井口耕二のレビュー一覧

  • リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす

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    新しい仕事を始めるとき、人間の想像力なんていうものは所詮当てにならないものだから、まずやってみて、出てきた課題をつぶしていく、というのがここ何年間で染みついた自分にとって、本書はまさに我が意を得たりという感想。
    このような考え方が全社的に共有化されるといいなとしみじみ思う。なかなか一つのことを始めると修正したくなくなるというのが心情というもの。まして、当初戦略を捨てるとなれば、なおさらである。個人的にも思い当たる節がある。しかし、自分に鞭を打って方向転換しなくてはならない、という思いを強くした。


    「…スタートアップをうまく操縦できる方法を教えるのが、リーン・スタートアップ方式である。リーン

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    2021年08月08日
  • スティーブ・ジョブズ II

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    個人的には圧倒的に?の方が面白かった。偉業としても、iTunesとiPhoneの方がマッキントッシュよりすごいと思う。
    「『顧客が望むモノを提供しろ』という人もいる。僕の考え方は違う。顧客が今後、なにを望むようになるのか、それを顧客本人よりも早くつかむのが僕らの仕事なんだ。…欲しいモノを見せてあげなければ、みんな、それが欲しいなんてわからないんだ。だから僕は市場調査に頼らない。歴史のページにまだ書かれていないことを読み取るのが僕らの仕事なんだ。
     文系と理系の交差点、人文科学と自然科学の交差点という話をポラロイド社のエドウィン・ランドがしてるんだけど、この『交差点』が僕は好きだ。…
     アップル

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    2021年08月08日
  • 新版 社員をサーフィンに行かせよう―――パタゴニア経営のすべて

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    信じることを自分なりに進めてきたら連続的にいまの姿に至ってきたということのよう。それって素敵だなとまず思った。

    前半で印象に残ったのは、
    ○いい波がきたらサーフィンに行く、あるいは子の体調が悪ければ看病するというように、仕事と生活の垣根をゆるくするというマインド(これこそ働き方改革だよなぁ)、
    ○Management by Absence(MBA):外から刺激をえてくるというトップの在り方、
    ○事業を広げすぎて失敗するという経験を踏まえてこその学び(挫折あってこそ)、といったところ。

    後半は経営理念等が語られる。
    ○理念は規則ではなく指針(いろんな領域に共通して適用されうるもの)。それを社

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    2018年09月15日
  • UPSTARTS UberとAirbnbはケタ違いの成功をこう手に入れた

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    ‪UberとAirbnbの創業ストーリー。月並みな表現だが下手な小説よりよっぽど面白い!今でこそシェア経済で世界に革命を起こした両社だが、多くの投資家が資金援助を見送った事実から紙一重の勝負だったことがよく分かる。同時にその成長の軌跡は既得権益や規制との戦い。どちらのCEOも驚くほど好戦的w‬

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    2018年03月16日
  • 新版 社員をサーフィンに行かせよう―――パタゴニア経営のすべて

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    ESG経営の極北のように思われている会社であるが、目的のために会社を運営していること、利益は目的を実現するための手段であると明確に認識しているというのは考えれば当たり前であることに気づかされる。環境問題をどのくらい真剣に捉えるか、というので違いは出てくるが、社会的責任と株主に対する責任は両立しにくいというのはよくわかる一方、特に固定資本がいるわけではなく、あくま
    時流に沿った成功事例だろう。

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    2017年10月07日
  • ジェフ・ベゾス 果てなき野望 アマゾンを創った無敵の奇才経営者

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    読み終わるとすでに内容のほとんどを忘れてしまってるような分厚い本でしたが、書くとすれば、

    p328-9 イノベーションのジレンマ
    巨大企業が傾くのは破壊的な変化を避けようとするからではなく有望だが現場の事業に悪影響を与えそうで短期的な成長要件を満たさないと思われる新市場への対応が消極的になりがちだからだと看破した

    これを解消するには、破壊的施術を中心に独立の新事業を立ち上げる自律的組織を設置する

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    2017年10月04日
  • リーダーを目指す人の心得

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    普段あまり読むことはない、アメリカの元陸軍のリーダー論。パウエル国務長官というのは当時ニュースでよく聞いていた。
    アメリカ流のリーダーシップが学べる。
    これを日本の組織にもってくると軋轢はたしかにあるでしょう。
    しかしより効率的な組織にはなると思う。

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    2017年08月31日
  • リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす

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    近年、ファストワークスの大号令がGE社内に走った。そのもとになったのがリーンスタートアップという概念。この本がGE幹部の目に留まり、大企業文化になりがちだった社内にメスを入れた。ファストワークスの話を聞いた時に「顧客の声に注目する」「敏捷に動く」ということかと認識していたが、それでは十分ではないことがわかる。注目しなければならないのは、この本でいう「革新会計」。革新会計とは1.現状認識(ベースラインの設定) 2.現状から理想状態へのエンジンのチューニング(実験&検証) 3.ピボットの決定(方向転換か辛抱か)。イノベーションを科学的なプロセスに変換したこの本の中には、起業だけではなく小さ

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    2025年05月16日
  • できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン

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    ネタバレ

    プロの翻訳者がどのような仕事をしているのか。原著者が伝えたいこと伝え方を読み取り、絵コンテのイメージを作ってから、翻訳先の言語での表現と、読み手がどのように読むのかを意識する。原文の読み手~訳文の書き手→訳文の読み手として、原文を伝えるための適切な訳文を決めるために、立場を何度も往復する。
    お金で買える実力としての辞書やコーパス辞典などの翻訳資料。せめて段落単位で原文と訳文のイメージが重なるようにすること。和訳なら日本語の引き出しの多さと原文に引きずられないこと。
    自分自身が翻訳者を目指すつもりはないが、どのような教示をもって仕事をされているのかが分かった。
    16-130

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    2016年07月18日
  • リーダーを目指す人の心得

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    伊坂幸太郎の小説に出てきたので、気になって読んでみた。大きな期待は持っていなかったが、想像以上に中身がこかった。パウエル氏が長らく過ごした軍隊と、私の勤める純日本企業との親和性が高い部分があるからかも。。
    たまたま、部の行動指針を決める必要が生じており、13ヶ条のルールの一つを使わせていただいた。

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    2016年05月08日
  • ジェフ・ベゾス 果てなき野望 アマゾンを創った無敵の奇才経営者

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    何でも取り揃えながら、ユーザにメリットある低価格を実現し、あえて利益を小さくして他社の参入を拒む。このビジネスモデルを徹底することが驚きだ。

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    2016年05月01日
  • リーダーを目指す人の心得

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    オーディオブックで。
    リーダーを目指す人にももちろんいいし、リーダーが何を考えて行動や判断をしているのか、部下が知るにもいい内容。
    意思決定をする人がどういう情報をどのタイミングで求めていて、それによりどう意思決定するのかというのは、裏返せば、その下にいる者は、解決すべき問題は何で、その判断にはどんな情報をどの程度どうまとめて上の人間に示せばいいのか、ということ。
    ピラミッドの下層やフラットな関係だけで成り立つ組織しか知らないと、リーダーシップの訓練ってなかなかできないよなあ。

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    2016年01月26日
  • スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション 人生・仕事・世界を変える7つの法則

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    働き方を考えさせてくれる内容。仕事に楽しみ、イノベーションを与えることができるようになる。

    ・毎日15分間、現状に疑問を投げかけよう。なぜ?仮に?という問いを考える。考え方をシンクディファレント!

    ・大好きなことをしよう。妥協はしてはならない、、情熱を注げるものを探そう。キャリアをシンクディファレント!

    ・毎朝元気に起きられるようなビジョンを作ろう。人生に意義を感じられる崇高な目的を生み出そう。ビジョンをシンクディファレント!

    ・洗練をつきつめると簡潔になる。30秒ルールを守る。マニュアルが不要なほどシンプルに。ピントをぼかすものは、すべて取り除く。デザインをシンクディファレント!

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    2016年01月18日
  • 沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

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    ジョブズ後のアップルが輝き続けられるのか。タイトル通り、著者はその未来に否定的。兎にも角にも、世間を驚かすような製品を出せるかに尽きるだろう。

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    2015年05月31日
  • 沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

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    アップル創業者スティーブ・ジョブズの仕事の仕方と、その副官ティム・クックの仕事。そこから出てきていた問題点。中国工場での労使問題、サムスンとの特許訴訟、創業者が亡くなる前から問題は発生していたこと。そしてティム・クックがCEOとなってからのアップルの今に至るまでの苦境が書かれています。
    ipodなど革新的な商品の発表が止まり、創業者で有名すぎるスティーブ・ジョブズが亡くなり、アップルファンとしては「これから」が非常に気になっている状態だと思われます。他社から魅力的な(今はまだ価格的にですが)商品が出てきており、浮気したい気持ちも芽生えているかもしれません。本書では、その原因について、かなり踏み

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    2015年03月26日
  • 沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

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    すごい情報量。
    Appleファンには耳の痛いエピソードばかりだが、否定できない。
    Appleは筆者の言うように、かつて偉大な創業者を無くしたソニーのような普通の会社になってしまうのだろうか。

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    2015年02月08日
  • 沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

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    i Phoneで有名なアップルの本。創業者がいなくなったアップルはどうなるのか?多くの人のインタビュー、取材、考察が掲載されてます。

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    2014年12月17日
  • リーダーを目指す人の心得

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    軍というある意味究極のリーダーシツプが求められる組織のトップが語るとても分かりやすい本。それでいてコーモアと温かみがあって、何かの折りに、読み返したくなる本だ。

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    2014年11月29日
  • 沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

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    ネタバレ

    アップルの将来性の何が問題なのかを知りたくて手にしたが、その直接の記述は後半の1/3だった。
    事実を裏付けするためにインタビューや裁判のやりとりなど記述がとても多いため、500ページを越える大作となっている。アップルのことを少しでも多く理解したい向きにはいいかもしれないが、(本の返却期限が今日までで)そこまで付き合っておられないので、今回は半分くらいはスキップした。
    現在の自分の仕事がアップルに依存している(=iOSアプリの開発)なだけに、最後に近くなると、読んでいて苦しくなってきた。僕はWWDCの講演をジョブスがやっていた5年くらい前から毎回ネット動画で観てきているが、たしかにジョブスもクッ

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    2014年11月14日
  • 沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

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    断片的には知っていた裏面がよくまとまっていると思うが,若干重複感が否めない箇所もある。

    p.68の「ゴシラ」は「ゴジラ」のことか?
    固有名詞なので「深せん」でなく「深圳」と書いて欲しかった。

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    2014年10月14日