井口耕二のレビュー一覧
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・長続きする会社は自らを再発明するものだ
・「なにをしないかを決めるのは、なにをするのかを決めるのと同じくらい大事だ。会社についても、製品についても。」
・自分のの仕事をちゃんとわかっている人はパワーポイントなんかいらない。ちゃんと問題に向きあって、課題を徹底的に吟味していれば。
・デザイナー、製品ディベロッパー、エンジニア、製造チームが細かく協力し、何度もスタート地点まで戻った
・パッケージは映画館のようなものでストーリーを生み出せる
・魅力的な半透明ケースを作るためにゼリビーンズの工場を見学するなどしている
・店舗はブランドの強烈な物理的表現になります。
・スティーブは話し合っていく考えていくその瞬間が好き。「スライドが必要なのは自分の話していることがわかっていない証拠」
・自分で自分を食わなければ、誰かに食われるだけだ
・創造性は何気ない会話から、行き当たりばったりの議論から生まれる。
・ipadのアイデアが先にあり、それをもとにiphoneが生まれたといえる
・アイデアはとても壊れやすく、大事にあたためてあげる必要がある。
・「ところで君はなにかすごいことを経験したことがあるかい?なにか生み出したことはあるかい?それともほかの人の作品にケチをつけて、作る人のモチベーションを引き下げてばかりいるのかい?」
・講義やビデオ授業を学生が一人で勉強し、クラスの時間は討論や問題解決手法の実践に使うようになる(ビル・ゲイツ)
・「完璧だ!」と宣言する直前までは「ガラクタ」
・利益を上げるのもすごいことだよ?でも原動力は製品であって利益じゃない。
・顧客が望むものを提供するのではなく、顧客が今後なにを望むようになるのかそれを顧客本人よりも早くつかむのが僕らの仕事
⇒何が欲しいか顧客に聞いたら「足が速い馬」と言われたはずだ(ヘンリー・フォード)
・1世代、2世代後であっても意義のある会社を作ること=起業
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スティーブ・ジョブズの伝記ではない。読み進めるうちにわくわくしてくる。ヒントに詰まった一冊。名著。
・社員向けと、起業家向けと2つの教育コースが必要だ
・「自分はどういうものを設計したいのか、つくりあげたいのか、夜、自分一人でじっと考え、考え、考え続ける。それだけのことをする価値はある。絶対にある。本当だ。(スティーブ・ウォズニアック)」
・イノベーションはとりつかれたと思うほど情熱を傾ける人がいなければ生まれない
・「失敗は気にならない。むしろ失敗した回数で子どもを評価すべきだと思っている。おかしなことにトライし、たくさんの失敗を経験する子ほど、創造的なはずだからです」
・「大好きなことをしていればさまざまな形で魔法が働くようになる」
・ピグマリオン効果:かけられた期待が大きいほど成果を生む
・魅力的なビジョンは「ミッションステートメント」とは別物
1)具体的
2)簡潔
3)徹底的
※何をしたいのか10ワードいないで表現できないなら私は投資しないし買わないし、興味もない
「普通の人にコンピューターを届ける」
「10年以内に人を月面に立たせ、安全に地球まで連れ戻す」
・オープンイノベーション:インターネット、ソーシャルネットワークの普及
⇒アイデアの勝負ではなく、ビジョン、行動の勝負
・大きな変化につながるのは「なぜ」と「仮に」だ
⇒「どのように」では小さな改善にしか向かわない
・自分たちが欲しいものを把握し、作る
⇒お客様調査に頼らない
⇒「フォーカスグループは使いません。誰の気分も損なわないようにするのがフォーカスグループであり、そこからは口当たりがよくとんがっていない製品しか生まれません」
・ジョブズは技術と同じくらいデザインを重視する
・イノベーションの目的はクールな製品や技術をつくることではなく”誰かを笑顔にする”ことである
・「顧客のペルソナ」
⇒マーケティングで訴求したいヒトの典型的な人物像
⇒彼らの痛みを感じることができるほどの顧客のペルソナを作れるか?
・アイデアだけでイノベーションはできない。製品化するためにはチームが必要。
⇒やる気を出してもらうためにエピソードを語れ
・「簡素化とは、不要なものを削り、必要なものの言葉が聞こえるようにすることだ」
-印象派画家 ハンス・ホフマン-
・「私の製品を人々はなぜ買うのだろう」
・差別化のアイデアは業界外に求めよう
プレゼンテーション
・「誰も思いつかなかった世界一のアイデアを思いついても、まわりを説得できなければ意味が無い」
・意識している、していないにかかわらず全社員はブランドの代弁者だ
1.うっそ!な瞬間を作る
2.3点ルールを守る
3.ステージを共有する
4.ヒーローと適役を導入する
5.ビジュアルに考える
6.ツイッターに書けそうなヘッドラインを作る
7.製品を売るな。夢を売れ。
あとがき
・「すばらしい中身があるのに表現しきれていない日本人にこそ読んで欲しい本」
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言わずと知れたアウトドアの最強ブランド。
その経営者の経営哲学がふんだんに書かれた本です。
仕事とレジャーの融合が、
どう社員の生産性に高めるのかという視点で、
日本でも以前かなり話題になった。
少なくない日本企業も、社員を遊ばせれば、
より生産性が上がるのではないかと考えた。
ただ、実際は、かなり表面的な「働き方改革」で終わった印象がある。
表面的なモノを模倣して、
自分達で、新たに作り変えるというのは、
日本企業が得意とする所だが、そこからは、決して哲学は生まれない。
よって、経営者と社員との「問題意識」の共有はできない。
日本の労働生産性は、先進国ぶっちぎり最下位だが、
経営者が、「どう人材を活用すれば、社員が幸せになり、会社の利益が上がるか」
その哲学を持ち合わせていない。
よって、経営者と社員との問題意識のずれが深刻化している。
利益を上げて、人件費を下げるのが、この20年の日本のやり方だが、
これは、企業の規模を上げるという、高度経済成長の論理と、全く変わらない。
結果、現在、多くの日本企業の日本人社員のモチベーションは世界的にて、
非常に低い。
本当に大事なのは、経営者と社員との、
「問題意識」の共有だと思います。
このパタゴニアは、この問題意識の共有が深い所まで、経営者と融合している。
その結果として、就業時間中に、サーフィンだと思う。
この意味で、哲学なき、モノマネは、百害あって一利なし。 -
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ネタバレ現在、アメリカには例の人のせいで逆風が吹いている。しかし、私は悲観はしていない。あの国は修正能力が高いからだ、これから書評にするコリン・パウエル氏もその代表的な人物の一人。
彼はジャマイカからの移民の両親のもとに生まれたアフリカ系アメリカ人。アフリカ系アメリカ人で初めて、国務長官(日本でいえば外務大臣)になられた方だ。
この本の題名は「リーダーを目指す人の心得」という題名であり、彼の理想のリーダー像が一冊にギュギュっと詰まった書籍である。大部分が彼の経験則によるもので、叩き上げの軍人としての彼の本質が表されている。
では、本書をかいつまんで紹介する。
・何事も思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。
彼は状況がどれほど苦しいときも、自信を失わず楽観的な姿勢を保つように心がけたとのこと。具体的には夜、自分は勝利に向かって歩んでいると思いながら職場を後にすると、自分以外にも良い影響が与えられる。部下にもそれは伝染し、彼らにもどのような問題でもクリアできると信じさせることができるという。
・まず怒れ。その上で怒りを乗り越えろ
誰でも怒る。まっとうな感情だ。彼も子供や奥さん、親友そして敵に対しても怒る。だだ怒ったままではよくないと思われているそうだ。
例えば、彼がフランスの外務大臣、ドミニク・ド・ビルバンと仕事をした時もそう痛感されたそう。しかし米国人のほとんどがドミニクと仕事したとき、彼に対して相当腹を立てたそうだ。
第二次湾岸戦争のとき、国連安全保障理事会では大量破壊兵器の問題が繰り返し話し合われていた。安保理は15か国で構成され、議長国は毎月持ち回りになる。
2013年1月はフランスが議長国で、ドミニクが議長席に座った。安保理議長国はその月の特別議題を提出できる。そのときドミニクが提案しようとしたのは、テロリズムだった。
これには、パウエルさんは不安に思った。ワシントンも「フランスが議論したいのはテロリズムでなくイラク問題だろう。それはまずい」という意見が支配的だった。
ドミニクはイラクには言及しないと断言していた。しかし、彼は理事会後、大勢の記者を目の前に、イラクに対する米国の姿勢を強く批判し、いかなる軍事行動にフランスは反対すると語ったのだ。
これで、パウエル氏をはじめ米国はテレビニュースや新聞でたたかれまくる。パウエル氏も激怒。その感情をドミニクにも伝えたそうだ。
米国内での反応もすざましく、フランスワインをボイコットしよう、とかフレンチフライ(フライドポテト)をこれからはフリーダムフライと呼ぼうといった話が新聞に載った。ドミニクのせいですべてがメチャクチャになったのだ。
ここからがパウエル氏の素晴らしい見立てだ。曰く「ドミニクが悪者と言いたいわけではない。彼はフランス政府の代表として言うべきことを言っただけだ。したがって彼を米国に対する悪者扱いはやめよう」と。
そのかいもあって、フセイン政権が倒れた後、イラクを再建するため国連決議が必要だったが、そのときフランスは6つの決議、すべてで米国を支持してくれたそうだ。
その後、2004年2月、ハイチが危機的状態に陥り、ジャン=ベルトラン・アリスティド大統領が国外に退去せざるをえなくなったとき、米国はまずアリスティド大統領を南アフリカに向かわせた。
しかし南アフリカは受け入れを拒否。真夜中だったがパウエル氏はドミニクに電話をかけ、フランス語圏に属するアフリカ国に、飛行機が燃料切れになる前にアリスティドを受け入れてもらうように説得してほしいと頼んだ。30分後、ドミニクは解決策を提示し、万事収まったそうだ。
パウエル氏は、よくフランスはアメリカ独立戦争のとき、我々の見方をしてくれじゃないかという言い方をする。つまりフランスとは230年以上も結婚生活をしている。。。そして夫婦仲が悪いと230年以上もカウンセリングを受け続けているんだ、と。
それでも離婚しないのは、人権や自由、民主主義など両国は価値観や信念が同じだから。両社のきずなは、そう簡単には切れるほど弱くはない。
彼の軍隊時代の上司も「コリン、激怒や失望の素晴らしい点はそれを乗り越えてゆくところだよ」と言われたそうだ。彼はこのような性質も持ち合わせている。
・常にベストを尽くせ。見る人は見ている。
パウエル氏は14歳のころから、夏休みとクリスマス休暇はブロンクスにある、赤ちゃん用家具のお店でアルバイトをしていたという。
きっかけはオーナーに店の前を通った時「君、後に止まっているトラックから荷物を降ろす仕事をしてみないかい?」といわれたので「あ、いいですね」と答えたのがきっかけだったとのこと。
仕事は2~3時間だったが、アルバイト代は時給50セントで、最後にこう言われた「君はよく働くね。あしたもおいで」パウエル氏は夏は2~3時間、冬はもっと長くまじめに働いた。これはジャマイカ人の両親から受け継いだ性質だ。
彼の両親は、毎朝早くにマンハッタンのガーメント地区に出勤し、夜遅くに帰宅した。親戚も一生懸命働く人ばっかりだった。移民とはこのようなものだと彼は言う。「あいつは怠け者だ。仕事を二つしかしてないんだから」という冗談があるくらいジャマイカ人はよく働くそうだ。
そして件の家具屋の主人はパウエル少年の働きぶりに感動し、こう言葉を投げかけたそうだ。「コリー、君にはきちんとした教育を受けていい人生を送ってほしいと思うんだ。その日暮らしをするような人間じゃないのだから。ここは家族が受け継ぐ店だ。ここに君の未来はないんだよ」
つまりベストを尽くした見返りとして、パウエル氏は間違った道を通らなくて済んだのだ。
・勘違いしないようにする
最後にパウエル氏の性格をよく表すエピソードを紹介して本ブログを終わる。
少し前、パウエル氏はフィラデルフィアの道路の清掃夫にスポットを当てた番組を見た。折り目正しい黒人で、硬いほうきとキャスター付きのごみ入れという昔ながらの方法で道路の掃除をしていた。
家族は妻と子供が数人。質素な家で仲睦まじく暮らしている。仕事は気に入っており、地域社会に貢献しているという実感を持って働いているという。しかし仕事についてはのぞむことが一つだけあった。ぐるぐる回るブラシがついた清掃車を運転できる立場まで昇進することだ。
彼が望みをかなえ、清掃車の運転手に昇進する日が来た。妻も子供たちもうれしそうだ。番組の最後に映ったのは、清掃車を運転する彼の姿だ。満面の笑みだった。自分がどういう人間で、なにをしているのか、彼はよくわっているのだ。
と、ここまではよくある話。しかしパウエル氏は違う。現実というものを確認するため、彼は、このビデオを何か月に一回は思い出すようにしているとのことだ。
このビデオを見ることにより、パウエル氏は人生の重大事を彼以上にうまくしているだろうかと自問するのだそう。いや、彼も私も幸運だというべきだという。人生において件の掃除夫は大事なポイントのすべてを獲得している。たしかにパウエル氏の方が役職や勲章は凄いかもしれないが、最後に優劣を競ったとき、彼の方がパウエル氏よりも、また私が知る多くの人よりも、何ポイントか多いかもしれないかもしれない、とパウエル氏は述懐している。
本ブログは、この書籍のほんの数パーセントだけしか紹介していない。彼の素晴らしいアトモスフィア(雰囲気)を見ればわかるだろうが、彼の本質、つまりリーダーたる要素がこの本に凝縮されています。これらはアメリカ人でなく、日本人にも通じる普遍的なものだと感じました。日本でもリーダーの立場にいる人、学生さん、サラリーマン、主婦の皆さんはともかく、経営者、政治家や政府高官の方も興味があればぜひ手に取ってほしいです。 -
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ネタバレ有名なコリンパウエル元米国務長官により、リーダーとしての心得に関する本。人柄や経験がにじみ出た教訓となっている。
<メモ>
・13のポイント 状況は思うほどに悪くない。翌朝には状況改善している。リーダーは状況を改善してくれると部下に思わせねばならない。まず怒れ、その上で怒りを乗り越えよ。
地位とエゴを同化しない。やればできる。
・選択には細心の注意を払え。
・良い決断をしたら、それをくじく事実にも折れてはならない。
・誰かの代わりに選択することはできない。誰かに自分の選択をさせるべきでない。
・小さいことを検証せよ。
・成果を一人占めするな
・常に冷静に親切であれ。
・ビジョンを持ち、自分に対してより多くを求めよ
・恐怖心にかられて、悲観論者のいうことに耳を傾けるな。
・常に楽観的であれば、力は何倍にもなる
・優れたリーダーは組織が動くビジョンをつくり、活性化させる。
・恐れをコントロールする。
・自分をがっかりさせるな。
・必要以上に親切にせよ
・人間は承認と励ましを必要とする。
・みなに感謝を ・世界にとってあなたは一部かもしれないが、相手にとってはあなたは世界になりうる。
・リーダーは自分の存否が組織の生死を分ける場所にいるべき。すなわち意思決定ポイントのこと
・リーダーは部下全員の背中を押さねばならない
・部下を信じること
・リーダーは無私で利己的であってはならない。
・リーダーが面倒をみてくれる
・70%は現場が正しい。
・指揮官のハングリー精神は成果に大きな影響をお四b五す。
リーダーとは責任を持って受け持てる人物
事実を大事に認識する。
検証された情報。わかっていること、わかっていないことを明らかにし、その上で見解を述べよ
・メディア対応について。こたえなくてもよい、仮説に基づいた話をしない。リスクは回答者のみにあり。インタビュー者にはない。インタビュー者ではなく、その先にいる視聴者に伝えたいことを考える。
・部下に準備を整えさせる。それが上に立つ者の務め。準備がないと自信をなくし、よいことがない。
・解決策検討時は副次効果にまで想いを馳せねばならない。
・信頼醸成と結果責任。部下の判断を信じられる関係性づくりを
・怖いのは一時的。失敗した場合、次への糧となる。 -
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アップルというのはスティーブ・ジョブズという希代のイノベーターが経営していたからあれほどの会社になれたのであって、そのジョブズがいなくなれば、普通にすごいという程度まで落ちてしまうという見方もあった。
一方、そのジョブズは「いつまでも続く会社を作ることに情熱を燃やしてきた」と言っているわけで、創業者よりも長生きする会社を作ろうとジョブズが注力してきたのだから、彼がいなくなってもアップルは大丈夫だという意見もあった。
いずれにせよ、ジョブズが亡くなった時点では、どのような予想も「当たるも八卦当たらぬも八卦」の世界でしかなかった。
ジョブズ後のアップルがどうなるのか、データがまったくなかったからだ。
だが、ジョブズが亡くなって2年あまりがたったいまなら、多少なりとも実績をもとにジョブズ後のアップルが予想できるはずだ。
著者の岩谷さんは、世界的な新聞であるウォール・ストリート・ジャーナル紙で敏腕記者として鳴らした人物である。
本書は、その彼女が記者時代に集めた情報に加え、本書のために改めて入念な取材をおこない、集められたたくさんの事実がもとになっている。
アップルの現状はどうなっているのか、未来はどうなるのか、多くの事実が全体的にしめされている。
世界中でアップルは訴訟を起こしているが、その過程を克明に記した記録はほとんどない。
アメリカの知財をめぐる熾烈な戦いの現実と、米国の裁判の制度、それに要する多大なエネルギーを理解し、今後の自社のグローバル戦略を考え行動するためにも役立つ。
また、フォックスコンを中心にした中国でのさまざまなエピソードは、日本の製造業/サプライヤーの方々がこれからのIT系グローバル企業とパートナーとしてつきあっていくために、リスクマネジメントの観点も含めてかなり参考になるだろう。
本書のもうひとつの読みどころとして、アップルのイノベーションやビジネスを実際に支えてきた副官たちの詳細な分析が挙げられる。
日本でも数多く発行されているアップル関係の本の多くは、テクノロジーや製品そのもの、そしてデザインの話が中心だ。
人の分析といえば、スティーブ・ジョブズのことがほとんどである。
スティーブ・ジョブズがあまりに目立ち、そして神格化されてきたので(加えてジョブズは、よく知られているように、人のアイデアを自分の手柄として話すタイプであったこともあり)、優秀な副官について子細に書かれたものはこれまでほとんど存在しなかった。
影でフォックスコンの工場労働者(多くは中国の農業労働者の子息)から血を振り絞って、其のくせ、一切を隠し、ひたすらブランドコントロールを行う。
アップルを裸にした良書でした。
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Posted by ブクログ
スティーブ・ジョブズ亡き後のアップルがどうなるかについての本。著者は日系の女性敏腕記者で、しっかりとした取材に基づいた本(日本語もできるが、本書は英語で書かれて、翻訳者により翻訳された)。ジョブズが肝臓移植手術をしていたのをスクープしたのが著者だという。アップル社から反論があって話題になったが、単にセンセーショナルさを求めた本ではない。ジョブズ後のフォックスコンの工場の労働環境の問題や、Samsungとの不毛な特許争いが関係者への取材を通して詳しく解説されている。
ティム・クックはうまくやっているが、「アップルの未来を描く人物としてクックが最良の人物なのか」というのが著者の疑問となる。たとえば第6章のタイトルは「ジョブズの影と黒子のクック」である。ジョブズがいる間は彼らは完璧な補完関係にあり、うまく行っていた。そして、ジョブズ亡きあと、幹部の間での綱引き含めて問題は鬱積している。実際にアップルを辞めてGoogleに行くものも多いらしい。
ジョブズは、クックへのCEO職の引き継ぎに際し、「僕だったらなにをしただろうかと考えないでほしい。ただ、正しいことをすればいい」とアドバイスをしたという。正しいこととは果たしてなんだろうか。会社の業績としては素晴らしい結果を出し続けている。起業価値もジョブズ後も増加している。それでも、著者は凋落の気配を見る。それは著者が過去その取材対象としてSONYの影を見ているからなのだろうか。「スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか」と帯に書かれているが、正しくそれがわれわれすべてが知りたいところだろう。そして、結果として時がそれを教えてくれるにしても、先にそれを知りたいのだ。 -
Posted by ブクログ
■ジェフ・ベゾス
A.ジョブズと同じようにベゾスも現実歪曲フィールドをまとっており、思わず納得させられてしまうが、冷静に考えると得心のいかないプロパガンダを展開する。
B.クリティカルシンキングを育むには散文形式のほうがいいとベゾスは信じている。新製品ならプレスリース形式で文章を作る。つまり、その提案をどのような形で顧客に提示するのかを形にするわけだ。
C.我々はモノを売って儲けているんじゃない。買い物についてお客さんが判断するとき、その判断を助けることで儲けてるんだ。
D.賢くあるより優しくあるほうがむずかしい。
E.緊密で有機的につながる仕事ができていないから、関係者のコミュニケーションが必要となる。部署間のコミュニケーションを増やす方法ではなく、減らす方法を探すべきだ。
F.グーグルを山だと思え。登れるけど動かせはしないというわけだ。連中を徹底的に利用しろ。でも、連中に知恵を授けちゃいけない。
G.必要な人材はこれから雇えばいい。難しい道なのはわかっている。どうすればいいのかはこれから学ぶんだ。