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-1~26巻1,870~3,135円 (税込)お得な価格でハーレクイン・ロマンス4作品収録『一夜の恋におびえて』-妹の結婚式で付添人を務めるゾーイ。式の最中、花婿の兄で付添人のアーロンの態度の悪さに辟易し、懲らしめようと近づくが、逆に彼の誘惑の罠にかかり……。『賭けられた花嫁』-父が賭で失った城を取り返すためアンジェリークは首長国に飛んだ。交渉相手レミーの部屋に忍びこむが、捕まって投獄されかける。すると彼からとんでもない提案が!『愛と偽りのギリシア』-ケイラはギリシアの小島でハンサムな漁師と知り合うが、彼はなぜか彼女の正体を疑っていた。それでも惹かれるケイラは、ある日、彼の驚く真実を知った。『希望と名づけた愛の証』―妊娠中のミアはおなかの子の父親の葬儀で、その兄である初恋の相手イーサンと再会した。彼はミアの不実をなじるが、この妊娠には誰にも言えない秘密があった。
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-全1巻1,760円 (税込)毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「ジュリア、君の瞳」「イタリア富豪の秘めた情熱」「シークの祈り / パリで見つけた恋」「愛されたくて」の4話をまとめて収録。
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-全1巻1,760円 (税込)毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「ムーンライト・レディ」「赤毛のプリンセス」「十七歳の純愛を王に」「天使と悪魔の結婚」の4話をまとめて収録。
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-全1巻1,760円 (税込)毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「結婚と復讐のゲーム」「愛は喝采に包まれて」「涙のロイヤルウエディング」「気高き愛人」の4話をまとめて収録。
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-全1巻1,760円 (税込)毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「獅子と醜いあひるの子」「だまされて、結婚?」「プリンセスへの旅」「アラビアンナイトの誘惑」の4話をまとめて収録。
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-毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「シチリア式結婚」「拒まれたイタリア富豪」「シークの略奪愛」の3話をまとめて収録。
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-毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「富豪が拾ったウエイトレス」「家政婦でも愛人でもなく」「十年目の告白」の3話をまとめて収録。
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-毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「禁断のプリンセス」「甘い蜜の罠」「恋わずらい」の3話をまとめて収録。
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5.0羽生シオン先生の人気作品をピックアップしてお届けするハーレクインコミックスのセットです。「愛されない愛人」「愛と憎しみのあいだ」「屈辱のレッスン」の3巻をまとめて収録。
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5.0
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-お得な価格でハーレクイン・ディザイア2作品収録!『スイートルームの恋愛報告』-ルーシーは、探偵ヘイデンの滞在するスイートルームに来ていた。継父がオーナーを務める会社が起こした事件の聴取を受けるためだが、ドアが開いた瞬間、出迎えたヘイデンに一目で心奪われた――。陰のある端整な顔立ち、息がとまるほどの存在感。だが、ヘイデンが継父を黒幕だと疑っていると知り、一瞬のうちに、彼は愛してはいけない人となってしまった。彼を求める心の叫びを無視し、ルーシーは継父の無実を証明しようと、調査の協力を申し出る。やがてヘイデンと行動をともにするうちに、彼の瞳に揺らめく欲望の炎を見つけ、めくるめく夜をともにしてしまう。しかしヘイデンは残酷な言葉を放った。「この関係は一時的なものだ」『記憶をなくした億万長者』-別居中の大富豪の夫サムが事故で大怪我をしたと聞き、 ブリアは病院に向かった。 ところが、昏睡からさめた夫の言葉に驚く。 「今回は成功したのかな、スイートハート。 妊娠の兆候は?」 優しく彼女を気遣うサムの様子は、愛情深い夫そのものだった。 まさか……覚えていないの? 不思議なことにサムの記憶からは、5カ月前ブリアが流産したことも それが二人の関係を最悪な結末に導いたことも、消えていたのだ。 ブリアはサムが快復するまで、再び一緒に暮らすことを決める。 そして、仕事中毒ですれ違いばかりだった夫と過ごす新婚の頃のような甘く幸福な日々に、つかのま酔いしれるが……。
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-お得な価格でハーレクイン・イマージュ2作品収録『愛と犠牲の花』-両親を早くに亡くし、妹たちの面倒を見てきた助産師のアビィ。彼女が勤務する産科に、ローハンという名のまばゆいばかりにハンサムなドクターがやってきた。見るも鮮やかな手つきで処置をほどこす有能な彼に、周囲の女性たちはまたたく間に虜になっていった。アビィもまた、彼に微笑まれるとどうしようもなく胸がざわついた。だが、ローハンは愛や結婚に否定的で、自己犠牲的な彼女の生き方をも非難する冷たい男性だとわかる。ショックを受けるアビィだったが、ある夜、突然ローハンが彼女の家を訪れ、思いがけない申し出を――。『スペインの情熱と絆』-1年前、スペイン人の夫サヴの運転する車が衝突され、アイラは4歳の息子ケーシーを失った。その後、サヴは罪悪感から心を閉ざし、彼女に冷たい態度をとるようになっていった。背中を向け合って眠りにつく日々が続き、やがてアイラは離婚しかないと考えるようになる。そのために仕事への復帰を決める彼女だったが、皮肉にも、サヴと同じ職場を選ばざるをえなかった。仕事場では気さくで、魅力的で、部下からの信頼も厚い彼。妻の自分には見せてくれない顔に、アイラの心はさらに沈み……。
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-不自由や病を乗り越えた娘に、愛の壁が――感涙必至のシンデレラ・アンソロジー! ■脚が不自由だったヒロインと、白血病を患っていたヒロインが主人公のドラマティックなシンデレラストーリー2編を収録。人生の試練を乗り越えた先には、愛の試練が待ち受けていました。ヒロインの苦労を知る前と知った後のヒーローたちの変化にご注目ください。
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-大富豪の傲慢は、視力を失った苛立ちゆえか、愛のもどかしさゆえか。 家政婦クロエは休暇を終え、職場の屋敷へ戻ってきた。ここは富豪一族の別荘で訪れる者は少ないのだが、その日はプールに人の気配を感じた。まさか、エイドリアン?彼は私の休暇中に事故で亡くなったはずなのに!クロエは立ちすくみ、日に焼けた体で泳ぐ男性を見つめた。やがて彼が誰かがわかって安堵した。この別荘の主デクランだ。エイドリアンの兄で、一族の事業を担う辣腕経営者。水の滴るたくましいデクランの体や顔には傷跡があった。ほどなくクロエは、彼の目がほぼ見えていないことに気づく―― *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている『あまりにも危険な情事』を改題したハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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-「結婚は一生続けるものだ。離婚はしない」「終身刑ね」 なぜ今ごろ会いに来たの? 2年前、突然姿を消したマッターニ伯爵が目の前にいる。夢の日々から一転、カリスは絶望の底へ落ち、やがてひそかに男の子を産んだ。彼の狙いは……息子なのだろうか?アレッサンドロ・マッターニはカリスをひと目見て確信した。やはり、この女性は僕のものだ、と。もちろんカリスには知るよしもなかった――伯爵があの日、事故に遭い、愛の記憶をすべてなくしたことも。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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-ごみ箱に捨てられた私は、赤ちゃんを幸せにする。絶対に。 生まれてすぐにごみ箱に捨てられて施設で育ったリアは、医療の現場で働くことで、家庭への憧れが人一倍強くなった。子供が欲しいのに自分は妊娠が難しい体質のため、親友に代理母となってもらい、7カ月後には母になる予定だ。だから、先日一夜をともにした上司で医師のベンにもそう伝えた。私はプレイボーイのあなたが興味を持つような女ではない、と。本当は出逢った瞬間から彼に惹かれ、もっと近づきたいのだけれど……。一方のベンも、ずっと弟や妹の親代わりをしてきたせいで、もう二度とあんな責任は負いたくない、子供は欲しくないと話した。なのに、思わぬ事態が――リアの身にベンの子が宿っていたのだ! ■命の現場を舞台に感動ロマンスを描いて人気急上昇中の英国人作家L・ヒートン。代理出産により母になる予定のヒロインが自らも予期せぬ妊娠をしてしまうという驚きのストーリーが繰り広げられます。父になるつもりのないヒーローはいったいどうするのでしょうか?!
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-魅惑の公爵に恋してはいけない。この身では、彼の花嫁になれないから。 病を抱えるローラは子を産める可能性が低いと医師に告げられ、今後の治療の見通しがつくまで恋人探しを休もうと考える。会ってデートはしないものの、気の合う匿名のオンラインデート相手、“ダン”とだけはメッセージ交換を続け、心の癒やしとなっていた。そんなある日、ローラは第13代ブライトン公爵ヘンリーに雇われ、しばらくの間、公爵家の城に滞在して仕事をすることになった。凜々しくハンサムなヘンリーに会って強く惹かれたローラは、多くの共通点があることから、彼こそが“ダン”ではないかと直感する。でもたとえそうであっても、私の彼への恋心は報われないだろう――彼の花嫁は、公爵家の跡継ぎを産める女性でないといけないのだから。 ■J・オースティンを愛する小説家、J・ルイスの日本デビュー作!持病というハンディを負うヒロインが、持ち前の正直でまっすぐな性格で恋と向き合う姿に好感が持てます。相手を大事に思うからこそ一緒にはなれないという、切ない展開に目頭が熱くなる秀作です。
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-この子を独りで産み育てる私に、協力してくれる人は、誰もいない。 幼い頃に母が家を出て、冷淡な父に育てられたイングリッド。病院に勤め、仕事一筋で恋愛にはすこぶる疎い彼女は、明日には海外の赴任地へ出発するという男性クリントと出逢った。澄んだ瞳が魅力的なたくましい彼に強く惹かれ、ふたりには今夜しかないと知りながら純潔を捧げた。それから7カ月が経った今、イングリッドのおなかには赤ちゃんがいた。クリントの連絡先も知らず、独りで産み育てるつもりでいたある日、彼女は職場で新任の指導医を見て息をのんだ――クリント!まさかこんな形で再会するとは想像さえしていなかった!動転するイングリッドの丸いおなかを見つめ、彼が言った。「話がある」 ■ドラマティックなメディカル・ロマンスの世界で飛ぶ鳥を落とす勢いのエイミー・ラッタンが放つ、予期せぬ妊娠&再会物語! 自身の息子が生まれたときに命に関わる病と闘った経験を持つ作家ならではの視点で描かれた本作は、読み応え充分な珠玉のロマンスです。
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-あなたは父の嘘を信じて私を捨てた。そして私は、あなたが残した宝物を失った。 支配的な父の謀略で、恋仲だった厩務員レックスとの駆け落ちが頓挫してから10年。ポーシャは自身が働くオークションハウスに亡父が唯一遺した絵画を出品した。学費を捻出するには、それしか術がなかったのだ。すると驚いたことに、すぐに絵画は落札された。落札者である億万長者をひと目見て、ポーシャは愕然とする。レックス! まさかこんな形で再会するなんて。未練に引きずられ、ポーシャは体だけとの約束で密会を続けるが、週末の小旅行を最後に、愛のない関係を断とうと決めていた。だが運命は残酷だった──彼女は一夜で彼の子を身籠ってしまう。10年ぶりに求婚されても、ポーシャにはまだ秘密があって……。 ■薄幸ヒロインのシンデレラロマンスに定評のある、人気作家アニー・ウエスト。10年前の駆け落ち当日、ヒロインは父の罠にかかり、地下牢に幽閉されますが、そのとき彼女のおなかには、小さな命が宿っていて……。感涙必至です! ハンカチをお忘れなく。
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-再会した国王はまったくの別人だった!無情にも赤ん坊を要求され、彼女は……。 「こちらへ」砂漠の国の王イサームのアシスタントであるアヴリルは、スーツ姿の男性に案内されてホテルのスイートルームに入った。ところが1年ぶりに再会したイサームは、彼女を見て喜ぶどころか、まるで初対面のような顔だった。まさにこの部屋で1年前、私が純潔を捧げたのを彼は忘れてしまった?だからそれ以降、何度連絡しても返事がなかったのだろうか?その夜アヴリルが自宅で悲しみに沈んでいると、ドアベルが鳴った。訪ねてきたイサームは警護も連れず、一人きりだった。彼女は一番見せたくて見せたくなかったものを目撃されてしまう。腕に抱いた小さな娘を――独りぼっちのまま妊娠し出産した彼の子を。 ■ヒーローに愛されていると信じて身を捧げたヒロイン。しかし彼は事故に遭い、ヒロインと過ごした記憶を失っていました。王家の血を引く娘のために結婚を承諾したものの、二人の関係はゼロ以下になっていて……。ヒロインの愛が届く日はくるのでしょうか?
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-“ふさわしからぬ”花嫁に、心の内を見せない大富豪……。 ウェイトレスや家政婦をして糊口を凌いできた元孤児のミアは、スペイン富豪サントスと出逢って半月で結婚し、幸せの絶頂を味わった。豪華な邸宅や使用人のいる暮らしが始まってほどなく妊娠したが、流産したのを境に、夫婦の関係がぎくしゃくしだした。エレガントな義母もよそよそしく、見下すような冷たい態度を崩さず、自分はよそ者だという疎外感に苛まれたミアは、子を失った悲しみについて夫と話し合うこともないまま家を出たのだった。今、お金が底をつきかけ、イビサ島のバーで接客係をさせられそうになっていた彼女の耳に、いやらしい男性客を一喝する声が響いた。「ミ・エスポサ――僕の妻だ!」見ると、鬼の形相のサントスがいた! ■登場人物の心の機微を巧みに描いた感動作で人気の作家ケイト・ヒューイット! 結婚したての有頂天な頃、その後の冷ややかな沈黙の時を経て、夫婦の間にできた埋められない溝と深い失望と悲しみ。どれほどの愛ならば、二人を再び結びつけられるのか――?
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-藁にまみれた貧しい厩務員が、ある日突然、王妃になるなんて……。 恋人に裏切られ、深く傷ついたマギーは、冷たい雨の中をずぶ濡れでさまよっていた。ふと気づくと高級車が傍らに近づき、カリードと名乗る目も覚めるようなハンサムな男性が声をかけてきた。マギーはその黒い瞳に射貫かれ、彼の滞在する屋敷へ同行し、温かいもてなしのあとで、あろうことかベッドを共にしてしまう。同情を愛と勘違いするなんて……。恥じたマギーは姿を消した。1カ月後、カリードが異国の王だと知った彼女は愕然とした。じつは彼女のおなかには彼の世継ぎが宿っていたのだ!だが、待ちわびたカリードの求婚に、あの日の情熱はなくて……。 ■夫が今もなお、亡き前妻に想いを残していることを知り、行き場のない孤独に苦悩したヒロインは……。大スター作家レベッカ・ウインターズの系譜を受け継ぐ作家のひとり、スター作家アニー・ウエストが描く、胸に迫るエキゾティック・ロマンスです。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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-家族と大切な会社を守るため、彼女は血も涙もない富豪に自らを売った。 ジゼルは代々続いてきた家業の会社を倒産から救うため、冷酷非情で有名な富豪アダムに助けを求めた。南仏のレストランに現れたアダムはとても大柄で屈強な男性で、いきなり彼女をファーストネームで気安く呼ぶほど傍若無人だった。なんて失礼な人。ジゼルは憤慨したが、彼の機嫌は損ねられなかった。緊張で食べられない彼女と違い、アダムは食欲旺盛に料理を平らげるとにこやかに言った。「僕は君が欲しい。僕と結婚するなら金を出そう」ジゼルは屈辱と怒りで爆発しそうだった。けれど心の奥には、アダムの荒削りな魅力に惹かれるのをとめられない自分がいた……。 ■清純なヒロインを描いて人気があるスター作家A・ウエスト。契約結婚を承知したヒロインはヒーローの意外なやさしさに触れて胸がときめきますが、彼女は修道女みたいだと富豪が人に話すのを聞いて……。大スター作家R・ウインターズがお好きな方にもお勧め!
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-あなたに会いたくても、もう会えない……。衝撃のロイヤル・シークレットベビー物語! さる王国で市民や兵士の治療にあたっていたレーガンは、帰国を前に、以前から想いを寄せていた現地の医師ケイナンと一夜を共にした。「僕の美しいレーガン。君を決して忘れない」別れ際にかけられた彼の言葉を胸に、レーガンは帰国の途についた。しかし、その後ほどなくして、彼女はケイナンの死を知った……。1年後。レーガンはあの夜に授かったケイナンの子を産み育てていた。ある日、勤務先に医学生の実習指導をする医師が新しく来ることが決まり、手話で話すというその医師の補佐を、レーガンがすることになる。初めての顔合わせで、彼女は驚きのあまり卒倒しかけた――ケイナン!彼は生きていた! 私を美しいと言ってくれたあの声は失われていても。 ■運命的な再会を果たしたレーガンはさらなる驚きの事実を知ることに。なんと、ケイナンは王国の新国王であることが明らかになるのです! すなわちそれは、生後3カ月の息子がじつは世継ぎだった ということを意味し……。期待の新星の鮮烈な日本デビュー作!
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-彼を愛したりしないわ。けれど悪魔の囁きは、いつしか愛の囁きに変わって……。 浪費三昧だった父が莫大な借金を残して亡くなり、お金の工面に奔走するアントニア。でもわずかな収入しかない彼女にとうてい返せる額ではなく、途方にくれていたとき、何度か見かけたことのある長身の男性、大物実業家レイフが借金返済の一部を肩代わりしていたと知る。困惑するアントニアに、彼は青い目を光らせて言った。「半年間、僕の愛人になれば、借金をすべて肩代わりしよう」なんですって? あまりの屈辱にアントニアは即座に拒んだ。だが父の横領疑惑が発覚し、どうしてもお金が必要になる。アントニアは悩んだすえ、レイフとの愛人契約に甘んじるが――。 ■ヒロインは亡父の潔白を信じ、冷酷と悪名高い富豪にやむなく身を捧げますが、まさか彼を愛してしまうとは……。大スター作家レベッカ・ウインターズ同様、ピュアなヒロイン像で人気を博すスター作家アニー・ウエストの愛人契約から始まる熱い恋物語! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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-わたしに愛を与えられなくても、この子だけは愛してほしい。 “妊娠しています”という医師の言葉に、エリンは呆然とした。おなかの子の父親は、大富豪エイジャックス・ニコラウ──出会った瞬間に強く惹かれ、彼の誘惑に抗えず一夜を共にした。さらにもう一夜を共にしたあと、冷たく別れを言い渡されたのだ。今さら彼に妊娠を知らせても、きっと追い払われるだけ。エリンは彼の前から姿を消し、ひとりで産み育てると決めた。2年後、突然エイジャックスがエリンの自宅を訪ねてきた。彼が足を踏み入れると、火がついたように赤ん坊が泣きだす。エイジャックスは鋭く光る眼で言った。「この子は……僕の娘だ」 ■大スター作家アビー・グリーンが、王道のせつないシークレットベビー・ロマンスを描きます! 身分違いの富豪の跡継ぎを身ごもってしまったヒロイン。「愛は与えられないが、金銭援助はする」という彼に失望しますが、彼の哀しい過去を知ってしまい……。
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-別の女性と婚約している彼を拒みたい。でも、おなかの子から父親を奪っていいの? ギリシア富豪ヴァシリから「君が欲しい」と言われたとき、その率直な言葉と男らしい魅力に、ローラは胸の高鳴りを覚えた。だから男性不信だったにもかかわらず、彼を信じて純潔を捧げた。けれど出会って5日目、ヴァシリは急にギリシアへ帰ってしまった。一人残されたローラは、なにげなく彼をネットで調べて愕然とした。ヴァシリが帰国したのは婚約している女性と結婚するためだったのだ。失意と屈辱の中、彼女はヴァシリの電話番号を着信拒否にした。だが3カ月後、ヴァシリはローラの前にふたたび現れた。「君は妊娠しているだろう。それなら結婚が唯一の解決策だ」 ■ヒーローがおなかの子の父親になりたいのは跡取りが欲しいから?私は都合のいい結婚より彼の愛を望んでいるのに……。大スター作家R・ウインターズ同様、清らかなヒロインのドラマチックな運命を描いて読者から人気があるスター作家A・ウエストの作品です。
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-たった1週間の幸せを胸に刻んで、彼女は愛する人にさよならを告げた。 まさか、こんな場所で夫のジャックにでくわすなんて!友人の結婚式に参列したベスは愕然とした。便宜結婚だったとはいえ、彼から籠の鳥のように扱われ、たまらず家を飛び出して以来、10カ月ぶりの再会だった。離婚を申し出たベスに、ジャックは言った。「僕にはきみが必要なんだ。どうか戻ってきてほしい」今も彼を愛するベスは心を動かされ、情熱の1週間を過ごすが、夫の変わらぬ傲慢ぶりを垣間見て絶望し、再び姿を消した。数週間後、妊娠したベスの前に突然ジャックが現れて……。 ■父の借金の肩代わりをしてくれたヒーローと便宜結婚したヒロイン。名ばかりの夫と過ごした夢の1週間で、思いがけず身ごもって……。大スター作家レベッカ・ウインターズを彷彿とさせる、スター作家アニー・ウエストのドラマティックで品のある夫婦再生ロマンスをお楽しみください。
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-自由も愛も知らない籠の鳥に命を授けた億万長者は、クリスマスが大嫌い。 クリスマス間近のその日、ヴァイオレットは新天地へ向かった。一夜限りの恋人との思い出を、大切に心にしまって。勤務場所は、世界一豪華な特急列車。彼女は乗客係だ。だが清掃に訪れたプレジデンシャル・スイートで、抱えていたクリスマス飾りを落としそうになった。ゴージャスで少し陰のある表情……。ローマン? 忘れえぬ夜の男性は、世界的大企業のCEOで、新しい雇い主だったのだ! 同じ日、まさかの妊娠が判明する。長い闘病生活に苦しみ、恋も結婚も諦めていた私に赤ちゃんが?「僕の子供を妊娠しているんだね。結婚しよう」 ■病弱で少女時代に重い病気を患ったヒロインは、ファーストネームしか知らなかった男性と運命の再会を果たしたうえ、彼が億万長者だと知り驚愕します。しかも妊娠を知るや彼はプロポーズ! 最高にロマンチックなハッピーエンドを迎えるかに思えましたが……?
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-今、あなたを愛したいの。すぐに終わる恋とわかっていても……。 イタリア人伯爵の城で、臨時家政婦に雇われたシャーロット。美貌のセクシーな城主アレッシオについどぎまぎしてしまうが、彼には亡き妻を城に幽閉していたという暗い噂があった。なぜか彼に避けられる日々の中、シャーロットは懸命に働いた。舞踏会の夜、地味な裏方のシャーロットもドレスを着て出席し、いつしか心奪われていた伯爵に、誘われるまま純潔を捧げた。それは伯爵のつかの間の戯れだとわかっていた。城を去る日のことを思うと胸がふさがった。あと1カ月だけ……。そんな折、シャーロットは妊娠に気づき、伯爵に告げるが――。 ■健気なヒロイン像で人気のA・ウエストが綴る、イタリアが舞台の幻想的な恋物語。妻の死後、心を閉ざし“湖のドラゴン”と恐れられる伯爵の凍った心を、献身的な家政婦ヒロインが溶かしていきます。17歳で母を失ったヒロインの秘密の出自にもご注目を!
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-私は愛の女神に見放されてしまったの?挙式した日の夜に別れが訪れるなんて。 「君は独りで眠ればいい。押しつけられた花嫁を抱く気はない」ローマの教会でイタリア貴族チェーザレと結婚式を挙げた日の夜、アイダは夫となった男性が腹立たしげに放った言葉に絶望した。残忍な祖父が極悪非道な手段でチェーザレを脅迫し、私との政略結婚を強要していたとは!憧れの彼と愛情にあふれた家庭を築くという夢が崩れ去り、アイダは豪華ホテルのスイートルームから急いで姿を消した。4年後、偽名で貧困生活を送る彼女の前にチェーザレが突然現れ、傲慢に命じる。「君は今でも僕の妻だ。トスカーナの別荘へ来い」 ■8歳で両親を亡くした後、家族の愛に恵まれなかったヒロイン。憧れのイタリア貴族ヒーローとの結婚で、やっと愛情に満ちた家庭を築けると歓喜したのもつかの間、運命は彼女を不幸のどん底に突き落とし……。A・ウエストの劇的な再会ロマンスをお見逃しなく!
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-冷徹な国王との結婚に、愛は含まれていなかった! タレクはアルザラムの国王となって1年足らず。周囲の期待に応えるため、妻を娶り跡継ぎをもうけなければ……。そう考えていたところへ、またとない花嫁候補が現れた。彼の知らぬところで不当に囚われていたアメリカ人女性アニヤだ。突然地下牢に現れた国王タレクに、アニヤは目を見張った。罪なき拘束生活に憤りつつも、長衣の美しい王に胸がときめく。彼女は宮殿の贅を尽くした部屋に通され、法外な提案をされた。あなたの問題と私の問題を解決するため、結婚しようですって? ■ケイトリン・クルーズは斬新かつユニークな設定で読者の心をわしづかみにする、USAトゥデイのベストセラー作家です。跡継ぎを今すぐもうけたいシークヒーローと支配的な父親から逃れたい純真なヒロイン。そんな二人が繰り広げる恋愛模様をお見逃しなく!
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-わたしは売られた花嫁──夫に片想いする自由さえないの? レイラは母亡き後、横暴な義父に虐げられ続けてきた。ついにはビジネスの道具として、多額の金と引き替えに、見知らぬ男性との結婚を決められても、彼女は逆らえなかった。結婚すれば義父から逃げられる。相手は誰でもかまわない……。強欲で好色な老人を想像していたレイラは、現れた相手を見て、目が釘付けになった。たくましくてセクシーで、なんて魅力的。大富豪ジョス・カーモディ――わたしはこの人の妻になるの?思わず胸がときめいたが、彼はレイラを蔑んだ目で睨みつけた。“金のためなら、誰にでも身を委ねる女だ”とでも言いたげに。 ■クラシックな世界観が持ち味の人気作家アニー・ウエストによる、政略結婚ロマンスをお楽しみください。愛を知らないヒロインと、頑なに愛を信じようとしないヒーローが、夜を重ねるうち、心までひとつになっていく様子がしっとりと情緒豊かに描かれます。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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-教えて、私は誰なの? この幸せは、いつまで続くの? 意識を取り戻したとき、アリーは見知らぬ男性の腕の中にいた。 ハンサムすぎて近寄りがたいほど整った顔。セクシーな肉体。 心臓がどきんと鳴った。見覚えがある気がするけれど……。 「アレクサ、なぜ君がここにいるんだ?」鋭い視線を向けられ、アリーは戸惑った。アレクサ? 私はアリーよ。でも……。 「自分でもわからないの。思い出せないの」 そこはイタリア人富豪アンジェロの所有する島だった――。 アンジェロは首を傾げた。派手好きだったアレクサに瓜二つだ。 なのに彼女は無垢な乙女にしか見えない。 「君は僕の妻だった」」 ■可憐なヒロインに心揺さぶられ、思わずキスした直後、「僕は君に興味がない」と口走ったヒーロー。一方、ヒロインは二人の間には強い絆がある気がして……? ピュアなヒロイン像が共感を呼ぶ、アニー・ウエストが描く大人気の記憶喪失がテーマの秀作!
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-人生の半分の期間、あこがれ続けた人だから―― 「財布は必要ない。ここでは君は僕の客だ」ストーカーの脅威に悩まされて心身ともに限界だったローラは、兄の親友ニールの自家用機に乗せられ、目覚めると豪奢な別荘にいた。厚い胸板の前で腕を組んだニールは、厳しく非情に見える。少女のころからあこがれ続けた初恋の人、ニール。大人になってからも、事業で成功を収めて大富豪になった彼を新聞や雑誌の記事で追いかけ続けていたけれど……。強引なニールに過剰な反感を抱くローラだったが、心の奥ではすでに気づいていた。さえない会社員の自分が、身のほど知らずの恋に傷つくことを恐れているのだと。 ■兄代わりとして保護者ぶるニールと、積年の恋心をひた隠すローラ。ひとつ屋根の下で暮らすうち、互いの魅力に抗いきれずついに結ばれますが、彼には人を愛せない理由があって……。“みにくいあひるの子”ヒロインの無垢ゆえに熱い恋。A・ウエストの真骨頂です!
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-この子はあなたの子。でも、それは言えない――言えばきっと、奪われてしまうから。 交際中の恋人に、やっと純潔を捧げる覚悟ができたモーガンは、金髪美女をベッドに連れ込む彼を見てショックを受ける。隣室に駆け込むと、そこには彼の兄コンスタンティンが。ギリシア神のように逞しい美貌の彼こそ、本当は出会った瞬間、惹かれるものを感じていた相手。モーガンは誘われるまま、魔法にかかったようにコンスタンティンに純潔を捧げてしまった。その翌朝、不幸にも恋人が自動車事故により帰らぬ人となる。5カ月後、モーガンは膨らみかけたお腹を抱え途方に暮れていた。コンスタンティンに打ち明けなくては。子供の父親はあなただと。だが彼は冷然と言った。「僕の子であるはずがない」 ■二人が清い関係だったとは知らないヒーローは、ヒロインが宿したのは弟の子と信じ込み、名目だけの結婚を迫ります。ギリシア富豪との身分違いの愛に憧れたウエイトレスの一夜の夢――はたして儚く散ってしまう運命なのでしょうか? 切ない愛なき結婚物語!
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-冷たいプレイボーイ富豪に恋したら、 悲しい結末が待っているだけなのに……。ローズが仕える敏腕でハンサムなボスは、 ハイテク企業を経営するスペイン富豪ラファだ。 ラファの妹の結婚式に花嫁付添人として参列したローズは、 式後のパーティで彼と一緒にダンスを踊り、否応なく惹かれる。 だが、ローズは弾む気持ちに歯止めをかけた。 故郷の実家には母亡き後、難しい病気で苦しむ父が残され、 治療のためにお金を送らなければならない。 職場での恋愛沙汰で失業するような事態は絶対に避けなければ。 ボスは誰も愛さず、結婚などしないと決めている男性なのだから。
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-なぜ愛してしまったの……?私はお金で買われたも同然なのに。 なんて逞しい人。まるで海の神(ポセイドン)ね。無人の浜で出会った男性は、コーラに、「ここは僕の秘密の避難所なんだ」と言った。そこは彼女が一人になりたいときに行く隠れ場所でもあった。翌日、コーラの実家が営む小さなホテルに、その男性が現れた。彼が沖合に浮かぶ豪華クルーザーの持ち主のストラトだと知り、コーラは驚愕する。ギリシア屈指の実業家がなんの用かしら?「僕と、1カ月で世界中を回るクルージングを楽しまないか?」昨日会ったばかりの、ハンサムな大富豪と? そんなの無理よ!だが、経営難の実家のホテルを助けてやると言われてしまい……。 ■ピュアなヒロインを描いて人気のアニー・ウエスト。実家を助けるため、お金持ちの道楽につきあうことに。ところがストラトが放つカリスマ性と男性的な魅力に絡め取られ、コーラは身も心も捧げてしまいます。彼の深い闇に気づいたのは、身ごもったあとで……。
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-王妃の座も裕福な暮らしもいらない。わたしが欲しいのはあなたの愛。 なんて美しく、なんて悲しげなたたずまいだろう。雪が降りしきる中、ウエイトレスのオーレリーは、琥珀色の瞳をした長身のたくましい男性に目を引かれた。寒夜をしのぐ宿もないらしい彼を放っておけず、家に招く。出逢ったばかりなのに、たちまち彼に惹かれ、一夜で終わると知りながら、情熱の夜を過ごした翌朝、彼は姿を消していた――彼女のおなかに命を宿して。ルシアンという名を頼りに調べると、素性はすぐに判明、なんと隣国バロルトの王だった! オーレリーが宮殿に赴くと、ルシアンは結婚式のリハーサルの真っ最中だった……。 ■そのうえヒロインは、国王ルシアンのフィアンセに、おなかの赤ちゃんを引き取って育てたいと言われ、呆然。継母に疎まれて育ったヒロインには、とても受け入れることはできなくて……。ピュアなヒロイン像が大人気のアニー・ウエストの作品をお楽しみください。
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-いつか温かな家庭を持つのが夢──でも、愛したのは永遠の愛を拒む富豪。 30歳の誕生日を目前に控えたアイヴィーは悩んでいた。奔放な母の影響で男性不信になり、心を閉ざしてきたけれど、このままでは愛も結婚も子どもも望めない。ふと兄の親友でプレイボーイの建築家、ルイの顔が浮かんだ。勇気を出して彼に純潔を捧げ、新たな一歩を踏みだせたら……。親友の妹の懇願をルイは訝りながらも受け入れ、別荘へ伴うと、一夜かぎりと約束して、アイヴィーを甘美な炎で包みこんだ。翌朝、ルイが目覚める前に彼女はうろたえ、逃げだした──“本当は彼を愛しているのでしょう?”心の声に耳をふさいで。 ■ヒロインの気持ちに寄り添い、丁寧に機微を綴るメラニー・ミルバーン。今作も読みごたえのある作品に仕上がっています。ヒロインに惹かれながらも、親友の妹ゆえ自制してきたヒーローでしたが、一夜の余韻が冷めやらず、彼女を追ってパリへ向かい……。
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-何度でも、彼は私の恋心に火をつける。ただ情熱的なまなざしを向けるだけで。 ステフは結婚した親友を祝うため、美しいギリシアを訪れていた。そして、誰もが憧れる海運王のダーメンと再会して誘惑された。彼女にはダーメンに初恋を利用され、捨てられた過去があり、「100万ドルもらっても一緒にいたくないわ」とはねつけたが、ダーメンに「では200万ドルなら?」と返されただけだった。彼はそんな大金を使ってでも、私を取り戻したいの?かなわぬ想いと諦めていたけれど、ひょっとしたら彼も――?しかし彼は冷酷に告げた。ある女性との結婚を破談にするため、都合よく現れたステフに“恋人のふり”をしてほしいのだと。 ■ヒーローの傲慢な申し出にいったんは怒ったものの、結局ヒロインは受け入れます。なぜなら彼女は元上司にだまされ、莫大な借金を負っていたから。幼いころから生活が苦しく、恋をする暇もなく働いてきた不器用なヒロインに、愛と幸せは訪れるのでしょうか?
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-~こんな刺激、初めて! 官能オトナ女子ノベル~ 極上エロティック&官能ロマンスレーベル【エロティカ・ラブロ】からお贈りするのは、 超絶センセーショナル・エロティック短編! 『極上CEOの秘蜜の性癖』『イケメンの 異常な執着愛に溺れそうです』『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』の傑作3編を収録。 『極上CEOの秘蜜の性癖』 申し分ないルックスの敏腕CEOブルースは、秘密の性癖を完璧に操るわたしを手放したがらない。 恥ずかしい体勢をとらされ、わたしがイクまで奉仕させられ、あげくのはてに放置される。 けれど、クレメントという優秀でハンサムな社員の出現によって、ある変化が生じていた。 クレメントは会議中でも臆面なくわたしをランチやデートに誘う。 気づいていながらもポーカーフェイスを保っていたブルースは、ついに我慢の限界に達したのか、 わたしを社長室に呼びつけると、壁に押しつけて…。 『イケメンの異常な執着愛に溺れそうです』 私がトレーナーを務めるジムに来た、セクシーなマイケル。 腕立て伏せをしていた彼は急に顔を上げ、私の太腿の内側を舐め上げた! きゃっ、何するの!? 「続きは今夜だ」 帰り道、待ち伏せしていた彼からなぜか目が離せず…。 愛撫されるがままの私に周囲の人々が注ぐ好奇のまなざし。 と、彼は囁いた。「俺が君とヤるところを見せつけてやろう」 『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』 「経験はあるのか?」ルームメイトの突然の問いかけに、アノーラは耳を疑った。 カウンターに食料品の袋を下ろそうとするが、うまくいかない。 裸同然のルームメイト――シンが、ジーンズの中の怒張したモノをヒップにこすりつけてくるのだ。 「ないわ」背後から彼に犯されるのを想像したとたん、鼓動が速まり、アノーラはカウンターにしがみついた。 妄想の中でだけだった。彼がこんなふうに淫らに腰を動かすのは……。 シンは慣れた手つきでジーンズのボタンをはずし、下着の中に指を滑り込ませてきた。 秘められた箇所をまさぐり、襞を広げて言う。「濡れているじゃないか」 熱を帯びた体の芯に指を埋め込まれると、アノーラはうめいた。悦楽が体を走り抜ける。 最も敏感な部分を彼の指にはじかれるたびに、絶頂の扉が近づいてくる。 彼が急に欲望を爆発させた理由なんて、もうどうでもいい―― 荒々しい野獣に姿を変えた彼に、背後から荒々しく奪われる―― ああ、まさか私の妄想が現実になるなんて!
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-この結婚は愛ではなくビジネスのため。 でも、彼へとさまよう心は止められない。イタリアの二大ファッションブランドの合併を強固にするため、 オリヴィアは相手企業の御曹司カルロとの結婚を受け入れた。 だが、結婚式直前、カルロが別の女性と駆け落ちしてしまった。 それを伝えに来たのはカルロの兄、アレッサンドロだ。 ブランドを率いる冷徹な経営者で知られる彼は無造作に告げた。 「式は予定どおり挙げる。ただし、花婿はカルロではなく僕だ」 オリヴィアは静かにうなずいた――本当はひそかに アレッサンドロに惹かれていたから、恋心を悟られないように。 彼にならって愛のない結婚に殉じよう――そう心に決めて。
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-ただひとたびの契りに、乙女は、王家の血を引く子を宿した。 カシアは大学の研究のため訪れた砂漠で砂嵐に遭い、間一髪のところを、馬に乗った逞しい男性に救われる。テントにたどり着き、彼の顔をよく見たカシアは驚愕した。なんてこと……。この方は、国王の弟――レイフだわ!プレイボーイ王子と名高いレイフの男性的魅力は圧倒的で、カシアは導かれるまま、彼と共に情熱の高みに舞い上がった。だが甘い名残にたゆたう彼女に、レイフが衝撃の宣告をする。王家の者が無垢な乙女と枕を交わしたならば、二人は結婚しなければならない――そう掟に定められている、と。 ■大好評を博した『黄金の宮殿で秘密の夜を』の関連作です。愛ではなく掟に従う結婚なんてとカシアは抗いますが、おなかには既に彼の子が……。一人で産み育てることを決意しながらも、情熱を教えてくれた男性を忘れられないヒロインの姿が切ない名作です。
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-孤独な乙女は、たやすく堕ちた。森で待ち伏せていた狼の誘惑に。 幼い頃に両親を亡くしたエラは、後見人の老富豪に育てられた。あるとき、祖母を見舞うために森の中の道を急いでいると、大きな犬を連れ、黒髪に青い目が美しい男性に出会った。ローマン・ブラックと名乗った彼は裕福な企業経営者で、二人は瞬く間に恋に落ち、5週間後には、祖母の前で結婚した。すべてが罠だったとわかったのは、結婚式のあと――。ローマンは別人のように冷たくなり、この結婚は、きみの後見人を陥れるための策だったとエラに告げる。裏切られた絶望と、愛の残り火に情熱を駆り立てられ、エラは夫にすべてを捧げてしまう――最初で最後のつもりで。 ■作家競作ミニシリーズ〈7つの愛のおとぎばなし〉の6話目です。『赤ずきん』を題材に、新進の人気作家ピッパ・ロスコーが筆を執りました。エラの後見人である老富豪と、ローマンの関係は?“黒い狼”を真実の愛に目覚めさせた、小さな奇跡とは――?
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-たった1年、愛してくれたら、愛の火は消えない――別れたあともずっと。 清掃サービスの仕事をしているレイラは、幼くして両親を亡くし、スコットランドの城で家政婦をする大おばに引き取られた。当主が亡くなり、城で遺品の片づけをしていると、現れたのは、新しい当主で世界的に有名な富豪ローガン。遺言で城を相続したものの、3カ月以内に結婚しなければ、弟に所有権が移ってしまうという。ギャンブル好きで遊び人の弟では借金返済のため城を売るのは確実――だが愛など信じていない彼は結婚する気などさらさらない。そこでレイラに1年だけ形ばかりの妻になってくれと頼み……。 ■母の家出、婚約者の死。大切な人を失ったヒーローにとって、誰かを愛するなど不可能なことでした。一方のヒロインも、幼い日に事故で傷を負った脚を見るたび、彼へのひたむきな想いを打ち明ける勇気をくじかれ……。期限つきの妻の純粋な愛の行き着く先は?
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-真実を伝えられたら、どんなに幸せだろう。“あなたには息子がいます”と。 自堕落な母と暮らすオーブリーは、父の名を知らない。ある日、母の恋人だった富豪の訃報を受け、葬儀に参列するが、若く美しい彼女は富豪の愛人と誤解され、理不尽に罵倒される。そのとき、セクシーな実業家カリドが現れ、恋人のふりをして彼女を連れ出してくれた。彼の宿泊するスイートルームへと。見たこともないような豪華なその部屋で、無垢なオーブリーは彼の魅力に抗えず、純潔を捧げてしまった。あろうことか彼は遠い国の次期国王で、愛人になれと迫られ拒んだオーブリーは、やがて妊娠に気づく。1年後――。 ■気鋭の作家たちが描くバージンヒロインのピュアな恋物語を厳選してお贈りする、“~純潔のシンデレラ~”。スター作家キャロル・マリネッリが綴る、不遇にめげずひたむきなヒロインのシークレットベビー物語をお楽しみください
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-優しく笑う顔と、冷たくよそよそしい顔。どちらが本当のあなたなの? ジャスミンは1歳の息子を連れ、実家近くの海辺の町へ引っ越してきた。病院の救命救急科に看護師として採用されたものの、出産以来離れていた仕事の勘はすぐには取り戻せず、戸惑う日々。そんななか、端整な容姿の敏腕医師ジェドに淡い恋心を抱くようになる。ただ気がかりなのは、海辺を散歩中に会ったときは気さくで魅力的なのに、職場ではひたすら仕事に集中し、冷徹なまでに人を寄せつけないことだ。だがある日、生後まもない患者の命が失われて動揺したジャスミンは、ジェドに慰められるうち、いつしか彼と心を開き合って唇を重ねていた。しかし、同じ職場で働く彼女の姉がジェドと浅からぬ仲だと漏れ聞き、思わず問いただしたジャスミンに、彼は否定しつつも再び背を向けて……。 ■稀代のストーリーテラー、キャロル・モーティマーがお好きな方にぜひおすすめしたい作家――キャロル・マリネッリ。HQロマンスとHQイマージュにまたがり大活躍中の彼女が描く、“命の現場”が舞台の切ないロマンスです。心に傷を抱えたふたりの恋のゆくえは?
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-今や大富豪となった彼と再び愛を育む。そんな夢物語は望むべくもない。 ほんの軽い気持ちで遺伝子検査を受けたところ、家族の誰とも血がつながっていないとわかったジェイド。両親の話によれば、彼女はハリケーンに見舞われた日に生まれたため、病院でほかの赤ん坊と取り違えられたとしか考えられない。事態を把握した病院から調査を依頼された人物が家にやってきたとき、ジェイドは言葉を失った。高校時代の初恋の人、ハーレー・ダルトン!悲しい別れのあとハーレーは会社を立ち上げて大成功を収めたという。今や大富豪となった彼と、かたや出自さえわからなくなってしまった私。ジェイドは思いがけない再会に密かにときめいた自分を戒めた。人生に打ちのめされてしまった私が、彼と釣り合うはずもないのだから。 ■予測不能なロマンスで一躍人気作家となったアンドレア・ローレンスがお贈りする〈運命の歯車〉。赤ん坊のときに起きた取り違えをきっかけに展開するロマンスをお楽しみください。本作では遺伝子検査で衝撃の事実を知ったジェイドの再会物語が描かれます。
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-腕に抱く愛し子は、異国の想い人の忘れ形見。 トーリは異国で山賊にさらわれ、小屋に閉じこめられた。明日をも知れぬ身を嘆き、絶望しかけるが、同じくさらわれてきたアッシュと名乗る男性に励まされ、その輝く黒い瞳と野性的なたくましさに魅了されて、気づけば命の残り火を燃やし尽くすように体を重ねていた。翌朝、銃声で彼の死を悟ったトーリは命からがら逃げだし、故郷へ帰りついた──身ごもっているとも知らずに。15カ月後、トーリは訪ねてきた異国の貴人を見て仰天する。アッシュ!? 彼女の愛息と同じ黒い瞳がみつめていた。 ■愛らしいヒロインと心にしみる作品で人気のアニー・ウエスト。今作も感涙必至の感動作に仕上がっています。明日なき命を覚悟し、名前しかわからない男性と一夜の契りを結んだヒロイン。奇跡の小さな天使に導かれ、思いがけない運命の扉が開きます。
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-あなたに身も心も捧げたのは、寂しさを埋めるためじゃない……。 姉から預かっている生後半年の甥テディをかわいがるフィービー。ある日、彼女が管理するコテージに、大企業の重役レオが静養に訪れる。権力で人を従わせることに慣れた堂々たる態度の、容姿端麗な男性だ。ひょんなことから彼と一つ屋根の下で過ごすことになり、身の上話やクリスマスの飾りつけを一緒にするうち、打ち解けていく。そんななか、フィービーは赤ちゃん用の木馬のオーナメントを見て、3年前にお腹の子を亡くしたつらい記憶が甦り、思わず涙をこぼした。レオの慰めに救われた彼女は、そのまま身も心もゆだねるのだった。ところが翌日、気まぐれに現れた姉がテディを連れて帰ってしまい、フィービーはふたたび喪失感にさいなまれて……。 ■ベストセラー作家J・メイナードが綴る本作は、『大富豪と偽りのシンデレラ』のヒーロー、ルックの兄レオが主人公。フィービーが生きる意味を問い直すためこのコテージに住むようになったと語る一方、レオはここへやってきた本当の理由を隠しているのでした。
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-おとぎ話のような結婚式の直後、甘い恋に落ちたはずの夫の正体を知った。 幼くして両親を失い、厳格な祖父のもとで育ったエマは、不動産王クリストに一目惚れし、結婚することになった。祖父亡きあと、彼だけが頼りだった。だが披露宴の途中で、エマは花婿と親友の会話をもれ聞いてしまった。クリストが興味があるのは従姉のほうで、私には――地味で平凡な私には、愛情を抱いてはいないと。ショックのあまり逃げ出した彼女を、クリストは追ってきた。そして離婚を主張するエマに、氷の瞳で結婚の継続を迫った。今や君は無一文なのだから、と言って。 ■初夜に花嫁に拒絶され、形だけの白い結婚に甘んじざるをえないプレイボーイのヒーローでしたが、一度自分とベッドをともにしさえすれば、妻は離婚の意思を翻すはずと算段して……。彼がそうまでしてヒロインを手に入れたいのはなぜなのでしょうか?
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-恋い焦がれる男性のそばにいたい。彼が私の名前を呼ぶことはなくても。 「なんてかわいい人だ」富豪アレクセイの声に、ミナは緊張した。昨日、私の親友は泣きながら語った。出世したい父親により、自分は花嫁として富豪に差し出されるのだと。傲慢なアレクセイが妻となる女性の顔も知らないことに賭けて、ミナは親友を救うために、身代わりになろうと決意していた。そのアレクセイは、奴隷でも買ったような目でこちらを見ている。けれど相手のまなざしに体が熱くざわめき出し、ミナはあわてた。女性を物としか思わない男性に惹かれてどうするの?二人のあいだには嘘しかなく、彼は私の名前さえ知らないのに。 ■ヒロインの純粋さ、一途さがすばらしいと評判のアニー・ウエストの作品をお届けします。ミナはアレクセイに初めての恋をする一方で、つらい気持ちをこらえながら親友のふりを続けます。自分が偽者だとわかれば、彼に拒まれ、そばにはいられなくなるから……。
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-すべては余命短い父のため。罪なき偽りの、婚約宣言……。 高級デパートチェーンの社長秘書エヴァは、会議の準備中、服にコーヒーをこぼしてしまい、慌てて着替えをしていた。運悪くそこへ次期社長のジョスが現れ、彼女は恥ずかしさに息をのんだ。長年、有能な彼にときめいても、必死に恋心を抑えてきたのだ。今も平静を装いながら、エヴァが背中のファスナーを上げるのを手伝ってほしいと頼むと、ジョスは紳士らしく手を貸してくれた。だが、まさにその瞬間を目撃した彼の父である現社長が、二人の仲を誤解した様子の訳知り顔で、衝撃の事実を告げる――じつは自分は末期癌だが、これで安心して息子に会社を譲れる、と。エヴァが誤解を正そうとすると、ジョスがそれを遮るように宣言した。「彼女とは真剣な関係だ。じつは、僕たち、婚約したんだ」 ■母の死後、父に寄宿学校へやられたことが、子供だったエヴァの心に大きな傷跡を残しました。愛し、信頼する人に見捨てられたことで、誰かを愛することに臆病になってしまったのです。そんな彼女を相手に婚約宣言をしたジョスもまた、心に傷を抱えていて……。
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-見知らぬゴージャスなイタリア富豪――この人が私の婚約者だなんて。 「二度と君を離さない。モリー、君は僕のものだ」事故で記憶をなくしたモリーは見知らぬ婚約者ピエトロにかいがいしく世話を焼かれ、壊れ物のように大切にされていた。お腹のなかでは彼の子がすくすくと育っている。モリーは漠然と広がる不安にさいなまれながらも、豪華な婚約指輪を身につけ、夜ごと無上の喜びに浸っていた。だが、夢のように幸せな日々はある日突然終わりを告げた。モリーは思い出したのだ――彼とはただの愛人関係だったことを。妊娠を告げたときの、あまりにも残酷な彼の仕打ちを。 ■結婚式の直前に記憶を取り戻したモリー。愛されるどころか騙されていたことに深く傷ついた彼女は、身重の体で姿を消します。1度ならず2度までも、無残に打ち砕かれた愛の行方は……。人気作家A・ウエストが繊細に描く、切なくも美しいシンデレラストーリー。
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3.0おなかの子どもの父親が、まさか、高貴な身分だったなんて……。 セアラと行きつけの店の店員マジェドは気心の知れた仲。ある日、ひょんなことから一線を越えてしまった。そして、妊娠発覚――相談しようとマジェドを訪ねると、セアラには思いもよらない展開が待っていた。気さくでセクシーなバーテンダーだと思っていた彼は、じつは異国の貴公子で、王家の跡継ぎだというのだ。二人で乗り越えよう、結婚して母国で暮らそう、と優しくプロポーズされ、セアラが心動かされたのもつかの間、マジェドは人が変わったように、冷たく、高らかに宣言した。「ただしこの結婚に愛はない。愛は人を愚かにするからな」 ■オーストラリアはスター作家ミランダ・リーやヘレン・ビアンチンを生んだロマンス大国。その次世代を担う人気作家ミシェル・ダグラスが、ドラマチックなシンデレラ物語をお届けします。気の置けない外国人の友人が、祖国ではゴージャスなセレブだったら……?
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-若き君主に憧れた17歳の少女は今、大人の女性となって王宮に帰ってきた。 父の死後、叔父夫婦のもとで家政婦扱いされてきたリナは、17歳で放蕩王への貢ぎ物として王宮に差し出されてしまった。だが王が急逝し、若き新国王サイードに帰宅を命ぜられる。「私にはもう帰る家はありません……」おずおずと告げたリナが文字も読めないと知ると、王は学ぶ機会を与えると宣言した。4年後、リナはスイスで必死に学び、希望に燃えて帰ってきた。サイードへの恩返しに、母国で教育の普及に尽くすつもりで。ところが、彼はすっかり大人に成長したリナを見て言った。「恩義に報いたければ、1週間私の愛人として過ごせ」 ■若くピュアなヒロインを描かせたら右に出る者なし! 編集者大絶賛のアニー・ウエストの逸作をお楽しみください。女性をめろめろにさせる魅力を持ちながら、なぜかヒロインだけは遠ざけようとする若き王に、思いがけぬ要求を突きつけられて……。
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-再会したのは、かつての継兄。私の初恋を傷だらけにした男性。 母の恋人に関係を迫られ、ローレルは高級ホテル内を走って逃げていた。間一髪駆けこんだペントハウスにいたのは……クリスティアーノ!ヨーロッパ各地にホテルを持つ億万長者の彼は、10年前までローレルの継兄で、彼女の淡い初恋の相手でもあった。クリスティアーノはローレルの破れた派手なドレスを無遠慮に見ている。そしてすがるような目をしたローレルに、冷酷にもこう言い放った。「ここにいさせてやる代わりに、君にはその体を差し出してもらう」彼は私の格好を見て、お金のためならなんでもする女と決めつけている。母に勧められた服を着て、恋人だという男性の部屋に行っただけで、本当の私はクリスティアーノを忘れられず、一度も男性経験がないのに。 ■愛する男性に金目当てと侮辱され、看護師のヒロインはバージンだと言い出せないまま、彼とベッドをともにします。そして待っていたのは、妊娠がわかるまでの2週間限定の恋人という役割でした。惹かれ合えば惹かれ合うほど、短い関係の終わりは近づき……。
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-富豪に愛された夢の一夜。けれど、美しい思い出にはできなくて……。 いつもは大好きなコーヒーの香りを不快に感じたその日、ウエイトレスのアリスは妊娠したことに気づいた。思い当たるのはただ一人。従姉の結婚式で会ったアドニだけ。慣れないシャンパンに悪酔いした彼女を介抱してくれたセクシーなギリシア富豪に、純潔を捧げたのだった。妊娠の事実を伝えたくて彼のオフィスを訪ねたアリスはしかし、金目当てと罵られ、ショックを受ける。しがないウエイトレスの私を、彼が本気で愛するわけないのに。アリスは涙をこらえ、逃げるようにオフィスを出たが……。 ■女神アフロディテを虜にした美青年アドニスさながらの魅力を持つ大富豪、アドニ・ペトラキスの子を宿したヒロイン。出会った夜、あんなに優しかった彼がまさか突然、冷酷な鉄面皮と化し、DNA鑑定を要求してくるとは夢にも思わず、傷ついて……
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3.5“愛は人を奴隷にするだけだ”彼の拒絶に、胸が引き裂かれ……。 さる王家で王女たちの家庭教師として働くオリヴィアは、ある晩、宮殿の窓から侵入してきた黒ずくめの男にさらわれた。恐怖でめまいに襲われる一方、その侵入者の危険な魅力に胸が高鳴る。あれよあれよと儀式めいたことをさせられ、甘い言葉で誘われるうち、まだ恋も知らぬオリヴィアは抗うすべなく身も心もゆだねてしまった。その後、驚愕の真相が判明する――男の正体は隣国の王子ザイードで、必要があって結婚を急ぎ、王女と間違ってオリヴィアを連れ去ったのだ。しかも、先ほどの儀式は、なんと婚礼の儀だったという!うろたえるオリヴィアに、ザイードは蔑みもあらわに言い放った。「なぜ早く名乗らなかった? 后になりたくて、僕をはめたのか?」 ■涙を誘う愛の物語で人気のケイト・ヒューイットの秀作。自分に自信がなく、華やかな人々の陰で自己主張することなく生きてきたオリヴィア。人の役に立ちたいと願う心優しい彼女が、運命の悪戯によって、とんでもない事態に巻き込まれていき……。
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-甘い蜜月も、結婚も、愛も、刹那の幻にすぎなかった……。 最愛の父の死に打ちひしがれていたリンジーは、五番街を彷徨うなか、ギリシア富豪アントニオスと出会い、めくるめく恋に落ちた。それが、悲劇の始まりだった――夢のような蜜月を経て結婚し、ギリシアでの新婚生活が始まったが、異国の花嫁を待っていたのは、彼女を白眼視する冷たい家族と、慣れない上流社会の洗礼だった。夫は仕事しか愛さず、孤独に耐えかねたリンジーは母国に逃げ帰った。やがて、アントニオスが半年間の沈黙を破り、彼女を連れ戻しに来た。「余命わずかな母のためギリシアに戻れ。これは夫としての命令だ」わたしを愛しているから戻ってほしいわけではないのね……。リンジーは失望しつつも、わずかな愛の残骸にすがり、要求をのんだ。■涙誘う愛の物語を紡ぎ続ける作家ケイト・ヒューイットの2部作〈新妻物語〉の第1話。リンジーが幸せなシンデレラでいられた時間はあまりに短いものでした。離婚を望むならギリシアへ戻ってこいと主張する夫ですが、彼女が本当に望むのは、彼の深い愛で……。
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3.0彼への愛は果てしなく広がっていく。このアマルフィの海のように。 幼いころ母親に捨てられたミカは、里親の家を転々としたあげくとうとう住む家も、頼れる人も失ったつらい過去を持っている。そのせいで、人に心を許すことができなくなってしまったが、今ひょんなことから家に泊めている旅人ラウルとは、意気投合した。魂は激しく惹かれ合っているのを感じても、貴重な友情を大事に、ミカはラウルへの恋心を懸命に封じていた――暴漢に襲われるまでは。ラウルに危機一髪のところを救われ、強い腕に抱きかかえられながら、まるでお姫様のように大切に扱ってくれる彼への愛を自覚した。まさか、彼がほんとうに地中海のさる王国の皇太子で、母国に国王の決めた許嫁がいるとは思いもせずに……。■ウェイトレスのミカは相手が高貴な身分とも知らず、自分の職場でラウルに皿洗いの仕事を紹介してしまいます。そんなミカとの生活を楽しむラウルですが、迫りくる許嫁との政略結婚を前に、終わりの見えている恋には踏み出すまいと、それ以上の関係を避けて……。
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-窮地の乙女を略奪したのは、粗野で優雅な美しき野獣。 突然、父王が病死したため急ぎ帰国したギズランはシーク・フセインが率いる軍隊に囚われ、王宮を占拠された。「はじめまして、愛しいギズラン。僕は君を花嫁に迎える」フセインは華々しい戦功を誇る勇猛な戦士としてだけでなく、あらゆる女性を虜にするプレイボーイとしても名を馳せている。愛する祖国を守るためとはいえ、こんな男に娶られるなんて……。拒絶するギズランに、それならば妹と結婚するまでだと彼は言う。激しい舌戦の末、強引に、だが優しく彼はギズランの唇を奪った。熱い喜びが彼女の体を駆け抜けた――怒りに燃える心とは裏腹に。 ■あどけない妹を野蛮な君主から守るため、ギズランは仕方なく結婚を承諾します。婚礼の儀では黒衣をまとって反発するギズランでしたが、初夜のしとねはあまりにも熱く甘やかで……。大人気『異国の君主と花売り娘』関連作、ドラマチックな珠玉のロマンスです!
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-我が子をこの身に宿す瞬間は、一生望めないと思っていた……。 イライザはかつて病がもとで不妊症になったと宣告され、いつか我が子をこの腕に抱くという夢をあきらめていた。周りの友人たちが幸せをつかんでいくなか、今後のことを考えようと休暇で海辺へ向かう途中、かたときも忘れなかった億万長者、ジェイクと思いがけず再会する。半年前、彼とは親友の結婚式で出会って意気投合し、あとで連絡すると言ってくれたのに、これまで音沙汰がなかったのだ。今、ようやく誘われてジェイクの別荘で数日を過ごすが、真剣な仲になろうとしない彼に失望し、甘い情事に終止符を打った――まさか、命が宿るはずのない我が身に、奇跡が起こるとも知らずに。 ■イライザが恋した相手は、全世界の女性の憧れと名高い億万長者。それだけに、彼女はジェイクにお金目当ての妊娠と疑われて蔑まれることを恐れ、彼には黙って産み育てようと決めますが……。本作は『大富豪の秘密の婚約者』と『選ばれたシンデレラ』の関連作。
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-まばゆい恋の残り火に、身も心も焼き尽くされて……。 「シャキル……?」ロンドンのザラット大使館のパーティでシーク・イドリースを紹介され、アーデンはめまいを覚えた。端整な顔立ち、官能的な唇、なぜか軽蔑のにじむ褐色の瞳――彼は私の人生を一変させて消息を絶ったシャキルその人だ。4年前、旅先で惹かれ合った二人は夢のような1週間を過ごし、パリで落ち合う約束をしたが、ついに再会は果たせなかった。アーデンは彼への想いを胸に、彼の子を独りで産み育ててきた。偽名を使った火遊びだったと知って深く傷つきながらも、アーデンは翌朝訪ねてきた彼と熱い口づけを交わしてしまい……。■めくるめく喜びも束の間、ゴシップ誌に写真を撮られてマスコミの餌食となったアーデン。この事態を収拾する方法は結婚しかないと彼に言われ、なすすべもなく異国の王宮で暮らし始めますが……。熱く切なくもどかしい、ドラマチックなシンデレラ・ロマンス。
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-彼にはお金が、私には愛がある。だから、彼への想いは知られてはだめ。 保育士のリビーのもとに、その日届いた悲報――リビーに5歳の愛娘モーガンを預けて旅立った親友夫妻が、不運にも異国で命を落としたというのだ。あろうことか夫妻が法定後見人に指定していたのは、傲慢で軽薄なプレイボーイ、ジェスだった。ラスベガスで最も裕福でハンサムな実業家のジェスを親友夫妻の結婚式でひと目見た瞬間、リビーは彼に夢中になったが、思わせぶりな言動をとるだけで、彼が誘ってくることはなかった。一度も。あんな遊び人にモーガンを託すわけにはいかないわ。リビーはモーガンのそばにいるため、ナニーになることにするが……。■ナニーと億万長者の雇い主の恋を描いた、D-1727『ボスとナニーの契約結婚』の関連作。ずっとつれないそぶりだった憧れの大富豪の屋敷でナニーとして暮らすことになったヒロイン。でも、やはり彼は冷たくて……。切ない恋心が胸に迫る逸作です。
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3.0あなたにだけは知られたくなかった。私がどんなに醜いかを。 ラファエル・ペトリが私を雇いたいというの?ニューヨークのホテル王からの突然の指名に、リリーは驚いた。自宅で企業調査を請け負う彼女にとっては名誉なことだが、一つだけ気がかりなことがあった。人目に触れるのが怖いのだ。14年前、リリーはある事故で頬に火傷を負い、それ以来、恋愛を遠ざけて世間から隠れるように生きてきた。その美貌で女性を虜にできるラファエルには理解できないだろう。リリーは地味なだぶだぶの服に身を包み、髪で片頬を覆うと、傲慢な雇い主のもとへ向かった──愛人になる運命とも知らずに。■純粋で愛らしいヒロインを描くのを得意とするアニー・ウエストらしい、シンデレラ・ロマンスです。美貌のイタリア人大富豪に見出された、容姿に自信のないヒロイン。二人の愛のゆくえは……?
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-魔法が消える時刻は迫っているけど……。シンデレラが見た、うたかたの恋の夢。 ある日、企画会社で働くジェマが一人きりで仕事をしていると、目の前に突然、目もくらむほど美形で長身の男性が現れた。トリスタン・マルコという名を聞き、彼女は息をのんだ。最高級ホテルでのパーティを予算無制限で依頼してきた謎の大富豪!はるばる欧州のモントヴィア国から打ち合わせにやってきたという。やがて思いがけずクルージングに誘われ、ジェマの心は舞い上がった。悲しい過去のせいで恋には慎重になると心に決めたけれど、彼の魅力に抗えるかどうかはわからない……。恋に惑うジェマは知る由もなかった――彼の本当の名は、モントヴィア皇太子トリスタンで、高貴な生まれの女性との結婚を義務づけられている身であることを。■『一夜にできた秘密』で鮮烈な日本デビューを果たした人気急上昇中の作家キャンディ・シェパード。本作は、作者が満を持してお贈りするロイヤルロマンスで、『大富豪の秘密の婚約者』の関連作にもなっています。身分違いの恋に悩むヒロインにご声援を!
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4.0逃げた姉の身代わりとして、億万長者と結婚するなんて……。 幼いころから美人の姉や優秀な弟と比較され、横暴な父に蔑まれ続けてきたエラは窮地に陥っていた。破産寸前の父が、娘と大物実業家ドナートの結婚を画策したのだ。地味な看護師の私など、億万長者が相手にするはずがないのに。だが父はエラの弟が懸命に貯めた事業資金まで使い込んでおり、ドナートから資金援助を受けた暁にはそのお金を返すと言う。仕方なく彼に会ったエラはその強烈な魅力に驚き思わず反発する。そんな彼女にドナートは言った。「僕と結婚しなければ、君の父親は破産する。君は父親が路頭に迷ってもいいのかな?」■劣等感に苦しみながらも訪問看護師として健気に自活してきたエラ。はたして彼女は、真実の愛を手に入れることができるのでしょうか……? 揺れる思いを巧みに描いた、熱く切ないラブストーリー。
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-偽りの婚約者なんて演じられない――この想いは、偽りじゃないから。 噂の実業家ドミニクの豪邸の前で、アンドレアは不安に身を震わせた。彼は世間から“守銭奴の億万長者”とのあらぬ汚名を着せられ、自宅で盛大なチャリティパーティを開いて悪評を払拭したいという。アンドレアは目の前に立つ並外れたオーラを放つ男性に圧倒された。彼はすでに3人ものパーティプランナーをくびにしたかなりの難物だ。それでもドミニクのために一生懸命プランを考え提案した結果、無事に採用が決まり、アンドレアは胸をなでおろした。だが、やがて彼に惹かれ始めた彼女に難題が降りかかる。重要な契約を控え、社会的信用のため“婚約中”とうそぶいた彼が、アンドレアに偽りの婚約者を演じるよう命じたのだ!■『一夜にできた秘密』で鮮烈な日本デビューを飾ったK・シェパードの秀作をお届けします。お芝居とわかっていながら胸をときめかせてしまうヒロイン。陰のある大富豪が彼女との出会いを通じて心癒やされていく、翻訳家の松島なお子さんも絶賛の感動作です!
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3.0彼の子を身ごもったと知ったら、彼はきっと私を責め咎める……。 ソフィアは親友の結婚式でギリシア人大富豪のニコと出会い、男の色気漂う美しい彼に惹かれて、夢のようなときを過ごした。ホテルの客室清掃員の彼女にとって一生の思い出となる夜だった。こんなすてきな人と、たった一夜でも一緒にいられたなんて……。3カ月後、いつもの制服を着て豪華な客室へ清掃に入ると、なんとそこには、あの夜以来かたときも心を離れなかったニコが!予期せぬ再会に、彼女は怯えたようにその場を逃げ出した。だが、ニコからフロントを通じて呼び出され、窮地に陥る。「何か僕に話したいことがあるんじゃないか?」ソフィアは身に宿した秘密を悟られまいと、必死に吐き気をこらえた。■珠玉のシンデレラストーリー『キリアカスの花嫁』(I-2439)で華麗なる日本デビューを飾ったジェニファー・フェイ。本作はその関連作で、前作で顔を見せていたニコとソフィアが主役を務めます。女性とは刹那の関係しか結ばないはずのニコが下す決断とは……!?
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-初めてのパリ。初めての冒険。そして私は貴族の血を引く子を宿した。 妹と母を相次いで失ったイモジェンは、さらなる悲劇に襲われた。脳腫瘍で亡くなった母と同じ症状が出始めたのだ。死を覚悟した彼女は残りの人生を楽しもうと憧れのパリへ向かう。そこでイモジェンは知人を介して上流階級のパーティに潜入し、フランス人富豪ティエリーと出会い、燃えるような一夜を過ごす。彼と満ち足りた2週間を過ごしたあとで彼女はパリを去るが、母国オーストラリアへ帰る間際、妊娠に気づいて動揺する。なんという運命の悪戯。余命僅かな私が新たな命を授かるなんて。悩んだ末ティエリーに打ち明けるが、その答えは意外なものだった。■不治の病に怯えるイモジェンは、パリへ人生最後の冒険の旅に出かけます。フランス人大富豪ティエリーの子どもを思いがけず身ごもったイモジェンは、小さな命を守るために苦悩するのですが……。
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-ギリシア大富豪が見つけた、間に合わせのシンデレラ。 「僕と結婚してくれ」清掃スタッフのキーラは掃除に入ろうとした客室のドア口で息をのんだ。最高級の部屋にたたずむスーツ姿の美しい男性から突然求婚されたのだ。聞けば、家庭人としか契約しない古風な取引先を説得するため、独身貴族の彼はやむなく形ばかりの結婚相手を探しているらしい。父を亡くし、借金を抱えた母を懸命に支えるキーラにとって、報酬をはずむという彼の提案は救いの手だった。だが、その魅力的な男性が名乗った瞬間、雷のような衝撃が走った――クリスト・キリアカス、この巨大ホテルチェーンを支配するCEO。答えを迫る彼の真剣な瞳に内心震え、キーラは思わず背を向けた……。■亡き父が生前気にかけていたギリシアの親族の消息を尋ねるためにアテネで働き始めたキーラ。雲の上の人である大富豪クリストから見せかけの花嫁になってほしいと請われ、愛なき結婚はすべきではないと考える彼女は……。共感を呼ぶ珠玉のシンデレラストーリー!
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-この傲慢なギリシア富豪と結婚するしか、私が生きていく方法はないの? アリアドネは海を臨むホテルのバルコニーに佇み、悲嘆に暮れていた。両親の死後、幼い私を引き取って23歳の今まで育ててくれたおじ夫妻。二人の愛情を疑ったことなど一度もなかった。それなのに……おじの薦めで旅行に出かける直前、自分が見知らぬギリシア人富豪と結婚する運命だと知らされたのだ。花嫁をお金で買うなんて、どんな気味の悪い人なのだろう?おじの残酷な仕打ち以上に、未来の花婿との対面の瞬間に彼女は怯えた。滞在先のホテルにアリアドネを迎えに来たセバスチャン・ニコストは、思いもよらないことに、若く精悍で端整な顔立ちの男性だった。だが、その黒い瞳は氷のように冷たく……?! ■上質な映画のようにドラマティックな作風で人気を博すアンナ・クリアリー。今作はおじの巧妙な策略によって政略結婚を余儀なくされたヒロイン、アリアドネの物語です。彼女はお金とひきかえに、花嫁になるしかないのでしょうか?
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-すべてを手にした大富豪のボス。でもなぜか彼は幸せには見えない。 アリスは人材派遣会社から社長秘書の仕事を紹介された。プレイボーイとして有名なガブリエルは、そのセクシーな容姿と明晰な頭脳で、秘書をも瞬時に虜にしてしまうらしく、長く仕事を続けられる女性はこれまでいなかったのだという。生真面目で野暮ったいアリスは、初日から有能な秘書に徹した。男性不信の彼女にとっては、むしろうってつけの仕事だったのだ。一方、ガブリエルは新しい秘書に別の興味をかき立てられていた。地味なグレーのスーツの下に、彼女は何を隠しているんだ?折しもパリでの長期出張の仕事が持ちあがり、アリスは否応なく、ガブリエルに同行するよう命じられたが……。 ■キャシー・ウィリアムズが“怠惰”の罪をテーマに描いたロマンスです。
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-1巻660円 (税込)恋に落ち、恋に蕩け、恋に溺れる。五感を揺さぶる5作を厳選、官能アンソロジー! メイドのアメリアは毎週火曜の朝になると、黒いヴェールで顔を隠し、詩集を手にして共同墓地へ行く。そうして近くのベンチに座り、伯爵エイドリアンが馬車で前を通るのを待つのが密かな愉しみだ。人知れず見つめるだけで満足していたある日のこと、あろうことか伯爵に声をかけられ、アメリアは狼狽える。しかも、その存在すら知らずにいためくるめく行為へといざなわれ――。身分違いの濃密な愛を描く『伯爵とメイドの禁じられた逢瀬』、マッサージ店を舞台に官能迸る『恍惚のスパ』をはじめ、エロティックな全5作を豪華収録! ■バラエティに富む官能5編を収録。眠れない夜、密かに読み耽りたい、魅惑のエロティック・アンソロジーです。(収録タイトル「伯爵とメイドの禁じられた逢瀬」「彼女はオフィスの媚薬」「ヴァイオレット・ムーン」「恍惚のスパ」「マダム・リリーの愛のレッスン」) *本書に収録されている各作品は既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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-予定外の一夜を過ごした秘書に、予想外の結果が待っていた―― 役員秘書のレイチェルは会社主催のチャリティパーティで、招待客リストに載っていない、魅力的な男性レオに声をかけられた。何事も計画どおりに進めたいタイプのレイチェルは一瞬とまどうが、どうやら彼は欠席者に頼まれ、断れずにやってきたらしいとわかる。話をするうち、レオの人柄やユーモアに惹かれ、「君をもっと知りたい」という甘い言葉に誘われるまま、気づけば自宅で彼と熱い夜を過ごしていた。ああ、私の今夜の計画に、こんなことは含まれていなかったのに……。一夜限りの関係と割り切って翌朝には別れたふたりだったが、7週間後、妊娠検査薬を見つめ、立ちすくむレイチェルの姿があった。 ■気鋭の英国人ロマンス作家エリー・ダーキンズの日本デビュー作をお届けします。レオの子を身ごもり、うろたえつつも得意の計画を立てて事態を乗り切ろうとするレイチェル。ところが、一方のレオはそんな彼女を批判し、窮屈な計画に従うのは御免だと主張し……。
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-あの愛を裏切ったのは彼なのに、今また、私を弄ぶつもりなの? これまで順調だった仕事を不運にもすべて失ったナターシャは、友人の紹介によりイタリアのヴェローナで観光広報の職を得た。そこでは今、高級ホテルのオーナーたちが連携し合い、歴史ある美しい街の魅力を世界中に広めようとしているという。新しい人生を始めようとヴェローナへやってきたナターシャを、予想だにしなかった相手との再会が待ち受けていた――2年前、熱い恋に落ちながら私を裏切ったマーリオ!彼はこの地に君臨する“プレジデント”としてナターシャの前に現れ、唖然とする彼女に向かって傲然と言い放った。「今度また僕の前から姿をくらましたら、絶対に許さない!」 ■1980年代から活躍し続ける大御所L・ゴードンが、『仮面舞踏会の夜に愛して』(I-2369)の4年後の物語を描きました。前作の主人公ダミアーノの弟マーリオが本作のヒーロー。名作『ロミオとジュリエット』で有名な麗しき古都を舞台に繰り広げられる極上ロマンス!
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-子どもを持てない体で、初恋の人の妻になる。 サミラはジャジール国の代表として、パリのパーティ会場にいた。豪華なドレスに身を包んでも、心は孤独とむなしさに苛まれていた。恋人の裏切り、流産。そして、もう二度と妊娠できないという宣告。子ども好きなサミラにとって、あまりにも残酷な現実だった。ふと子どもの声が聞こえて顔を上げると、見覚えのある男性が、胸をきゅんとさせるような笑顔で双子の赤ん坊を抱いている。あれはタリク! 兄の親友で、少女のころ想いを寄せていた人。いまや隣国のスルタンだが、妻を亡くしたばかりと聞いている……。思わず彼に歩み寄ったサミラの口をついて、衝撃の申し出がこぼれた。「タリク……わたし、あなたの子どもたちの世話をしたい」 ■『スルタンと愛称のハーレム』に登場したアシムの妹、サミラのロマンスをお届けします。王家の面目を保つため、形式上は夫婦となった二人。寝室も別々でしたが、次第に互いへの想いは募り、ついに結ばれます。そしてサミラに、ある奇跡が……!
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3.0夜ごとハーレムで私を抱きながら、スルタンは今日も、お妃候補と会っている。 執筆の仕事でジャジールを訪れたジャクリーンは、ハーレムの歴史について書くよう依頼を受けた。宮殿の奥、かつての王たちが愛の奴隷を囲った部屋に通され、そこで彼女は一人の男性と運命的な出会いを果たす。アシム――ジャジールにすべてを捧げる高貴なスルタンと。ひと目で激しく惹かれ合った二人はやがて、妖しい残り香が今も漂うその部屋でベッドを共にするようになる。だがジャジールはもっか、国をあげてスルタンのお妃を探しており、アシムは毎日のように“ふさわしい令嬢”と面会している。ジャクリーンは屈辱に苛まれながらも、アシムの情熱に抗えず……。 ■どれだけ情熱的に求められようと、私は欲望のはけ口でしかない――高貴な身分の男性を愛してしまった外国人の一般人女性。それがこの作品のヒロイン、ジャクリーンです。アニー・ウエストが得意とするエキゾチックな雰囲気いっぱいの砂漠ロマンスをお楽しみください。
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5.0分厚い眼鏡とぶかぶかの服を捨て、醜いあひるの子は変身を決意した。 まじめな秘書のケリーはめずらしく長めの休暇をとった。目的は、仕事関係でもうすぐ再会する予定の元恋人に、ふったことを後悔させるくらい魅力的な女性に変身すること。体重を絞り、髪型も服装も一新して会社に復帰すると、ボスのブランドンから驚きもあらわに迎えられた。彼のいつもとは違う熱いまなざしに、ケリーの胸は高鳴った。でも、彼がこれまで数多の女性と浮き名を流すのを見てきたし、彼女たちへの手切れの贈り物を調達したのは、この私。愛を信じないボスに心を奪われたら同じ轍を踏むと知りつつも、彼にキスを迫られると、ケリーは抗いきれなくなり……。 ■『秘書とハンサムな悪魔』、『甘い週末の代償』に続く養子3兄弟の恋物語をお贈りします。5年ものあいだ、秘書の野暮ったい外見の下に美しい女性が隠れていたことに気づかなかったブランドン。そんな彼が、ケリーの元恋人に嫉妬の炎を燃やす姿は必見です!
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4.0天涯孤独の身となった彼女の前に、 本物の王子様が現れた。 亡くなった母の最後の手紙を読み、リヤは衝撃を受けた。彼女の実の父親はホテル王ジーン・チャッツフィールドだという。偶然にも〈チャッツフィールド・ロンドン〉では、母の故郷である砂漠の国の皇太子サイードの宿泊を控え、イスラム文化に通じた客室係を求めていて、同系列のホテルの勤務経験があるリヤに白羽の矢が立った。父との対面を夢見て、すぐに働きだしたリヤだったが、思わぬ事態に遭遇してショックを受ける。偶然、エレベーターで出くわした皇太子にいきなり腕をつかまれ、中へ引っ張り込まれたのだ! 二人きりの空間は熱を帯びて……。■超一流ホテル〈ザ・チャッツフィールド〉の経営者一族をめぐる華麗なるロマンスを、8作連続でお届けします。豪華作家陣の競作でお贈りする読み応え満点のシリーズをどうぞお楽しみに!
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-彼女の人生を一変させたのは、旅の終わりに授かった小さな命。 マリサはダマソから突然求婚され、呆然とした。高級リゾート施設を経営する実業家のダマソとは、ひと月ほど前、旅先で一夜をともにしただけ。しかも彼は翌朝、彼女のベッドから冷たく去っていったのだ。あのときは思いもしなかった。まさか自分が妊娠するなんて。彼女はベンガリア国の王女だったが、双子の兄を事故で亡くして以来、故国へは戻っていない。身重の体となった今ではなおのこと……。そんなマリサの窮状を知ってか、ダマソはさらに意外な提案をした。彼が所有する島の邸宅で、しばらく同居してみないかというのだ。彼を信用していいの? マリサに残された道は一つしかなかった。 ■純粋で傷つきやすいヒロインを描くことに定評のあるアニー・ウエスト。身分差とつらい過去に苦しみながらも、真の愛をつかもうとするヒーローとヒロインを思わず応援したくなる物語です。
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-大富豪に突きつけられた、無慈悲な結婚―― こんな理不尽な要求をのむほかないの? コンスタンティン……?!父の葬儀に現れたかつての恋人を見て、シエナは呆然とした。漆黒の髪。たくましい肩。男らしい香り――これは幻ではない。懐かしさがこみあげた次の瞬間、苦い記憶がシエナを現実に引き戻した。2年前彼女は、アトレウス・グループCEOのコンスタンティンに突然婚約破棄され、絶望のどん底に落とされたのだ。今になって、私になんの用があるというの? いぶかる彼女にコンスタンティンは告げた。亡き父が彼に莫大な借金を負っていたと。いったいどうすればいいの? 借金を返す手立てなどあるはずもない。「君が借金を返せなければ会社をもらう」彼は氷のように冷たいまなざしで、シエナを見据え……?!
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3.0冷酷なギリシア富豪が残したのは、 胸の痛みと苦しみ、そして屈辱。 妹夫妻の死後、赤ん坊を引き取ったナオミの家に、かつて熱烈に愛しながら別れを告げた元夫アンドレアスが突然現れた――ギリシア大富豪らしいカリスマ性も気高さ溢れる美貌も、昔のままだ。7年前ナオミは、出会ってすぐに彼の虜になり、プロポーズを受けた。だが夫婦として分かち合えたのは、ベッドでの狂おしい情熱だけ。氷のように冷たく心を閉ざす夫との生活はあまりに虚しかった。なのに、今頃なぜ彼が? ナオミはふとある事実に気づき、愕然とした。アンドレアスは、亡くなった義弟とは親友同士だった。まさか……!次の瞬間、無情に響く声がナオミを打ちのめした。「親友の遺言に従い、赤ん坊はぼくが引き取る」■衝撃の展開!! 人生の目的は富を築くことのみ――どこまでも冷徹でセクシーなギリシア富豪に、愛娘を奪い取られる恐怖からヒロインが下した決断とは? 本作はD-1527『海運王に魅せられて』、D-1621『消せない情熱の記憶』の関連作です。
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4.5あれほど私を熱く焦がした美しい瞳に、 今は怒りと憎悪しか見えない。 18歳のルーシーは、まったく身に覚えのない罪で投獄された。それから5年、大勢のマスコミに取り囲まれ怯える彼女の前に、1台の高級車が止まった。億万長者ドメニコ・ヴォルペ!ドメニコとルーシーはかつてローマで激しい恋に落ちた。あの事件が起きたのは、再会を約束して別れた直後のことだった。どんなに私が無実を訴えても無視し続けた彼が、なぜ迎えに来たの?ドメニコは自身が所有する地中海の小島に彼女を連れ去ると、事件に関して今後一切しゃべらせないための契約を強要した。ドメニコは何を恐れているの? やはり私を信用していないのね。互いに本心を明かさぬまま、愛のない奇妙な軟禁生活は続き……。
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3.5子供の父親にはなりたいのに、 私の夫にはなりたくないなんて……。 「私に精子を提供してくれない?」子供が産めなくなる恐れがあると医師に言われたメグは、一刻も早く妊娠したくて、親友のベンに人工授精の話を切り出した。彼が結婚や愛の絆を信じていないことは、むろん承知している。仕事で世界中を飛びまわる身に妻や子供など必要ないのだ。生まれてくる子の養育に責任を負わなくていいという条件で、メグはなんとか彼の協力を取りつけた。ところが、メグが妊娠の成功を報告するやいなや、ベンが飛んできて、信じられないことを言い放った。「僕はその子の人生に、父親としてかかわりたい!」■『ボスと秘書の小さな絆』で鮮やかな日本デビューを飾った、HQ イマージュの大型新人M・ダグラス。今回お届けするのは、念願の 赤ちゃんを授かったメグの物語です。急に態度を翻したベンですが、 依然、独身主義を返上するつもりはなさそうで……。
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-娘のために母が重ねた罪。 彼女は身代わりに過酷な償いを受け入れた。 嘘よ、母が横領していたなんて! ラヴェンナは衝撃を受けた。彼女の目の前に証拠の偽造小切手をつきつけながら、ジョナス・デヴソンは怒りと憎悪を全身にたぎらせている。かつてラヴェンナの母はデヴソン家の家政婦だったが、はからずもジョナスの父と恋に落ち、二人はパリで暮らし始めた。ジョナスの父が亡くなり、莫大な資産の整理をしているうちに、彼は不正な大金の引き出しに初めて気づいたのだという。白血病が癒えたばかりのラヴェンナは胸を痛めた。すべては私のせい。そのお金は私の治療費として使われたのだ……。「母じゃない、私がお金を盗んだの」彼女は思わず嘘をついた。
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-しがないウエイトレスの私に、 まさか大富豪の父親が……!? “あなたは彼と目がそっくりだわ”亡き母が遺した最期の言葉が、ロクシーの人生を変えようとしていた。遺品の中から、大富豪の恋人が若き日の母へ宛てた手紙が見つかり、彼こそがロクシーの本当の父親らしいとわかったのだ。幼い娘を育てるしがないウエイトレスの彼女にとって、青天の霹靂だった。私がその人の子供だと認められれば、娘にいい暮らしをさせられるわ。希望を胸にマイクという弁護士を訪ね、事情を話したところ、彼は疑いの目を向けてくるばかりか、証拠が不十分だとつっぱねた。失意のあまりその場を飛び出したロクシーだったが、その夜、どういうわけかマイクが彼女の職場に現れ、不敵な笑みを浮かべながら、仕事を引き受けたいと言い出した!■シンデレラ物を得意とするハーレクイン・イマージュ期待の作家、 B・ウォレスの最新作をお届けします。エリート一族出身のマイク と、苦労人のロクシー。正反対のふたりが織りなす恋模様は、やがて先の読めない展開へと突入して……。最後まで目が離せません。
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4.5愛を知らない二人が、夫と妻を演じる。 信じられるのは、互いの唇の甘さだけ。 レイラは母亡き後、横暴な義父に虐げられてきた。 狭い部屋に閉じ込められ、食事もろくに与えられない。 ビジネスの一環として、多額の金と引き替えに、 見ず知らずの男との結婚を決められても、レイラは逆えなかった。 結婚すれば、義父から逃げられる。誰とだってかまわない……。 強欲で好色な老人を想像していたレイラは、現れた相手を見て驚いた。 たくましくセクシーで、危険な雰囲気をたたえた男性。 この人が、多国籍企業経営者ジョス・カーモディ――私の夫なの? 不覚にも胸がときめいたが、彼はレイラを蔑んだ目で見ている。 “金の為なら、誰にでも身を委ねる女なんだろう”とでも言いたげに。■どこかクラシックで王道な世界観が持ち味の若手人気作家A・ウエスト による政略結婚ロマンスをお贈りします。愛を知らないヒロインと、 幼少期のトラウマから愛を信じられないヒーロー。夜を重ねるうち、 心までひとつになってゆくのですが、それを愛とは知らず……。
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-「こちらのレディはパートナーを替えたいようだ」ソラヤはダンスフロアで割り込んできた男性に戸惑った。しつこい相手を引き離してくれたのはうれしいけれど、彼に引き寄せられると額に息がかかり、伝わってくる体温に体が震えた。祖国のバクハラを離れ、パリで学生生活を楽しむソラヤは、友人に誘われてナイトクラブに来ていた。男性は彼女を捜していたらしく、強引な保護者めいた態度が気になった。彼はザヒールと名乗り、バクハラから国王の伝言を携えて来たと言う。ソラヤはかつて父が決めた婚約話を思いだし、不吉な予感に襲われた。やはりそれは10年間避けてきた結婚を迫る、王からのメッセージだった。■出会いはパリ、そしてロワール渓谷からイタリアへ。やがて砂漠の国へ戻ったとき、逃れられない運命を前にした恋人たちを待つものは? A・ウエストが描くドラマチックな結末にご期待ください。
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-休暇を終えて戻ってきたクロエは、家政婦として再び働きはじめた。職場は富豪一族が別荘として使う屋敷で、訪れる者は少なかった。だが、その日はプールに人の気配を感じて、はっとする。まさか、エイドリアン? 私の休暇中に事故で亡くなったはずなのに!彼女は立ちすくんだまま、日に焼けた体で泳ぐ男性を見つめた。やがて彼が誰なのか気づいてほっとする。この別荘の主人、デクランだ。彼はエイドリアンの兄で、カーステアズ家の事業を担う辣腕経営者。水から出た彼のたくましい腿には、長い傷跡が走っているのが見える。サングラスをかけ、頬にも傷のあるデクランの前に、クロエは進み出た。そしてすぐ、彼の目がほとんど見えていないことに気づく……。
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-「僕の名前はアミール。タラカールのシークだ」そんなばかな。キャシーは驚きに目を見開いた。彼女は昨日、アミールの国を旅してまわったばかりだった。ところが途中で山賊に誘拐され、この野営地に連れてこられた。あられもないアラブの踊り子の衣装を着せられ、男たちの元を訪れたアミールに貢ぎ物として差し出されるために……。でもまさか彼がこの国のシークだとは思わなかった。その彼がどうしてここに? キャシーを決して傷つけることなく、慎重に事情を尋ねてくる態度にはオーラが漂い、つい惹かれてしまう。同じテントで過ごすシークとの夜に、キャシーの心はざわめいた。
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-シドニーの郊外で農場を営むルイザは、ある日突然、思いがけない人物の訪問を受けた。ヨーロッパのマリッツ国の皇太子、ラウルだ。彼はルイザに驚くべきことを伝える。マリッツの王に忠誠を誓うアーディッサ公国の大公が亡くなり、後継者は孫娘に当たるルイザしかいなくなったというのだ。かつて暮らした国にいい思い出がないルイザは、今すぐ帰国して王女の務めを果たせというラウルの命令を拒否する。すると、彼はやむなく卑劣な手段を行使し、マリッツ国の命運をも握るルイザを無理やり祖国に連れ去った。■傲慢なヒーローを魅力満点に描くのが得意なアニー・ウエスト。本作は『王位を捨てた恋人』の関連作で、マリッツ国の皇太子、ラウルがいよいよ主人公を務めます。どうぞお見逃しなく!
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3.5アルプス山中にあるルヴィーニア公国の古城で公文書の解読に没頭していた学芸員のタムシンは、驚くべき記録を発見して大公のアラリック殿下に面会を求めた。真夜中になってようやく現れた大公に、タムシンは一族の王位継承ルールにまつわる新発見を告げる。アラリックは事の重大さに色を失ったものの、国の混乱を企む政敵の差し金ではないかと彼女を疑い、監視するために自分のそばに置こうと決めた。そんな思惑などつゆ知らず、何かと親しく接してくる大公に、タムシンはしだいに惹かれていくが……。■王位就任を前に重大な秘密を握るタムシンを警戒しながらも、彼女にしだいに惹かれていくアラリック大公。王位と恋の間で翻弄される二人は? 豪奢な恋物語をご堪能ください。
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3.5十代で母親を亡くし、さらには交通事故で父親も失ったうえ、自身も重傷を負ったマリナを新たな悲劇が襲う。オーストラリア有数の実業家ウェイクフィールドの卑劣な企みにより、弟が一族の会社を騙し取られたのだ。思わずウェイクフィールドのパーティに乗り込んだものの、追い払われそうになったマリナは、ひとりの男に救われる。端整な顔に厳しい表情を浮かべたその男の名はローナン。莫大な資産を持つ裕福な実業家だという彼は、ある条件と引き換えにマリナが会社を取り戻すための協力をしようと申し出る。その条件とは、ローナンの愛人を演じるというものだった。■魅力的な外見を持ちながら、男性を避け家族のために生きてきた純粋なヒロインが愛人を演じることになり……。アニー・ウエストのシークをヒーローとした作品も現在ハーレクイン・ロマンスから発売中です。合わせてお楽しみください!
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4.0ハイダル王国の若き女王ライラは、複雑な思いを抱えながら婚礼の準備に取りかかっていた。自らを犠牲にしてでも国民を幸せにすること――それが女王としてのつとめだと理解はしている。クセイ王国の国王ザヴィアンとの政略結婚は、十年も前から決められていたことだし、不満はない。でも……。婚礼が済み、ハネムーンでザヴィアンの人柄に触れ、ライラは思いがけず彼に強く惹かれている自分に驚いた。だが、彼の手首にある謎の傷跡を目にしたとたん、妙な胸騒ぎを覚えた。やはり彼には何か秘密があるのかしら?■こちらは昨年好評をいただいた〈ダイヤモンドの迷宮〉の続編です。今作はハーレクインコミックスでも今月同時発売となりますので、是非あわせてお楽しみください!
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3.0カリーは十代で両親を亡くし、ギリシアにいるおじに引き取られた。だが、おじの会社を救うため十九歳で初老の男性と政略結婚させられ、夫婦生活もない数年を耐えたあと、夫の死により自由の身になった。ギリシアに戻り、自立の道を探っていたある日、ダモンと名乗る男性と知り合い、愛される喜びを初めて知る。セクシーな肉体だけが取り柄の彼と、将来をともにするつもりはない。でも、信じられる人を見つけた今、もう少しだけ彼と一緒にいたい。そんな折、おじが新たに娘を政略結婚させようとしていることを知り、紹介された相手の男性を見てカリーは言葉を失った。傲慢そうな笑みを浮かべたダモンがそこに立っていたのだ。■情熱的な作風が評判のアニー・ウエストがギリシアを舞台に描く、愛と憎しみの交錯するストーリーです。不運な人生を送ってきたカリーの初めての恋のゆくえははたして?