井口耕二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今や世界最大級のSNSとなったインスタグラムの舞台裏を取材した本。フェイスブックに買収された後に焦点を置いて書かれているが、確かにここの物語が実に興味深い。親会社CEOと創業者の思想がここまで相容れないとなると(ただし例によってマーク・ザッカーバーグは取材に応じていないので視点の公平性には少々注意)現場は本当に修羅場だったんだろうなぁ…極東の平社員としては同情を禁じ得ない。同時に現在のインスタグラムの世界観を、綺麗な面も揶揄される面も含めて作り上げたのが創業者の並々ならぬ鋼の意志だったのもまた皮肉。GAFAのような巨大テクノロジー企業でも最後は人間同士の話になってくるのだなと。企業カルチャーの融合って本当に難しいですよね。
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Posted by ブクログ
とても面白いです。読みやすく勉強になりました。インスタとFacebookのコンセプト・思想が全然違うことがわかりました。
マークザッカーバーグが超えられない(理解できない)「エモい」ことへの評価軸をインスタ創業者2人(シストロム)は持っていて、その葛藤が描かれています。
もしかしたら、ザッカーバーグはビジネスを成立させたり組織を引っ張っていくために、「エモさ」への興味を抑えてる=データでコンテンツを評価しているのかもしれませんが。。
本書の論調は、データ重視のFacebookとアート性重視のインスタという対比です。コンテンツ・文化と資本主義という構図。永遠のテーマだと思います。 -
Posted by ブクログ
「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最大限に抑える。そしてビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」
・簡素を極める程大きな成果が得られることを私は禅から学んだ
・周囲(自然)と一体化しどれほど遠くでも感じられるほど感覚が研ぎ澄まされると、これほどの満足はかつてないと思うほど満ち足りた気分になる
・鍛冶場の切り盛りと布物の商売は大きく違うと我々は痛い思いをして学んだ
・毎日楽しく仕事をするということ。階段を一段飛ばしで駆け上がってしまうほどワクワクしながら出社。思い思いの服を着た仲間に囲まれて仕事をしたい。はだしのやつがいてもいい。仕事時間は柔軟でなければならない。いい波が来たらサーフィンに行きたいし、パウダースノーが降ればスキーに行きたい。子供が体調を崩したら家で看病してあげたいからだ。仕事と遊びと家族の境目は曖昧にしておきたい。
・会社には外に出て世間の温度を体感してくる人間が必要だ
・マークは二つの教訓を教えてくれた。草の根活動で成果を上げられること。傷ん生息域も努力次第で回復できること
・再生紙に転換した結果、初年度だけで350万キロワット時の電力と、2万3000キロリットル近い水を節約することができた
・私は幹部を10人程アルゼンチンに連れて行き、本物のパタゴニアを風の吹きさすぶ山々を歩き回った。そして荒野を歩きながらなぜビジネスをしているのか、パタゴニアをどういう会社にしたいのか検討した。
・100年先もパタゴニアという会社が存在していることを前提に物事を決めるようにしなければならない
・楽しみの種類はいままでと違うはず。片目をちょっと違う方へ向け、頭を少し垂らしつつ、楽しむことになるはず
・成長は我々がオーガニックな成長と呼ぶレベルに抑えている
・「最高のものを作る」は難しい目標だ。最高クラスでもなければその価格における最高でもない。最高のものを作るは最高のものを作るだ。
・私に言わせれば、そこまで取扱いに気を付けなければいけないシャツは価値が低い。扱いやすさは大事なポイント。とにかくデザイン責任者と私で品質に対する考えがここまで違うのであれば、まずはとことん話し合い、パタゴニアにとっての品質基準を確立しなければならないだろう
・買うときは少なく賢く買う。
・所有者は買ったものに対して責任を負う。きちんと洗う、直す、使いまわす、分け合うなどとする。
・選択肢が多すぎると人は不幸になる
・特徴的で質が良いため競合品がないーそんな製品を作って売る方が良い
・何を持って最高というのかを製品ごとにはっきりさせている
・課題に立ち向かう際は美しさのことなど考えもしない。考えるのはどう解決するかのみだ。だが最後に到達した答えが美しくなければ、まちがえなく何か失敗している。
・我々のウエアを真に必要としている顧客ターゲット
・発明ではなく発見すること。発明などしている暇はない。
・全体が有機的に結び付き、機能するサプライチェーンにしなければならない
・最高であろうとするとき、どこかの段階で苦労するものだ。であれば最初の段階で済ませてしまう方がよい
・パタゴニアのストーリーが歪んで伝わることのないようにするにはどうしたらよいだろうか
・パタゴニアのイメージは人の声である。世界を愛する人々、信じるものに情熱を燃やす人々、未来をつくろうとする人々の喜びを表す声がパタゴニアイメージ。加工などしないし人間臭さを抑えたりもしない。だから人を不愉快にさせることもあるし、鼓舞させることもある。
・イメージは管理しなければならない
・カタログでストーリーを語り、それを顧客に読んでもらうことを基本としている
・カタログの目的は我々が奨励する人生哲学を訴えること。イメージを支えている哲学を訴えることだ。具体的には環境に対する心からの感謝と環境危機の解決に貢献したいという強い想いである。自然界に対する深い愛情である。権力に対する健全な懐疑心である。訓練によって熟達しなければできない自分の力が頼りの難しいスポーツに対する愛情である・・・
・カタログはシーズンごとに発行する聖典である。ストーリーを語る媒体はウェブサイトから品質表示タグ、店舗ディスプレイ、動画に至るまですべてカタログを基礎として作る。
・写真はパタゴニアらしい瞬間を使う。さびれたシボレーのボンネットに食べ物を広げて岩登りの前の腹ごしらえをするクライマー・・・
・文言で大事にしているのは正確性
・語りかける相手は、いわゆる世間ではなく、1人ひとりの顧客
・パタゴニアの広報戦略はかなり積極的。報道してもらえると思う点があれば積極的に売り込む。
・PIMSで事業の成功と最も相関が高いのは価格ではなく品質
・パタゴニアは大きな会社になりたいと思っていない。なりたいのは優良企業。
・Bラボ
・パタゴニアの製品が大好きでよく買う人にこそパタゴニアで働いて欲しい
・問題解決は4~7人が最適
・土地の境界に設けられた柵は理念の柵でもある
・地球は人間のためのみに存在するのではない。人間の命は地球上で生きる様々な生命のひとつにすぎず、他の命を押しのけて現生地に手を入れる権利などはない
・資金力もついて影響力が高まっていることから、影響力を行使しやすい部分において、全てを他人任せにするのは無責任であり自分たちも手を動かしたり戦略的提携を模索するべき
・ダムネーション
・1%フォーザプラネット
・善行をなす力も資源もチャンスも揃っているのに何もしないのは悪行といってもいだろう
・有限なこの星で生きていくには消費を減らさなければならない -
Posted by ブクログ
2021/05/16 読み終わった
ピクサーがジョブズの会社だって知らなかった。という話をしたら、知人が貸してくれた。
みんな知ってるアップルの創業者がどんな人生を歩んだかと、アップルの製品がどんなスピリットで作られたか、がよく分かった。平たくいうと、ジョブズのこだわりを突き詰めて、突き詰めて、突き詰めて、突き詰めて…出来ているってこと。シンプルさとか、機能性とか、デザイン性とか。何もかもジョブズの理想通り、それがアップル製品だと。製品を享受する人にとってこれほど信頼が置けることはない。アップル信者が多いはずだ。
なお、ジョブズのこだわりはアップル製品にとどまらず、家の家具、食べ物、泊まるホテル、音楽、建物、何から何まで全部!
だから、近しい人からしたらこんなに面倒な人は居ないって思うだろうというのも一面あり。だって本人もゴールが分かってないのに、これは違うとだけ言うんだもん。でもそれも真理かも。正解は分からないけどこれが正解ではないってことは何となく思う、ってあるよね。
人生は一度しかないのだから、いくらでもこだわっていいんだってことを学んだ。
ソフトカバー単行本を借りたんだけど、面白かったので文庫を改めて買った。文庫版には、ジョブズの最期の日々について綴った「終章」が収録されている。ジョブズの人生にハマった人は読んだ方がいいし、アップル製品のファンであるだけなら読まなくてもいいかも。 -
Posted by ブクログ
タイトルだけを見て購入すると見誤るかもしれない。経営者論の要素が非常に強い。
しかし赤裸々に経営者目線で語られていて、様々な交渉事や経営の秘訣などが包み隠さずに本音が語られているところが本書の魅力。
メディア王になった大富豪フェリックスデニスの人生の教訓をまとめた本であり、既にお金持ちの人、経営者、会社員、投資家、お金持ちはどんなことを考えているのか知りたい人にとって面白い本だ。
また、大富豪がどんなことを考えているかを知る事ができる。
株のシェアは渡すな。100%保有しろ。会社は上場させるな。など、流行りのエンジェル投資によってシェアを減らす可哀想な若手経営者にとって示唆に富んだ内容も面白い。
大富豪というのは実は金儲けの快感にハマって自由がなく孤独で幸せではない。お金持ちだからといって幸せにはなれない。私の回りで幸せな大富豪はいない。と語られている。
既に著者が亡くなられているということで、人の人生、お金持ちと幸福について改めて考えさせられる一冊。
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購入済み
すごい!とにかくすごい!!
すごい!とにかくすごい伝記です。言わば、超天才が生み出す狂気の世界。書中に何度も出てくる「現実歪曲フィールド」という言葉がそれを象徴しています。妥協を許さない厳しい要求に応えて不眠不休でアップルIIやマッキントッシュを生み出した技術者たちの努力、彼らを鼓舞し、不可能を可能にしてしまうスティーブ・ジョブズの強い意志。弱小だったアップルやピクサーに今日の成功をもたらしたストーリーには魅了されます。しかし、狂気の天才が、周りの人を傷付け、衝突し、仲たがいしていく様にはハラハラさせられます。最後に家族のこと、恋人のことを読み、彼の人間的な面にも触れ、少しほっとし和んだ気持ちでパートIを終われました。日本や日本的なものが登場する場面、ビル・ゲイツとの協力とその後の対立など、興味深い話も含まれています。
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Posted by ブクログ
ネタバレリーンスタートアップの応用編的位置付けの一冊。
アントレプレナーシップやリーンというスタートアップ的な手法をいかに大企業などの既存企業に取り入れていくか。
示唆多く、参考になる一冊。
<メモ>
・スタートアップウェイを支える5原則。
1継続的イノベーション 組織の上から下まで様々な人材と創造性を活用し、新たなブレークスルーを見つける方法
2スタートアップを仕事の原始単位とする。実験のできるチームが必要で、それは他とは異なる組織構造で支えられなければならない
3かけている機能。ほとんどの組織はアントレプレナーシップという機能がかけている
4再創業 組織の構造を大きく変えることは会社を新たに創業し直すに等しい
5継続的変容 新たな課題に直面するたび組織のDNAを書き換える能力が必要。
・古臭い企業は経営管理による安定成長、先進企業は継続的イノベーションによって世の中に衝撃を与え続ける。衝撃を世間に与えられる可能性が高くなるようにする。大きく考える、小さく始める、素早く拡大する。
・生産的な失敗に報いる。継続的イノベーションで後塵を浴びせ続ける。
・アントレプレナー機能 大きく成長し、将来社内に新部門を設置する可能性もある構想を統括する機能。実験や繰り返しを重視するアントレプレナーの意識を持って組織の日常業務ができるようにする機能
・スタートアップへの参画の理由はミッションに賛同したから、ビジョンを実現して世の中を変えたいと考える人が多い。ROI、市場シェアなどの遅行指標と顧客エンゲージメントや顧客満足度、リピート率、コンバージョンレートなど先行指標との違いを頭に叩き込んでおく必要がある。
・リーンスタートアップの仕組み
1スタートアップが成功するために真でなければならない信念を明らかにする。要となる仮説。
2仮説をできる限り短時間で費用もかけずけんしょうできる実験を用意。実用最小限の製品 MVP
3科学者のように考える。何がうまく言って何がうまくいかないのか学ぶチャンスと捉える。検証による学び
4実験で学んだことを持って最初に戻る。繰り返しを構築、計測、学習のフィードバックループと呼ぶ。
5一定の間隔で戦略を変更すべきかそのまま方向性を維持辛抱すべきか判断する。ピボットまたは維持。
・自分が解決しようとしている問題が本当に世間で問題とされていることか確認するための問い
1みんな抱えているはずと思っている問題は本当に人々が抱えている問題なのか
2その問題に、皆、今はどう対処しているか
3自分のやり方は、今やられている対処方法より優れているのか。
分析による停滞は避けるべき。検証する仮定はなるべく少なくすべき。最初は高リスクの部分に集中すべき。
学びのチャンスがなるべく大きくなる行動に集中する。
・価値仮説とは製品やサービスを使い始めた顧客に心から喜んでもらえるのかを検証する仮説。お金を出して買ってくれるか、リピートしてくれるか。
成長仮説とは顧客が増えていくのかを検証する仮説。
成長に向けてどういうメカニズムを採用するか、他の地域にも応用できるか、口コミを推進できるか。
一般的には価値仮説を検証後、成長仮説に進む。
・推論を正しく行うには3つのしやすさが重要
1行動しやすさ
2わかりやすさ
3チェックしやすさ
・ピボットのタイミング
方向転換か辛抱かの検討会議をあらかじめ予定に入れておくといい。日々のルーチンに組み込んでしまう。チームメンバーの意識統一として、常に自問自答がなさσれるようになる。
・企業マネジメントは責任が土台にあり、その上にプロセスがあり、そこから醸成される文化があり、それに惹きつけられる人という4要素から構成される。
・変革の3フェーズ。
1実験適応解釈により基礎を作る。クリティカルマスを超え、新しいやり方が認められ、大きな変化が可能にあんるまでの期間。
2スケールアップと展開を進める時期。あちこちから文句や抵抗が噴出するので、政治的力を得て乗り越える必要がある時期。
3組織の根幹をなす真相の仕組みに切り込む時期。変化を一時的なものに終わらせず定着させるための仕組みを作る時期。
・フェーズ1
少数プロジェクトで初め数を増やしていく
機能横断的な専任チームでパイロットプロジェクトを推進する
新しい概念を自社に適した表現やツールに落とし込む
・革新会計とは普通の会社で使われている評価基準(売上、顧客数、ROI、市場シェアなど)が全てほぼゼロのとき、全身度合いが評価できる手法。
・一種の先行指標を枠組みとする。成功の予兆となるもの。
・一番重要な要となる仮説にチームが集中するように仕向ける仕組みとなる。
・機能や部門、地域でリソースを取り合う交渉を、数字を元に共通の言葉で行えるようにする。
・長期的な成長や研究開発と、イノベーション資金を提供する仕組みとを、価値を生み出す力について監査できる形で結べる。
・レベル1顧客一人当たりのデータを評価基準とする。
例としてコンバージョンレート、一人当たり売上・一人当たり生涯価値、定着率、顧客一人当たりコスト、紹介率、チャネル浸透率
・レベル2ビジネスケース。事業全体の状態がわかる状態にする。コスト面も見込む。
・成長のエンジン。
1粘着型成長エンジン 自然減より口コミ紹介が多い
2支出型成長エンジン 既存顧客の売上を再投資して新規顧客を獲得する
3ウイルス型成長エンジン フェイスブックのように使ってもらうだけでその副作用として新規顧客が得られるもの。
・レベル3正味現在価値。データが得られることにビジネスケースを再計算し、NPVの値が変動するもの。夢想計画に対し、施策によってNPVがどの程度変化するのかを常時チェックできるようにしたもの。学びを全て正味現在価値に落とし込んで評価する。
・アントレプレナーシップで重要なこと
機能の担当を定める
担当者を単なる未来信者や扇動者とするのでなく、責任を持って業務を推進する立場とする
アントレプレナー型人材のキャリアパスとそういう人向けのパフォーマンス開発プロセスを用意する。
複数の柱をカバーするクロストレーニングを提供する。(創業経験があるとこれが強い)
組織全域で素晴らしいアントレプレナーシップを醸成するために、研修、指導、支援、コーチング、ベストプラクティスを提供する
アントレプレナーシップ以外にも同種の教育を行う
企業全体の方針を決定する際、ゲートキーパーなど他の昨日と同じテーブルにアントレプレナーシップ機能も座らせる。
・社員全員にアントレプレナーとなるチャンスを提供し、進化の種をまくマネジメントがスタートアップウェイの神髄。
・アントレプレナーになる動機
1ビジョンと明るい見通し メンタリティ。
2スキルと資源 資源をうまく融通すること
3リスクと責任 リスク軽減重要