【感想・ネタバレ】金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇のレビュー

あらすじ

広大な富士の裾野近くに、あたりを睥睨するかのごとく建つ、豪邸名琅荘。屋敷内の至る所に『どんでん返し』や『ぬけ穴』が仕掛けられ、その秘密設計から、別名迷路荘と呼ばれていた――。金田一耕助は、迷路荘到着直後、凄惨な殺人事件に巻き込まれた! 事件解明に乗り出した耕助は、二十年前に起きた因縁の血の惨劇を知り、戦慄する……。斬新なトリックと溢れるサスペンス、巨匠横溝正史の長編本格推理!!

カバーイラスト/杉本一文

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Posted by ブクログ

ネタバレ

金田一耕助ファイル14冊目。未読の長編もだいぶ少なくなってまいりました〜。

本作は、屋敷のあちこちにどんでん返しや抜け穴がある豪邸が舞台。
金田一シリーズの中では結構ボリュームがあり、手に取った時は驚いたのですが、いやこれが面白い!
『八つ墓村』の冒険要素あり、『悪魔が〜』の没落貴族あり、『悪霊島』の自分勝手すぎる犯人あり、”身体に特徴がある謎の人物”あり……オマケによく耳にする”糸を使ったトリック”まで出てきて
「これがあの!!」と興奮してしまいました。笑
パトロンの風間氏が出てくるところも高評価◎
これだけ要素てんこもりなためか、謎解きはやや性急でさすがにちょっと無理では??と引っかかっていたのですが、最後の最後に……いやぁ肝が冷えましたね。
ただ、三代の閣下が出てくるわけですが、辰人氏に関しては生前の描写が少なく、伝聞でしか彼の人となりを知れなかったのが残念かな。「ルパシカ」姿の薄幸の彼も、本編で唯一好きになれたキャラクターだけに無念でした。

”金田一耕助詰め合わせ”として、初心者のうちに触れておくのもアリかと。哀しく描かれる元華族の姿に、『悪魔が〜』を再読したい気持ちになりました。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全然知らないタイトルだったのだが、とても分厚く驚いた。あまり期待していなかった、短編集みたいに思っていたのが、大作で面白い。3代にわたった話だったし、長編だったからどうであったっけと思うところもあったが、迷路荘という設定と興味深く魅力的な舞台、片腕の男、可愛らしい老婆などキャラクター設定、先が気になってとても面白く最後まで読めた。動機に関しても納得するもので、最後も悪人が生き残らないのでスッキリする。昔の建築物で本当に迷路荘みたいなものがあるのか気になる。やはり現代にはない環境が心惹かれ、楽しい。

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

迷路のようなお屋敷、美しい奥様、美少年、老婆・・・
そして、片腕のない不振な男の出現・・・
相変わらず、おどろおどろしい状況での殺人。

横溝先生の世界は深いなあ。

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2012年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おばあちゃんが強い!いいぞ!やばいやつは全員皆殺せ!とおばあちゃんの肩を持ちたくなります。
迷路荘といってるわりに全然迷路じゃないのでそこが非常に残念でした。

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2023年01月23日

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