あらすじ
12月。年末に向けて、冬が本気を出して来る季節。クリスマス。そして年越し。川本家で過ごす3年目のお正月は、ジグソーパズルを皆で囲んで。時に惑いながらも、あたたかな幸せをかみしめてゆく。零と三姉妹の日々はゆっくりと、着実に進んでゆく。一緒に、考えよう。一緒に歩いて行こう。一方、白熱する獅子王戦・決勝トーナメント。零、二海堂、重田…互いに高め合い、切磋琢磨を繰り返して来た島田研の弟分たちが、盤上で熱い火花を散らす。見据える先は、師との公式戦という舞台。長い時間を共に歩んで来た同士が、その日々に見つけた答えとは――。
...続きを読む
これは、様々な人間が「何か」を取り戻していく、優しい物語。そして、戦いの物語。(公式サイトより引用)
主人公の桐山零は、将棋界史上5人目となる中学生でプロ入りした若手棋士。幼くして家族を亡くしてから深い孤独を抱えていた彼が、三月町に住む川本家の三姉妹と出会った。健気であたたかい三姉妹との交流を重ねるうちに、人の優しさを改めて知り、人間的に成長していく、というヒューマンドラマである。
棋士たちが背負う想いがぶつかり合う熱いバトルがメインのお話だが、三姉妹との出会いとほのぼのしたかけ合いが、バランスよく描かれている。将棋漫画でありながら、人と関わる大切さを教えてくれる、儚さと強さを秘めた作品である。
いろいろ疲れていた心にじわじわと染み入る特効薬はいかがですか。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
春がやってきた
ドラマティックな展開はひとまず一休みか。名人との闘いはまだ遠いが、なんとなく前兆の気配が漂い始めている。不幸のどん底からの救いと救われ。過去を乗り越えた二人と、そんな二人を見守る人たちそれぞれの幸せが描かれた巻。登場する和菓子も、お菓子も、料理も、ものすごく美味しそう。将棋だけでなく、食もこの作品では大きな要素だったが、それが益々大きくなってきている。色んなことが起き、色んな過去が明らかになり、色んな人がいて、それらが渾然一体となって紡がれるこの作品が、今後どう進んでいくのか、楽しみでしかない。
ちゃんと恋人してる
前巻で桐山くんがひなちゃんに告白してから、あの二人のことだからとほとんど進展の無いままかと勝手に思っていたら、ちゃんと恋人してますね。ほのぼのとしていいなあ。ジグソーパズルの楽しみ方には笑いました。それにしても食いしん坊な姉妹だなあ。
桐山くんの心の闇晴れた
しばらく、暗い場所に来る間隔が短くなってきたと悩んで、追い詰められていました。ひなちゃんのおかげで、将棋に対する取り組み方が変わりつつあり、将棋の研究をすごく楽しんでいて、読んでいて桐山くん良かったなと思いました。ひなちゃんも桐山くんもお互いを大切に思っていることが、すごく伝わってくる巻でした。
桐山くんと二階堂との戦いが白熱し始めたので、次巻が楽しみです。
ジグソーパズルの楽しみ方
ジグソーパズルって、完成させて糊で固めて額縁に飾って終わりの、自己実現欲求を達成できるツールだと思ってたけど、こんな楽しみ方もあるんだね。
よ〜し、お菓子買ってこようっと!!
癒される〜
桐山君と零ちゃんの2人を見ていて、メチャ癒された!
読んでいる時に知らない間に顔がニヤけていた!
将棋の世界の事だけではなくて、まわりの人の人間模様も伏線として見逃せなくて楽しい。
まずは、桐山君と零ちゃんのハッピーエンドを大前提で、桐山君の将棋界での活躍が楽しみにしている。
でも、絶対零ちゃんを悲しませないでね!
零くん、良かったねー
最初の頃と比べたら、本当に零くんを取り巻く温かい空気を感じて、本当に良かったねーと思う内容でした。
そして、少々気になったのが、あかりお姉ちゃんの相手は・・?と言うところ
そのまま、商売の道まっしぐら・・・笑?
そして、島田さんの面倒ぶり(おかんぶり?)、たまりません。
私も島田さんのごはん食べたーい。
大事なシャンプーを使うほどの図々しさはないですが、ご相伴させていただくことは是非とも!
Posted by ブクログ
とにかく恋人同士になった零くん&ひなちゃんにときめく!!!
離れてると会いたくなって、でも忙しい時にはお互いを尊重したいから、それでも会いたいと思った時はどうするかアイデアを出し合うの、かわいいーーー!最高のカップル!!
二階堂VS桐山戦の「運命は公平ではない その不公平に対する収められぬ怒りを ありえぬ程のエネルギーに変え 「このルートで正解だった」という物語に書き換える それしか人間に出来る反撃の手は無い」という二階堂のモノローグも響いたけど、
「バネなんぞ無くともありとあらゆる方法を探し 全力&別ルートでのし上がってみせますわ!!」というその後のモノローグもまたかっこいい。
どっちの方向で頑張る人も報われてほしい。
自分も、頑張る理由なんてどうにでも作り出せる、と奮い立たせられた。
Posted by ブクログ
零がひなちゃんとハッピーになって、それはとっても暖かくて嬉しかったけれど、そのせいで将棋には行き詰まってしまいそうな気配の15巻だったので…
16巻はもしかして試練なのかな?とドキドキしていましたが、うみの先生の世界はもっと大きくて優しかった…!
ありきたりな葛藤をするのではなくて、ちゃんと2人が向き合って、お互いを大切にして、暖かな居場所できちんと将棋に向き合えるようになる、そんな姿に感動。
自分が生きるために、将棋を選ばざるを得なかった、言ってみれば逃げるための手段だった将棋から、今では世界が広がって、楽しんで強くなりたいと思えるようになったのだと思う。
それをきちんと理解してくれる二海堂くんもとってもいいなぁ。
最後のシーン、すとん、と子供に戻って対局する姿に泣きました。
明るい方へ、明るい方へ
生きているのは辛いときもあるけれど、みんなが良く生きたいと思って、そこに向かって行けたらいいなぁ。
桐山くん、良かったね!
この巻では、かなり桐山くんが成長していますね!
ひなちゃんとも、本当のカップルというか、絆が深くなってきて。良かった良かった!
あかりさんも幸せになって欲しいなー!
三月堂がこれからどうなっていくのかも気になりますね。
Posted by ブクログ
大学時代から大切な大事な物語。
桐山君の成長が深まれば深まる程、大切な大事な作品になっていく。
恋愛感情より深い深い家族のような関係の恋人ってどんな感じなんだろう?
今回はここでキスシーンが来るのかと、唐突なあの場面には驚いたけれど、二階堂君の独白シーンで昔の桐山君を惜しむ気持ちは「あぁ、なんか分かる。前の方がいいって思う気持ち」と一部読者側の気持ちを拾ってくれたように思う。だからこそ、別ルートを見つけたことを嬉しんでくれる優しすぎるこの友人に、お腹の底から熱いものが湧き上がって、本当に胸が熱くなった。
Posted by ブクログ
ただただ幸せな一巻。
羽海野先生の描く世界が素敵すぎて。
そこかしこに散りばめられた『かわいい』にすごく癒されます。お菓子の国にいる感覚なんですよね。
そして桐山くんの心の雪解けを周りのみんな大切に見守り、成長していく姿。
桐山くんが周りを大切にしてきたからこその今、暖かい場所に居ることを自分で認められるようになって読んでいて幸せになる。
人と人との繋がりは血じゃないんだな。自分が居たくないとこには居なくていいし、居たいところにはずっと居ていい、みんなが少しずつ抱えるジレンマを、好きなように生きろと背中を押してくれるような作品です。
新刊待ってました!
れいちゃんとひなちゃんの成長に感動しました。ちゃんと2人が恋人同士になってます!
1巻から読み直すとさらに感慨深いですね。
待ちに待った
新刊でると毎回嬉しくなる。零くんとひなちゃんの進歩を勝手に保護者目線で応援してしまう。零くん、奥手だと思っててごめん。よくよく考えてみれば奥手は家族の前で公開プロポーズはしないよな。
癒されるー
絵も可愛いし大好きな作品でやっと新刊が出て即購入。
話も少しずつ、でも確実に進んでて次巻は卒業式かなぁ。
色々な関係性にきゅんきゅんしたり、へぇーそうなんだと納得したりしながら読みました。
いつも以上にほっこりするお話しでした。
零君の、将棋で、真っ暗闇の中、行き詰まっている状態が、こんなに生き方に関わる深い問題から発生しているものだとは思いませんでした。孤独や悲しみが昇華されて、将棋も変わる。
あかりさん達の計画もあるし、これからが、楽しみです。
は?おわっ…は??(←あっという間に読みすぎて最初のページめくったら終わったみたいな感覚になった)
今回も最高に素晴らしかったです、ありがとうございました。
今巻は全体的に甘々回で、最終回に向けて準備されておるのではとハラハラしとおしでした…。最終回待って……もっともっと二階堂氏のことやあかりさんの恋の進展のこととかもいっぱい書いて……_(:3 」∠)_
本当によかったです
最近では、読者の予想を裏切ってとか衝撃の展開とか多過ぎて疲弊していましたが、本当によかったです。最終回にみんな笑って終わる漫画があっていいと思います。よろしくお願いします。
桐山くん、幸せだねぇ
全編を通じて、彼が幸福を噛み締めるお話でした。
ただ一生懸命に生きてるだけの比較的普通の女の子、ひなちゃんを神格化してるような気はするけれど、実際に深く深く心を開いて受け止めていくと彼女の強さや輝きが人の生きる力になるほどだったりするのかな。
これから商売をしようというあかりが意外にもしっかりとしていて彼女は彼女なりの育ち方をしてきたんだなと感じさせられるシーンが好き。
書き出しの宗谷さんちの描写では、彼が既婚者子持ちなのかと驚きました。そうでなくてなんとなくホッとしました。
相変わらずな研究会の面々。
すごいトーナメントになっています。
続きがとても楽しみです。
※再読しました。
二海堂ほど顔が変幻自在に描かれるキャラはいないな、と。時に劇画、時にファンタジー、或いはもうヒト科を超えた何かに(笑)
それと合間に挟まれるマッチョな人々。ついに専門的な話まで。プロテインはソイかな?
相変わらず、面白い
日付が29日になった瞬間に購入、待ちに待った16巻
あっという間に読み終えました。
ひなちゃんと零君が初々しくも着実に進展していて良いです
重田vs二階堂、島田さんのシャンプーはワロタ
次も楽しみにしています
大事な作品にまた会えた
新刊楽しみにしておりました。
日付が変わってすぐ、購入してドキドキワクワク読みました。
零ちゃんのことを勝手に弟のように思っていて、気持ちの変化をとても幸せに感じます。
一人で頑張ってきた零ちゃんに幸せになって欲しい!
新しい川本家も応援したい!
次巻に続く二階堂との対局も楽しみ!
個人的には宗谷名人も人間なんだーと思ったのも印象的でした。
出てくる人たちみんなが大好きです。
Posted by ブクログ
ひたすらに桐山とひなちゃんの恋模様を見せられる本刊。
このまま終わるのかと思いきや、二階堂と重田の対決模様が描かれてその描写がクスッと来るものばかりで楽しめました。
Posted by ブクログ
零ちゃんとひなちゃん、ほんとに、気持ちが通じあったんだなぁ。よかったな。
棋士としての仕事、プライベートの出来事、もう、次のステージに向かっているんだな
Posted by ブクログ
1年に1巻しか出版されなくなった貴重な16巻。
シリーズものは人気が出て長くなるとどうしてもパターン化され飽きがでてどうやって終わるんだろうと思う作品が多いが、本作だけは終わって欲しくないと思う貴重なシリーズ。
年末年始の零と川本家のシーンはほんとにホカホカしてくる。ジグソーパズルのシーンは格別。
いつも思うが川本家の食卓にのぼる料理ほど美味しそうで豊かなものはものはなかなか出会えない。
高級な食材を使ったり、ミシュランの星がつく高級レストランに行けば、お金さえだせば食することはできるが毎日は食べることはできない、一度で十分。でも川本家の料理は毎日食べたいと思う。