BL小説 - 幻冬舎コミックス作品一覧
-
5.0グランディバ王国の片田舎で司書を務めるシリル・ウィンストンは、先天性異能代替疾患――驚異的な能力と引き換えに味覚を失い、吸血鬼のような白い肌と赤い瞳、銀色の髪へ姿形が変化する疾患を抱えている。「フォーク」とも呼ばれる彼らが味覚を感じられるのは「ケーキ」と呼ばれる人間の体液だけだが、この病が原因で周囲の人や家族に恐れられてきたシリルはそれを求めることもなく、愛する本に囲まれたこの土地で静かに暮らしていた。 そんなシリルに、突如結婚話が舞い込んだ。相手はなんと、好色家と噂の第三王子・エヴァン。内通者の存在を疑う王立図書館を調べるため、シリルが司書として働けるよう自分の婚約者になってほしいと頼まれる。表面だけの結婚と全てを快諾したシリルだが、「安全なフォークだと証明する」ため、エヴァンとのキスが結婚の契約に追加されてしまい……!?
-
-その美しさと確かな剣技から“白銀の騎士”と謳われる王立騎士団副団長のセリルは、一年前に事故で亡くした恋人を今でも忘れられないでいる。 〈第二の性〉として、Subとして満たされることは少なかったけれど、恋人として確かに愛されていたから…。 そんなある日、セリルは騎士団が主導する建国祭で忙しない騎士団長から『王弟殿下へのお遣い』を頼まれる。裏方仕事が多くほとんど表舞台に出てこない王弟殿下・レオンハルトは、王立図書館の館長として図書館に入り浸っている変わり者…と噂される人物。だがなんと、彼はかつてのセリルの恋人と瓜二つの姿をした、最高ランクのDomだった。彼はかつての恋人とは違う形で、セリルの心を満たしていって…?
-
4.6
-
-竜の血族が存在し、人と竜人が共に暮らすリッテンドルフ王国。王家の者ながら、特別な力を持たない人間として生まれた第七王子のレリは、劣等感を抱きながらも、力を持つ兄たちを尊敬し、健気に慎ましく暮らしていた。 そんなレリは、幼い頃から王族を守る竜騎士・ダートに淡い想いを抱きながら、それを気取られないように、彼の活躍を見守り続けていた。そしてダートも、守るべき人としてレリを大切にしてくれていた。 しかしある時、緊張状態にあった隣国との関係が悪化し、王家から人質を出さねばならぬ事態に。なんとその人質に選ばれてしまったレリは、「自分の務め」として受け入れようと懸命に堪えようとするが、ダートとの別れを何より寂しく感じてしまい……?
-
4.7リンデン王国の王子・アシェルは、王族が持つ能力として、圧倒的な火魔法を持つ双子の兄・エイダンと違い、弱い治癒魔法しかないため、公の席には出してもらえずひっそり暮らしていた。ある日、エイダンが、隣国の王子オーウェンを凌辱するという事件を起こす。激怒したオーウェンの兄でセネドア国王・ライアンは、エイダンを謝罪のために呼び寄せる。エイダンは、アシェルを身代わりにすることを思いつき、父王もまた、アシェルを隣国で殺害し、それを理由にセネドアに攻め入ることを企てる。セネドア王国を訪れたアシェルは、策略通り殺された――が、アシェルは、セネドア王国行きを頼まれている場面に戻っていた。アシェルは、「死に戻り」が自分の能力なのだろうと思い、なんとか回避しようとするが再び殺されてしまう。ようやく三回目でライアンに父王の計画と、自分の能力を告げることができた。セネドア王の企みを防ぐため、ライアンとアシェルは――!?
-
4.5獣医の若菜みずきは、ある日クリニックの建物ごと異世界に飛ばされてしまった。転移先の住民のケモ耳獣人たちによると、族長のクラウスが倒れたので、助けてくれる“聖者様”を召喚したのだという。自分は聖者ではなくただの獣医で人間は専門外だと断るが、獣人たちに必死に懇願され、ひとまず治療をすることに。その後、事なきを得たクラウスはライオン獣人の若き族長で、真摯で義理堅く、誠実な年下の好青年だった。そんなクラウスは、ある件をきっかけに獣化できなくなったらしい。族長としてライオンの姿になれないことは大問題らしく、なんとか治してほしいとクラウスの従者に頼まれるが、人間のみずきにはその解決法がわからない。どうやらその原因は、クラウスの想い人にあるようで…?
-
4.7季節は冬、来たる冬眠に向けてせっせと準備していたリス獣人のリック。いざ明日から冬眠休暇……という日の夜、運悪く、住処であるアパートが火事になってしまう。家も、買い込んでいた木の実もふかふかの毛布もクッションも、何もかも失ってしまったリック。悲しみに暮れる彼を見かねて、ある親切な消防士が声をかけてくれた。「明日から冬眠休暇に入る同僚がいる」と……。大型熊獣人×小型リス獣人の冬眠BL。 小説投稿サイト「ムーンライト」にて人気を博した癒しの獣人BLがついに書籍化! 大人気漫画家・犬居葉菜先生のイラストで贈る、伊達きよ先生の最新作!!
-
4.7【攻略できない人気キャラ×転生悪役令息】病の果てに何度もプレイした学園物乙女ゲームの世界に転生した世羅。だがその転生は仮のもの、晴れて学園を卒業したら真の転生者になれるという。まさかの悪役令息・エリオットになってしまった世羅は卒業まで目立たず過ごそうと決意。だがゲーム内の憧れの推しキャラ・ダニエルと親しくなるうち、悪役令息になりきれてない世羅の不自然な行動からダニエルに正体がバレ、周囲から隠すため偽装だけど急遽学生結婚。ダニエルの作る美味しい料理や二人きりのラブイベントなど、病で青春を諦めた世羅にとって夢のような幸せな時間が始まって――?
-
5.0
-
4.6この世界でも珍しい「時間」魔力を持つエルガー王国の王子アンスフェルムは、これまで二回も親友であった獣人族のパルダン王国・ラーディン王子に殺されかかり、時を遡ってきた。 だがついにその魔力も尽き、三度目の正直……今度こそ、ラーディンに殺されない平穏な人生を歩みたい! そう思ったアンスフェルムは、特に身内を大切にする彼の性質を逆手に≪ラーディンの伴侶になる≫ため、今回も行われた同盟目的のラーディン婚約者候補として名乗りを上げる。さらに殺される原因となった【エルガー王国の裏切り】を回避するため、パルダン王国に使節団の通訳として、背水の陣で向かうことに。 しかし婚約者としての彼は、友人だった二度の人生でも見たことのない甘い顔で、事あるごとにアンスフェルムを口説き落としてきて……!?
-
4.5幽精の血を引く“暁の聖女”には、人を癒し未来を幻視する力がある――。 祖国も、最愛の家族も奪われ、征服王の手に落ちたエウロラは、男の身でありながら暁の聖女として生きることを余儀なくされていた。 しかしある日、砂嵐にのまれた先で遊牧民に拾われ、商隊へと売られてしまう。 それは征服王と対立するカルブサイド国の王・ラシードが率いる一行だった。新たな主となったラシードは、強大な力と繁栄を得る代わりに禍を引き寄せる≪呪われた凶王≫と呼ばれ、その呪いを濯ぐのは聖女との交わりのみと伝えられていた。 誰もが恐れる凶王と“聖婚”し、その身を捧げる覚悟を決めたエウロラには、しかし口外できない秘密があって…?
-
4.3【スキル至上国】に生まれたヨルンは「変化」という、自分の能力(スキル)を変えることができる珍しい力を持っている。 どんなスキルにもなれるものの、変化した能力は純粋なスキルと比べると圧倒的に弱いため、身分を偽って色んなパーティに潜り込み、他人の任務報酬をくすねる危ない橋を渡りながら生活していた。 ある日、いつものようにくすねた宝箱を確認すると、その中には女性ものの下着らしき衣装が。気づけばそれはヨルンの体に装備されてしまい、外すことができなくなってしまう! なんとそれは、かつて存在した勇者に想いを寄せていた聖女の装備品で、封印された魔王を解放してしまう力があるらしい。さらにそれを、勇者の末裔でありこの国の王子であるガシュアが求めていると知る。ヨルンが装備を外すには、「勇者の血を引くものと結ばれること」しかなくて…!?
-
3.8
-
4.6
-
4.3
-
3.5
-
4.2この世界では、誰もが≪異能≫という力を持って生まれる。 その≪異能≫で"悪いこと"をする『悪の組織』と、それに対抗し"粛清"する 『正義の味方』が自然と生まれ、何千年と対立し続けてきた。 『悪の組織』第15代総統レイン・ヒュプノスは、20歳の若さにして、 超希少なSSSランクの異能と、絶世の美貌を持ち、悪のカリスマとして崇拝されている。 片や俺は、その組織が所有するビルのメンテナンスのため派遣されている 『正義の味方』の名もなき見習い作業員19歳。 しかし二人には、俺だけが知る切っても切れない縁があるのだった。 人里離れた山奥で幼いレインを見つけ、養い子として面倒を見てきたのが、 名もなき俺、阿僧祇刹那<あそうぎせつな>。レインの元から逃げた時はランクCの36歳。 レインに恋慕の情を抱いてしまい、抑えきれなくなった俺は、なんと彼の童貞を奪い逃走したのだった。 そして今、なんと『正義の味方』組織に捉えられ、19歳に若返り別人として 生まれ変わらせられた俺は、『悪の組織』本拠地ビルの派遣メンテナンスとして馬車馬のように働いている。 レインはあれから2年経った今も、"俺"を探しているというし、やはりこれは、逃げるしかないのか――?
-
4.8
-
4.6
-
4.5魔法と共存するマギシュタイラ王国で、優秀な魔術師であることを示す〈紫水晶〉の称号を持つエリアスは、優れた魔法技術と自分の身体を生かして“別れさせ屋”という、特に貴族間の婚約や恋人関係を依頼主の希望通りに解消・破棄させる依頼を密かに請け負っていた。 貴族の裏切りや没落に加担し、使用制限のある魔法を取り扱うため危険もつきまとうが、大金が必要なエリアスにとっては高額な報酬を得られるその仕事を辞めることもできないでいたある日、国の王女から“別れさせ屋”としてある依頼を受ける。 これから魔王討伐に出る勇者・ジークハルトの旅に同行して心を射止め、自分と婚約を結ばないようにしてほしい――言い値の報酬と、“別れさせ屋”での罪を不問にする条件で引き受けたエリアスだが、当の勇者は魔法を使っても魅了できない難攻不落の軽薄な男で……!?
-
3.0ある日突然、自分がプレイするBLゲーム世界に転生してしまったフリーター・大月忍。なんと、自分と同じく転生者である悪役令息・シアンと、攻略対象である第一王子・マティアスの恋を取り持つ謎の魔術師・アンリとして生きることになってしまう。しかもアンリ(忍)は、プレイヤーとして"マティアス推し"だったのだ! 恋敵(同担推し?)と彼の恋を、紆余曲折の末実らせることに成功したアンリは、"新たな秘密ルート"を解放したらしく、再びこの世界をループすることになってしまう。魔術師見習いにジョブチェンジし、王子たちにかかる"獣憑き"の呪いを解呪するため、宮仕えすることになるが、このルートでは、獣憑きの呪いにより黒豹に変身してしまう第二王子・レオンスと恋を育んでいくことが必要らしく、その上、レオンスの攻略は一筋縄ではいかなさそうで……?
-
-中津国では数多の神が祀られ、なかでも十二の神が特別に力を持つとされていた。 そして数年に一度、その十二神の一柱に若い人間の贄が一人奉じられる、「神婚祭」というしきたりがあった。選ばれた贄は神の伴侶となるべく神の国に迎えられ、二度と人の世には戻ってこないという。 今年の贄が捧げられるのは、長月に最も力を持つ美神「龍那美神」。その伴侶として選ばれたのが、染物職人である少年・秋実の妹だった。 そして神婚祭当日、秋実は神主の装いをしたやけに美しい男と出会い、神の伴侶の真実を告げられる。そんな秋実に対し、男は「妹の代わりにおまえが贄となれ」と提案してきて――? 神様と人の子の、十二の月を巡るやさしい愛のものがたり。
-
4.1グリュンバルドの第五王子・ノアは王家の子が持つ特別な才能・王才もなく勉強もできず、おまけに守護獣もインコ。高等学院を卒業後の進路も決まっていない現実に打ちひしがれていた時、魔境の森の向こうから現れた銀髪に青い目の美男から「星の君」と呼びかけられ「エンデハイムに行ってみたい?」と告げられる。おとぎ話の中の国と言われていたエンデハイム。銀髪の美男・フィンノルトはそこから来た辺境伯でじきに目覚めるドラゴンを調伏した初代の魔物使いと瓜二つのノアを連れて行きたがった。もしやそれは“生贄”を示唆している…? 恐れるノアだったが王家の者として民の役に立ちたいという使命感に動かされ、その代わりにフィンに「僕をちやほやしてください!」と大胆な願いを口にしてしまう。その後全力でノアを溺愛してくれるフィンとの距離感がくすぐったくて――。
-
4.6昭和から令和まで生きた不思議な力を持つタヌキのジローが転生したのは男同士で結婚するのが当たり前のBL漫画の世界。悪役令息ジルは半ば脅すようにしてイケメン侯爵のアシュリーと結婚。そのタイミングでジローが転生したのでアシュリーからの印象は最悪のまま結婚生活がスタート。このままアシュリーと角を突き合わせて生活するのも味気ない。前世の商才を活かして悪化している侯爵家の運営を手伝って蓄財、三年後にハッピーな円満離婚を目指したい! 悪役令息からしごでき侯爵夫人に華麗に変身したジル(ジロー)の夢“家族を作って幸せな生活”は叶うかな!?
-
4.0“花生み”とは、流した涙を美しい花に変える体質の者。 花生みは、秀でた知力と体力を持つ“花食み”から汗や涙などの体液を得ないと生きていけない。 同じく花食みも、花生みの体液と涙の花を糧とし、依存関係を求める――。 花生みの孤児・アミリは、十歳の時、修道院で花食みのレオナルドと出会う。国の第四王子である二十八歳のレオナルドは、孤独に泣くアミリに寄り添い、瞳から流れる薔薇の花びらを「美しい」と称賛してくれた。そんなレオナルドから「いつか家族になろう」と約束されたアミリは、彼のすべてに惹かれ、花嫁になりたいと強く夢見るようになっていった。 それから七年、一国の王となったレオナルドの元で暮らす日がやってきた。迎え入れてくれたレオナルドは心からアミリを慈しみ愛してくれるが、それは親愛の情であって、アミリが望む大人の花生みに向ける情ではなかった。どうすればレオナルドに愛され、花嫁にしてもらえるのかと思い悩むアミリだが…?
-
3.0人工的に創られた異世界から無事生還した山之口夜と由上君良は、仮想空間専門の案件を引き受ける異世界探偵業を始めた。その傍ら、恋人になった二人は同棲をスタートさせたが、恋愛初心者の夜は、由上との甘い生活に充分すぎる幸せを感じつつも、自分は恋人として未熟すぎるのでは…と小さな不安を抱いたりもしていた。 そんなある日、新たな依頼が二人の元に舞い込む。それは、アメリカの大富豪の孫娘・アリシアが『魔法の島』というVRゲームの仮想空間に入ったきり帰ってこないのだという。アリシアを捜すため、夜と由上も『魔法の島』にログインし、十八歳のアバター姿で魔法学校に入学することに! しかし、由上を狙うマフィアの異母妹も同じゲームに潜入していたらしく…!?
-
5.0
-
4.1
-
4.7『フォーク』と呼ばれる人間と『ケーキ』と呼ばれる人間が共存する、グラエキア王国。 味覚がないフォークが唯一味を感じられるのは、ケーキを食べる時だけ。 さらに、フォークは獣の耳と尾を備え、獣化してしまう獰猛な特性を持っている。 そんなグラエキア王国では、フォークである第二王子のクラウディオのために 国中からケーキが集められていた。そこへ志願したキアルは、 七歳の時にクラウディオに救われた過去があり、実家の店で作ったパンを食べてもらおうと、 友人として遥々田舎町からやってきた。 でも、再会したクラウディオはキアルのことを覚えておらず、そればかりか、 空腹が刺激されたクラウディオにキアルは食事として激しく抱かれてしまう。 そこで初めて自分がケーキだと知ったキアルは、クラウディオの役に立てると喜ぶが、 実はクラウディオはフォークである己を嫌悪していて、 これまで一カ月に一度の食事しかしてこなかったという。 それでも、キアルの匂いだけは美味しく感じるらしく、甘い誘惑に抗えず…?
-
4.2大人気RPGゲーム【レジェンド・オブ・ソードクエスト】シリーズ最新作の発売日に死んでしまった大学生の優気は、どうやらその世界の勇者として召喚された……らしい。いつもなら初代勇者の血を引く子孫が魔王を倒す旅に出るゲームなのだが、優気はとある国王によって異世界から召喚された≪キトリス≫という青年に転生していた。 付与された相手の称号と能力値(ステータス)を見ることのできるチート能力とともに、違和感を覚えながらも命じられたとおり魔王を倒す旅に出た優気。しかしそこは、最強の将軍でもレベル5、最大まで能力を上げた優気がレベル30、ラスボスの魔王はレベル100の世界だった! 当然魔王との戦いは惨敗し、チートを使って本物の勇者を探すことにした優気は、訪れた街で〈見習い勇者〉の称号を持つレベル6の少年・シモンと出会う。貧しくもスラム街で逞しく生きる彼に、衣食住提供の代わりとして無理やり師弟関係を結ばせ、ニセ勇者の自分が生き残る唯一の道としてシモンを〈本物の勇者〉へと育て上げることにするが……?
-
4.3「嘘だろ……妊娠、してる……」 執着強めの年下国王攻×一途に恋するおっさん研究者の、大人気・ネット発ファンタジーBL! 若くして賢王と称されるエレフセリアに一目惚れをした研究者アレスは、その想いが報われることはないと分かっていながらも、遠くから見るだけで満足と思い、片想いの日々を送っていた。しかしそんなある日、突然王命が下る。『エレフセリア国王陛下の性指南役に任命する』面識などなかったはずの王からの突然の指名に混乱しながらも、なんとか役目をこなすアレス。しかしその数カ月後――ありえないはずの変化が起こった。アレスはなんと、王の子を妊娠していたのだ。愛した男の子を守るため、アレスは密かに、国外に逃亡しどこか遠い場所で子供をひとり産み育てようと決意するが……?
-
4.0“異世界転生”とは、別人に生まれ変わり、新たな世界で人生をやり直すこと――。 警備会社で働く山之口夜のバディは、トップSPと賞賛される由上君良。 実力が違いすぎる不釣り合いなバディだと自覚しつつも、いつか自信を持って由上の隣に並びたい、夜はそんな夢を抱いていた。 しかし、海外案件で出国した由上の殉職の報せが、突如夜の元に届く。 さらに、そのあとを追うように夜も事故に遭い――…… なんと、王子として異世界に転生し、赤ん坊から人生をやり直すことになってしまった! そればかりか、その二年後、同じ世界で凄腕の勇者になっていた由上と再会を果たす。 奇跡的な邂逅を喜びながらも、夜はこの世界の摂理に違和感を覚え始めた。 それは、転生時期はそれほど変わらないのに、夜は二歳の幼児で、対する由上はすでに生前と同じ青年にまで達し、成長速度がまるで違うこと。 何より、容姿も当時のままで、別人に生まれ変わったわけではないということ。 自分たちは現世で死を迎え、本当にこの異世界に転生したのか…? 世界の謎を探るため、勇者由上とちび王子夜は、再びバディを組んで旅に出ることに!
-
4.2代々女王が統治する長い歴史を誇るダヴェルニエ王国、そこに男女の双子が生まれた。王女は王位継承者として育てられ、王子はその助けとなるため鍛錬を積む……はずが、王子はやり手の宰相から、十八歳になるまで王女の身の安全と国の平穏のため「妹の影武者」として生活してほしいと頼まれてしまう。王子・ロデリックは、なんとその宰相・ヒースに一目惚れしていたために、その頼みを快諾。長年王女として振舞ってきた。そしてついに、約束の十八歳になる日が近づき、ロデリックはつとめを果たしきったら告白しようと考えるが……? 両片想いの溺愛年の差ロマン!
-
5.0
-
4.3
-
4.5
-
4.3大学生の陽人は、横断歩道で事故に遭う寸前、見知らぬ高校生に助けられる。彼は「二十一になれたのか」と、なぜかこちらの年齢を当てるような意味不明なことを呟き、しかも突然涙を流し始めた。訳が分からない中、なぜか懐かしさに胸を衝かれ「このまま離れることはできない」と強烈に感じた陽人は、「どうしてもお礼がしたい」と、後日スイーツを奢るからと再び逢う約束を取り付ける。高校を卒業し、春から同じ大学に入学してくるという恒世との、それが今生で始まりの刻だった……。その後も逢瀬を重ねるようになる二人。実は、遠い昔<過去>から、陽人が繰り返し繰り返し生を終わらせるたび巡り合い続ける、深い関わりを持つ関係で――…? 不死者の運命を巡る、センシティブ・ラブロマンス。
-
4.5破天荒な若き才能×良家時期当主の天才。現代陰陽師たちによる、遅咲き青春BL! 表向きは書道教室を営みつつ、実際の生業は安倍晴明を祖とし代々続く陰陽師である門蔵家。 その直系の子孫として、品行方正で生真面目に生きる龍明は、晴明以来の希代の天才と言われる実力者だった。 そんな龍明の前に、銀鼠色のツーブロックヘアに、空色の瞳、筋肉質で日本人らしからぬ容貌の青年が現れる。 安倍家傍系の家系で、自らも霊力を持ちながら、今まで陰陽師とは縁遠い世界で生きてきた千晴という青年は、門蔵家当主によって、これから陰陽師として育てるために、龍明の兄弟弟子となるべく呼ばれたのだという。 予想外にも天才肌であっという間に陰陽師としての力を身につける千晴に対し、幼い頃から鍛錬し続けてきた努力型の天才・龍明は、複雑な感情を抱えるようになるが……?
-
4.4友達の息子の為にと、親に言われるがまま初対面の相手と雰囲気最悪の結婚式を執り行った、侯爵家三男のノエル。しかし旦那様は結婚生活を過ごす屋敷のメイド長と愛人関係にあるらしく、正妻の立場にあるノエルはなぜか旦那様にも使用人にも邪険に扱われていた。 正妻の仕事をさせない、だから相応の態度もない、という支離滅裂な言い分に呆れたノエルは早々に離婚を決意する。 「『屋敷を歩き回るな』とは言われたけど、『屋敷の外に出るな』とは言われてないからね~!」 そんな図太く逞しいノエルは、本来の仕事である≪オーレローラ国≫の翻訳を行うために毎日屋敷を抜け出し、城下町の王立図書館に入り浸っていた。しかしある日、大きな体を持った小心者の文官・ベルンハルトと出会い、「君の離婚に手を貸す代わりに、オーレローラの言葉を教えてくれ」と迫られて……!?
-
4.6「きみがいなくなっても教室はそこにある」――かつて王立学院で魔術師を目指していたにもかかわらず、十年前の〈ある出来事〉をきっかけに魔力欠如者となったソール。現在はしがない古書店店主として、控えめな暮らしに身を置いている。そんな彼の店を訪れたクルトは、身分と容姿、能力を兼ね備え、魔術師としての将来を嘱望される完璧な学生だった。 学院の日々を想起させるクルトにソールは反発しながらも惹かれていき、クルトは魔力欠如ゆえにソールに興味を抱く。しかし十年前に何もかもを失ったソールには自尊感情がなく、クルトへの想いを押し殺すばかり。正反対のふたりの恋のゆくえは――?
-
4.26歳頃のミシェルに転生した時から紘斗はこの世界が育成ゲーム『聖女伝説』の中だと分かっていた、そして悪役のミシェルが幽閉エンドになることも。だから紘斗は真面目に生きていたのに言われなき罪で塔に幽閉されてしまった。絶望の中、紘斗は突然現れた竜にさらわれてしまう。行き着いた国・ヴァイデヘルムで王太子リュディガーから体の弱い幼い王子カミルに紘斗の力を貸してほしいと告げられる。戸惑う紘斗だったが悪役の悲しい末路から一転、リュディガーとカミルと、親子のような温かで甘やかな生活が始まる。穏やかな日々を過ごすうちリュディガーへのときめきが募って――!?
-
4.6
-
4.6多くの花が咲き誇る美しい小国・ルーディーン王国の第三王子であるエリファスは、可憐な見た目と慈愛の心から『ルーディーンの天使』との二つ名で国民から愛されていた。そんなある日、予期せぬ神託が下る。それは“夜の国の王にエリファスを嫁がせよ”というものだった。『夜の国』とは、太陽の昇らない最果ての孤島・マギルス王国のことで、そこには、かつて人間に危害を加え、大陸から追放された『マギト』という魔力を扱う凶暴な獣人が棲んでいる。さらに、国王のレオンは黒い巨躯で鋭い牙と角をもつ、すべての獣から畏怖される伝説の魔獣だとも言われている。百年前に国交を断ったマギルス王国は現在謎に包まれているが、そんな国の王にたったひとりで嫁ぐことになってしまったエリファスは…?
-
5.0一途なスパダリ実業家×美貌の天才犯罪心理学者、魅惑のミステリーラブロマンス・第4弾! 人生の成功者である若き資産家・音喜多には、ただ一つ、思い通りにならないものがあった。それは、華奢で可憐な外見とは裏腹に、博士号を三つ持ち、元FBIのアドバイザーという経歴を持つ天才犯罪心理学者・久嶋という存在。彼に強く惹かれた音喜多は、側に居たい一心で甲斐甲斐しく世話を焼き、甘やかし、口説き続けるが、天才ゆえ人の心が分からないという久嶋は掴みどころがなく、身体だけの関係が続いている。しかし共に過ごすうち、久嶋にとっての音喜多も「特別な存在」にはなってきたらしい。そんな中久嶋は、投資詐欺に遭わんとしている資産家と偶然居合わせたり、音喜多に長年懸想する警察キャリア官僚・汐月から「見合いを相手から断られるよう仕向けてほしい」と依頼されたり、新たな事件に続々巻き込まれ……?
-
4.7
-
-
-
4.5【第二の性】向け薬品開発により成功を収めた新興貴族ファルコナー家長男でベータのアシュレイは、リーダーシップを発揮するアルファの次男と愛嬌で皆に好かれるオメガの三男と家業に励んでいる。 ある日、グランヴィル公爵家よりファルコナーのオメガを求める求婚状が届く。願ってもいない提案だが、三男は幼なじみの侍従と将来を誓う関係。そこでアシュレイは家督を次男に譲り、オメガ変転薬を使って自分が嫁ぐことを決める。相手は冷酷ながら見目麗しいと評判の当主、レナード・グランヴィル。婚姻の宣誓を終え、迎えた初夜で早速彼に番契約を求められるが、変転薬を使ってオメガになるにはアルファとの性行為が必要不可欠なうえ、行為自体に経験のないアシュレイの体はレナードを受け入れることができなかった。 “オメガ”と番えなければ結婚した意味がない……そう落胆し離婚を切り出すレナードに、アシュレイは結婚継続の提案を持ちかける。 「変転にご協力いただけたら、レナード様が望むオメガの番になってみせます」――目的の合致した二人は偽装夫婦の“契約”を結ぶことになり……!?
-
3.7大学を卒業したばかりの荘野怜は、ある日、エルハラード王国という異世界に転移してしまう。持ち物は、亡き祖母のコメントが添えられた謎のレシピ本のみ。そんな怜がこの世界で最初に出会ったのは、ユアンと名乗る剣士だった。ユアンは武勇にすぐれた頼もしい人物だったが、マスクで顔を隠している訳アリな男だった。ひとまず、ユアンに護衛をしてもらいながら安全な街まで一緒に旅をすることになったが、問題は日々の食事。なんと、エルハラード王国には調味料がほとんどなく、人々は味がしない料理を食べているのだという。味覚という概念がない国で、怜はレシピ本を頼りにエルハラード王国の食材で様々な料理に挑戦する。すると、行く先々で食べることへの感動が広がっていった。その傍ら、ユアンとの距離も縮まり、怜は甘い恋心を抱くようになるが…?
-
3.8バイト中に亡くなったナナキはローザ公国へ転生。ローザ公国の王・ルドヴィクスは弱った国力を取り戻すため失ったαの盟約と伴侶のΩを切望していた。なのにルドヴィクスは運命のΩであるナナキを“国のために”口説いてしまい、その心無い態度に幻滅したナナキは王宮を飛び出す。ルドヴィクスに心を閉ざしたナナキは怪我をした子狼フジコと森で暮らすが、王宮の騎士ラティスに助けられたのをきっかけにナナキはラティスに惹かれていく。だが実はラティスはルドヴィクスの仮の姿。ナナキが心配で姿を変えて見守っていたのだ。早く正体を明かさないといけないのに一緒にごはんを食べたりお祭りに行ったり、ラティスとの仲がどんどん深まってしまい――。
-
4.6和音は中学で出逢ってからずっと片想いをしていた親友・慶吾の結婚式の帰り、 失恋の悲しみに浸りながら、引き出物のバウムクーヘンを食べていた。 その時、【世界を破滅へ導く悪神を封じる勇者】として異世界に召喚されてしまう! 一年間、勇者として活躍し、魔王を打倒した和音は、見事その役目を果たすも、 最後の力で魔王にとある呪いをかけられてしまう。 呪いの詳細が分からないものの、体や世界に異変はなく、ぜひこのまま この国で暮らして欲しいと乞われるが、和音は元の世界に戻ることを決意する。 魔法の力で【召喚された瞬間】に戻れるはずだったのだが、なんと、 元の世界に戻った時、その世界は五年の時が経過していた! 異世界で勇者として暮らした一年間は、現実世界での空白の五年間となってしまい、 和音は戸惑いを抱えながらも、無事の帰りを歓迎してくれた 親友であり片想い相手である慶吾と一緒に暮らすことに。 謎の失踪から帰還した親友に対し、慶吾は過保護気味に世話を焼いてくれるが……?
-
4.6
-
-どれだけ時が経とうとも、俺が欲しいのはお前だけだ――。 「悪い奴ほどよく眠る」シリーズ待望の番外編集が電子限定でついに登場! 「秋のリンクスフェアプレミアム小冊子」に寄稿された番外編や、刊行当時に書店限定として書き下ろされたショートストーリー、さらには今や入手困難な商業未発表の同人誌番外編を収録。 高校二年生の冬に事故にあった高遠奏音は、九年もの間昏睡状態だったある日、奇跡的に目を覚ます。そこには高校時代の親友であり、奏音が入院する病院の凄腕医師として働く東堂神威が隣にいた。実は長いこと想いを募らせていた神威に過剰なまでの愛情を注がれるうち、すべてを受け入れられるようになった奏音だが、今夜はどうにも受け止められそうになくて…?
-
-
-
5.0
-
5.0篠崎一夜氏・エキゾチックファンタジーの人気作「夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む」「夜啼鳥は虎王の褥で愛を育む」の【夜啼鳥】シリーズより、待望の書籍未収録短編集が電子限定スペシャルとして登場! 雑誌リンクスにて掲載された番外編「漆黒の虎王は夜啼鳥の愛に溺れる」を始め、刊行当時に書店限定として書き下ろされたショートストーリーも収録。 ――男でありながら子を孕み、類い稀な美貌を持つ“娼婦”の徴を持った亡国の王子・ルスキニア。かつて故国を滅ぼした獣人王・アルアクバルの元へ嫁ぎ、愛されることを知ったルスキニアはお互いを愛し合う平穏な日々を過ごしているが…。彼を溺愛するアルアクバル視点で描かれる、二人の本当の出会いの物語。
-
3.5好きという気持ちが高まると、周囲に花びらを降らせるという不思議な力を持つ少数民族〈花の民〉――結婚した相手は富や名声を得ると伝わっていることから、彼らは別名〈幸福の民〉とも呼ばれている。人里離れた小さな谷でひっそり暮らす〈花の民〉・ルスランは、ある日やってきた城の使いに、〈花の民〉の力で深い孤独を抱えた王・ナフルーズを癒す、花嫁になってほしいと乞われる。突然の申し入れに驚くものの、隠れて生きるばかりだった〈花の民〉が国の役に立てるなら……と、受け入れる覚悟を決めたルスラン。城に召し上げられ、ついにナフルーズと対面したルスランは、その場で桃色の花びらを降らせてしまう。それはつまり、相手への好意――“一目惚れ”ということ。しかしその瞬間、ナフルーズの顔が強張るのを目にしてしまう。早々に失恋を覚悟したルスランと、それでも優しく接してくれるナフルーズ、互いに本音を伝えられないまま、二人の新婚生活がはじまるが――?
-
4.0
-
4.0保育士だったオメガの志貴は異世界で助けた子狼の兄・白露に花嫁だと言われ驚く。獣人が住むこの世界で黒髪に黒い目の志貴は「聖なる者」だったからだ。この一帯を統べる領主の白露から逃げた花嫁の身代わりを頼まれるが、その後志貴を正式に花嫁に迎えたいと告げられる。志貴が男でも妊娠できるオメガの体だと知られてしまったのだ。志貴は反発するが白露に対してアルファに感じるような体の疼きを覚え押し倒されてしまう。まだ誰とも恋愛すらしたことがないと怯える志貴にそれ以上は求めない白露だったが「その代わり、次の満月までにお前を口説き落とす」と宣言され――!
-
4.6
-
4.3
-
4.0駆け出し絵本作家の小鳥遊つぐみは「耳付き症」と呼ばれる、ポメラニアンの耳と尻尾が突然生える疾患を抱えながら作家とカフェ店員、二足のわらじを履いている。 「耳付き症」には患者の体に犬のような耳と尻尾、そして【発情期】という本能が芽生える症状がありどんな人間にも発情してしまうため、世間の目は冷たい。 だが担当編集の白石は、つぐみが「耳付き症」だと知りながらデビューから今までずっと面倒を見てくれて、その優しさにいつしか恋心が芽生えていた。 次の二冊目に向けてアイデアを練っていたある日、つぐみの住んでいたアパートが「耳付き症NG」となり家を追い出されることが決まってしまう。困り果てて途方に暮れていた時、白石から「次の家が決まるまでマンションの一室を貸す代わりに、耳付き症の甥の子育てに力を貸してほしい」と提案されて…!?
-
-圧倒的筆力で描かれる、久能千明完全書き下ろし最新作! 龍と巫女を巡る、壮大な運命の物語――。大人気・蓮川愛とのコラボ作! 神を信じていない現実主義者の大学院生・青江冬哉は、滝守村に古くから伝わる「五頭竜山の伝説」の現地調査を任され、禁足の山とされる村に踏み入った。山中の罠で重傷を負ってしまうが、山に住むという美しい少年・スイによって救われる。孤児だというスイは、五頭竜山の護主に拾われ、存在しない者として隠し育てられ、他の人間と一切関わることなく山の中で生きてきたという。 冬哉は、自分の怪我を甲斐甲斐しく手当をしてくれるスイと日々を過ごすうちに、美しく儚い見目に反して感情豊かで無垢なこの少年が、村の歪すぎる信仰の中で囚われて生きていることに嫌悪感を抱き、スイに自由を与えたいと考えるようになるが――?
-
5.0
-
4.0ゲーム会社の若手社員織田朝也は、突っ込んでくるトラックから同僚の真利愛をかばい、かわりに死んでしまう。朝也が意識を取り戻すと、運命の女神フォルタナから実は死ぬのは真利愛だったと謝罪され、自分が作ったゲームの世界の真利愛が転生するはずだったキャラの双子の弟として転生することに。真利愛はヒロインの聖女マリアのモデルだったのでその弟に転生と思ったが、なんと、マリアを苛め抜き命を奪おうとする悪役令嬢・オリヴィエの弟・オリヴィオに転生していた。このままだと、マリアと恋仲の皇太子の策で、オリヴィエとその一族は断罪されることになる。それを防ぐため、オリヴィエの身代わりでパーティーに出席することにしたオリヴィオを迎えに来たのは、皇太子の友人で攻略対象の一人であり、親友で同僚の崎森勇気を容姿のモデルにしたトリスタンだった。オリヴィエでないことに気づいたトリスタンは、実は皇太子はマリアに魅了の魔法をかけられたのではと疑っているといい、オリヴィオに協力を求め!?
-
4.3外交官だった父の死後、叔父家族に屋敷の権利と財産を奪われてしまった薫人。 使用人のように扱われる日々を送っていたが、亡き父の友人・葛城が持ち込んだ縁談によりその環境は一変する。 縁談のお相手は、幼いころに訪れた国であるプロレシアの英雄と呼ばれるオオカミ獣人のランバートだった。 国同士の懸け橋となるための政略結婚だと自分に言い聞かせながら、覚悟をもってプロレシアを訪れた薫人。 しかし、ランバートは小型犬の獣人である薫人を丁重に迎え、とても優しくしてくれて――。 思いがけない幸福にためらいながらも懸命に務めを果たそうとする薫人。 だがランバートにはある秘密があり、薫人を本当の意味では伴侶にしないままで!?
-
4.5
-
4.7
-
4.8小国・フォグネス王国では珍しい東陽の血を引いた特A級センチネルの能力者・シノブは、≪不撓の両翼≫内でも有名なガイド嫌い。 精鋭ぞろいの第一飛行隊内で唯一、特定の番を持たず、さらに必要以上にガイドからの浄化を受けようとしないのだ。周囲の好意を無碍にし寄せ付けない態度に、羨望を集める飛行部隊員ながら腫れもの扱いをされているが、決してそれを改めようとはしない。 そんなある日、いつものように一人になれるところで休息を取りに行くと、≪不撓の両翼≫訓練生の隊服を着た年上の隊員・イグナーツに出会う。 同じ能力者ながらどこか放っておけない彼に心を許すが、入隊すれば自分の噂を知り、いずれ離れていってしまうのだろう――。そう思い、任務を言い訳に彼と距離を置くが、その任務でシノブは突然新たなガイドと番になるよう命じられる。番相手として現れたのは、S級ガイドの階級を与えられたイグナーツで…!? 【男前な年上S級ガイド×過去にとらわれた強がり特A級センチネル】心を解きほどく、ドラマティック・センチネルバース!
-
4.0“甘露”は妙なる香りに包まれて生まれ、獣の牙を持つ王族にとって唯一の糧となる――。 そんな言い伝えがあるハールーンで“甘露”に生まれたオルテンセは、侯爵の息子でありながら王子の婚約者候補として育てられた。父が望む「王族との婚姻」のために己を磨き、皆が認める美しさを備えているが、政争渦巻く宮廷で父の野心の駒として生きるオルテンセを「悪役令息」と揶揄する者も少なくなかった。 そんなある日、オルテンセは身に覚えのない暗殺の罪によって極刑を言い渡される。相手は、ハールーン国王子の婚約者候補として有力視され始めたとある令嬢。冤罪を訴えるも叶わず、死が差し迫っていたオルテンセの前に王弟・ヴァンヘルムが現れる。命を救う代わりに、獣の徴を持つ自分の飢えを満たす“甘露”の身体を差し出すよう彼から求められ――。
-
3.8
-
4.7大人気・異世界トリップファンタジー待望の最新作! デビュー10周年・朝霞月子3カ月連続発売、第1弾!! ある日突然、異世界サークィンにトリップしてしまった純朴な高校生・佐保は、若き孤高の皇帝・レグレシティスと出会い、紆余曲折の末結ばれ、皇妃となった。 レグレシティスに見守られ平穏な日々を過ごしていた佐保だが、この世界をもっと知りたいという願いから、未来の人材育成を担う【高等学術院】にお忍びで通うことに。 高校以来の学校生活を謳歌する佐保だったが、そこでもまた新たな事件に巻き込まれ……? 月神の愛でる花、学園編完結巻!
-
3.6大陸の南に位置する孤島に、女神と称される一族がいる。その血族の女性は、加護を欲する各国の王族に花嫁として熱望されるほど神聖視される存在だった。一族の長男であるラディアは、次期族長の役割を担っていたが、北の国・トールバルド国から「女神を王の嫁に」との申し入れをきっかけに、その立場が一変する。あろうことか、適齢期の女性がおらず、やむなくラディアが性別を偽り、女神として嫁ぐことになってしまったのだ。男であることを隠さなければいけないラディアは、喋ることを禁じられた状態で国王であるクライスと婚姻を結ぶ。偽りの女神だという事実は、クライスも国民も知らない。クライスに女神として丁重に扱われるたび、ラディアの中で罪悪感が生まれるが、同時に、国王として真摯に民と向き合う誠実な姿にラディアはどんどん惹かれていってしまい…?
-
3.8
-
4.7アルダシール王国では、霊獣の卵を持って生まれてくる者を“霊獣使”と呼ぶ。その中でも、王の守護者であり代弁者とされるのが、竜の霊獣使である左宰相のカーレーン家と、鳳凰の霊獣使である右宰相のスーレーン家だった。そんなスーレーン家の第一子として生まれたミフルは、次期宰相としての期待を背負っていた。しかし六歳の時、目覚めた霊獣が鳳凰ではなく蛮獣とされる獅子だったため、王から疎まれ国を追放されてしまう。ミフルと霊獣のミシャカは砂漠での生活を余儀なくされたが、追放から二十年、突如宮殿に戻るよう王命が下る。それを伝えにきたのが、幼馴染みであり現大宰相のイザークだった。王家にもイザークにも不信感を抱くミフルは、宮殿行きを拒んだが『ミフルを戻さなければ国が滅びる』というお告げが下りたらしく、さらに、イザークから「お前のことが好きだ」と熱い想いを告げられて…?
-
4.8
-
3.5祖母の営む手芸屋で働く羊太は、羊獣人だが外見には髪の毛しか特徴がない。癖が強く手入れをしても雨の日は湿気でモコモコに爆発して、獣人で良かったことなんて全然ない! 大好きな祖母のお店でいろんな羊毛に囲まれていれば十分、恋愛とも獣人の性質とも無縁の生活を謳歌していた。 しかしある日、従兄弟の一郎にとあるバイトの代わりを頼まれる。同じ羊獣人の彼が働くのは【添い寝フレンド ぬくぬく】――人肌寂しい夜に温もりと癒しの時間を提供する、添い寝サービスの仕事。 予約一つだけならと根負けし、訪れたホテルにいたのは、目の下に濃いクマを携えた、秀でた美貌を持つサラリーマン・犬飼光正という男だった。不眠症に悩む犬飼のため、羊太はサービスとして彼の話を聞き、横になって羊毛のような自分の髪の毛を触らせていると、犬飼はあっという間に眠りにつく。後日リピートしようとしてくれたらしいが、一日限り、もう会うことはないだろう。 そう思っていた数日後、街中で泥酔した犬飼と再会してしまう。獣人として犬飼と相性の良すぎる羊太は、彼に抱きしめられるだけで興奮してしまい――!?
-
4.77歳になる直前、この世界が前世で読んだBL小説の世界だと思い出したフィン。しかも自分は主人公リルをいじめて最後は破滅してしまう悪役令息だった。前世の記憶を総動員して真面目に生きることにしたフィンは避暑に訪れた村で当て馬キャラ・ユエンと偶然出会う。自分の恋情を脇に置いて主人公カップルを結び付けるユエンを前世のフィンは応援するほど好きだった。彼を側に置いて9年、寡黙でどこか陰のある美丈夫に成長したユエンはフィンにとってなくてはならない存在だったが、どうせユエンはリルに恋をして自分の元を去っていくのだからと切なく思うフィンは――!?
-
4.0大ヒット「エスコート」シリーズ堂々完結! 人材派遣会社「エスコート」のオーナーの榎本。恋人で政治家の門真から、具合の思わしくない、榎本の父親に会って欲しいと連絡が入る。かつて、門真とはひと月に一度、五日の日に会う契約をかわしていたが、恋人となった今、忙しさから連絡を滞らせていたくせに、そんな連絡はよこすのかと榎本は苛立ちを募らせる。そんな中、門真の秘書である守田から、門真のために別れろとせまられ……? 「フィフス」から連なる、門真×榎本の物語を描いた、シリーズ完結作! オールキャストの特別総集編も同時収録!! リンクスロマンスを代表する人気シリーズ、待望の一挙電子配信!<「エスコート」シリーズ/第2シーズン第3作/シリーズ完結作>
-
4.5人材派遣会社「エスコート」の調査部に所属する環は、オーナーの榎本から、警備対象の影武者になる仕事を引き受けさせられる。その間、環のボディガードにあたるのは、警視庁のSP・国沢だった。実は環と国沢は大学時代の同級生で、かつて環は彼に想いを寄せていた。しかし、つらい恋の経験から、環はその想いを告げずに彼の前から逃げるように姿を消す。約十年ぶりに再会し、共に行動する中で、環は捨てたはずの国沢への想いを再び募らせていき――? リンクスロマンスを代表する人気シリーズ、待望の電子配信開始!<「エスコート」シリーズ/第2シーズン第2作>
-
3.6人材派遣会社「エスコート」に所属するボディガードの鞠谷希巳は、ダン・サイモンのボディガードとしてアメリカに赴いた。迎えに来たのはダンの養子であるジェラルドで、鞠谷の美しい容姿から本当にボディガードなのか、ダンと恋愛関係にあるのではないかと疑っていた。一緒に過ごすうち、二人の関係は修復され、距離が縮まっていくが、実は鞠谷とダンとの間には秘められた理由があり……? 大人気「エスコート」シリーズ第2シーズン始動! リンクスロマンスを代表する人気シリーズ、待望の電子配信開始!<「エスコート」シリーズ/第2シーズン第1作>
-
4.8初めて出逢った幼き日から、互いに誰より心を許してきた親友で幼友達のアーサーとリシャール。二人は互いに、アーサーがノーザンヒールの世継ぎの皇太子、リシャールが人質としてその隣国フェルマスより来ていた王子という立場だった。幼いころは世間や国の事情など関係なく共に過ごしていたが、年を重ね、その立場を実感させられたリシャールは、その責務を果たさねばならなくなっていた。それは人質として、ノーザンヒールの国王陛下に乞われるまま、その身体を捧げること。美しく成長したリシャールと、正義感に溢れ臣下の期待もあついアーサー。二人は互いを想いながらも、すれ違うようになり……? 重厚な書き下ろしファンタジーBL、上下同時発売!
-
4.6大人気RPGゲーム【レジェンド オブ ソードクエスト】。そのシリーズ最新作発売の日に死んでしまった引きこもりの結は、最新作の“勇者”としてゲームの世界に転生してしまった。攻略本もネットもない世界でなんとかラスボスに辿り着いたが、心強い陽キャな仲間たちと挑んでも倒すことができない。それもそのはず――ラスボスは《シリーズ最強主人公》と謳われる、初代の勇者が魔王に闇落ちした姿だからだ。絶体絶命な現勇者の仲間たちは、最後の希望として結を初代勇者が冒険していた時代へと送る。その目的は、『時を遡り、初代勇者の闇落ちの原因を突き止め、回避する』こと。 しかしそこで出会ったのは、偏食家で、猫かぶりで、持って生まれた美貌を持て余す、クズで超生意気な十八歳の初代勇者だった! なんとか旅に同行させてもらえることになったが、初代様は結が一緒に戦うことも、仲間になることも許してくれず、唯一できるのは『初代様の命令に従うこと』だけ。 「おい、犬! おまえは俺の“ツレ”だ」――食事の準備、薬草採取、無理難題なお遣い……初代様から与えられる命令は次第にエスカレートしていくが、その裏には彼のとある野望と孤独があって……?
-
4.0
-
4.0詐欺がばれ、逃げようとしたところ、車に轢かれそうな黒猫を助けようとして死んでしまったシン。目が覚めるとその黒猫を抱いた黒髪・黒い瞳の死神(?)ルキーシュに「最後に自分にかかわりないか弱きものを救おうとしたおまえに地獄行きを回避するチャンスを与える」と告げられる。ルキーシュは、不幸な死に方をした魂を回帰させたいのだが、そうした魂は善人すぎて復讐を果たしたくても失敗する確率が高いため、シンがかわりに転生し、哀れな魂がすっきりした気持ちで次の人生へと向かっていけるようにしてほしい、と。そして不幸な魂を千人分救えば、シンも転生させてくれるという。いろいろな魂の代わりに異世界に転生したシンに、ルキーシュは!?
-
4.3
-
4.0遺品整理会社で働く24歳の杉嶋静秋は、好きになる相手が同性であることを自覚しており、過去の恋愛では好きな人、恋人、家族、あらゆる人に裏切られ絶望を感じてきた。そんなトラウマを抱え途方に暮れていたところ今の会社の社長に拾われ、今は心を閉ざし、淡々と仕事に従事していた。 そんな中、同じくゲイで29歳のイケメン・久野輝之と仕事でバディを組むことになる。静秋とは正反対に、明るくチャラついた雰囲気の久野に、かわいいなどと言われ軽く口説かれるようになり、彼を敬遠していた。しかしあるきっかけから、二人は心を伴わない身体の関係を結ぶようになり……?
-
4.3
-
4.5十年前、冒険も恋も終わったはずなのに――。 社会人四年目の牧野透弥は、親代わりの優しい祖父母を大学生のころに亡くして以来、同性愛者であり内向的な性格も相まって、恋愛せず波風立てない日々を過ごしている。実は透弥は別世界のネスティニア王国に勇者として召喚され、魔王を倒したことがある。当時まだ十六歳だった透弥は、ともに魔王を討伐した剣士・アーロンに恋心を抱いていた。初恋だったが、自分の性的志向が他人と違うことも知り、想いは秘めたまま元の世界へ帰還した。 しかしある日、透弥はネスティニア王国に再び召喚される。倒したはずの魔王が復活した兆候があり、もう一度勇者に倒してほしいらしい。なんとこの世界は前の召喚から二十六年経っており、王国で透弥が伝説の勇者と語り継がれる一方、アーロンは結婚し、爵位を得て剣士としての前線を退いていたのだ。さらに今回の討伐パーティとして紹介されたのは、アーロンによく似た彼の息子で問題児の王国騎士・ギルバート。腕は立つが厳めしい性格故に良くない噂も多く、他の仲間との衝突も絶えないが、透弥はギルバートが旅の中で見せる素顔を知っていくうちに、彼の本当の姿が見えてきて――?