為末大のレビュー一覧

  • 諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない
    表題はともかく、選択することは、ある意味トレードオフで、何を自分で選ぶのか?ということを問いかける良書だと思う。人生の考え方、という観点で、良い意味で期待を裏切る面白さだった。
  • 諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない
    世の中は不条理で不平等、だからこそ何を捨て何を残すのかということ。
    非常に地に足が付いた視点の本なので、なんとなく二十代以下の年代には受け入れ難いような内容だと思った。

    年を重ねて、たくさん失敗し、挫折し、人に大して嫉み怨みを抱えたあと、色んなことがどうでも良くなったときに、何だか人生が軽くなった...続きを読む
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか
    為末さんは言わずと知れた元陸上選手。
    今井さんは言語心理学専門の教授。
    この2人の対談を元にした本。

    この本を読んだあとだと自分の言語化能力、具体化能力の低さにがっかりするのですが、とても面白かったです。
    もともと、具体と抽象の行き来には興味があったのですが、それに加えて為末さんが体の動きを言語化...続きを読む
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか
    分けて分けて、統合
    ことばことば、からだ
    からだことばからだ
    からだからだ
    ことばからだ
    鶏と玉子

    面白くって一気読み
  • 熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―
    為末さんの本はどれも好きですが、これは特に良書だと思います。少し難解さがあるからこそ再読して深く読み込みたい。

    終わりにあった一節↓が刺さりました。

    「学び」そのものが「娯楽化」するのが熟達の道だ。
  • 熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―
    熟達は聞きなれない言葉
    「無」の境地になれ とはよく聞くが
    どうすればできるかはあまり聞かない

    自分には「遊」が足りないと感じている。
    面白がり、こころを動かし、主体的に行動していないという証でもあろう。

    ほかの著書も読んでみようと思う。
  • 熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―
    「走る哲学者」為末大さんの学び論。世界のトップアスリートと戦う中で、自身が天才ではないと気がついたという為末さんは、天才ではない人間が戦っていくには人の何倍も学ぶしかないと考えたのだそう。競技者として引退してからも学びは続き、身体、メンタルなど数多くの著作もある。本書はその集大成といえるのだろう。遊...続きを読む
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか
    本書を読んで、言葉の力を改めて実感することができました。言語になっていることで、思考や行動に変化を生み出せることや、言葉の使い方次第で体の挙動を理想の形に近づけることができることがすごく良く分かります。
    このお二人の会話は、とても興味深く、私はいつまでも聞いていたい。
    為末さんは、みなさんご存知の陸...続きを読む
  • 熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―
    目標に直線な生き方が、苦しい理由がわかった。
    目標を捉えた気ままさ、遊ぶことが熟達の真髄。
    なりたい理想から目をそらさずに、
    でも同時に他の興味も止めない、
    これが楽しく道を極めるコツだと思えました。
    フラフラと人生、楽しみます。
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか
    動きを描写する方法でいちばんいいのはことばなのです。

    気になるのは、以下です。

    ■ことば
    ・同じことばでも、学習者のレベルによって有効である場合と、ない場合があります。
    ・コーチングのうまい人は、学習者のレベルによってどのようなことばが的確かを直観的に判断し、巧みにことばを使う人が多い。
    ・映像...続きを読む
  • Unlearn(アンラーン) 人生100年時代の新しい「学び」
    今までの延長線上で考えても発展はない雰囲気。一つ、別の視点で見てみたら、だいぶ世界が変わるのでは、というアプローチ。納得しました。
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか
    ことばによって身体は作られる。
    身体によってことばは作られる。
    深遠な内容で非常に興味深かった。
    理論や理屈と身体の感覚が調和していくとものすごく研ぎ澄まされた感覚になるんだろうなと想像できる。
    自分は見えない世界が見えているのだろう。

    人間の身体とことばは深く深く繋がっていることを感じさせられる...続きを読む
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか
    それぞれの『言語の本質』と『熟達論』への読みやすいガイドになっている。為末さんの時々のちょっと間抜け目な返しが効果的でもある。学習とか向上ということに興味がある人はぜひ。
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか
    「ことば」の持つ力。
    「ことば」の使い方。

    記号接地問題。その概念は身体に設置しているか。

    「ことば」の余白。映像では情報量が多すぎるので、ことばで焦点化すること。大事なところにスポットライトを当てること。

    言葉に関するお2人の会話が胸熱!でした。
    明確で、具体的で、イメージが浮かびやすかった...続きを読む
  • ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか
    人として成長していくために大切なこととは何なのかが述べられている。
    情報が錯綜する現代において、学びを得るためにはどういったアプローチが必要であるか、本当に学んでいるとはいったい何なのかを考えさせられた。
  • 熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―
    「熟達」のプロセスをものすごく精緻に記している。読んでいるだけで、体が組み替えられそうなくらいの言語化具合。
    遊→型→観→心→空の5つのプロセスのうち、この本の中でのハイライトは「空」だろうが、私にとっては、「遊」「観」のプロセスは意識したことがなかったので、目が見開かれる思いだった。
    この本の読書...続きを読む
  • 熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―
    熟達への道は、習慣化して長い時間をかけるしかないのだろうと思っていた。この本を読んで、何事も適切な順番で、自分の状態を客観的に見てやり方を変えながら、うまくいかないときも淡々と技能を身につけたいと思った。その先に自由に創造性を発揮して表現できる楽しみが待っていると思うと日々の練習を頑張れそうだ。哲学...続きを読む
  • 熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―
    熟達を「人間総体としての探求であり、技能と自分が影響しあい相互に高まること」と定義し、五段階の探求プロセス「遊」「型」「観」「心」「空」から考察する。
    走る哲学者による「学び」に関する中間報告。

    積み上げてきたものが最後にすべてひっくり返ることが圧巻であり、奥深く、爽快。

    砂浜の遊びが感動的。
    ...続きを読む
  • 熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―
    現代の五輪の書
    力を出せる時と出しきれない時や人の解説は目から鱗。これが海外のチームスポーツの練習のインテンシティの差。遊びから入る大切さは、学びごとから入る人との差に大きく影響する。
  • 熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―
    競技や自分自身などあらゆることに素直に向き合えるのが、為末さんの強みなのかと思えた。まえがきとあとがきに記された以下の二文がもっとも印象深かった。自分ももっと学んでいきたい。

    ・熟達者には共通点がいくつもある。基本となるものを持っている/迷うと基本に返っている/人生で何かに深く没頭した時期がある/...続きを読む