為末大のレビュー一覧
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スポーツでは、実際にデモンストレーションや、映像を見せ、よく見ればわかる、なんて指導が行われているかもしれない。でも映像は人が理解するにはあまりにも情報量が多すぎる。人が理解できるのはせいぜいのその中の一つ。熟練した人ならば自然に見るべきポイントがわかるが、経験の浅い人はそのポイントがわからず、いくら見ても向上しない。
だからこそ、ことばが大切になる。ことばというのは、視覚や聴覚や触覚など、あまたある外界の刺激のある部分をぎゅっと抜き出して表現します。
そして、すぐれたコーチは受け取る人の理解できることばを適切に使える人。
そのためには言語能力を高めること -
Posted by ブクログ
自身のアスリート人生で諦めた経験をもとに、『諦める』ということをいろんな角度からこれでもかと語っている本です。
本が1冊書けるくらい色々悩んで、たくさん考えたんだろうなあ。
基本的には『諦めない』ことも人生にとっては重要なことではあります。だからこそ『諦める』という判断をするためには自分自身を冷静に分析する力が必要だし、まわりの人たちのなにげない言葉も影響を与えてしまうので結構デリケートに扱わなければならないですね。
諦めるは明める。
「自分の才能や能力、置かれた状況などを明らかにしてよく理解し、今、この瞬間にある自分の姿を悟る」
自分も大学受験で第一志望を諦めきれなくて、2浪までしたけど -
Posted by ブクログ
この本を読みたいと思ったのは、コロナ禍に入り、e-ラーニング連発で学習を強制され、ちょっと前向きになれない上に、仕事の仕方にマンネリを抱いていたからかもしれない。
本書では、「アンラーンは学びの否定ではなく、これまでに学んだ知識や身につけた技術を振り返り、さらなる学びや成長につながる形に整理し直すプロセスです。」とありました。
もうちょい深くみると、「思考の癖を取り除く」、「アンラーンの最初の一歩となるのは、自分の思考習慣を疑ってみるというとこです。」とのことで、元オリンピック選手の為末さんと東大経済学部教授の柳川さんの対談形式で綴られています。
為末さん曰く、身体の動かし方にも癖があ -
Posted by ブクログ
第3章までは、すごく納得できた。第4章くらいから、ああ、ずっと同じ話だなあ、と感じ、第5章のオンリーワンのところで、それは違うんじゃない?と思った。
なんだろう、世間の認識に反することを書く、その目的のために無理にこじつけているような、その本質には触れずに言葉尻だけ捉えて言い募っているような…本としての体裁を整えるために書いているような、そんな印象で。
オンリーワンでいい、自分らしくいればいいって、そういうことじゃないでしょ、と思って。
そこで一気に、それまでそこそこ納得しながら読んでたけど、最初の3章だけでやめとけばよかったかなという気になり、星も三つです。 -
Posted by ブクログ
必要性については十分理解できます。ビジネスパーソンの場合ですと異動や昇進でしょうか。異動については業務自体がかわるケースであれば、比較的(今までの知識をいったん脇に置いて)新しいことを学びやすいですが、元からいた部署で昇進などするケースではちょっと注意が必要ですよね、現場担当者と管理者では異なる考え方が求められるケースが多々ありますから。こんなとき、アンラーンという概念を知っていれば早いタイミングで軌道修正できるかもしれません。
ただ、具体的なアンラーンの方法については、手順が紹介されているものの、イマイチ理解するところまでたどり着けませんでした。
人生のなかで何度もそれを必要とする機会に