【感想・ネタバレ】金田一耕助ファイル19 悪霊島(下)のレビュー

あらすじ

金田一耕助の不吉な予感は適中した――。彼の依頼人である刑部島出身の大富豪越智竜平が、島に凱旋帰郷した直後、恐るべき殺人事件が発生したのだ。まず、刑部神社祭礼の夜、宮司が何者かに刺殺され、続いて宮司の双生児の娘一人が、人里離れた隠亡谷で絞殺死体となって発見された。事件解決に向けて、金田一と磯川警部は手掛かりをつかむべく、懸命に島内を探索し始めるが……!? 巨匠が最後に綴った、記念碑的作品!!

カバーイラスト/杉本一文

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Posted by ブクログ

ネタバレ

事件が錯綜して混乱しそうだったけど、最後、ついに綺麗に回収・収束されていった!
以下ネタバレ大有りです。

横溝正史の小説はミステリーなのに、ホラー感が強いのは何故だろう、といつも思っていたのだけれど、悪霊島は特にその雰囲気や場面がそれにぴったりだった。
終わり方も、大団円とか、全ての謎が詳らかになるのではなくて、もしかしてあなたは…という問いかけで終わったり、重要人物が全てを語る前に死亡したり、しかもなぜ死んだのかは不明だったり…そういう余韻というか、ある種の座りの悪さのようなものが世界観を不気味なままにしているのかも。
ゾッとした場面…鵺野なく夜に気を付けろ…の本当の意味を知った時。簑笠が生乾きだったという証言を得た時。紅蓮堂の双子を祀ってある場面。巴御寮人の無邪気さと狂気が同じものであったと思った時。

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2020年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後半作品は時代背景が落ち着いているので微妙なのが多い…と思っていた自分が恥ずかしい!
大体の大筋は下巻の前半からわかってくるのですが、1つ覆り2つ覆り…
クライマックスは八ツ墓村にも匹敵するほどの緊迫した犯人との対峙が待っています
金田一の好相棒・磯川警部の驚愕の事実も明らかになり、盛り沢山で最後まで手を休める暇がない!
冒頭部分も好きですが、終わり方も含みがあっていい・・・

しかし、金田一シリーズの中でも1,2を争うほどの悪女ではないでしょうか
蒸発した3人の殺害方法がエログロ・・・
サイコパスぽいな

2012/11/22-23

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2012年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一時期一気にシリーズを通して読んだが、唯一この悪霊島の上巻が手に入らず、下巻だけしばらく棚に積まれていた。
やっと上巻が再販されて、久々に横溝正史を読んだ。

やはり面白い。
金田一耕助シリーズは常に一定の面白さがあるが、長編ということもあり続きが気になる展開だった。
犯人はお決まりのパターンなので意外ではないが、蒸発した男たちの行方や誰の息子なのかとか色々な予想もできて面白かった。

せっかくなら犯人と竜平が話すシーンが欲しかった。裏で決着つけるのではなく。

それにしても磯川警部というか奥さんが悲しすぎる…

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2023年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

出た!!!ショッキングな出来事が起こったと同時に気が狂ってのちにさつじんを犯す女だ!!!
数年後の磯川警部と三津木くんがどうなってるか見てみたい。幸せであって欲しい。

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2024年03月22日

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