【感想・ネタバレ】陰陽師のレビュー

和風ファンタジーの題材としてすっかりおなじみの陰陽師。そのブームの火付け役であり、9月に市川染五郎・市川海老蔵らによる歌舞伎座公演も決定したのがこの「陰陽師」シリーズです。
平安時代の天才陰陽師、安倍晴明。その親友で音楽の才能豊かな源博雅。この二人が鬼や生霊など様々なものの怪にまつわる怪異を解き明かしていくこの物語。映画のような派手なアクションはほとんどなく、彼らは問題の怪異の原因となった人の業を探り、ものの怪達を納得させることで怪異を見事に解決していきます。
この物語の大きな魅力は、主人公二人の掛け合いが格別に面白いこと!
厄介事を頼まれ困り果てた博雅が、二人で酒を酌み交わしながら晴明に解決を依頼するのですが、その軽妙なやり取りに、自分も仲のよい友人と庭を眺めながら、美味い肴片手にお酒を舐めたくなる事間違いなし!
美しくも怪しい平安時代の余韻から抜け出せなくなりそうな不思議な物語です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

公開中の映画の原作とは知らずに読んだ。

安倍晴明と源博雅の関係性・会話の空気感がとても好き。
特に「白比丘尼」の雪の庭を見ながらぽつりぽつりと会話するところ。毎回事件解決の場面より、その前の会話が趣深くていいなあ・・・。

陰陽師シリーズ続きも楽しみ。

0
2024年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『陰陽師0』を観てから無性に読みたくなったので、久し振りに再読。
やはり本家の晴明様と博雅様からしか得られない栄養がある。
二人の会話シーンだけで胸いっぱいになる。
そして晴明様と一緒にしみじみと「博雅(様)はいい漢だなあ」と感じ入るのである。

やはり原点では思い込みや暗示要素は出てきませんね。
それを再確認したかった(『0』で腑に落ちなかった部分)
不可思議な事件を解決する中、呪についての解釈が興味深かったり、祓われる側の哀しい事情や過去があるため、ちょっとしんみりする話もあったり、とにかく味わい深かったです。
やっぱり大好きです『陰陽師』シリーズ。

0
2024年05月02日

「歴史・時代」ランキング