あらすじ
清貴が上海に旅立った数日後、葵は利休、好江とともにニューヨークにいた。世界的な女性キュレーター、サリー・バリモアが女性キュレーター育成のために招いたのだが、待ち受けていたのは厳しい試験。なんとか「特待生」に残った葵は、他の2人とともに企画展のプロデュースをするように言われる。2ヶ月連続刊行、第二弾!
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Posted by ブクログ
シリーズ13作目でホームズが上海に行っている間の、葵のニューヨーク研修のストーリー。
元々アルバイト先の雇い主と従業員、そこで始まった骨董品や芸術品に関する勉強の指定関係から、恋人同士になった二人。ホームズのことが大好きなのに、同時にその才能に嫉妬したり、守られてばかりいることにモヤモヤしている葵。ホームズから離れて異国でいろいろ経験して、大きく成長しました。
葵がサリーの誘いを断ってニューヨーク留学はせずにホームズの側にいることを決めた時は、学業やキャリアを積むことより恋愛を取ったのか?!と思ったけど、まずは良き師匠であるホームズの下でもっと学んでから、いつかまた機会があったり、自分がどうしても留学したいと思ってから、改めて挑戦したい、というしっかりした理由だったので安心したし、応援したくなりました。
Posted by ブクログ
利休くんが沢山出てきたのが良かった! 今回はホームズさんはほとんど出てこなくて、葵さんと利休くんがコンビを組んでた感じだったね♪。ホームズさんがあんまり出てこないのは残念だったけど、ホームズさんの見せ場はちゃんと最後にあったし良かった><。
葵さんがホームズさんに嫉妬する話! 嫉妬するのは葵さんがホームズさんに追いついてきたからというのは納得だった! 葵さんが最後は嫉妬を昇華するのもすごい良かったよ~!
葵さんとホームズさん、素敵な関係だよね、これからますます二人の様子を見ていきたいな! これからも楽しみ!
Posted by ブクログ
前作の清貴とは違い、葵サイドは葛藤の巻でした。真綿で包まれる清貴から離れた葵の成長が目覚ましかったです。利休も彼女が居たとは!捻くれてる利休が真っ直ぐ遥香に向き合ったのが意外だったけど、遥香がやっと自分の気持ちに素直になれたのは良かったです。利休の葵の利点でもある美点を探すのは素敵だけど、それも諸刃の剣なのかもしれないですね。。葵もどんどん素敵な女性へと成長できて、今後も又楽しみです。
Posted by ブクログ
葵は鑑定に対する実力をつけるうちにいつしか清貴の鑑定眼・観察眼に、嫉妬をするようになり苦しむようになる。
そしてその最中葵は世界的女性キュレーター、サリーのもとでキュレーター育成の場に参加するためニューヨークに旅立つことに…
その中で葵はサリーが長年煩ってきた確執を解消したり、キュレーターの特待生と協力して見事な展示を完成させたり、利休の恋を応援したり…ニューヨークの舞台が葵を見事に成長させていく。
最後には清貴がニューヨークに駆けつけ、葵の展示に胸を打たれ、「サリーのもとで勉強してはどうか?」と提案する。しかし葵は清貴のもとで、まだまだ勉強したい、そして私の目標であり続けてほしいと気持ちを伝える。清貴はずっと葵が自分から離れてしまうのではないかと不安に思っていたためか、葵の言葉を聞いて安堵し、2人はまた絆を深めることができたのだった。
ニューヨークの街と、2人の遠距離恋愛の美しさに目が離せなかった本作だった…
Posted by ブクログ
葵がホームズに対して嫉妬と恋愛感情が交錯し、一緒にいるべきか悩んでいた。ニューヨークでの修業を経てホームズと共に成長したいと心から思うこどが出来るようになった
Posted by ブクログ
今回は登場人物たちの生き方が大きくかわることになるイベントとなったし、もうすぐ終わるか、もしくは新しい関係性のまましばらく変化なしで、ミステリー路線への回帰かのどちらかに舵を切るのかなぁと勝手に予想。
あと円生は今後どう絡んでくるか(笑)
Posted by ブクログ
こちらはドキッ☆女だらけのホームズin NYと言いたかったけれど、利休くんいるからそう言えなかった。
女装シーンはありましたが。
ホームズさんが上海であれこれやっている間、葵ちゃんはというと……な回。
ワトソン、成長するの回。
ようやく清貴に鑑定士として嫉妬できるほどまで葵ちゃんが成長できました。
以前の話にも出てきましたが、実力差がありすぎると嫉妬もしようがありませんからね。
届きそうで届かないからこそ、もどかしく思ってしまう。
ただ葵ちゃんだからこそできることというか、ホームズさんではできないであろうことが葵ちゃんにはできるということが今回色々見えてきて、円生に続き彼女の成長した面を確認できたのは大きな収穫だったかなと思います。
人と人との間を取り持つのが上手な緩衝材……分かる気がします。
小難しい人の心のわだかまりすら解いてしまいましたから。
ワトソンもやるときはやるのです。
尚、上海から駆けつけた清貴との合流後もかなりの見せ場です。
ここはまさかのホームズさん視点での補完話もあるので貴重です。
彼の内面の吐露はぐっとくるものがあります。
マジで泣きそうだったのね、彼。
葵ちゃんのホームズさんですら泣かせてしまう決断、ぜひ見届けて欲しいです。
あ、悪い結末ではないですし、寧ろ愛を確かめ合った感じになってますので、その点はご安心を。
NYでもやることはちゃっかりやっているお二人なのである。