あらすじ
学園祭での活躍が「クラシック・ライフ」に掲載されて、その才能が注目されだした千秋。もちろん、目標は指揮者。だが大学院への進学はピアノ科だし、海外への留学は、昔からの飛行機嫌い・船嫌いでムリムリ!! 「日本で何をする?」千秋のいら立ちは募る……。そんなとき、長野の音楽祭で出会ったコンマス、三木清良から素敵なお誘いが! 大人気クラシック音楽コメディ!!
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音楽に溺れる!老若男女みんなに読んでほしい、オススメの作品。
音大のピアノ科に通うチャランポランな主人公・野田恵(通称「のだめ」)と、同じ音大のピアノ科に通う指揮者志望のイケメン・千秋真一との出会いからはじまる、痛快音楽コメディ。
この作品では、音楽の世界がとても鮮やかに描かれています。音楽の厳しさも、楽しさも、とてもリアルに感じることができて、作中の曲がどんな曲か気になって仕方なくなってしまいます!
また、登場人物たちのコミカルなやりとりに、思わずクスっと笑えてしまうんです!そして、のだめと千秋の不思議な恋愛模様にも注目!のだめの猛烈なアタックで、千秋の心は揺れ動くのか!?続きが気になって、一度読み始めたら止められません!
奥深いクラシックの世界、のだめたちと一緒に味わってみませんか?
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Posted by ブクログ
表紙はホルンを吹くのだめ。
4年生は卒業後の進路を決めなければならない。千秋は、飛行機も船もダメで海外留学がNG。従って、消去法で院に進むことになるが、日本でやることが見つからない。そんな折、学外オーケストラの話が浮上。長野で行われた学生選抜音楽祭で結成されたコンマスの三木清良が日本に一時帰国、他の主力メンバーも声をかければ集まるという。
そんな時、突然千秋の学費スポンサーである叔父から呼出しが来る。たまたま、のだめの部屋で爆睡中だったため、のだめが千秋の電話を取り、何故かのだめも一緒に叔父の実家に行くことに。
叔父の父親が健在だった頃は、いつも家中が音楽で溢れて明るい雰囲気だったのに、死後5年の月日の流れで、家族の絆も荒んでいた。
明け方千秋が大叔父のオーディオルームで、レコードを聴いているとのだめが入ってきた。ピアノ欠乏症となっていたのだめは、ピアノを弾きたがる。そこで、選んた曲が、大叔父が好きだったエルガーのヴァイオリンソナタ。早朝の大きな屋敷に千秋とのだめが演奏するピアノとヴァイオリンソナタが流れる。
懐かしく聴き惚れる家族たち。音楽が言葉以上に人を衝き動かすことになる瞬間。
その後、叔父宅を辞する二人。のだめがプロのピアニストを目指していると思い込んでいた叔父は、幼稚園の先生になりたいと聞いてびっくりする。もちろん、千秋も大反対。へそを曲げたのだめは怒って一人で帰る。のだめの才能を見抜き、目をかける千秋だが、本人が望まなければどうしょうもないことに嘆息する。
今後の話の分岐点となるとても重要な巻です。
匿名
平成って感じ
子供の頃に読んだのを購入して再読してるけどマジで2000年代前半〜中盤って感じの描写がすごくささる。みんなガラケーだし、こういう平静の雰囲気バッチリ出てる作品いいよね。
Posted by ブクログ
仲間が卒業し、プロや海外など自分の道に進んでいく中で
千秋が日本で自分に何が出来るのか、苦悩を続ける。
芸術というのは得てしてそうだが、衣食住と違って
生きていくのにどうしても必要なものではなく
それを飯の種にして生きていくことは難しい。
折角の才能を諦めざるを得ないケースもままあるのだろう。
卒業演奏会は良いエピソードだった。