あらすじ
『蔵』でアルバイトを始めて一年。ようやく気付いた自分の気持ちを清貴へ伝えるかどうか逡巡する葵だが、清貴や秋人と城崎温泉に行ったり、シャーロキアンの会に出たりと、春休みを満喫していた。そんなある日、『蔵』に雑誌の取材と称して女性編集者が現れる。その日の深夜、清貴の目の前で、円生が『志野の茶碗』を盗み出した。そして翌朝、円生からの挑戦状が届く――大ヒット・キャラクター小説第5弾!
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Posted by ブクログ
ホームズや秋人、香織と共に旅館に宿泊したり、シャーロキアンの集まりに参加したり、今回もどの話も面白かった。
最後の話では、ある意味円生の出来事のおかげで葵とホームズは付き合うようになったのかな。
でもやっとくっついてホッとした。
Posted by ブクログ
コラボレーションな一冊
そして葵と清貴の関係がやっと一歩前進!
円生の大きなお節介のおかげだねー
父親である店長の動揺ぶりが…
オーナーはとっくに気づいてる描写があったのに…
Posted by ブクログ
いよいよ、円生と清貴との直接対決が、そして「三年に進級するタイミングで清貴に告白する」と決意した葵がホームズに想いを告げる日が、やってきます。
もう少し、「お互いに好きあっているのに(そして周囲からはバレバレなのに)本人同士は気付かずにすれ違い続ける」という状況で引っ張るのかな、とも思っていたのですが、円生との「命の危険」も感じさせるやりとりを呼び水として、2人はついに恋人関係に。
これから、たぶん別れることはないと思いますが、どのような「冒険」が待っているのか、ゆるゆる見守りたくなるシリーズでもあります。
Posted by ブクログ
2人の恋に決着がついてよかった!!
そしてシャーロキアンの宴の清貴がカッコよすぎる…
第一章『桜色の恋文』
柳原先生の誕生日パーティーでもらった城崎温泉の宿泊券を使って、葵たちは旅行に行くことに…そしてそこの温泉の仲居さんはなんと香織の姉で斎王代の佐織だった。ひょんなことから佐織の恋人の話になり、彼女は清貴に1枚の掛け軸を見せる。なんとその美しい掛け軸は佐織の恋人が手がけたものだった。果たして彼は佐織に何を伝えようとしていたのか?清貴の男の勘に、驚かされたお話だった。
第二章『シャーロキアンの宴』
ウエスト・シャーロック・ホームズ・クラブ、略してWSHCに呼ばれた清貴と葵。そこはホームズを愛してやまないシャーロキアンの宴だった。参加者がそれぞれホームズや作家ドイルの熱い想いを披露し、清貴がホームズの衣装に着替えるといった休憩を挟んでいる間に、庭の桜の木が折れ参加者指原の持参したドイルの貴重な資料が盗まれるという事態が発生する。果たしてこの事件の犯人は?華麗にホームズ清貴が事件を解決できるのか?
第三章『紫の雲路』
サッカーチーム京都サンガF・Cの応援に行くことになった葵と清貴。2人が試合前におとずれた小川珈琲のランチプレート、本当に美味しそうだったなぁ〜。そして清貴はサンガチームで葵の学校の卒業生一条選手の謎を華麗に百人一首を用いて解決する!!恋愛において「自分がどうしたいかを考えることが大切」であったり、サンガキャプテンの「観客にとっての『特別な1試合』を尊べ」という言葉に胸打たれたな!
第四章『茜色の空に』
店長の元に取材に来た女性編集者。彼女は蔵のお宝青磁に興味を持ち、取材をして帰っていく。そして清貴が蔵に戻りその一部始終を聞き、それは青磁の窃盗を目論んでいる犯人の仕業だと考える。その日の晩、思惑通り青磁窃盗に来たのは何と円生だった。何とか青磁を守ることに成功した清貴だったが、少し気を抜いた瞬間に家頭家の宝「志野の茶碗」が盗まれてしまう。そして円生から挑戦状が届き、最後には爆弾の仕込まれた難題を突きつけられる…清貴の見事な推理で無事に茶碗を奪い返し、そして清貴が葵に胸キュン必須の告白をしたところで本編は幕を閉じる!
本作は清貴のカッコよさを
散りばめたお話ばかりだったなぁ!!
葵と付き合うことでますますパワーアップした清貴のこれからの活躍に目が離せません…
どきどき ワクワク
今回は も? 波瀾万丈でしたね。
でも最後に 二人が幸せになれたので なんだか全て吹き飛んでしまったような。
だんだんと ミステリーのレベルが上がってきて どきどきです。
ワクワクもたまりません。
Posted by ブクログ
ようやくホームズさんと葵がむすばれた。
そのこともだし、シャーロックホームズの話がなかなか面白く、実際に読んでみたくなった。
はじめと復帰後の一作は是非読んでみよう。
Posted by ブクログ
やきもきした二人の恋が成就しました
でも最終巻ではないのだ
バイトの女子高生も鑑定眼が成長して
不自然
ライバルの円生が意味不明な動き
でも読みやすい
Posted by ブクログ
イヤイヤイヤイヤ、ネタバレですけれども、
まさかのカップル成立!? ←その表現もどうよ
イヤーァ、文庫版では「どう見ても両想いやけど告白しないモジモジ関係」を、貫き通すんかと思ってたよ、清貴と葵ちゃん!!
電子書籍でのイメージがあるせいか、一度リミッターが外れた清貴はグイグイいかはるよね。
葵ちゃんが高校生だとか未成年だとかそういうことは10億光年ほど向こうへ放り投げて、そらまあ、もう、あれもこれも一から教えてあげるっていうね、そういう方向のね(以下省略)。
(むしろそんな清貴が見たい)
今回は、橋立や晴明神社など
「あっ、知ってる、知ってる!」
と、いう地名が登場して、それも面白かった。
橋立の籠神社も真名井神社も何度も行ってるんやけど、神社の入り口でいっつも引き返してるわ。
そうか、そういう見どころがあるのね。ちゅうか、
「観光気分でフラフラと行ったらあかん」
と、いう表現をされているので、私が入り口で引き返しているのもそういうもんなのかも。
いつか、ちゃんと鳥居をくぐって本殿まで行く日がくるかな。それはそれで楽しみにしよう。
こういうのも縁というか、「しかるべき時が来る」みたいな流れがあると、最近本気で思うねんな。
さて、今回も面白かった。(いろいろな意味で)
だって、京都サンガの選手になった教え子との話とか! ふつうに
「すごいな!」
と、思ったよ。
9歳も年上とか(女性が)、いくら成人していても相手が教え子とか、
「いやそれはためらうやろふつう!」
と、思ってしまうのはあれか、オバチャンやからか。
しかも(教え子と教師の関係を)その場にいた生徒たちにバレた挙句、
「教え子に交際を申し込まれたけど先生は云々」
と、(なんとか取り繕おうとした結果)解説者のようにベラベラしゃべる葵ちゃんも
「おいおい待ったれよ!」
と、ツッこんだ。笑
まあええねんけども、・・・ええねんけど、いろんなことが丸く収まってヨカッタね。
私も丸く収まる話が好きなので、ここでごちゃごちゃされるよりかはほんまにええねんけど、さすがに
「スゴッ!」
と、ツッこみをいれずにはおられんというかね。
でもまあ・・・。百人一首をつかっての告白は、
「すごいアイデアやな!」
と、思った。
これは・・・。結構うれしいかも・・・。難しいけど・・・。
難易度でいえば、佐織ちゃんへ宛てた「吉野の山にて」のメッセージを込めた掛け軸は、かなりわかりにくい・・・(笑)。
あかん、クリエイターの方々の表現を理解するにはやっぱり知識と教養がいるよね。
米山さんも
「えっと・・・。誰やっけ・・・」
と、なっているので、このシリーズも完結したらまとめ読みしたいかもしれへんな。
でも私は、京都寺町シリーズよりも祇園の拝み屋のほうが好きかも。
京都寺町はホームズを意識してか、表現の仕方がややこしいねんな(褒め言葉)。
著者の文章ってこういう感じなのかな、と、思ってたけど、祇園の拝み屋がもう少しスルスルと入ってくる表現やったので、このまわりくどさは
「敢えてか」
と、思っている。(*´ω`)
でも、どちらも好きです。
それらもろもろをひっくるめての、最終話での円生と清貴の直接対決・・・。
著者もものすごいノッて書いてはるなあ! と、そのいきおいにつられつつ読み進めました。
いきおい大事。でも、地文が突然関西弁になったのは
(「気が進まないんやけど」の、「や」が・・・)
「んん?」
と、二度見してしまったわ。(*´ω`)
もしかしてあれは地文じゃなくて清貴のモノローグやったんかな?
まあどっちにしても、このあたりからウロがきてる清貴はちょいちょい京なまりでしゃべるんやけど、やっぱり、イイよね、清貴の京なまり・・・!
普段は標準語の敬語でしゃべる人が、ふと見せる京ことばね。
もうこれ、日本全国でおいしくいただけるシチュエイションじゃないでしょうか。※イケメン限り
訛り大事。訛りは大事にしたほうがいいよ!
閑話休題、そんなややこしい告白を数点見た後での清貴はさぞこねくりまわすのかと思いきや、
まさかの直球勝負・・・!
吊り橋効果か(違)。
葵ちゃん効果か! そっちか!!
ここまで引っ張ったので、まとまるときはこのくらいアッサリがいいよ。
前作で葵ちゃんが自分の気持ちを自覚してから、清貴に対してみょうな距離感をおこうとするのが、可愛いやらモジモジやらを通り越して
「もう、いいから、それは!!」
と、叫びたくなっていたので、さくっとまとまってほんまよかった。
でもって、秋人さんがツッこまずにはおられなかった
「ドヤ顔でボヤく免罪符云々」
には吹いた。
清貴のややこしさは、著者にすれば
「ツッこんでください」
ちゅうところなのかもな。そう思うとますますこの先の二人が気になりますのでそこらへんよろしくお願いしたい。
もちろん、鑑定や骨董や謎解き要素もよろしくお願いしたい。
秋人さんもええキャラ出してるよね!
ファンの女性の彼氏(なんかすごい言い方やな)にくさされても、
「男にもイケメン認定された」
と、前向きにとらえられるところが、好きだ。こういうポジティブさは大好き。
私生活を仕事に持ち込まないのがプロ、ちゅう話やったけど、ほんまの理想は、私生活をプラスのエッセンスで仕事に持ち込めることやと思う。
「幸福は得られるもので、求めるものではない」と、いう志賀直哉の言葉もよかったなあ。
求めて得られるのは幸福ではなくて快楽なんやって。
ほんまに、そうやな。
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■ガゼボ
ガゼボ(英語: gazebo、西洋風あずまや)とは西洋の庭園、公園、その他公共の広場などによくみられるパビリオンの一種。庭園の外周壁に取り付けられたものを除いて、ほとんどのガゼボは自立した建築物で、屋根があり、柱があるだけで外の空間に開けており、平面から見れば八角形のものが多い。ガゼボは人々に雨宿りの場所や日陰を提供することが目的であるが、ベンチなどを設けて休息や展望の場としても機能し、庭園や公園の景観(ランドスケープ)を構成する装飾物にもなる。ガゼボはあまり大きくはないが、大きな公園のガゼボには野外音楽堂(バンドスタンド)になるような大きさのものもある。
■窓扉
(2016.11.28)
Posted by ブクログ
まどろっこしいやりとりを重ねてきた二人がようやくくっついてほっこり。
これからは、ホームズさんのデレた所や腹黒一途な面が思いっきり堪能できると思うと、先が楽しみ。