門倉貴史のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
BRICs経済研究所代表の門倉貴史(1971-)による、ホワイトカラー労働者の労働生産性分析
【構成】
プロローグ 法案提出見送りとなった「ホワイトカラー・エグゼンプション」
第1章 本当に日本の生産性は低いのか
第2章 残業はなぜ増える
第3章 ホワイトカラーの給料はどうやって決まるのか
第4章 日本のホワイトカラーはどこへいくのか
著者は『ワーキングプア』や『派遣のリアル』などの著作で知られているが、本書はホワイトカラー労働者、わけても若年層の労働実態と今後の展望について語られている。
まず、OECD統計に基づいて従来言われていた「日本のホワイトカラーは労働生産性が低い」という主 -
-
-
-
Posted by ブクログ
アンダーグラウンドな仕事が御題かと思ったのですが、脱税もとい節税の話も結構有り。まぁ天引きなサラリーマンにとっては参考程度な話でしたが、ヤフオクの収入に税金が現状かかっていない(つーか申告している人がほぼいない)のが「確かに」と思ってしまったり。ダークサイドな仕事がもうかるカラクリの話が多いので、福本系の漫画が好きな自分は楽しめました。残念なのは、最後に税金のあり方について「所得税」でなく「支出税」にするべきと自論を展開しているのですが、ちょっと強引な口調で論拠もイマイチだったところ。ま、これには目をつぶってまた続編でも期待することにします。
-
Posted by ブクログ
「貧困層をターゲットにしていて、かつ貧困からの脱却に資することなく、貧困を固定化するビジネス」である「貧困ビジネス」を取り上げている。ゼロゼロ物件、闇金融、日雇い派遣にいたるまで、様々な貧困層をターゲットにしたビジネスが解説されている。
それほど深い考察が加えられているわけでもなく、抜本的な解決策が明示されているわけでもない。しかも、貧困ビジネスの中でも比較的新しい現象だけを取り上げていると思われ、昔からあるドヤ街や港湾労働者の問題などにはほとんど触れられていない。そういう意味では、最近の新聞から貧困ビジネスに関するものを寄せ集めてきただけという印象もある。
風俗産業を扱った部分などは、デ -