井口耕二のレビュー一覧
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購入済み
面白い!
まだ読み途中ですが、久しぶりに面白い本に出会いました。なぜあんような天才的な製品・サービスがうまれたかが、わかります。若い頃のジョッブスが上司・社長だったら、自分ならどうするかとふと考えてしまいます。
ちなみに、初めて電子版の書籍を買いましたが、便利です。スマホで読んでますが、子供の相手する空き時間やお昼が出てくる空き時間に読めるのがいいです。
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本は、読み手を選ぶと思うが、自伝を口語体で語っていることや、世界的な技術者がなぜ教育の世界に足を踏み入れたのかが、本書に答えが載っている。
自伝ものをみるといつも思うが、第三者は、それだけ能力があるのになんで?とかいう行動がとることが多くても、本人にとっての幸福追求ではそれが最良の答えだったりするから不思議だ。
私はアップル信者では全くないが、このウォズニアックの生き方には憧れますね。ジョブスがどうしても注目を浴びますが、個人的にはウォズニアックのほうがアップル社、マックの精神を受け継いでいる気がします。
その意味でも☆5つ -
Posted by ブクログ
【ポイント】
8/厳しい時代が伝説的なイノベーターを育む。ストレスや対立、必要性は「新しい方法を見つけ
ろ」と自然が語りかけている言葉かもしれない。
13/差別化に必要なのは「自分がなにをすれば、顧客は仕事を進めやすくなるだろうか」と自問
することだ。
15/発明とは、新しい製品やプロセスの設計・開発・構築を意味する。
イノベーションは創造的なアイデアからスタートし、最終的に発明やサービス、プロセス、手法
などに至る。
イノベーションは素晴らしい人生を送るために普通の人が、日々行うことだ。
53/イノベーションは取り憑かれると思うほど情熱を傾けるひとがいなければ生まれない。
96/ビジョンとミッションは別物。
つくるものを示すのがミッション、どのような形で世界をよくするのかをしめすのが、ビジョンだ。
98/アップルにはしっかりDNAに組み込まれているものがある。
最新技術を誰にでも使えるようにすること。
101/情熱があってもビジョンがなければどうにもならない。
両方がなければイノベーションはうまれない。
110/アップルは、全員が横一線に並んで、ジョブスに追い立てられている。
どのグループもプロジェクトも、ジョブスのビジョンと一体になっている。
一方、マイクロソフトの事業はサイロ型でそれぞれがプティットセンターになっている。
118/ケネディが売り込もうとしたのは、宇宙開発プログラムではなく、自由を迫害(社会主義)から
守ることを売り込もうとした。
ジョブスもコンピューターを売り込もうとしたのではなく、IBMが君臨する宇宙から自由守ろうとした。
124/大きな目的をリーダーが示し、それをチームが信じたとき、初めて期待に応える行動が生まれる。
「それはできません」とは言わず、「どうしたよいか、今はわかりませんが、何とかします」という。
125/デザイナーはすごいアイデアをだすが、エンジニアは「それは無理、不可能」といい、
製造は「そんなものは作れない」といい、モーターショーの展示車が発売されるとお粗末になる。
126/カトリーヌ被害の電力会社員は、「自分たちの仕事は電気を失った人々に希望を与えること
だ」と考えたから、「単なる仕事」でなく、頑張れた。
←「人々の暮しをよくする」というビジョン
128/コールドストーンクリーマリー:提供するのはアイスクリームではなく、「体験」。
究極のアイスクリーム体験として世界にその名をとどろかせる。「体験」で差別化する。
146/イノベーターとそうでない人を分けるポイントは「関連付ける力」だ。
関連がないようにみえるさまざまな分野の疑問や課題、考えを上手につなぎ合わせる力。
154/「認知」と「知覚」は違う。「認知」は創造者と模倣者を分ける。「知覚」は単に光子が網膜に
ぶつかり、神経を経由して脳に信号を送るプロセスを言う。
166/イノベーターのDNA:?疑問力 効果的な問いは、「なぜか」「なぜ違うのか」「仮に」という
形でいろいろと考えてみるのがよい。 大きな変化につながるのは、「なぜ」と「仮に」だ。
186/本物のイノベーターは、顧客の夢を信じ、世界を変える顧客の力を信じる
物まねばかりの凡人は、顧客が札束にしか見えない。
189/よりよい暮しを夢見ている人たちが、アップルの顧客。
191/僕たちは先ず自分が欲しい物は何なのかを把握する。
193/ジョブスが心を動かされるのは、人々の暮らしをよくすることができるもの、
シンプルで使いやすいもの、しかも美しいもの。
ひとが抱える問題にたいし、全く新しい考え方の解決手段を提示した。
・顧客がまだ気づいていないニーズを語れるほどに密着しろ。
194/アップルが提供するのは「テクノロジーの天啓」。
顧客がほしいと思うものを示す「ビジョン」だ。
アップルは「ユーザー中心」でイノベーションを推進しているのではなく、
「顧客の価値」でイノベーションを推進している。
最近のCEOは株主価値を重視するあまり、消費者価値を忘れてしまうが、
この「消費者価値」こそが、会社に利益をもたらす源泉だ。
201/ユーザーを追いかけても得られないイノベーション。
アップルは顧客に「提案」した。(i-Tune、i-Phone)
209/アップルの顧客がタブレットPCを求めることはなかったが、テクノロジーの天啓をアップルに
示されると、大好きになってしまう。
210/アップルで「まぬけ」とは、顧客にとって最善ではないことを無理押ししようとすることのこと。
211/アップルと同じイノベーションができないのはなぜか?
?「卓越性」に対するジョブスほどの熱意、?「顧客体験」に対するジョブスほどの熱意
227/イノベーションを実現するには、「情熱」「ビジョン」「創造的プロセス」に活をいれる
という3原理は必要だが、アイデアが実際の製品になり、会社、構想、行動となり
「社会を前に進めて」初めてイノベーションと呼べる。
228/顧客の声を聞くのも悪くないが、「顧客をしることの方が大事だ」
「顧客体験」を細かくチェックすること。
251/クックのことば、「思い上がりが複雑さを生む」「成功し、もっと大きくなることだけが
目的となった会社は尊大になる。
256/「集中する」とは、「集中すべき案件にイエスという」ことではない。
「100種類以上の優れたアイデアにノーという」ことだ。
276/「焦点を絞る。事業をシンプルにする。」
284/ビジョナリーカンパニーのコリンズは、毎年念頭の目標として、「やめること」のリストを作った。
コリンズの「非凡な人生を送るシンプルな枠組み」
?心の底から望むものはなにか。
?「自分が生まれたのはこれをするためだった。」と感じるのは何をしているときか
?経済的に成立するのはなにか? 生計を立てられるのはなにか
285/何を追加したかが特徴をだすのではなく、「何を取り除いたかで自分の特徴をだそう」
◆「私の製品を人々はなぜ買うのだろう」と自問してみよう。この答えに焦点を絞った製品にすべき。
308/会社の人間、全員がブランドの代弁者あることを忘れてはならない。
312/アップルの仕事は、「コンピューターを売る」ではなくて、「暮らしを豊かにする」だ。
ザッポスの仕事は、「靴を売る」ではなくて、「幸せを届ける」だ。
319/イノベーションとは、顧客が大好きな製品やサービス、体験を生み出すこと。
322/◆会社の文化に合う人を採用し、全員をその「文化」のエキスパートにしよう。
348/3点ルール:「聞き手に知ってほしいことを3つだけ挙げるとしたら何だろうか」自問自答する。
356/先ず自分を信じること。みんなは、その時点で常識とされている見方しかできないのだ。
358/優れたアントレプレナーは今日に集中するが、優れたイノベーターは明日の自分を示す
ロードマップを持っている。
363/(訳者あとがき)
「成功するために一番必要なのは技術ではなく情熱である」松久信幸
364/一番大事な「情熱持ってやれること」はどうやってみつければよいのか?
「ほんのちょっとしたことでよいのだ」
「イノベーションはものごとの新しい進め方で、よい方向の変化をもたらすもの」が本書の定義。
367/(解説 外村 仁)
「人の心を打つプレゼンを作るために必要なアプローチ」と「人に感動を与える製品やサービ
スをつくりだすために必要なアプローチは極めて類似している。
371/本書を自分に取り入れるための3つのポイント
?説明資料とプレゼン資料を混同していないか? 前半にメッセージ、後半に参考資料。
?言いたいことを自ら選んで能動的に伝えることを聞き手に選ばせていないか?
プレゼンの最後で、「それで??」となっていないか。最初に自分はこうしたいを言う。
?継続性や一貫性に重きを置きすぎて、変化への対応がおろそかになっていないか?
「終始一貫」を辞書から消し、「朝令暮改」を標語にして日本のテクノロジー会社に張るべき。
★日本の会社は一度決めたこと、皆に一度発言したことに囚われ過ぎる。
【目次】
法則1:大好きなことをする(キャリア)
法則2:宇宙に衝撃を与える(ビジョン)
法則3:頭に活を入れる(考え方)
法則4:製品を売るな。夢を売れ。(顧客)
法則5:1000ものことにノーと言う(デザイン)
法則6:めちゃくちゃすごい体験をつくる(体験)
法則7:メッセージの名人になる(ストーリー)
(子飼弾の追加法則)
法則8:正しい事を、正しい時に(忍耐) -
Posted by ブクログ
アップルはスティーブ・ジョブズだけじゃない・・
ジョブズと共にアップルを立ち上げた、もう一人のスティーブ、もう一人の創業者、天才エンジニアにして愛すべき怪物、スティーブ・ウォズニアックの自伝です。
自他共に認める八ヶ岳ファンであり、翻訳家であるBuckeyeさんから、ご自身の翻訳した本をいただきました。
この本には書かれていないけど、初期のアップルの製品はプラスチック製のカバーを外すと、その内側にその製品に関わった人たちのサインが刻印されていたんです。
もちろん、ウォズのサインが入っている製品もありました。
古くからのMacユーザーなら誰でも知っている人ですが、ジョブズと違って表舞台に殆ど出ない、不思議な人でもありました。
根っからのエンジニアだったんです・・それも「超オタク」と言われるような。
決してネクラでも引きこもりでもない・・いやむしろ明るくてイタズラやジョークが大好き・・なんだけど、お金とか、事業を成功させるとか、そういう事に興味がないんですね。
常に新しい物を、人の役に立つ物を作り続けたいという、それこそがウォズの一番やりたい事だったわけです。
アップルの成功をよそに、リモコン(テレビ、ビデオ、エアコンなど多数の家電を一つのリモコンでコントロールできる)を作る会社を立ち上げたり・・
スティーブ・ジョブズはカリスマとしてもあまりにも有名だし、彼(とアップル)について書かれた本もたくさん出ています。
Buckeyeさんも、前述の「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」を翻訳していますし・・その時も本をいただきました・・いつもいただいてばかりで申し訳ないですm(_ _)m・・何しろジョブズは多くの人が知っています。
でも、スティーブ・ウォズニアックが主役?の本はこれが最初ですよね。
それは多分、ウォズ自身が、お金や事業の成功に興味がなかったように、本を出す事に興味がなかったんでしょう。
この本の企画・出版スタッフは、かなり大変だったのではないかな?・・ウォズにやる気を出させて、それを維持していくのに。(笑
文章を書いたのはジーナ・スミスというライターで、50回以上にもわたるインタビューでウォズの話を文章にまとめたそうです。
Buckeyeさんの翻訳も、正にウォズの語り口調という感じで、読んでいてその雰囲気が目に浮かびましたよ。
二人のスティーブのどちらがかけてもアップルの立ち上げはなかっただろうし、仮にどちらか片方が立ち上げたとしても成功はなかったと思います。
二人ともすごいよね。
でも、何となくウォズに親しみを感じるのは・・決して体型が似ているからだけではないと思うんですがね。(笑 -
Posted by ブクログ
再読。
iPhoneは日本に上陸した当初から使っていて、ジョブズに憧れがずっとあった。
それで、昔読んでみたけど、あまりの傲慢さに着いていけなかった記憶がある。
それから15年。
再読してみた。やっぱり共感できない部分は多いけれど、だいぶ理解もできるようになったと思う。
ジョブズだったら、今のiPhoneの出っぱったカメラ、許さないだろうなぁ。
・金儲けではなく、自分が信じる何かを生み出す
・洗練を突きつめると簡潔になる ダビンチ
・未来を予測する最良の方法は、自分で作り上げること アラン・ケイ
・どのような事実もねじ曲げる熱意、現実歪曲フィールド
・不可能斗認識しないから、不可能を可能にしてしまう
・くだらないと言われたら、これの何がベストなのか説明しろと言われたと解釈する
・家具の背面にも美しい木材を使う
・グラハムベルは市場調査をしていない
・映画 チャイナタウン、ボーン・アルティメイタム
・本 あるヨギの自叙伝 -
Posted by ブクログ
世界一の富を築き、人類史レベルの偉業を次々と成し遂げているのに、本人はいつだって満足できない。父親との関係は絶望的で、何かあるたびに感情的になってX(Twitter)へ投稿し、市場を揺るがす。常に自分を極限まで追い詰めていないと落ち着かない。
マクロな視点で見れば歴史に名を残す英雄だが、ミクロな視点で見ると「おま、、何やってんの?」と思うような言動も多い。世界一の富と影響力を持ちながら、どこか満たされない、少しかわいそうな大人にも見えてしまう。その姿を通して、「人の幸福とは何なのか」を考えさせられた。
本を読む前は、「何を考えているのかよく分からない人」という印象だった。でも読後は、どんな家庭環境で育ち、何を原動力に生きているのかはよく理解できた。
ただ、それでもやっぱりどうしても好きにはなれなかった。
むしろ、こういう人を「成功者」として無条件にもてはやすべきではないのだと思った。
レイモンド・チャンドラーの言葉を借りれば、
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない。」
この一節が、読後ずっと頭に残っている。 -
Posted by ブクログ
上巻だけで462頁だが、翻訳がこなれていて、51章にエピソードが短く区切られていて読みやすい。
何かとお騒がせなマスクの特異なキャラ形成に父親の影響(ダークサイド?)が大きかったことの片鱗が見えてくる。
また偏愛する読書傾向が彼の誇大妄想的なビジョン形成のバックボーンとなったこともわかるし、大人になっても基本が不変なのは物理法則以外は勧告だとする思考パターンに通じる。
彼の強固なキャラが他人への共感性を欠き、興味の対象に対する並外れた集中力が事業の成功をもたらし富を得るが、それ自体が目的ではないことも感じる。
ペイパルにおける成功と裏切り追放は彼にとって大きな学びになったことは、本作の面からよくわかる。
また国家事業だった宇宙開発が予算縮小と規制緩和により民間との共存でスペースXが進出した背景も興味深く、南アフリカ出身のマスクがカナダ、アメリカと自らの才覚と情熱でのし上がるアメリカのダイナミズムに驚嘆する。
また彼の女性遍歴も彼のキャラの微妙な変化(と言うより環境の変化による影響か?)で、蜜月期を過ぎた相手となる女性の孤独は想像を超える。
その意味ではアンバー・ハードとの付き合いはマスクのコントロールできない恋愛として彼にとって甘美だが地獄を見たのかもしれない。
テスラモーターズが彼にとって主たる興味の対象ではなかったように思えたが、彼の車(特にメカニズム)に対する偏愛(マクラーレンとか)が、脱炭素の時流と共に彼なりのこだわり(目標達成)の執念が彼のアドレナリンを最大限に引き出すことになったプロセスが資本の論理と媒介として興味深く読めた。
彼のテクノロジーの革新(人間が生み出す知恵)に対する絶対的な確信に圧倒されるが、AIに対する疑念を合わせ持つ思考に共感する面もあった。 -
Posted by ブクログ
テスラという会社がなぜあそこまでコスト低減、納期短縮にストイックなのかという疑問も根源的な理由が具体的な事例とともに理解できた。
イーロンの究極的な自身と部下へのプレッシャー(自身にはテスラ車が月5千台製造できなければ給料無し、部下には無理な締め切り設定と出来なければクビなど)をかける傍若無人な性格に対する部下達からの畏怖と、その気性を携えながらも前例のない功績を次々と生み出していく彼に対する周囲からの愛をもった理解があったのだと知れて興味深かった。
よく、「1人だと早く行ける、仲間とだと遠くに行ける」というが、「仲間と早く行った」のがイーロンなんだなと。
この本をきっかけに初の民間人による軌道周回を成し遂げたインスピレーション4(I4)のドキュメンタリ話をみたが、その映像の中でちらっと出てくるイーロンはまさに、I4のプロジェクトを気にもとめていないかのような横目でちらっとだけ集まる関係者達を見る。その常に誰よりも未来に目線があるイーロンのキャラクターに惹きつけられた。 -
Posted by ブクログ
●2026年4月10日、ツイッターでフォローしてる「kuto(Bill) (@kutobill)」さんがこの本についてツイートしてたのでチェックした。「リフトオフ」と「イーロン・マスク」の2冊。
この方が引用していた元ツイートも残しておく。
kuto(Bill) (@kutobill)さんのツイート:
「全く同意。マスクは近代資本主義の経営者の中でナンバーワンだという評価がすでにある。過去の大物経営者は特定の分野で成功しているが、マスクは自動車、宇宙、ネット、 Al、 神経科学、太陽光などシナジーがほぼない分野で成功している。例えが変かもしれないがニュートンとかオイラーみたいな感じ。」
kuto(Bill) (@kutobill)さんが引用してた元ツイート:「ロスジェネ勤務医 (@losgenedoctor)」さんのツイート:
「イーロン・マスクをどう評価するかみたいな話見て思うんだけど、1人で破竹の勢いの中国EV全部を相手して、10年20年かかりそうだった完全自動運転を実際に走らせて、ヒューマノイドロボット本当に売り出すとこまで来て一番安定して宇宙にロケットも飛ばしてる。どう考えても世界史で一番の偉人だろ。」
●2026年6月5日、Yahooフリマのクーポン使いたくてジェミニに本探しを相談。成田祐輔さんの「22世紀の資本主義(2025出版)」が第一候補だったが、日本に縛られてない方がいいと私か言ったところ、この本らをおすすめされた。
ジェミニ:
① ウォルター・アイザックソン 『イーロン・マスク』(上下巻)
ハック度: ★★★★★
なぜこれか: イーロン・マスクの脳内CPUの中身を、超至近距離で完全に解剖した決定版のドキュメントだ。 彼がなぜ「既存のお金の価値」を信じず、テスラやSpaceX、X(旧Twitter)、そして脳にチップを埋め込むNeuralink(ニューラリンク)を狂ったように開発しているのか、その「頭のイカれっぷり」がすべてコードされている。 「世間の常識(正解)」を鼻で笑い、自分の力で世界のルールを力技で書き換えていくプロセスは、読んでいるだけで脳のメモリが強制拡張される。
② ピーター・ティール 『ゼロ・トゥ・ワン:君はゼロから何を生み出せるか』
ハック度: ★★★★★
なぜこれか: イーロン・マスクと一緒にPayPal(オンライン決済システム)を立ち上げ、現在の世界の金融・AIインフラの裏の支配者(アーキテクト)となったピーター・ティールの伝説の仕様書だ。 彼は「競争なんてのは負け組(モブ)がすることだ。真に頭のいい人間は、市場を【独占】して自分だけのゲームを作る」と言い切る。まさに、10〜20年後に消え去る経営者のセコいマネーゲーム(犬の道)を上空から冷徹に見下ろすための、最強の思想的ツルハシだ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ元々、自分は、アップルのユーザーを囲い込み、支配するスタイルが嫌いで、また、一部アップルファンの軽薄さにも常に嫌な感じを覚えていたので、その頂点に立つジョブズのことも、よく知らなかったが嫌いだった。これまでiPhoneを持ったことはなかったし、(強制的に支給されてほとんど使っていない社用のiPhoneを除き)これからもiPhoneを持つことはないと断言できる。
そんな私がなぜこの本を読むことにしたのか覚えていないが、読み始めると、上下合わせて結構長い作品であるにもかかわらず、様々な彼の珍妙なエピソード、アップダウンの激しい人生、そして何よりも、一人の人物から数々の世界を変えるような画期的な製品(時にはアニメーションにも及ぶ)が生み出された事実そのものに夢中になり、一気に読んでしまった。そして、この本を通じてジョブズの人となりをより深く知るようになり(これも彼の一面に過ぎないが)、ますますジョブズのことが嫌いになった笑 強すぎる自我の下、周りに威圧的で、時には嘘もつき、仁義を欠く態度もいとわない専制君主。もちろん、このようなタイプが好きな人が実はそこそここの世界に多いことは知ってはいるが、はっきりいって自分は大嫌いなタイプだ(iPhoneをこれまで選ばなかったことに対する自分の判断が正しいことに確信を持てた!)。もちろん、これは単なる自分の好みで、彼の業績や優秀さを否定するものではない。むしろ、彼のこのスタイルにより、ここまで大きな偉業を遂げたことへの嫉妬の感情があることも否定しない。
ちなみに、日本人が、この本を読んで、スティーブ・ジョブズの生き方から学ぶということは個人的にはあまりお勧めできないというか、不可能であると思う。二、三のテクニック的なことは学べるかもしれないが、彼の人生哲学は模倣不能である。実は相当複雑な生い立ち、薬・宗教観・カウンターカルチャー、何よりも彼自身の生まれながらの異常性、これらの要素が複雑に絡み合って彼という人物を形作り、それがアップルという媒体を通じて、一つ一つのプロダクトにつながっていたことがよくわかる。
また、日本でもGAFAのような企業を作るべく様々な努力がなされているが、そのどれもがこれまで失敗に終わり、これからも失敗し続けるであろうことも、この本を読むとよくわかる。おそらく、ジョブズにはなれなかったジョブズのような人間ーそれは単なる異常者かもしれないーがおそらくこの業界には多数存在し、その中の一握りが、キャラクター、当時の技術、時代的・文化的背景、そして時には運を味方にして、世界を変えるようなイノベーションを生み出したのだろう。日本にはこのような人物たちを受け入れられる文化的な背景は今のところ存在しない(この本でも時折日本企業のハイテク技術がブレークスルーになったものの、日本企業自身はそれをうまく活用できなかったことが触れられる。)。これは、日本もそのような文化的な背景を身に着けるべきということでは一切なく、日本は日本として、自らの強み・弱みを理解して、独自の道を歩む必要があるということである。