井口耕二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ディズニーカンパニーの関連本に度々登場するジョブスについて知りたくて読んでみた。
ピクサーの技術者エド・キャットムルはジョブスは世間でイメージされている激しいジョブスは見たことがないと書いてあったがアップルやネクストのよりは落ち着いていた様子。エドとジョン・ラセターを信頼していたようだ。
iPhoneが世間に広まり始めたのは私が大学生くらい。「意識高い系」の男子学生がiPhoneを持たせるにはジョブスの機器の見た目への追求と一般大衆向けへ向けたマーケティングの結果だ。それまでの歴史が(1の方はジョブス誕生から1996年のピクサーのOPIまで)彼の人格と絡み合いながら書かれている。
全てを監視下に置きアップル製品をソフトウェア、ハードウェアともにガチガチに統一したいジョブスと純粋に利益を追求し自社のソフトウェアをじわじわ広めるビル・ゲイツとのバトルが性格の違いが拍車をかけ面白いものになっている。
表紙の薄毛の利発そうなおじ様のイメージしかもっていなかったので、アップルやネクスト時代の激しい気質に読みながら引いてしまった。
もし今もご健在だったらジャニー喜多川やジョン・ラセターのように過去のパワハラを訴えられかっこいい表紙で伝記を出せなかったかもしれない。
こちらを読むとジョブスの性格はよく分かるのだが、そのジョブスと結婚して子供3人をもうけた奥様は相当心が広い方だったのだろう。
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Posted by ブクログ
2017年に出版された前著「社員をサーフィンに行かせよう」と重なる部分はありますが、さらに進んだ内容として2017年から2024年までの歴史を読むことができます。
パタゴニアの歴史は前著に委ねるとして、本著では主に会社として追求すべき思想に紙幅が割かれています。
パタゴニアという会社を構成するサプライチェーンや社員、購入してくれるお客さん、そして政府や同業の組織にいたるまで、これほどあらゆる側面での責任を果たそうとしている会社はほかにないのではと思わされます。
本著を読んでまたひとつパタゴニアを応援する理由が増えてしまいました。全人類、全組織がいちど読んでみて欲しい本だなと思います。 -
Posted by ブクログ
掲げているものがデカすぎる。こんなんどこもパタゴニアに勝てるわけがない。
と思わされるほどの、惑星サイズでバカデカい理念の神髄を知ることができました。
わたしは別段パタゴニアファンでもなく、読むまでは「なんか環境のことを考えているアメリカのアウトドアブランドらしい」くらいの認識でした。
それが読後は、もうパタゴニア以外勝たん状態。
本著の構成としては、前半が著者イヴォン・シュナイダードとパタゴニアの歴史を、後半は制度や会社設計的などの理念を紹介しています。
前半の歴史ももちろんおもしろかったですが、特に後半が良かったです。
ぐうの音が出ないほどの正論で、現代人が目を背けている地球規模の課題に組織として立ち向かっていく様子には背筋を伸ばされます。
ここまで読むと単純なわたしは「パタゴニア好き!パタゴニアの服を着たい!」となるわけですが、イヴォンはそれすらも「一番いいのは不必要なものを買わないことであり、二番目にいいのは中古を買うことである」と喝破します。
あまりにも目から鱗で全人類読むべきと思うほどの名著であると思いました。 -
Posted by ブクログ
正式なCEOに就任し、アップルを飛躍に導いていく過程が詳細に描かれている。
まず製品を絞り、誰もがすごいと認める製品を作り、人々のアップルへの評価を取り戻す。
その後、iPod、iPadへと、アップルの機軸を動かさないまま新しい分野へと進出し、成功する。
このどれもが、スティーブジョブズ一人が決めてトップダウンで行ったわけではなく、チームで決断、実行しているのだ。
チームメンバーが気持ちよく仕事ができるようにと気を遣う。社員にはモチベーションを高めるために発破をかけたり励ます。
アップルを辞めさせられてからの13年で学んだことを取り入れながら実践していった。
その結果が、私たちが今知っているアップルだ。
スマホについても、もちろんスティーブジョブズが一人でアイデアを出し、開発を始めたわけではなかった。
最高の人選をして最高のチームを作り、チームで決めていたようだ。
これはまさに、ビジョナリーカンパニー2に書かれていた、「まず適切な人をバスに乗せる」に匹敵し、チームを率いたスティーブジョブズは、第5水準のリーダーとなっていたのではないだろうか。 -
Posted by ブクログ
少し前に読んだ、ビジョナリーカンパニー2では、スティーブジョブズのようなカリスマ性のありすぎるトップのいる企業は、大きな飛躍を遂げ、継続させるGreatな企業にはなれないというようなことが書かれていたが、彼はアップルを辞めさせられた後、ものすごく成長し、その後のアップルの飛躍に大きく貢献した。
その成長を知りたくてこの本を読んだ。
上巻はアップルを創業してから辞めさせられ、NeXT、ピクサーを起業し、NeXTでは手痛い失敗をして、失敗した経営者として世間から忘れられようとしていたところで、アップルへの復帰の話が出てきて、暫定CEOに就くまでが描かれている。 -
Posted by ブクログ
『イーロン・マスク』上下巻を読んで、最も印象に残ったのは、常人では耐えきれないほどの強烈な危機感をエネルギーに変えている点だった。TeslaやSpaceXが現在のような巨大企業になる前、資金繰りや開発遅延で本当に倒産寸前まで追い込まれていた場面が何度も描かれている。しかしイーロン・マスクは、その極限状態でも逃げず、「どうすれば実現できるか」を考え続ける。普通なら諦める状況でも、最後まで突破口を探し続ける執念に圧倒された。
また、彼の思考法として非常に参考になったのが、「まず要件を疑う」という姿勢だった。一般的な企業では、与えられた前提条件や業界常識をそのまま受け入れてしまいがちだが、マスクは「その要件は本当に必要なのか?」を徹底的に問い直す。ロケットの部品価格、EV開発の制約、生産工程など、あらゆる場面でゼロベースから考え直している。これは単なるコスト削減ではなく、本質を見抜こうとする思考であり、仕事を進める上で非常に重要だと感じた。
さらに印象的だったのは、「本気で必死で働く文化」を徹底していることだ。睡眠も休日も削りながら、経営者自身が現場に入り込み、圧倒的な熱量で周囲を引っ張っていく。その厳しさゆえに批判も多いが、一方で世界を変えるレベルの挑戦には、それほどの覚悟と熱量が必要なのだとも感じた。特に、現場で問題が起きた際に、役職や組織の壁を越えて即座に意思決定し、解決へ向かうスピード感は非常に刺激的だった。
もちろん、マスクのやり方すべてに共感できるわけではない。強引さや他者への厳しさ、人間関係の衝突も多く描かれており、万人に真似できるスタイルではないと思う。ただ、それでも「人類を前進させる」という大きな目的に対して、狂気的とも言える集中力で挑み続ける姿には強く惹かれた。
この本は単なる成功者の伝記ではなく、「極限状態でどう意思決定するか」「本当に必要なものは何かを問い直せているか」を考えさせられる一冊だった。仕事への向き合い方を見直すきっかけになった。 -
Posted by ブクログ
『イーロン・マスク』上下巻を読んで、最も印象に残ったのは、常人では耐えきれないほどの強烈な危機感をエネルギーに変えている点だった。TeslaやSpaceXが現在のような巨大企業になる前、資金繰りや開発遅延で本当に倒産寸前まで追い込まれていた場面が何度も描かれている。しかしイーロン・マスクは、その極限状態でも逃げず、「どうすれば実現できるか」を考え続ける。普通なら諦める状況でも、最後まで突破口を探し続ける執念に圧倒された。
また、彼の思考法として非常に参考になったのが、「まず要件を疑う」という姿勢だった。一般的な企業では、与えられた前提条件や業界常識をそのまま受け入れてしまいがちだが、マスクは「その要件は本当に必要なのか?」を徹底的に問い直す。ロケットの部品価格、EV開発の制約、生産工程など、あらゆる場面でゼロベースから考え直している。これは単なるコスト削減ではなく、本質を見抜こうとする思考であり、仕事を進める上で非常に重要だと感じた。
さらに印象的だったのは、「本気で必死で働く文化」を徹底していることだ。睡眠も休日も削りながら、経営者自身が現場に入り込み、圧倒的な熱量で周囲を引っ張っていく。その厳しさゆえに批判も多いが、一方で世界を変えるレベルの挑戦には、それほどの覚悟と熱量が必要なのだとも感じた。特に、現場で問題が起きた際に、役職や組織の壁を越えて即座に意思決定し、解決へ向かうスピード感は非常に刺激的だった。
もちろん、マスクのやり方すべてに共感できるわけではない。強引さや他者への厳しさ、人間関係の衝突も多く描かれており、万人に真似できるスタイルではないと思う。ただ、それでも「人類を前進させる」という大きな目的に対して、狂気的とも言える集中力で挑み続ける姿には強く惹かれた。
この本は単なる成功者の伝記ではなく、「極限状態でどう意思決定するか」「本当に必要なものは何かを問い直せているか」を考えさせられる一冊だった。仕事への向き合い方を見直すきっかけになった。