井口耕二のレビュー一覧
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新しい仕事を始めるとき、人間の想像力なんていうものは所詮当てにならないものだから、まずやってみて、出てきた課題をつぶしていく、というのがここ何年間で染みついた自分にとって、本書はまさに我が意を得たりという感想。
このような考え方が全社的に共有化されるといいなとしみじみ思う。なかなか一つのことを始めると修正したくなくなるというのが心情というもの。まして、当初戦略を捨てるとなれば、なおさらである。個人的にも思い当たる節がある。しかし、自分に鞭を打って方向転換しなくてはならない、という思いを強くした。
「…スタートアップをうまく操縦できる方法を教えるのが、リーン・スタートアップ方式である。リーン -
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個人的には圧倒的に?の方が面白かった。偉業としても、iTunesとiPhoneの方がマッキントッシュよりすごいと思う。
「『顧客が望むモノを提供しろ』という人もいる。僕の考え方は違う。顧客が今後、なにを望むようになるのか、それを顧客本人よりも早くつかむのが僕らの仕事なんだ。…欲しいモノを見せてあげなければ、みんな、それが欲しいなんてわからないんだ。だから僕は市場調査に頼らない。歴史のページにまだ書かれていないことを読み取るのが僕らの仕事なんだ。
文系と理系の交差点、人文科学と自然科学の交差点という話をポラロイド社のエドウィン・ランドがしてるんだけど、この『交差点』が僕は好きだ。…
アップル -
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信じることを自分なりに進めてきたら連続的にいまの姿に至ってきたということのよう。それって素敵だなとまず思った。
前半で印象に残ったのは、
○いい波がきたらサーフィンに行く、あるいは子の体調が悪ければ看病するというように、仕事と生活の垣根をゆるくするというマインド(これこそ働き方改革だよなぁ)、
○Management by Absence(MBA):外から刺激をえてくるというトップの在り方、
○事業を広げすぎて失敗するという経験を踏まえてこその学び(挫折あってこそ)、といったところ。
後半は経営理念等が語られる。
○理念は規則ではなく指針(いろんな領域に共通して適用されうるもの)。それを社 -
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近年、ファストワークスの大号令がGE社内に走った。そのもとになったのがリーンスタートアップという概念。この本がGE幹部の目に留まり、大企業文化になりがちだった社内にメスを入れた。ファストワークスの話を聞いた時に「顧客の声に注目する」「敏捷に動く」ということかと認識していたが、それでは十分ではないことがわかる。注目しなければならないのは、この本でいう「革新会計」。革新会計とは1.現状認識(ベースラインの設定) 2.現状から理想状態へのエンジンのチューニング(実験&検証) 3.ピボットの決定(方向転換か辛抱か)。イノベーションを科学的なプロセスに変換したこの本の中には、起業だけではなく小さ
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ネタバレプロの翻訳者がどのような仕事をしているのか。原著者が伝えたいこと伝え方を読み取り、絵コンテのイメージを作ってから、翻訳先の言語での表現と、読み手がどのように読むのかを意識する。原文の読み手~訳文の書き手→訳文の読み手として、原文を伝えるための適切な訳文を決めるために、立場を何度も往復する。
お金で買える実力としての辞書やコーパス辞典などの翻訳資料。せめて段落単位で原文と訳文のイメージが重なるようにすること。和訳なら日本語の引き出しの多さと原文に引きずられないこと。
自分自身が翻訳者を目指すつもりはないが、どのような教示をもって仕事をされているのかが分かった。
16-130 -
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働き方を考えさせてくれる内容。仕事に楽しみ、イノベーションを与えることができるようになる。
・毎日15分間、現状に疑問を投げかけよう。なぜ?仮に?という問いを考える。考え方をシンクディファレント!
・大好きなことをしよう。妥協はしてはならない、、情熱を注げるものを探そう。キャリアをシンクディファレント!
・毎朝元気に起きられるようなビジョンを作ろう。人生に意義を感じられる崇高な目的を生み出そう。ビジョンをシンクディファレント!
・洗練をつきつめると簡潔になる。30秒ルールを守る。マニュアルが不要なほどシンプルに。ピントをぼかすものは、すべて取り除く。デザインをシンクディファレント! -
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アップル創業者スティーブ・ジョブズの仕事の仕方と、その副官ティム・クックの仕事。そこから出てきていた問題点。中国工場での労使問題、サムスンとの特許訴訟、創業者が亡くなる前から問題は発生していたこと。そしてティム・クックがCEOとなってからのアップルの今に至るまでの苦境が書かれています。
ipodなど革新的な商品の発表が止まり、創業者で有名すぎるスティーブ・ジョブズが亡くなり、アップルファンとしては「これから」が非常に気になっている状態だと思われます。他社から魅力的な(今はまだ価格的にですが)商品が出てきており、浮気したい気持ちも芽生えているかもしれません。本書では、その原因について、かなり踏み -
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ネタバレアップルの将来性の何が問題なのかを知りたくて手にしたが、その直接の記述は後半の1/3だった。
事実を裏付けするためにインタビューや裁判のやりとりなど記述がとても多いため、500ページを越える大作となっている。アップルのことを少しでも多く理解したい向きにはいいかもしれないが、(本の返却期限が今日までで)そこまで付き合っておられないので、今回は半分くらいはスキップした。
現在の自分の仕事がアップルに依存している(=iOSアプリの開発)なだけに、最後に近くなると、読んでいて苦しくなってきた。僕はWWDCの講演をジョブスがやっていた5年くらい前から毎回ネット動画で観てきているが、たしかにジョブスもクッ