【感想・ネタバレ】陰陽師 螢火ノ巻のレビュー

あらすじ

闇は我が褥、地獄の獄卒は我が同胞よ

稀代の陰陽師・清明と心優しき笛の名手・博雅が活躍する六百万部超の人気時代小説第14弾。

今回は、晴明の好敵手にして、酒をこよなく愛する法師陰陽師・蘆屋道満が大活躍。
彼を主人公にした三本の短篇が登場。
通常のシリーズとは違った、平安の幽玄とあわれの世界に読者をいざなう。

※本作品は 2017年6月7日まで販売しておりました単行本電子版『陰陽師 螢火ノ巻』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。

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和風ファンタジーの題材としてすっかりおなじみの陰陽師。そのブームの火付け役であり、9月に市川染五郎・市川海老蔵らによる歌舞伎座公演も決定したのがこの「陰陽師」シリーズです。
平安時代の天才陰陽師、安倍晴明。その親友で音楽の才能豊かな源博雅。この二人が鬼や生霊など様々なものの怪にまつわる怪異を解き明かしていくこの物語。映画のような派手なアクションはほとんどなく、彼らは問題の怪異の原因となった人の業を探り、ものの怪達を納得させることで怪異を見事に解決していきます。
この物語の大きな魅力は、主人公二人の掛け合いが格別に面白いこと!
厄介事を頼まれ困り果てた博雅が、二人で酒を酌み交わしながら晴明に解決を依頼するのですが、その軽妙なやり取りに、自分も仲のよい友人と庭を眺めながら、美味い肴片手にお酒を舐めたくなる事間違いなし!
美しくも怪しい平安時代の余韻から抜け出せなくなりそうな不思議な物語です。

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ネタバレはありません。

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