あらすじ
欲望のあるところには必ずビジネスが生まれる。「人肉カプセル」「赤ちゃん工場」「死亡債」「海賊証券取引所」等々、昨今は世界的な不況やインターネットの普及もあって、一昔前では想像もつかない怖いビジネスが次々と生まれている。その背景にある世界経済の「裏」事情を分析する。
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Posted by ブクログ
何かと話題の裏ビジネスの勉強のために読んだ一冊。
著者は『ホンマでっか!?TV』でお馴染みのエコノミスト・門倉さん。内容は一言で言うと「ホンマでっか!?」どころか「…マジかよ…」という感想でした。とにかくエグい方法で金を取るものや、倫理観の崩壊した(ように、俺には見える)ものなど多岐に渡るビジネスが紹介されています。世界を見渡せば常軌を逸した商売がこんなにもあるのかと息を飲みました。
門倉さんの優しい声で脳内再生するとさらに恐ろしさが増し、何か彼が闇の世界のストーリーテラーのように感じてしまいました。
Posted by ブクログ
出版年が2012年なので、
たぶん、現在はもっともっと怖いビジネスがあると思う。
その時代に、起きた事件などを色々思い出した。
一度美味しい汁を吸ってしまった人間は、
普通に真面目に働くのが馬鹿らしくなるだろう。
いつの時代になっても、無くならない。
それどころか、ますます巧妙になってわかりづらくなる。
警察さえ、なりすましかもしれないから信じてはいけない。
まずは、疑う!
ネットは半分はフェイクだと考える。
自分の事を守るのは、まずは自分自身。
Posted by ブクログ
なんとなく知っていたものから、この本を読むまで全然知らなかった「怖いビジネス」が紹介されている。「怖いビジネス」を潰そうとして、強力すぎる法律を施行してしまうと、「怖いビジネス」は潰れるどころか拡大してしまうという実態はすごく興味深い。段階ごとに適切なアプローチは異なっていて、アプローチの仕方を誤ってしまうと悲劇を招いてしまう失敗例としても本書は価値があると思う。
Posted by ブクログ
バラエティー番組ではすっかり「ゆるキャラ」が定着した門倉先生の著書でございます。あの人の本業、御存知ですか? 闇経済の専門家なんですよ。ああ見えて本当は凄い人なんです。門倉先生を書籍から知った方は、テレビでさんま師匠をはじめとする芸人やタレントにいじりまくられる姿を見て大いに抵抗を感じたことでしょう。
これまでアンダーグランド・マネーや貧困ビジネス、マフィア経済をテーマにしてきた著者が、この本では最新の地下ビジネスを世界中から集め、紹介しています。その多くは残虐性や悲惨さに目を背けたくなるようなものですが、中には思わず笑ってしまう間抜けビジネスもあります。
お金持ちになったらぜひ試してみたいと思ったのがフランス発祥の「誘拐サービス」です。申し込むと予告なく拉致され、監禁場所から決死の脱出劇を展開する、アクション映画さながらのスリルを味わえるとのこと。オプションでヘリの追撃やモーターボートによる水上チェイスも追加可能だそうです。
またアメリカには、ガソリンスタンドでビキニの女性が洗車をするというサービスがあるそうです。日本でも取り入れてよさそうなサービスですが、少々問題があるとか。ガソリンスタンドの周囲で、よそ見運転が原因の交通事故が急増するそうです。うん、わかるわかる。
Posted by ブクログ
ホンマでっか?の門倉ちゃんの本業の本。
こういうのって、マニアの人が面白おかしく読むんじゃなくて、国民全体が知識として知っとくべきだよね。
是非、色々な人に読んでもらって、事件に巻き込まれないよう自分を守ってほしい。
米国の生命保険売買の仕事ってOUTだったのか。
日本でも最近、金融業者が真似して手を出してるのに。
Posted by ブクログ
知らなかった裏社会の勉強になりました。
このビジネスに従事する人は、裏ではなくそれが表の社会なんだろう。そんな社会と交わることがあるのだろうかと想像しながら読みました。
Posted by ブクログ
スリルを求める顧客のために、ずばり「誘拐サービス」を行うフランスの会社。
シルクハットにタキシードなど目立つ恥ずかしい恰好をした借金取りがぴったりとくっ付いて取り立てる、羞恥取り立てのスペイン、など中々面白い事例があって、まあまあ楽しめます。
ルーマニアがサイバー犯罪の巣窟で、その理由がチャウシェスク政権が情報技術(IT)に力を入れたことで世界の第一線で活躍できるサイバー集団が出来あがっていたということも、興味深い事実でした。