることで、適切な診断や治療に結びつく。精神科臨床のさまざまな場面・局面において「語り」を考えてきた専門家が、独自の切り口で語る。「語り、ナラティブ、物語」の重要性を再発見する特集。
  • 精神科における予診・初診・初期治療
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    外来診察用手引きとして多くの人に読まれてきた名著が、大幅に加筆訂正され復刊。著者流の診察における配慮やコツが、具体的に平易な言葉で述べられている。「客観的」手法が優勢である今日、それに偏らず、診察で人間の全体をとらえ、治療に繋ぐ作法をわかりやすく説いてくれる類のない書。
  • 精神科薬物療法に再チャレンジ 豊富な症例と具体的な解説で学ぶ処方の実際
    -
    精神科薬物療法に自信をつけるために企画された本書は、各執筆者が自家薬籠中の物にしている薬物について、その使い方や他の薬物との使い分けのコツをわかりやすく解説している。いくつかの症例を記載し、具体的な増量過程や治療経過を紹介する。また薬物治療拒否や薬物変更(中止)に難色を示すなど、実際の臨床場面で悩む事柄に対して、豊富な臨床経験をもとに解説する。本書は、従来のテキストやガイドラインとはひと味違う,具体的な解説本となっている。
  • 精神科リエゾンチーム活動指針 日本総合病院精神医学会治療指針9
    -
    2012年度から精神科リエゾンチーム加算が診療報酬に新設された。精神科リエゾンは、多職種が協働するチーム医療により、その相乗効果が期待できる。本書は、チームに関わる各職種の役割とその意義、チームの立ち上げと維持の仕方、介入の流れ、せん妄や不安・抑うつなどへの対応方法などを具体的かつ簡潔に解説している。チーム活動実践における拠り所として現場で真に役立つハンドブックである。
  • 精神科臨床 スキルアップのための覚書
    -
    1巻2,970円 (税込)
    世界的に著名な精神科医ステファン・ストールの著書『ストール精神薬理学エセンシャルズ』を翻訳し日本に紹介した仙波純一先生が、これまでに「精神科治療学」誌と「臨床精神薬理」誌に執筆した30論文をそのまま収録。日々の臨床をスキルアップするために必読の論文集。
  • 精神科臨床の自由 記述・暦・病跡学
    -
    1巻2,970円 (税込)
    著者のライフワークである「記述」、および「暦時間」構造について論じた著。音楽療法士へのインタビュー、正岡子規や岡本太郎の作品を通じた臨床論などから「記述」について掘り下げる。さらに既存の時間論から脱却して生活感覚に根差した「暦時間」構造を見出したことで、より豊かな臨床の理解を目指す。長年の経験を経て改めて回帰した自らの原点と新たに発見した視点とを包括し、著者ならではの自由な筆致で記した一冊。
  • 精神科臨床の走り 現象学・虎気質・中井久夫
    -
    1巻2,970円 (税込)
    著者の論文やエッセイを「看護の現象学」「病跡学」「暦時間」「中井久夫」の4章にまとめた著作。看護師へのインタビューをもとにした現象学的分析から「看護の現象学」を掘り下げる。「病跡学」では、「虎気質」という概念を提示。「暦時間」では、精神疾患における時間体制とうつ病との関連について考察。最後に、「中井久夫」についての文章を集めた。 長年の臨床と研究から導かれた視点を、著者ならではの筆の走りで記した一冊。
  • 精神科臨床の星影 安克昌、樽味伸、中井久夫、神田橋條治、宮沢賢治をめぐる時間
    -
    1巻3,960円 (税込)
    惜しくも早世した若き精神科医、安克昌と樽味伸。著者は二人の面影を追い続ける。震災以降、外傷性精神障害の治療にのめり込んだ安の「魂のふるえ」。素朴で平易な言葉を慈しむように使った樽味の深い優しさ。さらに中井久夫、神田橋條治、宮沢賢治にまで射程を広げ、臨床家の生と死、臨床の言葉についての思慮深い考察が、柔らかい感性によって綴られる。野心的仕掛けによって芳醇な臨床世界を開示することに成功した好著。
  • 精神に疾患は存在するか
    -
    1巻2,970円 (税込)
    「精神現象に疾患が存在する」ことは当然の事実なのか? 環境との相互作用の中で機能不全を呈するようになった心理状態は,はたして疾患なのだろうか。 本書では, 40年にわたり精神科診断学の研究に携わる著者が,心理状態の正常・異常を区分する根拠を探り,心理状態の病理性の確認方法や診断方法の弊害について考察する。疾患ではないが心理的不調を抱えた人々を個としての尊厳を守りつつ援助するという本当の精神科医療を追求すべく,今,精神科診断について改めて批判的考察を投げかける。
  • 精神病理学とは何だろうか 〈増補改訂版〉
    -
    1巻4,180円 (税込)
    精神病理学という難解な領域を専門家以外にもわかるよう興味深く紹介する。一般的な解説だけではなく、精神病理学への批判、精神医療に果たしうる展望等も論じる。
  • 生理前あるある:PMDD(月経前不快気分障害)って何?
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    日常生活に支障をきたすほど生理(月経)前の症状に苦しむ人がいます。PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)を抱える人は、周囲に理解してもらえないことにも苦しみます。本書は、PMDDを抱える著者自身のよくある症状を「生理前あるある」として紹介し、自身の体験や考え、対処法などを含めて、イラストを交えつつ当事者の目線でまとめた本です。PMSやPMDDに悩む人、その家族やパートナー、職場の人など、女性に限らず誰にでも読んでいただきたい一冊です。
  • 摂食障害入院治療 超低体重と多様性
    -
    摂食障害の治療には確立されたプロトコールは存在せず治療が行き詰まるケースも多い。本書では、摂食障害の治療経験の豊富な執筆陣が23の症例を提示。神経性やせ症や回避・制限性食物摂取症など、多様な摂食障害症例を通して、個々の特性に合わせた対処法を学べる。ベストの結果が得られた症例だけでなく、治療に難渋した症例を主に紹介した。マニュアル本では得られない対応策が詰まった摂食障害症例の集大成。
  • せん妄の臨床指針 ‐せん妄の治療指針 第2版(日本総合病院精神医学会治療指針 1)
    -
    せん妄は、日常臨床で頻繁にみられる症候群であり、身体予後悪化の独立した危険因子のひとつである。従来一過性の病態と考えられていたが、一旦発症すると持続して身体予後や医療経済的予後、さらには認知機能に悪影響を及ぼすことが明らかになっている。しかし一方で、日常臨床でのせん妄発見率は低く、診断や治療が遅れることにより、より複雑な病態にいたることが指摘されている。  高齢化が著しい現況において、せん妄はさらに増加することが自明な優先度の高い課題である。しかし世界的にも名だたる診療ガイドラインの内容は、現場の医療者のニーズとは程遠い感がある。  このような問題意識から2005年に『せん妄の治療指針』が出版されたが、この10年間に様々なエビデンスが蓄積されてきた。それらのエビデンスと現場感覚との融合を重視しながら、システマティック・レビューも含めて、10年ぶりに大幅な改訂を行ったのが本書である。

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  • せん妄予防のコツ 静岡がんセンターの実践
    -
    1巻2,970円 (税込)
    静岡がんセンターでは、せん妄対策について方針を明確化し、院内での普及に取り組んできた。それらの実践を通して、入院場面におけるせん妄の減少および軽症化が確実に進みつつあり、これまで“起きて当然”と思われていたせん妄の多くが予防可能もしくは軽症化できるようになった。  本書は、静岡がんセンターでの取り組みを詳細な実例とともに記し、せん妄にかかわる全国の病院スタッフが現場で活用できるよう、ノウハウやコツをわかりやすくまとめた実践書である。
  • 専門医のための臨床精神神経薬理学テキスト
    5.0
    臨床精神神経薬理学専門医をめざす医師に必要な基本的知識と技術を習得するための教本。内容は、薬物動態学、薬力学、ゲノム薬理学、有害事象、薬物相互作用のメカニズムなどの基本的な知識から各種精神疾患の薬物治療アルゴリズムまで現時点での精神科薬物治療・臨床精神神経薬理学に関わるあらゆる側面にわたっている。また、すでに専門医を取得している方や指導医にとっても知識の整理に役立つような内容となっている。『臨床精神神経薬理学テキスト第3版』を引き継ぎながら一新したニューテキスト。
  • 双極性障害の診かたと治しかた 科学的根拠に基づく入門書
    -
    1巻1,980円 (税込)
    双極性障害(躁うつ病)はうつ病との鑑別が難しく、うつ病と誤診して抗うつ薬を単独で投与した場合,賦活症候群や自殺関連事象の誘発,あるいは躁転を生じる可能性が高い。双極性障害をいかに正しく診断して治療のレールに乗せるか。気分安定薬の投与、また規則正しい生活環境の確立によって効果的に再発を予防するにはどうしたらよいか。双極性障害研究・臨床の第一人者である著者が,双極性障害の基礎知識と診断方法,治療戦略をわかりやすく解説。
  • 続・怖れを手放す アティテューディナル・ヒーリング入門ワークショップ <ボランティア・トレーニング編>
    5.0
    1巻1,980円 (税込)
    不安をなくし、平和で穏やかなこころの持ち方を学ぶためのアティテューディナル・ヒーリング(AH)。このアメリカで生まれたAHワークショップは、「自分は、今、この瞬間を生きているんだ」ということを強く実感させてくれる。人生の良き道しるべとなる。子育てや家族の問題、学校や仕事といった日常の問題での悩みの解決に最適なAH。他者をサポートする人のためのボランティア・トレーニングを学びたい人に特にお勧めしたい。「怖れを手放す」をまだお読みでない方にも楽しんでいただける工夫がされており、治療者にも役立つ最良の書である。
  • Time Management Workbook for ADHD-type Adults《E-Book》 For people who tend to arrive late, forget commitments, and have trouble getting things done on time
    -
    This book is for you if you struggle with any of these issues: ・ Miss deadlines or barely make them ・ Forget dates and times of appointments ・ Have problems with your daily routine, such as staying awake too late at night. ・ Go into a panic when you have too many things to do ・ Procrastinate and have trouble getting things done ・ Are easily distracted and forget about tasks that need doing By learning to manage your time effectively, you can enjoy a fulfilling life where you have time to do what you want and are trusted by others, rather than leading a hectic and chaotic life full of incomplete tasks. By working through the exercises in this book, you will learn how to use a daily planner and take steps towards a relaxed life where time is on your side. The authors guide you patiently through the steps. You will also learn to deal with problems ADHD types encounter that are specific to the morning, afternoon, and evening hours. The solutions and useful tips are specific and you can expect quick improvements. Readers will be inspired by the solutions and strategy of fellow ADHD types who once found it impossible to tidy up their homes, or who were prone to panic when work piled up. This book is designed to be used either individually or in group therapy.
  • 大学生の時間管理ワークブック ADHDタイプや発達障害グレーゾーンでも大丈夫! 効率重視でやる気が出る失敗しないマネジメント術
    5.0
    勉強に、バイトに、サークルに、就活――大学生活は忙しく、時には困難ですが、充実させることができれば明るい人生が開けるでしょう。いつもギリギリ、いつもバタバタ、決まった時刻や期限に間に合わない、やることが多すぎてパニック、何から手をつけたらよいか分からない、他者の都合に振り回されて自分の時間がない、スマホに時間を取られてやるべきことができないなど、困りごとはありませんか。日常的にそうした困りごとがある方はもちろん、タイパ重視で効率よく時間を使いたい方、無事に卒業して目標達成したい方に最適なワークブックです。大学生が入学直後から卒業までにつまずきやすい場面をピックアップして対処法を示しました。本書で身につけた時間管理術は、卒業後にもあなたの財産になります。
  • 大作曲家の病跡学:ベートーヴェン,シューマン,マーラー
    -
    1巻1,980円 (税込)
    ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生涯は、波乱に満ちたものであった。劇的で暗雲にとり巻かれ、自殺の危機にもさらされ、穏やかな安息も許されていなかった。しかしベートーヴェンは、それらを克服しつつ音楽活動に邁進し、偉大な芸術を生み出していった。ロマン派の代表的な作曲家ロベルト・シューマンは、青年期から精神疾患に罹患しており、44歳でライン川に投身自殺を企図し、その2年後に精神病院で亡くなっている。 本書は、楽曲を詳しく検討することによって、彼らの心の世界,苦悩,精神病理に鋭く迫る!
  • 治療関係がセラピーを有効にする エリクソン,ロジャーズ,ポリヴェーガル理論の交響
    4.0
    心理療法において治療関係が有効なことは言うまでもないが、有効な治療関係とは何か? ミルトン・エリクソンは「こころ」と「からだ」の交わりから効果的な治療関係を追求し、カール・ロジャーズは「こころ」の側面からさらに磨き上げた。近年ポリヴェーガル理論は、「からだ」の側面から神経学的に洗練させつつある。エリクソン×ロジャーズ×ポリヴェーガル理論という一見意外な組み合わせから、果たしてどんな化学反応が起きるのか。心理療法における治療関係の意義を問い直す新たな一冊!
  • 手洗いがやめられない 記者が強迫性障害になって
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    すべてのものが汚く見えだし、手洗いやシャワーが4時間を超すことも。現役朝日新聞記者の壮絶な「強迫性障害」体験記。 この「地獄」を支えたのは妻だった。一緒にカウンセリングを受け、見えてきたものは? その後、良くなったと思ったら、また単身赴任生活やコロナ禍で症状が悪化。一筋縄ではいかない、この病気。 いまも強迫性障害と闘う記者の渾身の一冊。朝日新聞「患者を生きる」連載、待望の書籍化。
  • てんかんから始める精神医学 精神科医が脳を見失わないために
    -
    1巻2,860円 (税込)
    精神科医にとってのてんかん診療はどうあるべきか? 本書は、精神科におけるてんかん診療の視点から、医師が身につけたい技能、リエゾン場面において必要とされる知識など、著者ならではの豊富な臨床経験によって導きだされた実践的内容の論考を収載。てんかんをサブスペシャルティとして担う方はもちろん、この領域の臨床に関心をもつすべての人に向けて、てんかん診療のスキルを身につけることの魅力を存分に伝える。
  • てんかん診療ガイドブック 日本総合病院精神医学会治療指針10
    -
    患者の日常生活に大きな影響を与えるてんかんに対して、統一されたアプローチをとるための参考資料となる一冊。「A:てんかんの鑑別診断を担当する」「B:てんかんの『発作』の治療を担当する」「C:てんかんの『併存精神症状』の治療を担当する」「D:てんかんの『社会的サポート』を担当する」の構成で、総合病院精神科に期待される役割を詳細に解説。 包括的な治療や支援を実践するための道しるべとなる必読の書。
  • デプレッション・カリカチュア
    -
    1巻1,980円 (税込)
    精神科開業医が現代のうつ病診療に関する批判を中心にしたためたエッセイ集。60年前に2万人程度だったうつ病患者がいまや120万人を突破した。感染症でもないうつ病がなぜそんなに増加したのか?その理由や事情をときにユーモアを交えながら軽妙に語り、さらには脳血流からうつ病の本態にも迫る。また、躁病(躁うつ病)、うつ病に絡む民事裁判、がんに関することなども収める。実際に多くのうつ患者を診ている開業医だからこその、際限なく増え続けるうつ病のアンチテーゼとして一石を投じた、うつ実態の書といえる。
  • 「統合失調症のD-細胞仮説」からみた精神疾患の新規治療戦略
    -
    1巻1,540円 (税込)
    統合失調症の死後脳研究から導かれた「統合失調症のD-細胞仮説」は、統合失調症における中脳辺縁ドパミン系の過活動を線条体D-ニューロンの減少によって説明する。本書では、本仮説を提唱し、研究・報告を積み重ねてきた著者が、この仮説の全貌を、症例も提示して詳しく解説する。この仮説が活かされたトレースアミン関連受容体1型(TAAR1)アゴニストの有望性や治験状況についても紹介。精神疾患の新たな治療戦略を示す刺激的な書。
  • 統合失調症のノルアドレナリン説 開けゆく展望
    -
    1巻3,960円 (税込)
    統合失調症の生物学的本体は何か? この答えとして近年、海外ではノルアドレナリン説が注目され始めている。本書はこのノルアドレナリン説の我が国のパイオニアによる、平易な解説書である。ノルアドレナリン系の異常は様々な精神障害で見られるが、統合失調症の陽性症状、陰性症状はその最も激しい形といえる。本書では、こうした思想が、著者の臨床と脳科学の両面にわたる過去半世紀の研究史に沿って分かりやすく語られる。
  • トラウマセラピーのためのアセスメントハンドブック
    -
    1巻3,300円 (税込)
    本書は、PTSDをはじめ何らかのトラウマを抱えている人をいかにアセスメントするか、様々な角度から見直すことを目的につくられた。公認心理師の研修ガイドラインの骨格をなす医療、福祉、司法、教育、産業保健の5つの基本領域から始まり、ホットで重要なトピックが続々と連なる。その分野でわが国を代表する執筆陣によって、トラウマ臨床のためのアセスメントが横断的かつ縦断的に網羅されており、医師、心理士のみならず、福祉、司法、教育、産業保健に携わる関係者にも役立つ待望の書。
  • 毒母育ちのサナギさんの脱皮 ~ゆうちゃん先生のカウンセリングルームより~
    4.7
    1巻1,650円 (税込)
    毒母に育てられたサナギさんは心を傷つけられ、生きづらさを抱えて生きてきた。自分が傷ついていることにも気づかずに……。 次第にメンタルに不調をきたしてきたサナギさんは、ある日、ついにクリニックの精神科 心理室の扉を開けた。そしてサナギさんが語ることとは――。 虐待だとはわかりにくい虐待を受けて育ち、精神疾患にかかったサナギさんがどのような変化を遂げるのか。漫画で描く心ふるえるストーリー。
  • なぜ抑うつは指数分布に従うのか
    -
    1巻1,980円 (税込)
    「うつ病は時代とともに増えているのか?」。このシンプルなテーマの研究を進めてきた筆者が、「抑うつの分布には数理パターンが存在する」という驚きの法則を提言。 抑うつスコアの分布が指数分布を示す仕組みや、「抑うつ症状」の分布の数理パターン、患者の抑うつの経過を知ることができる知見などについて、詳細に解説。 抑うつという現象を理解するための新たな材料を提供する一冊。
  • ナラティブ・エクスポージャー・セラピーの理論と実践
    -
    1巻2,860円 (税込)
    ナラティブ・エクスポージャー・セラピー(NET)は,PTSDに対する効果的な短期心理療法であり、複雑性PTSDに対しても有力な技法である。エクスポージャーの原理を用い、人生史をたどる作業を行うとともに、人権を守り回復するという目的が明記されていることが特徴である。本書は、日本で初めてのNETの論集であり、日本の第一人者による最新の理論的解説とQ&A、そして日本のエキスパートによる児童・成人の医療・福祉領域における実践例が詳しく解説されている待望の一冊。
  • 日常診療における精神療法:10分間で何ができるか
    3.0
    1巻2,420円 (税込)
    ― 限られた時間を有効に活かす精神療法的アプローチ ― 一般的な精神科の外来診療においては、1人当たりの患者に費やす時間は、数分から長くても20分ほど、平均すると10分程度に過ぎないのではないだろうか。このような時間的制約がある中でも、優れた臨床家は患者の回復を促す技法を自然と身につけている。例えばそれは挨拶や態度であるかもしれないし、投薬に添える言葉かもしれない。本書では、主だった精神疾患ごとに、限られた時間でも行える精神療法的アプローチを示す。
  • 日常診療における成人発達障害の支援:10分間で何ができるか
    4.0
    経験豊富な臨床家が,有効な短時間診療のエッセンスを紹介する『10分間シリーズ』。第3弾は成人発達障害の診療と支援を取り上げ,18名の専門家が臨床経験から導き出した様々な工夫を教えてくれる。日常診療で患者さんにどのような態度で接し,何に着目し,どのように支援していけばよいのか。信頼関係の築き方や生活上の困り事をあぶり出す問診法,診断名の告知の仕方などを詳述。成人発達障害の診断と支援の勘どころがよくわかる一冊。
  • 妊娠出産の時期にうつと強迫症になった
    -
    1巻1,430円 (税込)
    著者自身が体験した強迫症とうつ、妊娠・出産、産後にまつわるコミックエッセイ。流産をきっかけに強迫症になり、待ち望んでようやく再び妊娠、そして出産。喜ばしい出来事とは裏腹に強迫症が悪化、さらにうつも併発。著者はつらく困難な時期をいかにして乗り越えたのか。周囲の支えの大切さや、薬が使えずに苦しかったときに助けられた方法について紹介。
  • 認知行動療法カウンセリング実践ワークショップ CBTの効果的な始め方とケースフォーミュレーションの実際
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    認知行動療法を学ぶ人の多くは、「認知療法・認知行動療法カウンセリング初級ワークショップ」を読んでCBTの初歩を学ぶ。そして「その続きを学びたい」「初級の次のステップに進みたい」という多くの声にこたえてワークショップ実践編が行われた。本書は、そのワークショップ実践編を書籍化したものである。 初級編をおさらいしつつ、CBTの要である「導入」「アセスメント」「ケースフォーミュレーション」をテーマに、セラピストがCBTを安全に開始し、効果的に進めていくために必要な考え方や実践方法を学ぶ。アセスメントシート活用の具体例や参加者とのデモンストレーションなどを通じ、ワークショップの臨場感をそのままにCBTの理解をより深めることができる。
  • 認知症診療連携マニュアル 日本総合病院精神医学会治療指針8
    3.0
    高齢入院者における認知症の割合の増加が重大な問題になっている。本書では、認知症患者さんへの治療がスムーズに進むように、医師、看護師をはじめとするすべての医療者に向けて、認知症に関する基本的な解説、認知症やそれが疑われる高齢患者さんへの実践的な対応、地域連携等を前提とする退院へのフォローなど、具体的なマニュアルを紹介する。 コンパクトな判型なので、医療現場での疑問等にも即座に対応できる。
  • 認知療法入門
    -
    認知療法は、実証研究によりその治療効果が立証されている極めて有効な治療技法である。本書は、認知療法の中心人物フリーマン氏が日本の治療者向けに書きおろした臨床的入門書である。
  • 認知療法・認知行動療法カウンセリング 初級ワークショップ
    4.4
    1巻2,640円 (税込)
    かねてより大好評の著者主催のワークショップを完全収録。認知行動療法の基本をしっかり身につけるのに最適。認知行動療法の基本モデルの分かりやすい説明、アセスメントシート活用の紹介、実際のセッションの進め方の解説、参加者を交えた実践的ロールプレイなど、これから認知行動療法を学ぶ人たち、臨床で実践したいという専門家にとってたいへん参考になる教材である。DVD版では本書の基になったワークショップを完全収録。
  • 脳と心の摩訶不思議 脳科学で説明できたこと、できなかったこと
    -
    1巻2,640円 (税込)
    統合失調症の研究者、また臨床家という二刀流の著者が、心の科学に携わってきた約30年の生涯を振り返った一冊。 ミクロの世界へ降りていく手法とは全く逆に、目の前の患者さんをまるごと感じとろうとする姿勢を大事にしてきた著者が、心と脳が織りなす数々の難問に向き合った研究と臨床を詳しく述べる。
  • 脳波に挫折した方に贈る 目からウロコの実践的脳波入門
    -
    1巻1,980円 (税込)
    脳波の学習で挫折した「脳波難民」といわれる人は多い。脳波は主にてんかんの検査で知られるが、実際には意識障害や脳機能低下などの症例においてもたいへん重要である。本書では、通常の医師が日常臨床で脳波を活用する部分に焦点を当て、脳波の実務的な活用方法を身近な症例を通して紹介。教科書的な内容ではなく、軽い読み物のような形式で短時間で読み通すことができる。初期研修医や専攻医はもちろん、幅広い診療科の人々にとって脳波のはじめの一冊として最適の書。

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